もう一度君と…

１－２ 遠崎佳奈

部活の新入生

「遠崎先輩！！！」
「あ、聖来ちゃん！」
　私はなぜか１年の憧れの存在となってしまったらしい。大したことはしていないのだが。
「先輩今日もかっこかわいくて惚れます。私たちの学年のかっこいい人と付き合って欲しいです。」
「聖来ちゃんの学年にかっこいい人がいるの？」
「はい！すごくクールな感じの国際科の人なんです。名前は知らないんですけど、すっごくイケメンです！！」
　
　そんな人がいるんだ。私の学年にも３大イケメン（と呼ばれる人）はいる。
　１位　岩崎夕陽　５組　いとこが人気アイドルであることもあり人気。
　２位　一ノ瀬朝陽　５組　私の親友！
　３位　二宮瑞季　５組　中学の仲良い後輩のお兄ちゃん。
　３人とも国際科で２年連続同じクラスなのだ。楓はすごく羨ましがっている。
　
　１年のイケメンかーどんな人なんだろう。また今度楓に教えよう。

「先輩って何部なんですか。」
「小説部だよ。」
「じゃあ友達誘って小説部入ります！！」
　聖来ちゃんは目を輝かせながら言う。

　すごくありがたい。現在小説部は私と楓と朝陽の３人で廃部の危機なのだ。
　今日から部活の仮入部。できるだけ多くの後輩を作りたい。

　部活に行くと、１年生が聖来ちゃん、ヒロ含む１２人いた。
「朝陽、こんなに新入生が！！」
「全員入るってさ～」
　私は飛び上がる。すごすぎる！神様ありがとう！！
　来てくれた全員に自己紹介をしてもらった。

　男子３人。
　池中晴、岩倉ヒロト、米澤志乃
　女子９人。
　西園寺聖来、橋本姫月、橘日葵、栗原胡桃、片瀬なる、河合友里、竹内美海、中尾愛花、松島直子
　初々しくてかわいらしい子たちばっかりだ。

「こんにちはー！」
　楓がやってくる。その横にはロングの黒髪で清楚系っていう感じの女子がいた。
「佳奈、この人転入生の津永莉音！私のクラスに入って来たんだけど、小説部に入るって！！」
「こんにちは！津永です。よろしくおねがいします。」
　
　今まで物音ひとつないこの活動場所だった。それが一瞬でこんなにぎやかに。小説書くのもはかどりそう。
　私は今書いている小説を開き、続きを書き始めた。