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1-2 遠崎佳奈
救世主かな
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入学式が終わり、教室に帰る途中、私は階段を上っていると、1年生の子が目の前で転んだ。
「痛い…痛い…うぅ…」
「大丈夫??」
「え…あ、いや、大丈夫じゃないです。」
聞き方間違えた。
「歩けそう?」
「はい…」
「保健室一緒に行こっか。」
私は彼女の腕をつかんで、2人で歩く。
「ありがとうございます。」
「いえいえ。」
かわいらしいお人形のような瞳とヘーゼルナッツ色でカールのついた髪型。
「先輩って名前なんていうんですか。」
「私!?遠崎佳奈です。あなたは…?」
「私は西園寺聖来って言います。」
聖来ちゃん。おしゃれ名前~きっとお嬢様だ。
保健室に着き、保健の先生に事情を伝えた。
ヒロのことを思い出すな。私は保健室と縁がある。
「先輩、ありがとうございました!!またどこかで会いましょう!!」
どこかで会う。その言葉に何かを感じた。
数日後。
私が歩くと1年生がこそこそ話すようになった。
「佳奈にモテ期が来たのかな?」
朝陽は冗談交じりにと言う。
あまりにもこそこそ騒がれるので、情報家と呼ばれるひなたに聞いた。
「なんか1年生のことで知ってる?私のこと噂されている気がするんだけど。」
「あー1年さ、佳奈のこと救世主って呼んでるよ。」
「救世主!?」
「佳奈この前1年生助けたって言ったじゃん。その子が佳奈のこと気にいったらしく、友達とかに救世主って言いまわっているらしい。」
そんなことになっているのか。ただ保健室に連れて行っただけなのにな。でも悪い噂とかじゃなくて良かった。
「ほら佳奈ってズボンだし髪型もショートだからかっこいいって。」
「救世主佳奈は救世主かな?」
話を聞いていた朝陽がくすくす笑う。
「変なこと言わないでよー」
「これから僕も救世主って呼ぼうかな。」
「やめて下さい。」
なんだか複雑。でも1年に好かれて嫌なわけない。
「痛い…痛い…うぅ…」
「大丈夫??」
「え…あ、いや、大丈夫じゃないです。」
聞き方間違えた。
「歩けそう?」
「はい…」
「保健室一緒に行こっか。」
私は彼女の腕をつかんで、2人で歩く。
「ありがとうございます。」
「いえいえ。」
かわいらしいお人形のような瞳とヘーゼルナッツ色でカールのついた髪型。
「先輩って名前なんていうんですか。」
「私!?遠崎佳奈です。あなたは…?」
「私は西園寺聖来って言います。」
聖来ちゃん。おしゃれ名前~きっとお嬢様だ。
保健室に着き、保健の先生に事情を伝えた。
ヒロのことを思い出すな。私は保健室と縁がある。
「先輩、ありがとうございました!!またどこかで会いましょう!!」
どこかで会う。その言葉に何かを感じた。
数日後。
私が歩くと1年生がこそこそ話すようになった。
「佳奈にモテ期が来たのかな?」
朝陽は冗談交じりにと言う。
あまりにもこそこそ騒がれるので、情報家と呼ばれるひなたに聞いた。
「なんか1年生のことで知ってる?私のこと噂されている気がするんだけど。」
「あー1年さ、佳奈のこと救世主って呼んでるよ。」
「救世主!?」
「佳奈この前1年生助けたって言ったじゃん。その子が佳奈のこと気にいったらしく、友達とかに救世主って言いまわっているらしい。」
そんなことになっているのか。ただ保健室に連れて行っただけなのにな。でも悪い噂とかじゃなくて良かった。
「ほら佳奈ってズボンだし髪型もショートだからかっこいいって。」
「救世主佳奈は救世主かな?」
話を聞いていた朝陽がくすくす笑う。
「変なこと言わないでよー」
「これから僕も救世主って呼ぼうかな。」
「やめて下さい。」
なんだか複雑。でも1年に好かれて嫌なわけない。
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