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1章
変わってしまった私(ソフィア視点)
しおりを挟む結局私は、立つことができず、騎士に抱えてもらい、お風呂まで連れていってもらいました。
お風呂で、メイド達はとても丁寧に、身体を隅々まで洗ってくれて、宰相様のお陰でゆっくり疲れを癒すことができました。
メイド達に手伝ってもらい、着替えを終えるとそこには、私の身体にぴったりな車椅子がありました。
メイド達は私をそこに座らせると、3人が待つ部屋へ、ゆっくりと連れて行ってくれました。
部屋では、3人が何か重要そうな話し合いをしているようで部屋の前には執事がいました。
でも、メイド長のマリアさんが
「ソフィア様を連れてきました。」
と言うと、
「入ってきてくれ。」
と、宰相様の声がしました。
そして私は、メイドの1人に車椅子をおしてもらい、部屋へ入りました。
宰相様がマリアさんに、私の身体に傷があったのか聞いているのか、
「そんな......。」という、辛そうな声が度々聞こえてきました。
部屋に入って、どれくらいたった頃でしょうか?
突然、宰相様が何かを決意したように立ち上がり言いました。
「勝手に決めてしまうのは申し訳ないのですが...早い方がいいでしょうし。なので、貴方を今日から私の娘にします!
もうすぐ隣国の偉い人が来るので、と~っても可愛い服を作りましょう!!
マリア!すぐ信用できる針子を呼びなさい。」
「はい!アレク様のおうせのままに。」
と、マリアさんもすごいやる気でした。
なんか怖い......
「あぁ夢だったんですよね!自分の娘に服を作ったり、プレゼントをあげたりするの。」
と、すごく嬉しそうにニコニコし始めました。
すると、他のメイドや執事も、
〝ワァッ〟と喜びはじめ、とても嬉しそうでした。
それを、見ていた私もなんだか温かい気持ちになり、嬉しくて仕方がありませんでした。
ソフィアを助けたことにより、気づかぬ間に宰相様とフェリーク様は、帝国の脅威から逃れていたのでした。
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