寵愛を受けた"元"公爵令嬢は、帝国で本当の幸せを掴む

天音 翔

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1章

ソフィアとエドワード

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 「んんぅ~。」
 ソフィアは、帝国の王宮内の一室で目覚めた。

  「ソフィ!!目覚めたんだね!良かった、本当に良かった!!」
 エドワードは、ソフィアに抱きついた。

 「エド様、苦しいですわ。ふふっ」
 ソフィアは、そう言いながらも嬉しそうに笑っていた。
 
 「そ、そうか!ごめん、ソフィ.....嬉しくてつい.....」
 エドは顔を赤くして、照れていた。

 しばらく、2人は今までのことなど、たくさんのことを話していた。

 エドワードは、ソフィアが王国でどのように扱われていたか詳しく知り、留学に来た時に気づいて、助けることが出来なかったことが、悔しくて強く拳を握り締めていた。

 それに気づいたソフィアは、エドワードの両手を優しくふれると呟いた.....

 「エド様、そんなに悲しそうなお顔をなさならいでください.....
 エド様は、何も悪くないのですから。
 エド様が、悲しいと私も悲しいです.....」
 
 「!!そうだよね、ごめん。
 これから、いい思い出たくさん俺と作ろうな!
嫌な思い出ぜ~んぶ忘れるくらい。」
  エドワードは、満面の笑みを浮かべると、抱きしめながらソフィの唇にキスを落とした。

 「!!!!!!!エ、エド様/////////」

 「ふふっ、ソフィ可愛い♡♡」

 エドワードの突然のキスにソフィアは驚いていたが、内心はとても嬉しくて仕方がなかった。
 
 エドワードはと言うと、可愛い表情をするソフィアを見て、いつソフィアを食べちゃおうかなと考えているのだった。
 (エドワードは、意外と強欲な狼さんだったみたいです。)

 コンコン

 すると、部屋の扉がノックされた。

 「どうぞ。」
 エドワードは、扉に向かって声をかけた。

 「失礼する。ソフィア嬢目が覚めたか!!」
 
 「失礼しますわ。ソフィアちゃん目が覚めたのね!!良かったわ~」
 
 「失礼します。ソフィア様目覚められたのですね!!」

 「失礼します。ソフィア様!目覚められたのですね.....良かった.....」

 すると、部屋の中に皇帝、皇妃、金龍騎士団団長、黒龍騎士団長が入ってきた。

 エドワードは、それを見ると黒い笑みを浮かべながら、部屋に入ってきた4人にに近づくと.....

 「父上、母上、そして2人とも!!
 なんで、病みあがりのソフィの所に4人もの大人数で来るんですか!
 (エドワードにとっては、2人以上が大人数だそうです.....)」

 「エド様、私は大丈夫ですよ?
 そんなに怒らなくても.....」
 エドワードは、ソフィアが心配そうな表情を見せると、何事も無かったかのように元の場所に座ると、入ってきた4人に言った。

 「ソフィも、こう言ってくれてることだし、はやく座りなよ。」
 声は笑っているのに、顔は笑っておらず、とにかく上から目線だった。
 そして、軽く殺気を放っていた..........

 でも、この4人は気づいてしまった.........
 ソフィアのことが、関わるとエドワードは、〝魔王〟並の恐ろしい人に変わるということに.....

 4人は、心の中で誓った。
 『エドワードの前で、決して調子にのらないようにしようと。』


 このことは、帝国の内に裏情報として広まっていったという.....
 
 それを聞いた帝国民達も、皇帝達4人と同じことを思うのだった。
 
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