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2章
ドレス
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とある部屋の扉がノックされた。
「主神様及び神様方、精霊王様及び精霊の皆様、妖精王様及び妖精の皆様。少々お時間よろしいでしょうか?」
シャルーカを含む数名の侍女達は彼らが滞在している王宮の一室へと足を運んでいた。
そう、ソフィアのドレスを相談するためである。
「あぁ。どうぞ、部屋にはいって。直接言いに来るくらいだ、重要な話なのでしょう?ぜひ、聞かせてください。」
主神の側近とも言えるアルテスは警戒することなく、彼女らを部屋に招き入れた。
「「「ありがとうございます!」」」
シャールカと侍女達は笑顔を浮かべたあと綺麗なカーテシーをみせ、本題に入った。
「先程、ソフィア様の採寸などをさせていただいたのですが、私どもで少し思うことがありまして、、、」
「ソフィアのこと???」
やはりアトゥールが即座に反応したが、精霊王がアトゥールを抑え、どーぞと口パクで言っていたので侍女たちは続けた。
「はい。ソフィア様はたいへんお美しゅうございます。決してソフィア様が悪いわけではないのです!ただ、申し訳ないのですがそのため私たちではなにぶん力不足でして、ソフィア様の魅力を全面に引き出せるほどのドレスを用意することかできません、、、、ですからどうか皆様方で、ソフィア様のドレスを作ってくださいませんでしょうか?
それにこれは、ソフィア様を愛し子だとまだ知らない他国に占めることが出来る良き機会だと思われます。ですからどうかよろしくお願いします。。。」
シャルーカと侍女達は一斉に頭を下げた。
「ちなみにですが、皇太子殿下よりソフィアがより輝けるのなら協力は惜しまないと、そのようにお言葉を頂いております。我々人の力はなくとも、皆様方のお力添えがあった暁にはならとても素晴らしいドレスが完成できると心得ております。ですがもしも、我々にできることがあったら協力させてくださいませ。」
シャルーカと侍女たちの思いは彼らの心にすごく突き刺さった。
確かにソフィアのドレスについて彼らも、検討は一応していたのだ。でも、エドワードや彼の周囲が用意するだろうと思っていたため、妄想の中の産物になるところであった。そう、彼らは諦めていたのだ、1度は。
だがしかし、こんなめぐり合わせはあるのだろうか!
彼らの心は有頂天になっていた。大好きなソフィアを好きなように着飾ることが出来るのだ!こんな機会滅多にない!と、歓喜に振るえていた。
もちろん皆、やる気満々である。
各々構想を練り始めていた。
もちろんアトゥールも、、、、、
私の愛しい愛しい可愛い娘の衣装を作れる!?最高じゃないか!!結婚式は、一生で1回しかない。娘の最初で最後の晴れ舞台だ、歴史に残ってしまうくらい素晴らしいものにしてやるぞ!ふふっ、、今から楽しみだ、、!
心の声とは裏腹にアトゥールは、冷静さをみなに見せていたのであった。とある2人にはバレバレだったそうだが、、、
「さぁ、皆。私たちの力を見せてあげようじゃないか!
種族は関係ない!みんなで協力してソフィアの結婚式成功させるぞ!」
「「「「「「「おー!!!!」」」」」」」
ーーーーーーーーーーー
読者の皆様、大変お久しぶりです!
更新を楽しみにしてくださっていた皆様なかなか更新が出来なくて本当にすみませんでしたm(_ _)m
私事ではありますが少し精神的に来てしまっておりまして、更新をストップせざるを得ませんでした。。今は以前よりマシな方なので今日より更新を再開させて頂きたいと思っております!本日中にもう1話更新させていただきます!
今後の予定として、今月中には結婚式を無事成功させるまでは書き上げて行きたいと思っております。
このような拙い文章ではありますが、どうか、今後とも宜しくお願い致します!
また、ふと思いついた新作をゆっくりと執筆しております。そちらの分野もお好きな方は是非(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)
天音 翔
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