64 / 67
2章
侍女達とお針子の小話
しおりを挟む「なんて、素晴らしいお身体です事!磨きがいがありますわ!!ねぇ?貴女たち」
「はいっ!こんなに美しい方は初めて見ましたわ!」
「そうですわ!ソフィア様のような磨けば光る、美女の原石には初めて会いましたわ!!一目見て大好きになりましたわ!」
「ええ!こんなに謙虚で優しい方が、皇太子様のお妃様になってくださって本当に良かったです!
お身体も、御髪も美しく、それでいて貴族のマナーなどの上達もはやいんですのよ!
各担当の教師たちが褒めていらっしゃって。今まで教えてきた生徒の中で一番だと口を揃えて言っているそうですの!模範ともなるソフィア様だからこそ。この国の民たちも喜びますわ!
ソフィア様じゃなくて、もしあんな、精根の腐ったお方が妃になったと考えるだけで身震いしますわ!
その前にエドワード様に軽蔑しますわ!こんなに良き女性がいるのに、、蔑ろにでもしたら急所捻り潰してあげますわ。」
そういうと、拳を強く握りしめた。
パチパチパチ
「「「「侍女一同シャールカ様に賛同しますわっ!!」」」」
このシャールカという女性は、エドワードの乳母である。また、公爵家の次女という身分のため幼い頃からスカーレットの良き理解者でもあるのだ。
彼女はいつの間にか、侍女たちに紛れ込んでいたようで、初めはみな驚いていた。
しかし、シャールカは皇妃の次に尊敬されている人物のため、何も文句を言うものはいない。
だからエドワードについて、何を言っても事実だからと、皇妃が許してしまう。だって、この女性はスカーレットは自分の乳母でもあったのだから。
「ええ!ソフィア様を害するものは私たち女性の敵です!!」
「ソフィア様を傷つけるなんて、自分よりも美しソフィア様に対する当て付けで。心が狭い方がすることですわ!」
侍女たちが、今までの鬱憤を言いあい始めた。
すると、、、
「はい!皆様そこまでですわ。あんな酷い環境にいたんですのよ?これ以上言ったらソフィア様が怯えてしまわれますわ!」
シャールカの侍女たちを一喝する一声が響く。
「そうしないためにも。だからこそ、私たちの手でソフィア様を磨きに磨き、まだ、グダグダ文句を仰っている帝国の全ての貴族子女に見せつけてあげましょう!自分じゃ敵わないと思い知らせてあげましょう!」
「「「「「「はいっ!シャールカ様っ!」」」」」」
「では、得意分野の似ている人と、4人人1ペアになってもらえるかしら?そしたら、各私がわペアに仕事を振り分けますわ!」
「シャ、シャールカ様……ひとつ提案なのですが……」
「ん?どうしましたの??」
「やはり、、プリンセス風のふわっとした型よりもより、美しいマーメードラインの型がいいでしょうか……?ソフィア様の美しさが引き立つ方がいいですよね……」
その声を遮るかのように他の侍女が声をあげてしまった。
「ん?……そうですわね……」
「シャ、シャールカ様!私が言いたいのはその話では無いのです!ですが侍女の案だということを含んで参考にしてください」
この侍女は、諦めずめいいっぱいの勇気を出した。
「そ、そこまで言うのならわかったわ。言ってみなさい。」
「私たちが決めるのではなく、主神様及び精霊様の方々にお願いするのはいかがでしょうか?
あの方々ならば、ソフィア様が似合う1番のものを仕上げてくださると思いますわ!これは、私たちが任されたことではありますが、やはりずっと見守ってきてくれた人達に作ってもらった方が嬉しいと思いますの。私だって、まだあってばかりの知らない人に作られるのは少し抵抗がありますから……」
「「「「「いいじゃない!!」」」」」
「その手がありましたね!貴方よく言ってくれましたわ!そうとなったら頼みに行きましょう!皆様忙しいでしょうし急ぎましょう!」
「「「「「「はい!!」」」」」」
_________
大変長い間更新できなくて大変申し訳ありません💦
バイトや学校生活、やはり両立は難しいですね……これからは、余裕を持って、更新進めようかと思います。
どうか暖かく見守ってくださると有難いです。
本日よりまた、執筆ができないかも知れません……その時は、忙しいんだな……と思ってください笑
このお話はきちんと完結させる予定で進行させております。残り結婚式、その後の生活などを描きまして、完結としたいと思っておりますが、しかし、当然のごとく時間が取れないため完結は当分時間がかかる。そう、作者も頭を抱えております(笑)
ですがやはり趣味として書き始めた小説が、多くの方に読まれ、感想をいただけたこと誠に嬉しく思っています!時々振り返り、励みにさせて頂いてます(*´˘`*)♡
作者としても皆様のご期待に添えるよう頑張って行きますので今後もどうか宜しく御願い致します。
2021年5月25日 天音 翔
0
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
【コミカライズ企画進行中】ヒロインのシスコンお兄様は、悪役令嬢を溺愛してはいけません!
あきのみどり
恋愛
【ヒロイン溺愛のシスコンお兄様(予定)×悪役令嬢(予定)】
小説の悪役令嬢に転生した令嬢グステルは、自分がいずれヒロインを陥れ、失敗し、獄死する運命であることを知っていた。
その運命から逃れるべく、九つの時に家出を決行。平穏に生きていたが…。
ある日彼女のもとへ、その運命に引き戻そうとする青年がやってきた。
その青年が、ヒロインを溺愛する彼女の兄、自分の天敵たる男だと知りグステルは怯えるが、彼はなぜかグステルにぜんぜん冷たくない。それどころか彼女のもとへ日参し、大事なはずの妹も蔑ろにしはじめて──。
優しいはずのヒロインにもひがまれ、さらに実家にはグステルの偽者も現れて物語は次第に思ってもみなかった方向へ。
運命を変えようとした悪役令嬢予定者グステルと、そんな彼女にうっかりシスコンの運命を変えられてしまった次期侯爵の想定外ラブコメ。
※コミカライズ企画進行中
なろうさんにも同作品を投稿中です。
【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件
三谷朱花
恋愛
レイーアが目覚めたら横にクーン男爵家の令息でもある騎士のマットが寝ていた。曰く、クーン男爵家では「初めて契った相手と結婚しなくてはいけない」らしい。
※アルファポリスのみの公開です。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜
美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?
【完結】転生したら悪役継母でした
入魚ひえん@発売中◆巻き戻り冤罪令嬢◆
恋愛
聖女を優先する夫に避けられていたアルージュ。
その夜、夫が初めて寝室にやってきて命じたのは「聖女の隠し子を匿え」という理不尽なものだった。
しかも隠し子は、夫と同じ髪の色。
絶望するアルージュはよろめいて鏡にぶつかり、前世に読んだウェブ小説の悪妻に転生していることを思い出す。
記憶を取り戻すと、七年間も苦しんだ夫への愛は綺麗さっぱり消えた。
夫に奪われていたもの、不正の事実を着々と精算していく。
◆愛されない悪妻が前世を思い出して転身したら、可愛い継子や最強の旦那様ができて、転生前の知識でスイーツやグルメ、家電を再現していく、異世界転生ファンタジー!◆
*旧題:転生したら悪妻でした
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる