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最終章 最後に愛は勝つ!? 婚約破談の危機に害虫駆除!

絶倫皇女、絶頂地獄に陥れる ☆

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「さぁ、アース……次は貴方の番よ」

 私は色んな玩具を指の間に挟み、アースへ近寄った。
彼はどうにかこの場から逃げ出そうとしたが、どう足掻いても柱に括り付けられた鎖の拘束は解けなかった。

「く、くんなやっ! この淫乱クソビッチ女が!」
「あら~~、アースゥゥゥゥゥゥ。私の事が怖いの? 私にイかされる事に恐怖しちゃってるの? でも……さっき乳首だけでイッた変態は誰かしらね? ウフフ、ウフフフフフフフッ♡」

 そう言われたら何も言い返せないアースであったが、覚悟を決めたのか「……やれるもんならやってみぃ。俺は絶対に吐かんからな!」と言って、そっぽを向いてしまった。

 だが、私は知っていた。この男がキンとチョウに比べて更に快感に弱く、早漏で、私以上のドMな変態だと言う事を。

「ふっ……往生際が悪いわね。ガマエルの居場所を吐いちゃえば、放置プレイで済むわよ?」
「フン、女に辱めを受けて吐く男がどこにおんねん! 意地でも吐かんわっ! これはな男のプライドや! いいか? 俺の意地でもあるねんっ! アイツに嵌められたのはムカつくけど、アンタにだけは負けたくないっ! 女に攻められて吐いてたまるかっ!」

 はぁ、害虫の分際で意地張ってるわねぇ……。なら仕方ない、作戦変更よ! 私が貴方の変に凝り固まった思考を解きほぐし、快感で脳まで蕩けさせてくれるわっ!

 そうと決まれば、まずは三点攻めでいく!
そして、イかせてイかせてイかせまくってやるわッ!

 そう決めた私は、キンとチョウに使っていた玩具とアースがさっき乳首で即イキした玩具をわざと見せびらかした。

「そ、それは……!」

 アースの顔色が変わったのを見た私はウフフ♡ と笑った。

「そう♡ さっきキンとチョウがすぐにイッた玩具♡ 貴方にも是非体感して欲しいの♡ だって、貴方も乳首でイったんだから、この玩具でも即イキ間違いなしよね?」

 にっこりと微笑みながら、先程使用した玩具にスピリタスをドボドボとぶっ掛けていく私。
アースはゴクリ……と喉を上下させ、少し期待に満ちたような目に変わったのを私は見逃さなかった。

「あら、期待しているの? アンタはドMで快感に弱くて自分本位のセックスしかできない二流の男娼だものね?」
「だ、誰が男娼や! 俺はただの受付やっちゅーに! お客に指名を受けたらセックスする程度の素人なんやぞ!? 俺はな、お前みたいに変態ちゃうねん! VIP会員達を下の口で屠ったお前に言われたくないわっ!」

「貴様、よくもインジーに無礼な言葉を……!」

 後ろに控えていたグレンが剣を手に取ったのをすぐに察知した私は彼に目配せし、大丈夫だからと笑ってみせた。

「……貴方、私の事を誰だと思っているのかしら?」

 すると、私の問いかけにアースは長い沈黙の末に声を振り絞るように「…………サクリファイス帝国の皇女。イングリッド・マルセイユ・グラン・サクリファイス……絶世の美女と謳われる姫君ですやろ?」と口にしたのを聞いた私はピンポン、ピンポーーン♡ と害虫に拍手を送った。

「大正解っ♡ 正解した貴方には、私が皇女という身分なのに何故、娼婦をやっていたのか目的を教えてあ・げ・る♡」
「……も、目的? いきなり何言いますのん?」

 アースの頬に汗が伝っていくのを見た私は妖艶に笑ってこう言い放った。

「実は私は神から使命を受けてこの世に転生した聖人なの♡ 私の使命はこの世に蔓延る性犯罪を減少させ、世界を平和に導くことよ♡」
「は、はあぁぁぁぁ!?」

 まさかの展開にアースは声をあげた。
対して予想通りの反応をしてくれた害虫に私は満足そうにアハハと笑う。

「だから、貴方みたいな小さな害虫も全力で潰すわ♡ あの下品なショーを主催したガマエルも探し出して、私を辱めた罪を必ず償わせてやるの♡
だから、覚悟しなさい? 私を辱めたんだから、身体をもって償うのが当たり前よね?」

 いきなり私の声が低いトーンになるものだから、アースはかつてないほど慌てた。

「あっ……ちょっと、待ってぇぇぇぇっ! アンタ、あのショーめっちゃ楽しんでたやないのぉぉぉぉぉぉッ!」
「シャラップ&ダーーーーイッ! 何言ってるのよ? アレは皆をその気にさせる演技に決まってるじゃない!」
(※イングリッドは自分の都合の良いように記憶を改変しております。)

「嘘や……そ、そんなん……。ありえんやろぉぉぉぉぉぉッ!」

 アースが悲鳴をあげたが、私は問答無用で彼の亀頭にキンが喘いでいた玩具を素早く装着し、彼の背後に回って固く閉ざされた秘孔に男性器を模した玩具を先端の部分を挿入していった。

「あだっ、あだだだーーーー!」
「あら? 貴方はチョウと違ってお尻は未開発?」
「あ、当たり前ですやろ!? 俺は男なんやで!? 男なら女に挿入するのが当たり前やないかっ!」
「あらそう? じゃあ……私が貴方のお尻の処女、貰っちゃうお~~♡」

 ひっ……と、アースの表情が絶望に変わった。
ガタガタと身体が震えだし、全身から玉のような汗が皮膚の上に浮き出てパタパタと落ちていく。

「あ、ちょ……や、優しくしてな?」

 もう逃げられないと感じたアースは冷や汗を垂らしながら苦笑い。対して私はキョトンとした表情で「え、する訳ないでしょ? 馬鹿なの?」と吐き捨ててから、一気に彼の秘孔に男性器の玩具を突き入れたのであった。

「ゔあああぁぁぁぁあああぁぁぁぁおおぉぉぉぉゔぅぅーーーーーーーあっ……あふぅぅぅぅん♡」

 激しい痛みがアースを襲ったが、ある箇所を掠めた途端、彼の声が嬌声に変わった。

 運良く感じる部分を見つけた私は集中的にソコを擦り上げていく。すると、アースはジャラジャラと鎖を鳴らしながら抵抗し始めた。

「あゔっ、あゔゔっ……そ、そこっはぁ……!」
「ふふっ♡ や~~っぱり貴方は変態ねぇ、アース。お尻を突かれるだけで、おちんちんをこぉ~~んなに硬くしちゃうなんて……本当に貴方処女なの?」
「あひぃぃぃぃっ、くっ……くそぉぉぉぉぉぉっ! フンッ……くっ、うぅ……アッ––––!」

 アースは息を止めて快感に耐えていたが、結局達してしまった。

 アースの顔が真っ赤に染まっていくのを見た私は、グレンに「亀頭攻めのバイブとさっきアースの乳首に押し当てていたバイブの電源をONにして!」と指示を出した。

「ぷはぁっ! はぁ……はぁ……!」
「いやーーん、アースったら真っ赤な顔して~~♡ なんとか粘っているようだけど、乳首と亀頭とお尻の中の三点攻めの快感に貴方は耐えられるかしら!? グレン、バイブを徐々に強くする感じでよろしくって…………グレン?」

 私は前方で手に持っているバイブと睨めっこしているグレンを見つめた。

 おおい、グレン? グレンさーーん?
どうして、スイッチを持ったまま何を睨めっこしていらっしゃるの? あ、もしかして使い方が分からないのかな?

 馬車の中で移動してる時にもう少し丁寧に教えるべきだったかも……と、ドキドキしながら見守る私。

 一方、その頃のグレンは……。

 マズイ……インジーにコレを操作してって言われたけど、使い方が分からない。もう少し馬車の中で試してみるべきだったか?

 あ、インジーから催促がかかった。
クッ……こ、こうなったら一か八だ! 適当に押してみるとしよう!

 彼女の期待に応えるべく「インジー、いきますね!」と私は右手を上げて自信に満ち溢れた返事をした。

「確か……インジーはここを押していたはず」

 正直言って自信はない。
だが、ここはなんとしてでもインジーの期待に応えなければッ! 全てはインジーの為に……さぁ、いくぞッ!

 グレンはスイッチを押し、スイッチの▲ボタンを連打し始めた。

 シュルルルルルルルルルルルルルルルルーーーーーーーー!! ドゥルルルルルルルルルルルルルルーーーーーーーーーー!!

「こ、これは……!?」

 さっきと音の鳴り方が違う! もしかして、キンに快感を与えた以上の高速回転では!?

 私は不安になった為、一旦アナル攻めの手を止めてアースの顔を覗き込むと、アースはカッと目を見開き、奇声をあげたまま快感を逃そうと爪先立ちになった。

「んぉ……んおおぉぉっ!? んおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーうぅッ♡」

 アースの様子を見たグレンは気まずそうに頬をポリポリと掻く。

「……やり過ぎですかね?」
「いいえ! グッジョブよ、グレン♡」

 もうグレンったら、機械音痴なんだから♡
慣らさずに最初から出力最大でいくなんて、鬼畜がする所業よ♡

 でも、これはチャンスね! 攻めるなら、今ッ! ここで初めてのグレンと私の共同作業といきますか!

 私はすかさず「グレン! 害虫の乳首にバイブを押し当ててっ!」と叫んだ。

 すると私の考えを察知したグレンは「それなら、お安い御用です!」と反応し、楕円型のバイブをアースの乳首に押し当てた。

「あっかーーーーーーんッ! それは、イクぅぅ……イッてまうぅぅぅぅぅぅーーーーーーッ! ああぁぁぁーーーー♡」

 アースがビクンッと痙攣し、本日二回目の絶頂を迎えた。亀頭バイブからアースの胡瓜のような陰茎を伝って白濁の液がドロっと流れ落ちていく。

 それでも、私達は手を止めなかった。

「んあぁぁぁぁぁぁーーーーーー‼︎‼︎‼︎‼︎ あっあっあっ♡ も、もぉやめてぇなぁぁぁぁ……こっちはもういってるねんッ! くすぐったいねん! なぁ、お願いやからぁぁ……お願いやからぁぁ……止めてぇぇなッ!」
「いーーやッ♡ アイツの居場所を吐いてくれるまで止めないわ♡」
「そ、そんなぁぁ……あぁっ、奥ッ! そんな奥まで突っ込んだら、変になってまう! あぁぁぁーーーー、皇太子ッ! お前、いつまで乳首攻めて……くぉぉぉぉ、イクッ♡」

 ピュッ、ドピュッ、ピュッ!

 アース、三回目の絶頂。
やばいぞ。視界が……視界がチカチカしてきた。

「……全く、汚い子種液を飛ばさないで頂けますか? これがインジーに掛からなくて本当に良かったです」
「グレン……♡」

 くっそおぉぉぉぉぉぉっ、この性獣夫婦がッ! お前達の脳味噌は精液で出来てるんちゃうか!? この国の未来も絶望的やで、ほんまにッ!

「こんの……性欲の塊めッ! ふぁッ––––!」
「ほらほら~~、ここが弱いのよ! ここを重点的に突いてあげると、後ろの口がキュッて締まるのがとっても可愛いわ♡ グレン、もっと辱めてあげてッ! いっぱい、いーーっぱいイかせてあげるの♡」
「分かってます。この者達は私のインジーを辱めた仲間の一人なんですから……身体とその命で償って頂きます」

 な、なんなん……この二人。なんでこんなにも互いを高め合う変態になれんねん。頭おかしいやろッ!

「んああッーーーー!」

 アース、四回目の絶頂。
少量の白濁液が飛ぶも段々と精液の濃度が薄くなってきた模様。

「それそれ~~! もう一回、もう一回♡」
「こんのッ……人のチンコをシャンパン、コールみたいにッ! お前ら……調子に、んおぉぉぉぉッ……アッ––––!」

 アース、五回目の絶頂。
今度は透明な精液が飛ぶ。それを見て喜ぶ淫乱クソビッチ姫と婚約者の行動を咎めないドS変態皇子。

 この二人、やはり狂っているッ!

「はーーい、その調子でもう一発~~♡ 貴方の精巣に種がなくなるまで出し尽くすのよッ! そして、二度と種を女性に振り撒けないようにしてあげるわっ!」
「ぐあぁぁぁぁ! アカン、アカンてぇぇぇぇ! もうイッてんねんぞっ、何回イかせるッ……ああぁぁぁぁ–––––ッ♡」

 六回目の絶頂はもはや何も出なかった。
陰茎が勃ったまま痙攣しているだけであったが、亀頭に装着されているバイブはまだシュルルル……と高速で回り続けており、アースはもう息も絶え絶えであった。

 も、もうアカンッ! 白目剥きそうッ!
なんなら気絶して欲しい……こんなんイキ地獄やんけ! いつ終わんの……いつ終わんの!? なぁ~~~~、もう勘弁してぇやぁぁぁぁッ!

「もうアカン……出んわ。こんなんもう拷問やんかぁぁ……! もう一思いに殺してくれやぁぁぁぁッ……んごぉぉぉぉぉぉーーーーッ♡」

 七回目の絶頂を迎えたアースを見て、グレンは「こんな事言ってますよ、インジー」とお伺いをたててきたので、私は「……そうね、これくらいにしときましょうか」と少し残念そうに呟いていた。

 その台詞を待ってましたと、アースはヒィヒィと顔を歪ませながら心の底から喜んだ。

「は、早くッ! 早く、止めてぇなッ!」
「その前に、アイツの居場所を教えなさいよ」
「そんなんいくらでも教えたるから! 早くッ、こ……これをぉぉぉぉ……んほぉぉぉぉ……♡」

 それを見た私はグレンからスイッチを受け取り、そして一旦バイブを弱にしてあげるとアースは脱力し、ハァハァと息を整え始めた。

「ほら、休んでないで早く教えなさいよ」

 バイブの振動を▲を連打して一気に強にすると、アースはすぐに舌を突き出して喘ぎ始めた。

「んごぉぉーーッ! 分かった、分かったから! うっうっ……もう少し優しくしてぇな……」
「早くしなさい。こっちは時間が惜しいのよ」

 アースの泣き顔が見れた私は心の中でガッツポーズをした。

 やった……やったぞ!
害虫達のプライドを完璧に木っ端微塵にしてやったわ! 特にコイツには本当にムカつく事ばっかり言われてたから、本当にせいせいした♡

 私は気が済んだ所でスイッチをOFFにすると、アースが気怠そうにポツリポツリと言葉を紡ぎ出した。

「ハァハァ……アイツは、今……貴方の故郷であるサクリファイス帝国におると思います」
「え、私の故郷に?」
「はい……アイツ、こう言うてました。イング嬢の痴態を……ゼェゼェ。サンクチュアリ帝国とサクリファイス帝国を重点的に広めるんだって……言うてました……」

 私とグレンは思わず顔を見合わせた。

「ちょっと待って! アイツ一体、何をする気なの!?」
「イング嬢に……復讐するんだって言うてました、ゲホッ。
多分ですけど、殿下と姫さんの婚約取り消しが……目的と違いますか……?」

 な、ななな……なんですってーーーー!?
そんな事になったら私……身体的にも精神的にも生きていけないじゃないッ!!

 それにお父様は男の見る目がなくて、元々この婚約だって契約書も交わさずに物事を進めてたぐらいだから……早く、早くどうにかしないと!

「グレンッ! 私、貴方と離れ離れになりたくない!」
「私もです……! ショーの首謀犯は捕まえて、必ず処刑しましょう!」
「そうとなれば急がなくちゃ!」

 私とグレンは玩具をその場に投げ捨て、害虫達を放って無我夢中で駆け出していた。

 背後から「おいコラッ! 最終的には放置プレイかーーーーい!」と叫ぶ声が聞こえてきたが、無視して走る私達。

 ガマエルゥゥゥゥゥゥ……!
私の家族と国民に変な事吹き込んだら、タダじゃおかないわよぉぉぉぉ! 絶対にお前の服をひん剥いて、豚の餌にしてやるからなぁぁぁぁ……覚悟しておきなさいっ!

 着ていたドレスの裾をビリビリに破き、血走った目で陸上選手のようなフォームの走りを見せる私。

 待たせていた馬車に乗り込み、御者に「急いで城へ戻りなさい!」と伝えたのであった。
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