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辺境の真実1
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朝、オリヴィアは森の奥の別荘のような建物で目を覚ました。
「宿につくまでに私ったら寝てしまったのね。」
それにしてもここはどこなのかしら。
どても素敵なお屋敷だわ。
昨日の夜は長い間馬車に揺られていた気がする。王都からどれくらい離れてしまったのかしら。
するとドアがノックされ、返事をすると使用人らしき女性二人とアルバルトが入ってきた。
「おはよう、オリヴィア。」
昨日の出来事が嘘のように優しく微笑むアルバルト。
「おはよう、アルバルト。」
でもアルバルトがいなかったら私はあのまま修道院送りになっていたかもしれないのよね。
「侯爵家と連絡がついたよ。しばらく事態が収束するまでここに留まることになったから、了承してもらえるかな。」
「お父様から許可が出ているなら私も了承します。」
そして私は現況についてアルバルトに色々と説明を受けた。
まずシャーロットとお義母様が違法に魅了の力を使った罪で捕まったこと。
だけど侯爵家は二人の策略にハマった被害者としてお咎めは受けないだろうということ。お父様も魅了の力の被害者だったということ。
そして、これからアルバルトが……
「ア、アルバイト、今なんて……」
「言葉の意味そのままだ。僕がこの国の王になる。」
アルバルトがこれから、反逆を起こすということを。
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