上 下
42 / 46

しおりを挟む

  JKマスクガールヒカリが観客の歓声に恥辱を感じていると、なぜか試合会場がぐるぐる回りだし、一瞬にして深く落ちる感覚がすると目が覚めた。
 健太に裸で地下格闘技会場で試合をさせられるのは、悪夢だったのだ。
(健太・・・・様が、朝の挨拶のセックスをしにくる時間だ、そして、裸エプロンで食事を作らなければ・・・・)

 トントン~~ トントン~~

「来た! でも、ノックって?」
「健太様から、JKマスクガールヒカリ様へ食事を持って行くように言われて、持ってまいりました」
 健太の執事が朝食を持ってきた。
「どうして、今日は・・・・」
「食事が済まれた後に、健太様がお話があるそうです」
 JKマスクガールヒカリが不思議に思いながら食事をし、歯磨きをして待っていると健太がやってきた。
「今日は、変態嫁に格闘技をやめるように話にきた」
「ぇえっ!」
「格闘技より、俺様の〇んぽがいいと言ってよな」
 確かに、JKマスクガールヒカリは気持ちよすぎて言った記憶はあるが、本心ではない。「健太様、お願いです、変態嫁のまま、格闘技は続けさせてください」
 健太の思った通り、心の片隅に格闘技の武人としてのプライドが残っていた。あんなに精神的に堕としたというのにだ。
「変態嫁は人の前で格闘技はしないで、俺様だけのことを考えて変態になれ!」
「そ、それは・・・・」
 JKマスクガールヒカリは、本来なら反抗出来ないが、これだけは素直に従えない。
「そうか、じゃあ、格闘技界の女王、無敗のチャンピオンではないことを、俺が教えてやる」
 JKマスクガールヒカリは意味が分からずに健太の顔をみた。
「俺が公式ではない地下格闘技会場を用意するから、俺と戦え、これでも少しは武道の心得はある、俺に勝ったら続けさせてやろう、でも、もし負けたら辞めると約束をするんだ!」
 JKマスクガールヒカリは、夢のことが頭をよぎったが、試合を健太とするしか選択肢はない。
「健太様、JKマスクガールヒカリのコスチュームを着ていいんですよね、裸で入場することはないですよね」
 健太は、ドキツとした顔つきになったが頷いた。
「やります! でも、本気で戦うので、どんな卑怯なこと、胸を揉んだり触られても動じずに、絶対に負けません!」
「変態嫁、所詮、ただの女だと思い知らせてやるのは早い方がいい、もう、準備は出来ている、出かけるぞ!」
 健太の手際の良さで不気味さを感じたJKマスクガールヒカリだったが、格闘技が続けられれば健太の横暴にも耐えられると考え、早速試合に行く準備を始めた。
(あの夢は裸でミスターHと戦う寸前だったが、現実は裸ではなく、武道の心得があると言っても素人の健太だ、必ず勝つ!)
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

不遇の令嬢は他国の貴族の溺愛を受ける

恋愛 / 完結 24h.ポイント:85pt お気に入り:1,571

屋烏の愛

BL / 完結 24h.ポイント:355pt お気に入り:11

弱みを握られた僕が、毎日女装して男に奉仕する話

BL / 完結 24h.ポイント:809pt お気に入り:10

アクマとケイヤク〜少女と厄災の悪魔の英雄譚〜

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:1

彼は最後に微笑んだ

BL / 完結 24h.ポイント:35pt お気に入り:484

イアン・ラッセルは婚約破棄したい

BL / 完結 24h.ポイント:32,342pt お気に入り:1,582

顔の良い灰勿くんに着てほしい服があるの

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:333pt お気に入り:0

秘密の男の娘〜僕らは可愛いアイドルちゃん〜 (匂わせBL)(完結)

Oj
BL / 完結 24h.ポイント:340pt お気に入り:8

処理中です...