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シーズン1
第十三話
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凡子は、スマートフォンを取り出した。
メッセージアプリを立ち上げて、QRコードを表示させた。
泉堂もアプリを立ち上げ、凡子を登録した。すぐに、泉堂から『よろしく』とメッセージが来た。
「連絡先を教えたので、受付では話しかけないでください」
「了解」
泉堂は頷きながら笑った。もう、いつも通りの表情だ。
さっき、冷たく感じたのは、凡子の考えすぎだったのかもしれない。
「じゃあ、僕は、一階から入るから」
泉堂が階段を上がっていく。凡子は、制服を取りに更衣室へ向かった。
仕事が終わり、凡子は急いで家に帰った。
月曜日のランチ写真を、まだSNSに投稿できていなかった。火曜日に合気道の稽古を頑張りすぎたせいだ。
考えれば、それも泉堂のせいだった。
泉堂のおかげで良い写真がたくさん手に入った代わりに、振り回されている。結構な時間をくわれている。
凡子は、早くペースを取り戻さなければと思った。
木曜日は、泉堂から連絡も来ず、平和に過ごせた。
金曜日の朝、無事『五十嵐室長はテクニシャン』の更新もあった。五十嵐室長は、今回も愛について悩んでいる。女性を恋愛対象にしながら、女性に体が反応しない。男性にとって大きな悩みなのもわかる。
それでも、凡子は体の結びつきよりも、心の結びつきの方が大切だと思っていた。
凡子は、五十嵐室長が、コンプレックスを克服するのではなく、ありのまま愛されるのを望んでいる。
五十嵐室長には、とにかく、幸せになって欲しかった。
お風呂をすませ、ソファでくつろぎながら、最新話の再読をする。スマートフォンを手に取ると、通知があった。泉堂からメッセージが来ていた。
メッセージアプリを立ち上げ、泉堂とのチャットルームを開く。蓮水監査部長の写真が送られてきていた。
凡子は思わずソファから立ち上がった。まさか、蓮水監査部長の写真が手に入るとは思っていなかった。
「え! 嬉しい。やばい。泉堂さん好き」
凡子は立ち上がったままで、画像を保存した。それから、拡大表示させて、蓮水監査部長の顔を拝んだ。
「頬がほんのり赤い……」
画像を元のサイズに戻して確認すると、手にグラスを持っている。ウイスキーをロックで飲んでいるようだ。
『お二人で飲みに行ってるんですか?』
週末なので、遊びに出かけているのかと思ったが、泉堂からすぐに『蓮水のお別れ会』と返信が来た。
凡子はつい「お別れ会!?」と、大きな声を出した。
今年は、年度替わりが土日に当たっている。
急に、三月末に本社で重大発表があると噂されていたことを思い出した。
『蓮水監査部長、転勤ですか?』
お別れ会ということは、退職もあり得る。凡子は、わけもなく焦っていた。
『転勤じゃなく、部署異動』
部署異動なら時々は会えるはずだ。安心したので、もう一度、もらった画像を見た。
グラスを持つ蓮水監査部長の姿は、貴重だ。泉堂から連絡先の交換を迫られた時は少し怖かったが、こんなメリットがあるなら、渋らずに教えれば良かったと思った。
凡子は、もともとの予定に戻ることにした。『五十嵐室長はテクニシャン』の最新話の再読だ。
泉堂とのやりとりを終わらせるために『飲み会、楽しんでください』と送った。
メッセージアプリを閉じ、投稿サイトを開く。
凡子は、火曜日の夜に投稿された作者のコメントを読んでから、今現在、作者が体調を崩していないか心配になっていた。ストックがあるから今まで通りの更新ができると書いてあったので、今日の分は少し前に書いてあったことになる。サイトには予約投稿機能があるから、今朝も、自動で更新されたはずだ。
「近くに住んでいれば、何かお手伝いできるのに」
自分の発想がかなり痛々しいのもわかっている。それでも凡子は心から、作者のために自分にできることがあるのなら、したいと思っていた。
目下、そのできることが、コメントで感想を伝えることと、SNSでの作品宣伝だった。
再読の余韻に浸っていると、泉堂からのメッセージ通知が来た。仕方なく読みにいく。
『どうして、僕に辞令が出たかどうか、訊いてくれないの?』
凡子は「興味がないから」と、画面のこちら側で悪態をつきながら、『泉堂さんも異動なんですか?』と、送信した。
泉堂から『内緒』と返ってきた。凡子はムッとした。教える気がないなら、質問させないでほしい。
『いつか教えてくださいね』
凡子は、返信してすぐに、通知を切って、画面を閉じた。きっと、蓮水監査部長と同じ部署に異動するのだろう。本人が教えてくれなくても、そのうち、瑠璃から情報が入ってくる。
泉堂が言っていたように、凡子にとって、泉堂は蓮水監査部長の『おまけ』でしかない。
そう考えて、凡子は気づいた。
「部署が変わるってことは、蓮水監査部長が、蓮水なんちゃら部長に変わるってこと!」
それは一大事だった。蓮水監査部長の呼び方を変えなければならない。五十嵐室長が役職付きで呼ばれているから、やはり、イメージにピッタリな蓮水監査部長のことも役職付きで呼ぶべきなのだ。
凡子は、泉堂に『蓮水監査部長はどちらの部署へ異動されるんですか?』と訊いた。
即、『どうして、僕でなく蓮水の異動先を訊くわけ?』と返ってきた。
凡子はため息をついた。泉堂はきっと酔っている。
『泉堂さんは、さっき、内緒って言ったじゃないですか』
そこで、泉堂が返信してこなくなった。
「肝心なことなのに」
凡子はしばらく泉堂とのチャットルームを開いたままにしてメッセージを待っていた。そのうち待つのにも疲れてきた。通知をオンに戻して画面を閉じた。
凡子を揶揄うのに、もう飽きたのだろう。
凡子はモヤモヤした気分を吹き飛ばすために、蓮水監査部長の写真を表示させた。
酔って、少し気が緩んでそうな蓮水監査部長の表情がたまらない。泉堂からの多少の意地悪は許せる気になった。あまりに良い写真なので、待ち受けにしたいが、そうすると、誰かに見られてしまうリスクもある。写真を見ているうちに、五十嵐室長がバーでお酒を飲んでいたシーンを読み返したくなった。
先週更新分の、バーのシーンから読み返しをはじめる。何度読んでも『五十嵐室長はテクニシャン』は面白くて、気がつけば、最新話まで読み返していた。
いつの間にか十一時を過ぎている。この時間なら『お別れ会』もお開きになった後だろう。凡子は明日、朝から出かけるつもりなので、布団に入った。
うとうとしていると、スマートフォンが短く震えた。手を伸ばしてスマートフォンを取った。顔の上で画面を開く。眩しくて片目を閉じた。
『明日、予定あるの?』
凡子は、メッセージを読んで、「明日? なんかあったかな……」と、呟いた。買い物へ行くことを思い出して素直に答えた。
『誰と?』
凡子はなぜそんなことを訊かれるのかわからなかった。
『一人です』
『何を買うの?』
凡子は寝ぼけていて、まともに頭が回っていない。泉堂に無理やり連絡先を交換させられたから、夢を見ているのだと勘違いした。
『泉堂さんのつけてる香水を探しにいくんです』
『どうして、僕の使っている香水を探すの?』
『とても良い香りなので』
凡子は、そのメッセージを送ったあと、完全に、眠りに落ちた。
メッセージアプリを立ち上げて、QRコードを表示させた。
泉堂もアプリを立ち上げ、凡子を登録した。すぐに、泉堂から『よろしく』とメッセージが来た。
「連絡先を教えたので、受付では話しかけないでください」
「了解」
泉堂は頷きながら笑った。もう、いつも通りの表情だ。
さっき、冷たく感じたのは、凡子の考えすぎだったのかもしれない。
「じゃあ、僕は、一階から入るから」
泉堂が階段を上がっていく。凡子は、制服を取りに更衣室へ向かった。
仕事が終わり、凡子は急いで家に帰った。
月曜日のランチ写真を、まだSNSに投稿できていなかった。火曜日に合気道の稽古を頑張りすぎたせいだ。
考えれば、それも泉堂のせいだった。
泉堂のおかげで良い写真がたくさん手に入った代わりに、振り回されている。結構な時間をくわれている。
凡子は、早くペースを取り戻さなければと思った。
木曜日は、泉堂から連絡も来ず、平和に過ごせた。
金曜日の朝、無事『五十嵐室長はテクニシャン』の更新もあった。五十嵐室長は、今回も愛について悩んでいる。女性を恋愛対象にしながら、女性に体が反応しない。男性にとって大きな悩みなのもわかる。
それでも、凡子は体の結びつきよりも、心の結びつきの方が大切だと思っていた。
凡子は、五十嵐室長が、コンプレックスを克服するのではなく、ありのまま愛されるのを望んでいる。
五十嵐室長には、とにかく、幸せになって欲しかった。
お風呂をすませ、ソファでくつろぎながら、最新話の再読をする。スマートフォンを手に取ると、通知があった。泉堂からメッセージが来ていた。
メッセージアプリを立ち上げ、泉堂とのチャットルームを開く。蓮水監査部長の写真が送られてきていた。
凡子は思わずソファから立ち上がった。まさか、蓮水監査部長の写真が手に入るとは思っていなかった。
「え! 嬉しい。やばい。泉堂さん好き」
凡子は立ち上がったままで、画像を保存した。それから、拡大表示させて、蓮水監査部長の顔を拝んだ。
「頬がほんのり赤い……」
画像を元のサイズに戻して確認すると、手にグラスを持っている。ウイスキーをロックで飲んでいるようだ。
『お二人で飲みに行ってるんですか?』
週末なので、遊びに出かけているのかと思ったが、泉堂からすぐに『蓮水のお別れ会』と返信が来た。
凡子はつい「お別れ会!?」と、大きな声を出した。
今年は、年度替わりが土日に当たっている。
急に、三月末に本社で重大発表があると噂されていたことを思い出した。
『蓮水監査部長、転勤ですか?』
お別れ会ということは、退職もあり得る。凡子は、わけもなく焦っていた。
『転勤じゃなく、部署異動』
部署異動なら時々は会えるはずだ。安心したので、もう一度、もらった画像を見た。
グラスを持つ蓮水監査部長の姿は、貴重だ。泉堂から連絡先の交換を迫られた時は少し怖かったが、こんなメリットがあるなら、渋らずに教えれば良かったと思った。
凡子は、もともとの予定に戻ることにした。『五十嵐室長はテクニシャン』の最新話の再読だ。
泉堂とのやりとりを終わらせるために『飲み会、楽しんでください』と送った。
メッセージアプリを閉じ、投稿サイトを開く。
凡子は、火曜日の夜に投稿された作者のコメントを読んでから、今現在、作者が体調を崩していないか心配になっていた。ストックがあるから今まで通りの更新ができると書いてあったので、今日の分は少し前に書いてあったことになる。サイトには予約投稿機能があるから、今朝も、自動で更新されたはずだ。
「近くに住んでいれば、何かお手伝いできるのに」
自分の発想がかなり痛々しいのもわかっている。それでも凡子は心から、作者のために自分にできることがあるのなら、したいと思っていた。
目下、そのできることが、コメントで感想を伝えることと、SNSでの作品宣伝だった。
再読の余韻に浸っていると、泉堂からのメッセージ通知が来た。仕方なく読みにいく。
『どうして、僕に辞令が出たかどうか、訊いてくれないの?』
凡子は「興味がないから」と、画面のこちら側で悪態をつきながら、『泉堂さんも異動なんですか?』と、送信した。
泉堂から『内緒』と返ってきた。凡子はムッとした。教える気がないなら、質問させないでほしい。
『いつか教えてくださいね』
凡子は、返信してすぐに、通知を切って、画面を閉じた。きっと、蓮水監査部長と同じ部署に異動するのだろう。本人が教えてくれなくても、そのうち、瑠璃から情報が入ってくる。
泉堂が言っていたように、凡子にとって、泉堂は蓮水監査部長の『おまけ』でしかない。
そう考えて、凡子は気づいた。
「部署が変わるってことは、蓮水監査部長が、蓮水なんちゃら部長に変わるってこと!」
それは一大事だった。蓮水監査部長の呼び方を変えなければならない。五十嵐室長が役職付きで呼ばれているから、やはり、イメージにピッタリな蓮水監査部長のことも役職付きで呼ぶべきなのだ。
凡子は、泉堂に『蓮水監査部長はどちらの部署へ異動されるんですか?』と訊いた。
即、『どうして、僕でなく蓮水の異動先を訊くわけ?』と返ってきた。
凡子はため息をついた。泉堂はきっと酔っている。
『泉堂さんは、さっき、内緒って言ったじゃないですか』
そこで、泉堂が返信してこなくなった。
「肝心なことなのに」
凡子はしばらく泉堂とのチャットルームを開いたままにしてメッセージを待っていた。そのうち待つのにも疲れてきた。通知をオンに戻して画面を閉じた。
凡子を揶揄うのに、もう飽きたのだろう。
凡子はモヤモヤした気分を吹き飛ばすために、蓮水監査部長の写真を表示させた。
酔って、少し気が緩んでそうな蓮水監査部長の表情がたまらない。泉堂からの多少の意地悪は許せる気になった。あまりに良い写真なので、待ち受けにしたいが、そうすると、誰かに見られてしまうリスクもある。写真を見ているうちに、五十嵐室長がバーでお酒を飲んでいたシーンを読み返したくなった。
先週更新分の、バーのシーンから読み返しをはじめる。何度読んでも『五十嵐室長はテクニシャン』は面白くて、気がつけば、最新話まで読み返していた。
いつの間にか十一時を過ぎている。この時間なら『お別れ会』もお開きになった後だろう。凡子は明日、朝から出かけるつもりなので、布団に入った。
うとうとしていると、スマートフォンが短く震えた。手を伸ばしてスマートフォンを取った。顔の上で画面を開く。眩しくて片目を閉じた。
『明日、予定あるの?』
凡子は、メッセージを読んで、「明日? なんかあったかな……」と、呟いた。買い物へ行くことを思い出して素直に答えた。
『誰と?』
凡子はなぜそんなことを訊かれるのかわからなかった。
『一人です』
『何を買うの?』
凡子は寝ぼけていて、まともに頭が回っていない。泉堂に無理やり連絡先を交換させられたから、夢を見ているのだと勘違いした。
『泉堂さんのつけてる香水を探しにいくんです』
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