16 / 59
シーズン1
第十六話
しおりを挟む
スマートフォンをしっかりと握り直す。
「仕事のあとですか?」と、画面に向かって話しかけた。
凡子は『推し活』で結構忙しい。
〈よく考えたら、異動してすぐは、僕が遅くなりそうだな。少し経ってからになるか……〉
凡子はなんと返したら良いかわからず「わかりました」と言った。
〈良かった。断られるかと思ってた〉
凡子は、了承したつもりではなかった。しかし、いまさら訂正もできない。少し先なら、うやむやにできるかもしれない。
〈何か、食べたいものある?〉
どうやら、泉堂は具体的に詰めておくつもりらしい。
「そうですね……」
どうせ逃げられないなら、美味しいものが良い。凡子は閃いた。
「泉堂さん、私がお金を出すので、ランチを食べたフレンチレストランで、ディナーを食べましょう!」
泉堂が電話の向こうで〈んー〉と、唸っている。せっかく、一緒に行く相手が見つかったと思ったが、気が乗らないようだ。
〈フレンチのディナーへいくのは良いんだけど、どうして、浅香さんの奢りなの?〉
凡子の、SNS発信と、妄想実現のためのディナーだ。
凡子は、夜のフレンチレストランへ一緒に行ってくれる人を探していたと、目的を隠したまま話した。
〈ランチが美味しかったから、たしかに、ディナーも気になるよね〉
「そうですよね。だから、お付き合いいただけると、助かります」
凡子は、泉堂が承諾してくれるのを期待して待った。
〈僕が誘ったんだから、食事代はこっちで負担するよ〉
ごちそうになるのはとんでもないし、割り勘でも申し訳ない。
「それなら、他のところで、お願いします」
〈もう、フレンチディナーの気分になってるよ。浅香さんが遠慮するのもわかるけど、誘っておいて割り勘ってのも、なんかなあ……せこい感じするし〉
泉堂の言い分も理解できる。
〈どう考えても、僕の方が収入も多いわけだし〉
凡子は頷きながら「多分、数倍の違いがあるはず」と思った。
「その点は、お気になさらずに。レンタル彼氏を利用するより、随分、費用が抑えられますので」
凡子は、泉堂を説得するために、伝家の宝刀を抜いた。
〈レンタル彼氏? 聞き間違いだよね?〉
「いえ、レンタル彼氏で合ってますよ」
泉堂が急に黙った。
正確には覚えていないが、レンタル彼氏代は、フレンチディナーと同等の値段だったはずだ。
〈浅香さん、彼氏がほしいの?〉
泉堂が訳のわからない質問をしてきたので、凡子はすぐに「いえ、欲しくありませんよ」と、否定した。
「レンタル彼氏というのは、サービス名であって、本当の彼氏ではありませんし。一緒にご飯を食べに行ってくれる人が見つからない時のために、利用を検討していただけです。一緒に行ってもらえるなら、別に、レンタル彼女だろうが、レンタルフレンドだろうが、構いません」
〈そういうことか……〉
「泉堂さんが一緒に行ってくれないなら、他を探します」
凡子がそう突き放すと、泉堂が〈わかった。浅香さんの奢りで一緒に行くよ〉と言い出した。
〈他を探すのも面倒でしょう〉
「ありがとうございます! 助かります」
凡子は喜びの声をあげた。
〈奢りだったら、高めのワインを頼んじゃうかもよ〉
凡子は、高めのワインがどのくらいなのかわからなかったが、毎月、使わずに貯まっている親からの仕送りで、まかなえるはずだと判断した。
「一緒に行っていただけるなら、そのくらいは、構いません」
泉堂が〈もしかして、浅香さんって、お嬢様なの?〉と訊いてきた。
お嬢様という表現は、家柄が良い時に使いそうなので、「ちがいますけど」と、答えた。
〈ふーん〉
泉堂は、どうも納得していないようだ。
「強いていうなら、母親が、かなりのエリートなんです」
母親の経歴を話すと、泉堂が〈ある意味、蓮水より実力ありそうじゃん〉と、驚いた。
〈ほんと、浅香さんって、意外性に富んでるよね〉
エリートなのは母親であって、凡子には関係ない。凡子自身が隠しているのは、筋金入りの『喪女』ということだけだ。
〈仕事が落ち着くのにどれくらいかかるか予想がつかないから、また、わかったら連絡するね〉
凡子は、泉堂の遊び道具にされている自覚があった。凡子にも結構メリットがあるので問題はない。今日は泉堂も飽きてきたようで、通話を終わらせてもらえた。
日曜日は、手に入れた香水のおかげで、二次創作に精が出た。非常に有意義な休日を過ごし、週が明け、新年度がスタートした。
『五十嵐室長はテクニシャン』の更新もあり、幸先が良い。
凡子の会社でも人事異動はあったが、受付の三人はそのままだった。
一目で新入社員とわかる人たちが、ゲートの通り方の説明を受けていた。本社の新入社員は別会場で入社式に参加しているはずなので、グループ会社のどこかの社員だろう。
情報通の瑠璃も、蓮水監査部長が、蓮水人事部副部長に変わったことはまだ知らないようだ。今日中には、耳に入りそうだ。
蓮水副部長も、泉堂も、凡子達の勤務開始より早く社内に入るので、外出しない限り、みかけることはない。運が良ければ、昼食時に蓮水副部長の顔を見られる。
優香が休憩に入り、瑠璃と二人きりになった途端に、話しかけられた。
「今日、どっか寄れない?」
習い事の日ではないので、寄れないことはない。
どうせ、『蓮水×泉堂』の話題に決まっている。瑠璃には内緒で、二人とランチを食べに行ったり、泉堂と連絡先を交換したりしたので、凡子は、軽く罪悪感を覚えていた。
「長くなければ」と返した。
「それは、大丈夫」
瑠璃を信じて、仕事の後、一緒にご飯を食べる約束をした。
新たに本社勤務になり、いろいろと手順がわかっていない人が多かった。新年度初日は、それなりに忙しかったが、無事、定時に上がれた。
凡子も瑠璃も結構疲れていた。優香は素早く着替えて、もう、夜の街に繰り出していった。
「また、今度にする?」と、凡子が瑠璃に声をかけると「まさか!」と、返ってきた。
「この話題は、新鮮なうちに共有しておかないと」
凡子の方は、別に共有を求めていない。ただ、先送りにしてもいつかは付き合わされるので、今日中に終わらせる方が良いと思った。
店を探すのが面倒だったので、前にも使ったファミレスへ行くことになった。
凡子は、料理を選ぶのが面倒で、またカレーにした。今回は、瑠璃もカレーを選んだ。
テンションの低い凡子とちがい、瑠璃は、ずっと興奮気味だ。
「お冷や取ってくるね」と、自ら立ち上がった。
カレーを待つ間、もう我慢できないとばかりに話し始めた。
「土曜日なんだけどね」
凡子は相づちを打った。
「実は、とある場所で、偶然泉堂さんを見かけちゃったの」
凡子はてっきり、泉堂は一日家で過ごしたと思い込んでいた。
考えてみると、やり取りをしたのは、朝起きた直後と、夕方以降だ。昼間はでかけていてもおかしくないし、文字のやり取りなら、出先でもできることだ。
「私服だったし、帽子を目深に被ってたから、最初、似てるなと思って、ちらちら見てて。あまりに気になるから、しばらく後をつけてみたの」
凡子は微笑みながら話を聞いていたが、内心「立派なストーカーだわ」と思っていた。
「一人で、桜見物に来ていたっぽいんだけどさ」
先週末は、都内の各所で桜が見頃だった。気が向いて出かけたのだろう。
「なんか、時々物陰に隠れるような動きもあって、背後からそっと近づいて確認してみたら、泉堂さんと同じ香りがしてたの」
泉堂の香水は、あの店でしか買えないのだから、きっと本人だったのだろう。
「でね、近づきすぎて、目が合っちゃって。やっぱり本人だった」
凡子が「見つかっちゃったんだ」と言うと、瑠璃は「泉堂さん、私って気づかなかったみたいよ」と、口を尖らせた。
「休みだから、すっぴんだったのよ」
瑠璃の言葉に、凡子は、首を傾げた。
「ナチュラルメイク派の浅香さんにはわかんないみたいね、まあ、いいわ」
瑠璃は話を続けた。
「会社以外で泉堂さんを見つけるって、滅多にないチャンスでしょう。だから、ずっとつけたのよ」
凡子は呆れていたが、相づちを打った。
「そうしたら、桜並木が終わっても、ひたすら、川沿いを歩き続けてさ。ただの川沿いだよ。三十分くらいで、つけるのを諦めて引き返した」
凡子は、なにか、嫌な予感がしてきた。
「桜って、どこで見たの?」
瑠璃の答えを聞いて凡子は、目を閉じた。二人が行ったのも、凡子と同じ『桜まつり』だった。確認すると、時間も同じ頃だ。
川沿いをただ歩き続けたのは、凡子も同じだ。
どうやら凡子は、泉堂からつけられていたらしい。
「仕事のあとですか?」と、画面に向かって話しかけた。
凡子は『推し活』で結構忙しい。
〈よく考えたら、異動してすぐは、僕が遅くなりそうだな。少し経ってからになるか……〉
凡子はなんと返したら良いかわからず「わかりました」と言った。
〈良かった。断られるかと思ってた〉
凡子は、了承したつもりではなかった。しかし、いまさら訂正もできない。少し先なら、うやむやにできるかもしれない。
〈何か、食べたいものある?〉
どうやら、泉堂は具体的に詰めておくつもりらしい。
「そうですね……」
どうせ逃げられないなら、美味しいものが良い。凡子は閃いた。
「泉堂さん、私がお金を出すので、ランチを食べたフレンチレストランで、ディナーを食べましょう!」
泉堂が電話の向こうで〈んー〉と、唸っている。せっかく、一緒に行く相手が見つかったと思ったが、気が乗らないようだ。
〈フレンチのディナーへいくのは良いんだけど、どうして、浅香さんの奢りなの?〉
凡子の、SNS発信と、妄想実現のためのディナーだ。
凡子は、夜のフレンチレストランへ一緒に行ってくれる人を探していたと、目的を隠したまま話した。
〈ランチが美味しかったから、たしかに、ディナーも気になるよね〉
「そうですよね。だから、お付き合いいただけると、助かります」
凡子は、泉堂が承諾してくれるのを期待して待った。
〈僕が誘ったんだから、食事代はこっちで負担するよ〉
ごちそうになるのはとんでもないし、割り勘でも申し訳ない。
「それなら、他のところで、お願いします」
〈もう、フレンチディナーの気分になってるよ。浅香さんが遠慮するのもわかるけど、誘っておいて割り勘ってのも、なんかなあ……せこい感じするし〉
泉堂の言い分も理解できる。
〈どう考えても、僕の方が収入も多いわけだし〉
凡子は頷きながら「多分、数倍の違いがあるはず」と思った。
「その点は、お気になさらずに。レンタル彼氏を利用するより、随分、費用が抑えられますので」
凡子は、泉堂を説得するために、伝家の宝刀を抜いた。
〈レンタル彼氏? 聞き間違いだよね?〉
「いえ、レンタル彼氏で合ってますよ」
泉堂が急に黙った。
正確には覚えていないが、レンタル彼氏代は、フレンチディナーと同等の値段だったはずだ。
〈浅香さん、彼氏がほしいの?〉
泉堂が訳のわからない質問をしてきたので、凡子はすぐに「いえ、欲しくありませんよ」と、否定した。
「レンタル彼氏というのは、サービス名であって、本当の彼氏ではありませんし。一緒にご飯を食べに行ってくれる人が見つからない時のために、利用を検討していただけです。一緒に行ってもらえるなら、別に、レンタル彼女だろうが、レンタルフレンドだろうが、構いません」
〈そういうことか……〉
「泉堂さんが一緒に行ってくれないなら、他を探します」
凡子がそう突き放すと、泉堂が〈わかった。浅香さんの奢りで一緒に行くよ〉と言い出した。
〈他を探すのも面倒でしょう〉
「ありがとうございます! 助かります」
凡子は喜びの声をあげた。
〈奢りだったら、高めのワインを頼んじゃうかもよ〉
凡子は、高めのワインがどのくらいなのかわからなかったが、毎月、使わずに貯まっている親からの仕送りで、まかなえるはずだと判断した。
「一緒に行っていただけるなら、そのくらいは、構いません」
泉堂が〈もしかして、浅香さんって、お嬢様なの?〉と訊いてきた。
お嬢様という表現は、家柄が良い時に使いそうなので、「ちがいますけど」と、答えた。
〈ふーん〉
泉堂は、どうも納得していないようだ。
「強いていうなら、母親が、かなりのエリートなんです」
母親の経歴を話すと、泉堂が〈ある意味、蓮水より実力ありそうじゃん〉と、驚いた。
〈ほんと、浅香さんって、意外性に富んでるよね〉
エリートなのは母親であって、凡子には関係ない。凡子自身が隠しているのは、筋金入りの『喪女』ということだけだ。
〈仕事が落ち着くのにどれくらいかかるか予想がつかないから、また、わかったら連絡するね〉
凡子は、泉堂の遊び道具にされている自覚があった。凡子にも結構メリットがあるので問題はない。今日は泉堂も飽きてきたようで、通話を終わらせてもらえた。
日曜日は、手に入れた香水のおかげで、二次創作に精が出た。非常に有意義な休日を過ごし、週が明け、新年度がスタートした。
『五十嵐室長はテクニシャン』の更新もあり、幸先が良い。
凡子の会社でも人事異動はあったが、受付の三人はそのままだった。
一目で新入社員とわかる人たちが、ゲートの通り方の説明を受けていた。本社の新入社員は別会場で入社式に参加しているはずなので、グループ会社のどこかの社員だろう。
情報通の瑠璃も、蓮水監査部長が、蓮水人事部副部長に変わったことはまだ知らないようだ。今日中には、耳に入りそうだ。
蓮水副部長も、泉堂も、凡子達の勤務開始より早く社内に入るので、外出しない限り、みかけることはない。運が良ければ、昼食時に蓮水副部長の顔を見られる。
優香が休憩に入り、瑠璃と二人きりになった途端に、話しかけられた。
「今日、どっか寄れない?」
習い事の日ではないので、寄れないことはない。
どうせ、『蓮水×泉堂』の話題に決まっている。瑠璃には内緒で、二人とランチを食べに行ったり、泉堂と連絡先を交換したりしたので、凡子は、軽く罪悪感を覚えていた。
「長くなければ」と返した。
「それは、大丈夫」
瑠璃を信じて、仕事の後、一緒にご飯を食べる約束をした。
新たに本社勤務になり、いろいろと手順がわかっていない人が多かった。新年度初日は、それなりに忙しかったが、無事、定時に上がれた。
凡子も瑠璃も結構疲れていた。優香は素早く着替えて、もう、夜の街に繰り出していった。
「また、今度にする?」と、凡子が瑠璃に声をかけると「まさか!」と、返ってきた。
「この話題は、新鮮なうちに共有しておかないと」
凡子の方は、別に共有を求めていない。ただ、先送りにしてもいつかは付き合わされるので、今日中に終わらせる方が良いと思った。
店を探すのが面倒だったので、前にも使ったファミレスへ行くことになった。
凡子は、料理を選ぶのが面倒で、またカレーにした。今回は、瑠璃もカレーを選んだ。
テンションの低い凡子とちがい、瑠璃は、ずっと興奮気味だ。
「お冷や取ってくるね」と、自ら立ち上がった。
カレーを待つ間、もう我慢できないとばかりに話し始めた。
「土曜日なんだけどね」
凡子は相づちを打った。
「実は、とある場所で、偶然泉堂さんを見かけちゃったの」
凡子はてっきり、泉堂は一日家で過ごしたと思い込んでいた。
考えてみると、やり取りをしたのは、朝起きた直後と、夕方以降だ。昼間はでかけていてもおかしくないし、文字のやり取りなら、出先でもできることだ。
「私服だったし、帽子を目深に被ってたから、最初、似てるなと思って、ちらちら見てて。あまりに気になるから、しばらく後をつけてみたの」
凡子は微笑みながら話を聞いていたが、内心「立派なストーカーだわ」と思っていた。
「一人で、桜見物に来ていたっぽいんだけどさ」
先週末は、都内の各所で桜が見頃だった。気が向いて出かけたのだろう。
「なんか、時々物陰に隠れるような動きもあって、背後からそっと近づいて確認してみたら、泉堂さんと同じ香りがしてたの」
泉堂の香水は、あの店でしか買えないのだから、きっと本人だったのだろう。
「でね、近づきすぎて、目が合っちゃって。やっぱり本人だった」
凡子が「見つかっちゃったんだ」と言うと、瑠璃は「泉堂さん、私って気づかなかったみたいよ」と、口を尖らせた。
「休みだから、すっぴんだったのよ」
瑠璃の言葉に、凡子は、首を傾げた。
「ナチュラルメイク派の浅香さんにはわかんないみたいね、まあ、いいわ」
瑠璃は話を続けた。
「会社以外で泉堂さんを見つけるって、滅多にないチャンスでしょう。だから、ずっとつけたのよ」
凡子は呆れていたが、相づちを打った。
「そうしたら、桜並木が終わっても、ひたすら、川沿いを歩き続けてさ。ただの川沿いだよ。三十分くらいで、つけるのを諦めて引き返した」
凡子は、なにか、嫌な予感がしてきた。
「桜って、どこで見たの?」
瑠璃の答えを聞いて凡子は、目を閉じた。二人が行ったのも、凡子と同じ『桜まつり』だった。確認すると、時間も同じ頃だ。
川沿いをただ歩き続けたのは、凡子も同じだ。
どうやら凡子は、泉堂からつけられていたらしい。
2
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
同居人の一輝くんは、ちょっぴり不器用でちょっぴり危険⁉
朝陽七彩
恋愛
突然。
同居することになった。
幼なじみの一輝くんと。
一輝くんは大人しくて子羊みたいな子。
……だったはず。
なのに。
「結菜ちゃん、一緒に寝よ」
えっ⁉
「結菜ちゃん、こっちにおいで」
そんなの恥ずかしいよっ。
「結菜ちゃんのこと、どうしようもなく、
ほしくてほしくてたまらない」
そんなにドキドキさせないでっ‼
今までの子羊のような一輝くん。
そうではなく。
オオカミになってしまっているっ⁉
。・.・*.・*・*.・。*・.・*・*.・*
如月結菜(きさらぎ ゆな)
高校三年生
恋愛に鈍感
椎名一輝(しいな いつき)
高校一年生
本当は恋愛に慣れていない
。・.・*.・*・*.・。*・.・*・*.・*
オオカミになっている。
そのときの一輝くんは。
「一緒にお風呂に入ったら教えてあげる」
一緒にっ⁉
そんなの恥ずかしいよっ。
恥ずかしくなる。
そんな言葉をサラッと言ったり。
それに。
少しイジワル。
だけど。
一輝くんは。
不器用なところもある。
そして一生懸命。
優しいところもたくさんある。
そんな一輝くんが。
「僕は結菜ちゃんのこと誰にも渡したくない」
「そんなに可愛いと理性が破壊寸前になる」
なんて言うから。
余計に恥ずかしくなるし緊張してしまう。
子羊の部分とオオカミの部分。
それらにはギャップがある。
だから戸惑ってしまう。
それだけではない。
そのギャップが。
ドキドキさせる。
虜にさせる。
それは一輝くんの魅力。
そんな一輝くんの魅力。
それに溺れてしまう。
もう一輝くんの魅力から……?
♡何が起こるかわからない⁉♡
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる