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パタンと音を立てて扉が閉まる。この部屋には私とオスカー様の二人きり。オスカー様と目が合う。オスカー様はその顔に笑みを浮かべた。
どうしよう。嫌な予感がひしひしとする。
「アーノルドの前でしなくていいの?」
「わ、わたくしはオスカー様のものです!」
「うん。当たり前のことだね」
なにを今さら。そう続けられて、脱力する。
わかってるならいいの。いいのだけど……。
オスカー様の笑顔がこわい……! どうして笑顔で無言なの……。私、なにかしたっけ?
なにもおっしゃらないオスカー様に恐る恐る訊ねてみる。
「お、オスカー様? どうなさったのですか?」
勇気を出してそう訊ねると、オスカー様はコツコツと靴の音をわざとらしく出しながら、ベッドの上にいる私へと近づく。
あっ、嫌な予感がする。
「んー、やっぱり弟とは言えアーノルドの腕に縋っていたのは腹が立つなぁと思って」
にっこりと笑いながら、オスカー様は私をベッドへと押し倒し、顔の隣に手を置いた。
グッと近づくオスカー様のお顔にときめくよりも先に恐怖がくる。だって、オスカー様、これ絶対怒ってる。笑顔だけど無言の圧力がぐぐーっときてる。
「やっぱり部屋に繋げときたいなぁ」
「オスカー様……」
「ソフィーも僕とずっと一緒にいたいよねぇ?」
いや、それはどうだろう。
オスカー様の思考回路がどこか外れてることに苦笑いを浮かべることしかできない。頷いたら監禁一直線。それはちょっとごめんである。慣れたとはいえ、私はまともな感性を持つ人間。監禁はやっぱり嫌だ。普通の夫婦になりたい。
そのまま笑みを浮かべていると、再度「ずっと一緒にいたいよねぇ?」と訊ねられた。
私は悟った。
「はい、オスカー様」
これ、頷かないと先に進まないやつだ、と。
「ソフィー、かわいい。でも、ごめんね。ルバーニの留学が終わるまでは部屋に繋げてあげるとは無理そうなんだ」
「仕方がありませんわ。そういえばルバー……ラボス王国の第二王子殿下とは仲がよろしいのですか?」
「普通かな。あいつの恋愛歴と分かり合えそうにもないし。どちらかというとロバートとのほうが仲良いよ」
軽率にルバーニ殿下を名前で呼ぼうとしてしまったら、オスカー様に絶対零度の微笑みをいただいてしまった。すぐに言い直しましたとも。
ロバート様というのはラボス王国の王太子殿下だ。彼はすでに婚約していて、その方とは大恋愛の末のご婚約だったと聞いている。
ラボス王国は側室を母に持つご長男のロバート王太子と、正妃を母に持つ次男のルバーニ殿下で、どちらが王太子になるか長い間二つの派閥が争っていた。
結局ご長男であり、真面目で非の打ち所がないロバート殿下が王太子になることが決まったのだけど、そのロバート殿下が恋に落ちたのが、ルバーニ殿下を王太子にと支持していた派閥のトップのご令嬢だったらしい。
大恋愛よね。しかもそのご令嬢は内々にルバーニ殿下と婚約することが決まっていたようだし。でも、少しそういう大恋愛に憧れる。
私とオスカー様は政略結婚だし、愛はあると思うのだけど、なんだかオスカー様の私に対する想いは恋愛というより執着というか、少しねちっこいというか。好きなのだけど、なんだろう。複雑。
「……あの、ところでオスカー様?」
「ん? なぁに?」
「どうしてわたくしの夜着を脱がそうとしてらっしゃるのでしょう?」
スルーしたかったけど、できなかった。
胸が露出されて、スースーしてきたところで、やっと勇気を出して訊ねる。オスカー様は満面の笑みを浮かべて口を開いた。
「ソフィーが足りないから補充しようと思って」
「一日経っておりません!」
「ソフィーが部屋にいないって時点で僕のやる気はどんどん下がっていったから」
わけのわからない理屈にぶんぶんと首を振る。
「あっ……、だめ、オスカーさま、人が……」
「大丈夫。人払いさせたし、結界も張ってあるから声も漏れないよ」
いつの間に!?
いやでも、家族がいて、しかもオスカー様がいらっしゃるって知ってるのに、そういうことに及ぶのはちょっと、いやすごく抵抗がある。
いやいやと首を振る私を無視して、オスカー様は胸へと吸い付いた。
「んぁっ!」
「はっ……少し吸っただけで、乳首がすぐ硬くなったね、ソフィー」
「っ、や、言わないでくださいぃ……っ!」
恥ずかしくて顔が真っ赤になる。わざわざ恥ずかしいことを言ってくるオスカー様に半泣き。
うぅ、もうズコッといれて、ズバッと終わって欲しい。
でも、オスカー様と身体を重ねる時間が短時間に終わったことがない。私に月の物がきても、必ず長時間弄るのはやめてほしい。恥ずかしいから。
「いやらしいソフィー。かわいいよ。ほら、どうやっておねだりするのか、もうわかるよね?」
「っ!」
とろとろとすでに蜜が溢れてきた自分の下半身に泣きたくなる。オスカー様にいやらしく触られると、条件反射のように蜜を溢れさせる下半身が憎い。憎いです。
普段のオスカー様の部屋じゃなくて、今日は私の部屋。それが一層私の羞恥心を掻き立てた。
オスカー様のいうおねだりの意味がわかる。けれど、したくない。あんな恥ずかしいこと、したくない。
許してくれないかな、と一縷の望みを込めてオスカー様を見つめる。
「──そう。したくないなら、仕方ないね」
「っ、あ……オスカーさま……?」
ああ、嫌な予感。
「素直にさせてあげる」
「きゃあっ!」
私の両足首を掴んで、オスカー様はガバッと開かせる。いやいやと首を振って、大事なところを隠そうとすると、にっこりと笑顔を向けられた。
「お、オスカーさまぁ……」
「ソフィー。手が邪魔なんだけど」
いや、だって手を退かしたら見えちゃう。まだ外は明るいのに、思いっきり見えちゃう。
確かにオスカー様には全て見られているんだけど、乙女心は複雑なの。見られてるけど、見られたくないの。
できるなら気絶したい。無理だけど。
半泣きになりながら首を振るけど、オスカー様は笑みを深めるだけ。
「ソフィー? そんなに僕に見られたくないなら僕の手を止めてあげようか?」
「えっ……」
ほんと? これで終わりにしてくれるの?
期待を込めた目でオスカー様を見ると、オスカー様は優しく微笑んでらっしゃる。
ホッと息を吐こうとして、未だにオスカー様の手が私の足首をあることに気がついた。
あ、これ違う。終わりじゃない。
「どんな道具を使えばソフィーは素直になるのかなぁ」
「オスカー様のおちんぽをソフィーのおまんこにくださいっ!」
ガサゴソと空間を漁り始めたオスカー様に血の気が引いて、気がつけば叫んでいた。
オスカー様の魔法で作った架空空間に、いずれ私に使おうと思ってと言って、エッチな道具がしまってあることを私は知っている。知りたくないけど、オスカー様がいちいち報告してくるから。
いつも紙一重で回避できているけど、絶対いつか使われる。使われないような頑張ってるけど、絶対いつか使う。オスカー様はそういう方だ。
でも、せめて使われる日は少しでも伸びてほしいというのが乙女心。
今ここで使われるなんて冗談じゃない。
「ん~? ソフィー、くぱぁってしてないよ?」
「っ、うぅ……」
空間に手を入れたまま首をかしげるオスカー様にグッと唇を噛み締めて、震える手で足の付け根を掴んで、グッと広げる。
オスカー様の笑みが深くなった。
「ほら、それで言ってみて?」
泣きながらオスカー様に向かって唇を開く。
「オスカーさまの、お、おちんぽを、ソフィーの、お、まんこにください……」
「恥ずかしがってるソフィーはかわいいね」
「ん、ゔ~~~~~~~ッ!」
太くて硬いオスカー様のものを挿れられて身体が仰け反った。
イッちゃった……。私、挿れられただけで……。
グッとオスカー様の腰が動いて、ぐちゅ、と水音を立てながら、私たちの下半身が隙間もないくらいにくっつく。お腹の奥はもういっぱいいっぱいで、喉の奥から変な声が出た。
「かわいいかわいいソフィー。はっ、僕のソフィー。ふっ、僕だけのソフィー」
「あ"っ、んゔぅ! ゃあぅ、も、はげしっ!」
お腹の奥が痛いくらいにガツガツと腰を揺さぶられて、頭がチカチカしてきた。イッたばっかりなのに、これはひどい。
オスカー様は私の頭を抱きかかえるようにして、腰を動かす。
「はぁ……っ! ソフィーの部屋で、ソフィーの匂いに包まれてセックスするって、最ッ高……ッ!」
いつもより激しいのはそれが原因なんですか……!
オスカー様に揺さぶられながら、私は早急にオスカー様の部屋へと帰ることを決意した。
このままだと、私、死んじゃう。
どうしよう。嫌な予感がひしひしとする。
「アーノルドの前でしなくていいの?」
「わ、わたくしはオスカー様のものです!」
「うん。当たり前のことだね」
なにを今さら。そう続けられて、脱力する。
わかってるならいいの。いいのだけど……。
オスカー様の笑顔がこわい……! どうして笑顔で無言なの……。私、なにかしたっけ?
なにもおっしゃらないオスカー様に恐る恐る訊ねてみる。
「お、オスカー様? どうなさったのですか?」
勇気を出してそう訊ねると、オスカー様はコツコツと靴の音をわざとらしく出しながら、ベッドの上にいる私へと近づく。
あっ、嫌な予感がする。
「んー、やっぱり弟とは言えアーノルドの腕に縋っていたのは腹が立つなぁと思って」
にっこりと笑いながら、オスカー様は私をベッドへと押し倒し、顔の隣に手を置いた。
グッと近づくオスカー様のお顔にときめくよりも先に恐怖がくる。だって、オスカー様、これ絶対怒ってる。笑顔だけど無言の圧力がぐぐーっときてる。
「やっぱり部屋に繋げときたいなぁ」
「オスカー様……」
「ソフィーも僕とずっと一緒にいたいよねぇ?」
いや、それはどうだろう。
オスカー様の思考回路がどこか外れてることに苦笑いを浮かべることしかできない。頷いたら監禁一直線。それはちょっとごめんである。慣れたとはいえ、私はまともな感性を持つ人間。監禁はやっぱり嫌だ。普通の夫婦になりたい。
そのまま笑みを浮かべていると、再度「ずっと一緒にいたいよねぇ?」と訊ねられた。
私は悟った。
「はい、オスカー様」
これ、頷かないと先に進まないやつだ、と。
「ソフィー、かわいい。でも、ごめんね。ルバーニの留学が終わるまでは部屋に繋げてあげるとは無理そうなんだ」
「仕方がありませんわ。そういえばルバー……ラボス王国の第二王子殿下とは仲がよろしいのですか?」
「普通かな。あいつの恋愛歴と分かり合えそうにもないし。どちらかというとロバートとのほうが仲良いよ」
軽率にルバーニ殿下を名前で呼ぼうとしてしまったら、オスカー様に絶対零度の微笑みをいただいてしまった。すぐに言い直しましたとも。
ロバート様というのはラボス王国の王太子殿下だ。彼はすでに婚約していて、その方とは大恋愛の末のご婚約だったと聞いている。
ラボス王国は側室を母に持つご長男のロバート王太子と、正妃を母に持つ次男のルバーニ殿下で、どちらが王太子になるか長い間二つの派閥が争っていた。
結局ご長男であり、真面目で非の打ち所がないロバート殿下が王太子になることが決まったのだけど、そのロバート殿下が恋に落ちたのが、ルバーニ殿下を王太子にと支持していた派閥のトップのご令嬢だったらしい。
大恋愛よね。しかもそのご令嬢は内々にルバーニ殿下と婚約することが決まっていたようだし。でも、少しそういう大恋愛に憧れる。
私とオスカー様は政略結婚だし、愛はあると思うのだけど、なんだかオスカー様の私に対する想いは恋愛というより執着というか、少しねちっこいというか。好きなのだけど、なんだろう。複雑。
「……あの、ところでオスカー様?」
「ん? なぁに?」
「どうしてわたくしの夜着を脱がそうとしてらっしゃるのでしょう?」
スルーしたかったけど、できなかった。
胸が露出されて、スースーしてきたところで、やっと勇気を出して訊ねる。オスカー様は満面の笑みを浮かべて口を開いた。
「ソフィーが足りないから補充しようと思って」
「一日経っておりません!」
「ソフィーが部屋にいないって時点で僕のやる気はどんどん下がっていったから」
わけのわからない理屈にぶんぶんと首を振る。
「あっ……、だめ、オスカーさま、人が……」
「大丈夫。人払いさせたし、結界も張ってあるから声も漏れないよ」
いつの間に!?
いやでも、家族がいて、しかもオスカー様がいらっしゃるって知ってるのに、そういうことに及ぶのはちょっと、いやすごく抵抗がある。
いやいやと首を振る私を無視して、オスカー様は胸へと吸い付いた。
「んぁっ!」
「はっ……少し吸っただけで、乳首がすぐ硬くなったね、ソフィー」
「っ、や、言わないでくださいぃ……っ!」
恥ずかしくて顔が真っ赤になる。わざわざ恥ずかしいことを言ってくるオスカー様に半泣き。
うぅ、もうズコッといれて、ズバッと終わって欲しい。
でも、オスカー様と身体を重ねる時間が短時間に終わったことがない。私に月の物がきても、必ず長時間弄るのはやめてほしい。恥ずかしいから。
「いやらしいソフィー。かわいいよ。ほら、どうやっておねだりするのか、もうわかるよね?」
「っ!」
とろとろとすでに蜜が溢れてきた自分の下半身に泣きたくなる。オスカー様にいやらしく触られると、条件反射のように蜜を溢れさせる下半身が憎い。憎いです。
普段のオスカー様の部屋じゃなくて、今日は私の部屋。それが一層私の羞恥心を掻き立てた。
オスカー様のいうおねだりの意味がわかる。けれど、したくない。あんな恥ずかしいこと、したくない。
許してくれないかな、と一縷の望みを込めてオスカー様を見つめる。
「──そう。したくないなら、仕方ないね」
「っ、あ……オスカーさま……?」
ああ、嫌な予感。
「素直にさせてあげる」
「きゃあっ!」
私の両足首を掴んで、オスカー様はガバッと開かせる。いやいやと首を振って、大事なところを隠そうとすると、にっこりと笑顔を向けられた。
「お、オスカーさまぁ……」
「ソフィー。手が邪魔なんだけど」
いや、だって手を退かしたら見えちゃう。まだ外は明るいのに、思いっきり見えちゃう。
確かにオスカー様には全て見られているんだけど、乙女心は複雑なの。見られてるけど、見られたくないの。
できるなら気絶したい。無理だけど。
半泣きになりながら首を振るけど、オスカー様は笑みを深めるだけ。
「ソフィー? そんなに僕に見られたくないなら僕の手を止めてあげようか?」
「えっ……」
ほんと? これで終わりにしてくれるの?
期待を込めた目でオスカー様を見ると、オスカー様は優しく微笑んでらっしゃる。
ホッと息を吐こうとして、未だにオスカー様の手が私の足首をあることに気がついた。
あ、これ違う。終わりじゃない。
「どんな道具を使えばソフィーは素直になるのかなぁ」
「オスカー様のおちんぽをソフィーのおまんこにくださいっ!」
ガサゴソと空間を漁り始めたオスカー様に血の気が引いて、気がつけば叫んでいた。
オスカー様の魔法で作った架空空間に、いずれ私に使おうと思ってと言って、エッチな道具がしまってあることを私は知っている。知りたくないけど、オスカー様がいちいち報告してくるから。
いつも紙一重で回避できているけど、絶対いつか使われる。使われないような頑張ってるけど、絶対いつか使う。オスカー様はそういう方だ。
でも、せめて使われる日は少しでも伸びてほしいというのが乙女心。
今ここで使われるなんて冗談じゃない。
「ん~? ソフィー、くぱぁってしてないよ?」
「っ、うぅ……」
空間に手を入れたまま首をかしげるオスカー様にグッと唇を噛み締めて、震える手で足の付け根を掴んで、グッと広げる。
オスカー様の笑みが深くなった。
「ほら、それで言ってみて?」
泣きながらオスカー様に向かって唇を開く。
「オスカーさまの、お、おちんぽを、ソフィーの、お、まんこにください……」
「恥ずかしがってるソフィーはかわいいね」
「ん、ゔ~~~~~~~ッ!」
太くて硬いオスカー様のものを挿れられて身体が仰け反った。
イッちゃった……。私、挿れられただけで……。
グッとオスカー様の腰が動いて、ぐちゅ、と水音を立てながら、私たちの下半身が隙間もないくらいにくっつく。お腹の奥はもういっぱいいっぱいで、喉の奥から変な声が出た。
「かわいいかわいいソフィー。はっ、僕のソフィー。ふっ、僕だけのソフィー」
「あ"っ、んゔぅ! ゃあぅ、も、はげしっ!」
お腹の奥が痛いくらいにガツガツと腰を揺さぶられて、頭がチカチカしてきた。イッたばっかりなのに、これはひどい。
オスカー様は私の頭を抱きかかえるようにして、腰を動かす。
「はぁ……っ! ソフィーの部屋で、ソフィーの匂いに包まれてセックスするって、最ッ高……ッ!」
いつもより激しいのはそれが原因なんですか……!
オスカー様に揺さぶられながら、私は早急にオスカー様の部屋へと帰ることを決意した。
このままだと、私、死んじゃう。
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