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10話
しおりを挟むしかしそんな私を気にすることなくレイスは何故か私の服を脱がし始めていた。いや……それはさすがにダメだろうと思い止めようとするけれども、私は力が弱く結局されるがままになってしまうのでもうどうしようもないな……と諦めて、せめてもの気持ちでレイスに「やめて!」って叫んだら王太子の彼の方が私に近づいてきていたから思わずまた悲鳴を上げそうになったんだけど……そんな私を気にすることなく彼は私の口を自分の口で塞いでくるものだから本当にどうしたらいいのか。もう本当に私はどうしたら良いのか分からないからとにかくレイスから離れようと暴れてたら、やっと離れたと思った瞬間王太子の彼は、今度は私の首筋を吸い始めたのだ。それも強く……だ。
そんなに強く吸われると痕になっちゃうよと思いながら私は抵抗するのだけれども何故か体が痺れて動かないのだ。そんな私の首筋を吸うだけでは物足りなかったらしい王太子の彼はさらに……と、思ったら何故かレイスに引きはされてその行為を止めさせられたので私は思わずホッとした。
だけどもそんな安堵の表情を見せた瞬間に再び私の首筋に顔を埋める彼を見て、慌ててまたレイスの名を叫んだけれどやっぱり聞いてくれないのだから困った。
もうどうすればいいのか分からずに泣きそうになっていたら……やっと彼が私から離れてくれたのだ。
本当にもう何がしたいのか分からない。分からないからレイスの名前を呼んでみたのだけどやはり、答えてくれなくて……。
そんな私を置き去りにして王太子の彼は何かを考え出したのだ。そんな様子にも驚いたが、私はとりあえず早くこの場から離れたかったのと……それに今私の側にいる人は誰?と、不安に思ったので、まずはその人から離れて一人になろうと思っていたので私がベッドから降りようとするのだけれど、それはレイスの手で拒まれてしまったのだ。
そして何故か彼は自分の着ている服を捲り上げ、その白い肌を見せると同時に私の腕を掴み引き寄せるようにすると私の体を抱きしめてきた。そして彼はそのまま私の体を触りだすのだと予想したから私は抵抗しようと思うのだけれど何故か体が動かないのが不思議で……。
そんな不思議な感覚に襲われていたら突然彼が私に口づけをしようとしだしたものだから私は慌てて彼の唇を手のひらで塞いで止めようとするもそんな私に対し何故か不満そうに私を見つめてきてくる彼に……何故だろう?と思っていたらレイスが今度は私の手を引き彼の唇に触れさせてきたのだ。
私はもう頭が混乱してしまって何が何だか分からなくなり思わず涙ぐんでしまうがレイスが私を抱きしめている力を緩め、今度は私をベッドから下ろすので……とりあえず一人になる時間が欲しかったし、今はとにかくこのよく分からない空間から出たいとの思いが強かったから素直にレイスから離れようとしたら今度は何故か王太子の彼が私の服に手を掛けてきて……脱がそうとし始めたではないか。
私はまた悲鳴をあげようとするがその声を出そうとする口をレイスの手が塞いだ。
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