33 / 71
第三章 調査任務
31.感心する器用貧乏
しおりを挟む
◇
「では、ここでいったん機を窺いましょう」
俺たちはアニエスの号令で動きを止め、息を潜めた。
俺たちは足音や気配を殺しながら忍び寄り、飛竜の群れに気付かれずに接近することに成功した。
だが、距離約二十メートルと、奇襲を仕掛けるには少し遠い位置で足を止めている。その理由は、飛竜の群れ全体が忙しなく周囲を警戒していることと、飛竜たちがいる場所が、ちょうど開けた地形になっているから
「さて、ここからどうするよお嬢」
「そうですね……奇襲で可能な限り頭数を減らしておきたいところですね。となると、可能な限り各々別個体へと攻撃を分散させるのが妥当でしょう」
アニエスとおっさんの話し合いで、各個撃破の流れになったようだ。まあ、その方が範囲魔法とか使わなくていいし、消耗が抑えられるから俺は賛成だな。
「ユーリは私たちとの連携は難しいかと思いますので、最後尾から無理のない範囲でサポートをお願いします」
「……ん。ああ、そうだな。わかった」
おっと……危ない危ない。何も言われなかったら群れのど真ん中に突っ込む気満々だったぞ。
確かに、アニエスたちの戦術すら知らない俺が好き勝手動いたら邪魔をしかねないな。ここはお言葉に甘えて、初動は後ろから白翼騎士団の戦術を観察させてもらうとするか。
そう思い、俺はやや前のめりだった重心を元に戻す。
「ではいきましょう……行動開始っ!」
アニエスの号令と共に、白翼騎士団の面々は一斉に行動開始した。
「速いな」
後方で観察に徹していた俺の目を引いたのは、アニエスのスピードだ。
一歩の伸びが凄まじく、にまるで地面を滑るかのようにぐんぐんと加速している。……いや、これは本当に滑っているな。
速すぎてどういう仕組みなのか理解できないが、アニエスが一度地を蹴ると、その細い身体はまるで空を飛んでいるかの如く、ブレがなく一直線に加速していく。
そして、瞬く間に一体の飛竜への接近に成功し――
「二連旋刃」
超スピードへ達したアニエスが跳躍し、目にも止まらぬ速さで身体を捻った。その結果、いつの間にか両の手に握られていた透明な刃が、飛竜の首を輪切りにする。
独特な軌道から繰り出される高速の連続回転斬りか……それを視界の外から受けた飛竜はたまったものじゃないだろうな。
着地したアニエスは、そのスピードを維持したまま、次の標的へと移動を始めていた。この調子なら飛竜に存在を認識される前にあと一、二体は狩れるだろう。
さすが騎士団の隊長を務めるだけあって、かなりの腕前だ。それに、見たこともない独特な戦闘スタイルには良い刺激をもらった。あとで詳しく聞いてみるとしよう。
「――んで、おっさんはなんで動かないんだ?」
アニエスが活躍する真っ只中、未だに動かずに、目の前で片膝立ちをしているおっさんへと声をかける。
「るっせ。俺の得物はこいつなんだよ」
そう言ったおっさんが手に持っていたのは、クロスボウ……のような武器だった。
何故断言できないのかというと、その武器は形状的には完全にクロスボウのそれなのだが、発射するために肝心な弦が備わっていないのだ。
「なるほど、弓兵だったのか。ところでなんだそれ? クロスボウ……じゃないよな」
「へっ、まあ見てなって……!」
百聞は一見に如かず。その言葉を体現するようにおっさんは武器を構え、最も高所にいた飛竜へと狙いを定める。
「魔力弩・爆裂弾」
おっさんがそう言った次の瞬間、クロスボウもどきから閃光が迸り、装填されていた矢が勢いよく射出された。
……いや、よく見るとあれは矢と言うより杭に近い形状だ。それに、杭に刻印が施されているがチラッと見えたが……その内容までは解読できなかった。
凄まじい速度で真っ直ぐと飛竜へと射出された杭は、飛竜に気付かれることなく、その長い首の付け根へと着弾する。
「ギャォォォォッ!」
突然の痛みに悲鳴を上げる飛竜。
だが……浅い。長さ二十センチほどの杭だったが、飛竜の鱗に阻まれたせいか、およそ三分の一程度が突き刺さっているだけだ。
人間相手だったら致命傷になっただろうが、飛竜の強靭な体躯と生命力が相手では、決定的なダメージには程遠い。
(確かに通常の矢と比べたら威力はあるのだろうが……あの感じだと、あと十本は打ち込まないと倒せないだろうな)
そう思った瞬間だった。
攻撃してきた敵を探すため、羽ばたこうとしていた飛竜が、突然小さく爆ぜた。
いや、爆発したのは飛竜ではなく、杭のようだ。その証拠に、さっき打ち込んだ杭の周囲の肉が大きく抉れ、結果として飛竜の首はほとんど繋がっていない状態だ。間違いなく即死だろう。
恐るべきなのは、おそらく爆発は飛竜の体内から発生していることだ。でなければ、小規模な爆発程度で飛竜がああまで傷付くはずがない。
「……へえ、やるなおっさん」
「へへっ、どんなもんよ!」
「杭に彫刻されていたのは爆発魔法の術式だな? それと、発射時の閃光は魔力を圧縮した際に発生する現象か……なるほど、それを利用して杭を発射し、同時に刻印に魔力を巡らせることによって術式を起動させたのか」
「お、おお……よくわかったな……」
おっさんは自慢げに人差し指で鼻の下を擦っていたが、俺の推論を聞くと、何故だかたじろぎはじめた。
魔力弩……か。よく考えられた武器だ。体内からの攻撃なんて、どんな魔物でも耐えることはできまい。
問題点を挙げるとすれば、魔術の刻印には相応の労力がかかることだな。一射ごとのコストが高いので、乱発はできないだろう。
「さて……もう一体は仕留めたいところだぜ」
おっさんが腰に巻いたホルダーから杭を取り出し、魔力弩に装填し始めたころ、アニエスは二体目の飛竜の首を落としていた。
アニエスを追って飛び出した残りの騎士団員は、二人がかりで一体の飛竜と交戦していて、飛翔を牽制しながら戦っていた。あの調子なら逃がさずに仕留めきれるだろう。
だが、さっきの爆発や鳴き声のせいだろう。残った三体飛竜たちが警戒心を高め、一斉に羽ばたき始めたのだった。
「では、ここでいったん機を窺いましょう」
俺たちはアニエスの号令で動きを止め、息を潜めた。
俺たちは足音や気配を殺しながら忍び寄り、飛竜の群れに気付かれずに接近することに成功した。
だが、距離約二十メートルと、奇襲を仕掛けるには少し遠い位置で足を止めている。その理由は、飛竜の群れ全体が忙しなく周囲を警戒していることと、飛竜たちがいる場所が、ちょうど開けた地形になっているから
「さて、ここからどうするよお嬢」
「そうですね……奇襲で可能な限り頭数を減らしておきたいところですね。となると、可能な限り各々別個体へと攻撃を分散させるのが妥当でしょう」
アニエスとおっさんの話し合いで、各個撃破の流れになったようだ。まあ、その方が範囲魔法とか使わなくていいし、消耗が抑えられるから俺は賛成だな。
「ユーリは私たちとの連携は難しいかと思いますので、最後尾から無理のない範囲でサポートをお願いします」
「……ん。ああ、そうだな。わかった」
おっと……危ない危ない。何も言われなかったら群れのど真ん中に突っ込む気満々だったぞ。
確かに、アニエスたちの戦術すら知らない俺が好き勝手動いたら邪魔をしかねないな。ここはお言葉に甘えて、初動は後ろから白翼騎士団の戦術を観察させてもらうとするか。
そう思い、俺はやや前のめりだった重心を元に戻す。
「ではいきましょう……行動開始っ!」
アニエスの号令と共に、白翼騎士団の面々は一斉に行動開始した。
「速いな」
後方で観察に徹していた俺の目を引いたのは、アニエスのスピードだ。
一歩の伸びが凄まじく、にまるで地面を滑るかのようにぐんぐんと加速している。……いや、これは本当に滑っているな。
速すぎてどういう仕組みなのか理解できないが、アニエスが一度地を蹴ると、その細い身体はまるで空を飛んでいるかの如く、ブレがなく一直線に加速していく。
そして、瞬く間に一体の飛竜への接近に成功し――
「二連旋刃」
超スピードへ達したアニエスが跳躍し、目にも止まらぬ速さで身体を捻った。その結果、いつの間にか両の手に握られていた透明な刃が、飛竜の首を輪切りにする。
独特な軌道から繰り出される高速の連続回転斬りか……それを視界の外から受けた飛竜はたまったものじゃないだろうな。
着地したアニエスは、そのスピードを維持したまま、次の標的へと移動を始めていた。この調子なら飛竜に存在を認識される前にあと一、二体は狩れるだろう。
さすが騎士団の隊長を務めるだけあって、かなりの腕前だ。それに、見たこともない独特な戦闘スタイルには良い刺激をもらった。あとで詳しく聞いてみるとしよう。
「――んで、おっさんはなんで動かないんだ?」
アニエスが活躍する真っ只中、未だに動かずに、目の前で片膝立ちをしているおっさんへと声をかける。
「るっせ。俺の得物はこいつなんだよ」
そう言ったおっさんが手に持っていたのは、クロスボウ……のような武器だった。
何故断言できないのかというと、その武器は形状的には完全にクロスボウのそれなのだが、発射するために肝心な弦が備わっていないのだ。
「なるほど、弓兵だったのか。ところでなんだそれ? クロスボウ……じゃないよな」
「へっ、まあ見てなって……!」
百聞は一見に如かず。その言葉を体現するようにおっさんは武器を構え、最も高所にいた飛竜へと狙いを定める。
「魔力弩・爆裂弾」
おっさんがそう言った次の瞬間、クロスボウもどきから閃光が迸り、装填されていた矢が勢いよく射出された。
……いや、よく見るとあれは矢と言うより杭に近い形状だ。それに、杭に刻印が施されているがチラッと見えたが……その内容までは解読できなかった。
凄まじい速度で真っ直ぐと飛竜へと射出された杭は、飛竜に気付かれることなく、その長い首の付け根へと着弾する。
「ギャォォォォッ!」
突然の痛みに悲鳴を上げる飛竜。
だが……浅い。長さ二十センチほどの杭だったが、飛竜の鱗に阻まれたせいか、およそ三分の一程度が突き刺さっているだけだ。
人間相手だったら致命傷になっただろうが、飛竜の強靭な体躯と生命力が相手では、決定的なダメージには程遠い。
(確かに通常の矢と比べたら威力はあるのだろうが……あの感じだと、あと十本は打ち込まないと倒せないだろうな)
そう思った瞬間だった。
攻撃してきた敵を探すため、羽ばたこうとしていた飛竜が、突然小さく爆ぜた。
いや、爆発したのは飛竜ではなく、杭のようだ。その証拠に、さっき打ち込んだ杭の周囲の肉が大きく抉れ、結果として飛竜の首はほとんど繋がっていない状態だ。間違いなく即死だろう。
恐るべきなのは、おそらく爆発は飛竜の体内から発生していることだ。でなければ、小規模な爆発程度で飛竜がああまで傷付くはずがない。
「……へえ、やるなおっさん」
「へへっ、どんなもんよ!」
「杭に彫刻されていたのは爆発魔法の術式だな? それと、発射時の閃光は魔力を圧縮した際に発生する現象か……なるほど、それを利用して杭を発射し、同時に刻印に魔力を巡らせることによって術式を起動させたのか」
「お、おお……よくわかったな……」
おっさんは自慢げに人差し指で鼻の下を擦っていたが、俺の推論を聞くと、何故だかたじろぎはじめた。
魔力弩……か。よく考えられた武器だ。体内からの攻撃なんて、どんな魔物でも耐えることはできまい。
問題点を挙げるとすれば、魔術の刻印には相応の労力がかかることだな。一射ごとのコストが高いので、乱発はできないだろう。
「さて……もう一体は仕留めたいところだぜ」
おっさんが腰に巻いたホルダーから杭を取り出し、魔力弩に装填し始めたころ、アニエスは二体目の飛竜の首を落としていた。
アニエスを追って飛び出した残りの騎士団員は、二人がかりで一体の飛竜と交戦していて、飛翔を牽制しながら戦っていた。あの調子なら逃がさずに仕留めきれるだろう。
だが、さっきの爆発や鳴き声のせいだろう。残った三体飛竜たちが警戒心を高め、一斉に羽ばたき始めたのだった。
95
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる