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第四章 魔人襲撃
Ex13.異質な男
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◇
「ダルセム様、このあたりです」
「うむ」
六魔将最後のひとりである我は、今日この日、王都アニマを滅ぼすべく進軍をしていた。
その道中、空を飛ぶ謎の光を察知したので、その正体を確認すべく、落下地点へと進路を変更したのだった。
「ふむ。ほんの少しだが、魔力の残滓が残っているな」
おそらくこの中で気付けたのは我のみであろう。それほどまでに巧妙に魔力の残滓を隠している。
だが……甘かったな。我が気付いたことで、さっきの飛来物が人間であることが確定した。
あの光は間違いなく魔法によるものだった。ただの投擲物や魔法による攻撃であるならば、こうも見事に魔力の残滓を消すことはできない。明らかに人為的なものだ。
「周囲に何者かが潜んでいる。念のため、障壁を展開しながらここらを捜索しろ」
我の号令とともに、七人の部下が散開する。
おそらく飛来してきたのは隠密に長けた偵察者だろう。
正直、このまま放置していても問題ないが、まずは見せしめとして、哀れな偵察者の首を送り付けてやるとしよう。
「……どうした? まだ見つからないのか?」
待つこと一分。部下に問いかけるが発見の報告はない。
「馬鹿な……この見晴らしのいい平原に身を隠すことができる場所なんて限られているだろう――」
そう独り言を漏らしていた最中、ふと気が付いた。
先ほどの問いに対し、部下から何の返答もないこと。そして、周囲を捜索しているはずのその姿が、ひとつも見当たらないことに――――
コツン。
様子がおかしいことを察したその瞬間、何か固いものが足に当たった。
「――――っ!?」
それは部下のひとり、我の側近であるバーダインの首だった。
――何故足に当たるまで転がってくる首に気付かなかった?
――何故我に次ぐ実力者であるバーダインの首が転がっている?
――何故、何故、何故。
尽きない疑問の数々が頭をよぎる。だが、それらが一瞬にしてどうでもよくなるほどの寒気が背筋に走った。
我はほとんど反射的に身を屈める。奇しくも、それが最適手だった。
我の首があった位置に、空を裂くかの如き鋭い剣筋が閃いたのだ。
わずかに垣間見得たその剣は、一言で言うなれば『異質』。かつて感じたことのない魔力が、剣に付与されていた。
……おそらくだが、我の障壁ですら容易く斬り裂くことだろう。
「ぬぅっ……!」
あの剣に触れてはならないと直感したため、すぐさまこの場を離れ、翼を使い空へと飛翔する。
改めて空から俯瞰して見てみても、この見晴らしのいい平原では隠れる場所などどこにもない。
辺り一面に草が生い茂っているが、小動物ならともかく、人間が身を潜められるような背の高さではない。
「どこに隠れた……!」
間違いなく敵は存在している。だが、その姿が一切探知できない。
視覚のみに頼らず、魔力探知も試してみたが、これにも反応がない。
魔力探知で判明したのは、七人の部下が物言わぬ肉塊と化していたということだけだった。
「馬鹿な……魔女は消えたはずだ。こんなこと、起きるはずがない……!」
我が率いていた魔人のなかには、勇者との戦いを生き延びた熟練の戦士が含まれていた。それをこうもあっさりと殺せる人間など、あの憎き魔女以外には考えられない。
だがしかし、あの魔女とて完全に姿を消すスキルなど持っていなかったはず。
いや、そもそもここまでの精度で姿を消すスキルなど、我の知識にはない。あるとするならば、我ら魔人にのみ与えられた特権、固有スキルぐらいしか――
「……っ、まさか、そうなのか?」
デモンズスキルのことを思い浮かべた瞬間、ある考えが頭をよぎる。
この状況を再現可能なスキル。それに思い当たる節がないわけではない。
――スキル【深淵領域】。
前に人間に討たれた若い魔人のデモンズスキルだ。あれならば、一切感知されずに攻撃をすることが可能になる。
だがそんなことはありえない。アイツが死んだのは確認したし、仮に何らかの方法で生き返っていたのだとしても、我々を攻撃する意味がわからない。
そもそも、アイツには易々と障壁を突破できるほどの攻撃力はなかったはずだ。
「く……悩んでいても仕方あるまい」
少々迷ってしまったが、今は深く考える必要などない。魔人のみに許されたスキルを使ってこようが、我々を攻撃してきた時点で敵なのだ。
幸い、【深淵領域】の性能は熟知している。この我になら、対処可能だ。
「受けるがいい……我のデモンズスキル、【爆拳驟雨】!」
我は上位魔法数回ぶんに匹敵する魔力を収縮させ、頭ひとつぶんほどの大きさの魔力球を眼前に作り出し、それを上から殴りつけた。
すると、拳を受けた魔力球は爆散し、細かく散って地上へと雨のように降り注ぐ。
もちろんこれで終わりではない。砕け散った魔力の欠片ひとつひとつには、我のデモンズスキルの効果によって、『爆発』と『復元』の属性が付与されている。
『復元』の効果により、地面に着弾するまでに欠片すべてが元の魔力球の大きさへと戻り、『爆発』の効果によって、それらの魔力球は、上位魔法数回ぶんの威力を伴う爆発魔法へと変貌する。
簡単に言うなれば、少ない魔力消費で広域殲滅魔法を行使できるスキルだ。
――ドッ、ドドドドドッ!!
魔力球が次々と地上へ着弾し、地面を揺らすほどの爆音が鳴り響く。
ひとつだけで深く地面を抉る爆発魔法が百近く、それが無作為に落ち、辺り一帯を焦土にする。
隙間なく広範囲を攻撃するこの技ならば、確実に相手を捉えられる。たとえ見えなくとも、そこに存在しているのは確かなのだから。
そして、強大な魔力を直に受ければ【深淵領域】は剥がすことができる。この一撃で仕留めきれずとも、姿を隠せなくなるだろう。
「やったか……?」
粉塵が立ち込めるなか、上空から敵の存在を探る――までもなかった。
姿を隠していた敵は、風魔法によって粉塵を払い、隠れる様子もなく堂々と姿を現したのだ。
「な……人間の……子供……?」
服についた埃を手で払いながら、何食わぬ顔で現れたのは人間だった。しかも、幼い……とまでは言わないが、まだ子供の範疇であろう見た目をした男だ。
たかだが十数年しか生きていないような容姿に、最初は自分の目を疑った。だが、すぐに意識を切り替える。
あの魔女だって、若い姿のまま我々の前に立ちはだかり続けたのだ。見た目に騙されてはいけない。
【深淵領域】こそ無力化できたものの、我の【爆拳驟雨】による爆発の雨の渦中にいながら傷ひとつなく平然としているのだ。それだけで、奴がただ者ではないということは考えるまでもない。
部下が全員死に、冷静に考えれば撤退するべき場面だ。
だが、この男は今この場で殺さねばならない。どういう理屈かは知らぬが、我々魔人のみに許されたデモンズスキルを使いこなしているのだ。
このまま放置しておけばこの男は際限なく強くなる。確信にも近い、そんな予感がした。
「ダルセム様、このあたりです」
「うむ」
六魔将最後のひとりである我は、今日この日、王都アニマを滅ぼすべく進軍をしていた。
その道中、空を飛ぶ謎の光を察知したので、その正体を確認すべく、落下地点へと進路を変更したのだった。
「ふむ。ほんの少しだが、魔力の残滓が残っているな」
おそらくこの中で気付けたのは我のみであろう。それほどまでに巧妙に魔力の残滓を隠している。
だが……甘かったな。我が気付いたことで、さっきの飛来物が人間であることが確定した。
あの光は間違いなく魔法によるものだった。ただの投擲物や魔法による攻撃であるならば、こうも見事に魔力の残滓を消すことはできない。明らかに人為的なものだ。
「周囲に何者かが潜んでいる。念のため、障壁を展開しながらここらを捜索しろ」
我の号令とともに、七人の部下が散開する。
おそらく飛来してきたのは隠密に長けた偵察者だろう。
正直、このまま放置していても問題ないが、まずは見せしめとして、哀れな偵察者の首を送り付けてやるとしよう。
「……どうした? まだ見つからないのか?」
待つこと一分。部下に問いかけるが発見の報告はない。
「馬鹿な……この見晴らしのいい平原に身を隠すことができる場所なんて限られているだろう――」
そう独り言を漏らしていた最中、ふと気が付いた。
先ほどの問いに対し、部下から何の返答もないこと。そして、周囲を捜索しているはずのその姿が、ひとつも見当たらないことに――――
コツン。
様子がおかしいことを察したその瞬間、何か固いものが足に当たった。
「――――っ!?」
それは部下のひとり、我の側近であるバーダインの首だった。
――何故足に当たるまで転がってくる首に気付かなかった?
――何故我に次ぐ実力者であるバーダインの首が転がっている?
――何故、何故、何故。
尽きない疑問の数々が頭をよぎる。だが、それらが一瞬にしてどうでもよくなるほどの寒気が背筋に走った。
我はほとんど反射的に身を屈める。奇しくも、それが最適手だった。
我の首があった位置に、空を裂くかの如き鋭い剣筋が閃いたのだ。
わずかに垣間見得たその剣は、一言で言うなれば『異質』。かつて感じたことのない魔力が、剣に付与されていた。
……おそらくだが、我の障壁ですら容易く斬り裂くことだろう。
「ぬぅっ……!」
あの剣に触れてはならないと直感したため、すぐさまこの場を離れ、翼を使い空へと飛翔する。
改めて空から俯瞰して見てみても、この見晴らしのいい平原では隠れる場所などどこにもない。
辺り一面に草が生い茂っているが、小動物ならともかく、人間が身を潜められるような背の高さではない。
「どこに隠れた……!」
間違いなく敵は存在している。だが、その姿が一切探知できない。
視覚のみに頼らず、魔力探知も試してみたが、これにも反応がない。
魔力探知で判明したのは、七人の部下が物言わぬ肉塊と化していたということだけだった。
「馬鹿な……魔女は消えたはずだ。こんなこと、起きるはずがない……!」
我が率いていた魔人のなかには、勇者との戦いを生き延びた熟練の戦士が含まれていた。それをこうもあっさりと殺せる人間など、あの憎き魔女以外には考えられない。
だがしかし、あの魔女とて完全に姿を消すスキルなど持っていなかったはず。
いや、そもそもここまでの精度で姿を消すスキルなど、我の知識にはない。あるとするならば、我ら魔人にのみ与えられた特権、固有スキルぐらいしか――
「……っ、まさか、そうなのか?」
デモンズスキルのことを思い浮かべた瞬間、ある考えが頭をよぎる。
この状況を再現可能なスキル。それに思い当たる節がないわけではない。
――スキル【深淵領域】。
前に人間に討たれた若い魔人のデモンズスキルだ。あれならば、一切感知されずに攻撃をすることが可能になる。
だがそんなことはありえない。アイツが死んだのは確認したし、仮に何らかの方法で生き返っていたのだとしても、我々を攻撃する意味がわからない。
そもそも、アイツには易々と障壁を突破できるほどの攻撃力はなかったはずだ。
「く……悩んでいても仕方あるまい」
少々迷ってしまったが、今は深く考える必要などない。魔人のみに許されたスキルを使ってこようが、我々を攻撃してきた時点で敵なのだ。
幸い、【深淵領域】の性能は熟知している。この我になら、対処可能だ。
「受けるがいい……我のデモンズスキル、【爆拳驟雨】!」
我は上位魔法数回ぶんに匹敵する魔力を収縮させ、頭ひとつぶんほどの大きさの魔力球を眼前に作り出し、それを上から殴りつけた。
すると、拳を受けた魔力球は爆散し、細かく散って地上へと雨のように降り注ぐ。
もちろんこれで終わりではない。砕け散った魔力の欠片ひとつひとつには、我のデモンズスキルの効果によって、『爆発』と『復元』の属性が付与されている。
『復元』の効果により、地面に着弾するまでに欠片すべてが元の魔力球の大きさへと戻り、『爆発』の効果によって、それらの魔力球は、上位魔法数回ぶんの威力を伴う爆発魔法へと変貌する。
簡単に言うなれば、少ない魔力消費で広域殲滅魔法を行使できるスキルだ。
――ドッ、ドドドドドッ!!
魔力球が次々と地上へ着弾し、地面を揺らすほどの爆音が鳴り響く。
ひとつだけで深く地面を抉る爆発魔法が百近く、それが無作為に落ち、辺り一帯を焦土にする。
隙間なく広範囲を攻撃するこの技ならば、確実に相手を捉えられる。たとえ見えなくとも、そこに存在しているのは確かなのだから。
そして、強大な魔力を直に受ければ【深淵領域】は剥がすことができる。この一撃で仕留めきれずとも、姿を隠せなくなるだろう。
「やったか……?」
粉塵が立ち込めるなか、上空から敵の存在を探る――までもなかった。
姿を隠していた敵は、風魔法によって粉塵を払い、隠れる様子もなく堂々と姿を現したのだ。
「な……人間の……子供……?」
服についた埃を手で払いながら、何食わぬ顔で現れたのは人間だった。しかも、幼い……とまでは言わないが、まだ子供の範疇であろう見た目をした男だ。
たかだが十数年しか生きていないような容姿に、最初は自分の目を疑った。だが、すぐに意識を切り替える。
あの魔女だって、若い姿のまま我々の前に立ちはだかり続けたのだ。見た目に騙されてはいけない。
【深淵領域】こそ無力化できたものの、我の【爆拳驟雨】による爆発の雨の渦中にいながら傷ひとつなく平然としているのだ。それだけで、奴がただ者ではないということは考えるまでもない。
部下が全員死に、冷静に考えれば撤退するべき場面だ。
だが、この男は今この場で殺さねばならない。どういう理屈かは知らぬが、我々魔人のみに許されたデモンズスキルを使いこなしているのだ。
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