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炎の凪唄
兎兎兎
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兎々魔法では足りないので、兎々々と品字様にしてしまう。
昔、探してみたことがあるが、「猋」のように、兎兎兎は見つからなかった。
「…………」
俺がやってくると、アルは、馭者台から客室に移動した。
俺は、無言で、馭者台に座る。
すると、魔雄は兎を嗅ぎつけたのか、小窓が開く。
「ブーッ」
俺の体を登ってくると、顔にもふもふを擦りつけてくる。
「こら、アル。ココネが怯えているだろう、気をつけろ」
「…………」
さすがは、世界を救った、四英雄。
諦めの悪い、ではなく、不屈の闘志を持った、アルは、どこに隠し持っていたのか、人参をにょきっと小窓から出してくる。
キョトンと、つぶらな目で、人参を見ていたココネだが、ーーぷいっと顔を逸らした。
「プウ」
それから、俺に甘えるように、鼻を押しつけてくる。
「ーーっ!?」
完全敗北。
ヨロヨロと、アルの手が客室に戻っていくので、人参を引っ手繰る。
伯の馬車を追いながら、ココネの前に差し出すと、ガリガリと勢いよく食べ始める。
口がモグモグと動き、「撫師」の本能が刺激されるが、一生懸命に食べているので、ここは観賞するのが正解だろう。
兎は、必ずしも人参が好きというわけではない。
てっきりココネもそうなのだと思っていたが、ーーそれだけアルが苦手なようだ。
兎族だけでなく、兎にも警戒されてしまうとは、魔雄が憐れでならない。
とはいえ、これは、アルも悪い。
兎は、警戒心が強い生き物だ。
相手をよく見ながら、徐々にお近づきになっていかなくてはならないのだ。
なのに、ここまでココネに懐かれてしまったのは、謎だがーーとと、そうだった、時間も限られているのだから、そこから始めるとしよう。
「食べさせないからな」
「美味しかったけど、名前をつけた動物なんて、もう、食べられないわ。美味しかったけど」
二回、繰り返す、人猫。
彼女の、目が、ちょっとやばい。
「ふぅ~」
ネーラの子供で、コネーラ。
コネーラの子供で、ココネ。
ココネがいてくれるので、だいぶ助かっている。
「薄汚れている。『浄化』を使う?」
「ああ、ありがとう、オルタンス。ココネが、このままついてきてくれるときは、お願いする。そうじゃなければ、野の獣だから、このままにしておいたほうが良いだろう」
人参を、モグモグな、ココネ。
可愛い、ココネ。
どうして、ココネ。
ココネは、ココネーー。
「ーーーー」
ーー頑張れ、俺。
「アル。拗ねていないで、会話に加われ」
「……拗ねてなどいません」
拗ねまくりのようだ。
構わず、アルに話し掛ける。
「『魔雄の遺産』に向かったとき、多くの魔物と遭遇したことがあった。あれは、アルが魔物を引き寄せているからかと思っていたが、実は、逆だったんだな」
「逆、というと、どういうことでしょう?」
二人に関することなので、慎重を期しているようだ。
「アルは、魔法で、魔物が近づかないようにしていた。あのときは、魔法を使っていなかったから、魔物が引き寄せられたーー」
「正解よ。あたしとオルタンスの『魅了』は、魔物を引き寄せてしまうのよ」
皆まで言うな、とばかりに、ボルネアが肯定する。
ーー犬鬼たちは、最後まで、逃げなかった。
ボルネアとオルタンスの「魅了」から、逃れられなかった。
原因は、俺にあるのかもしれない。
「ぐっ……」
お腹が膨れた、ココネを、撫でる。
それでも、体が震えてしまう。
そう。
そうなのだ。
ボルネアとオルタンスは、魔力が満タンなのだ。
伯の、邸宅を出発してから、彼女たちは魔力を消費していない。
アルが描いた、魔法陣を使うには、彼女たちの、すべての魔力を、根こそぎ注ぎ込む必要がある。
二人は、「魔導士」だ。
魔力は、二倍になった。
当然、「魅了」の効果も二倍ーーと言いたいところだが、そこまで強力なものではない。
それでも、二人と出会ったときと同等か、それ以上はある。
「制御が、できるようになったのか?」
「川を心象。私たちは、その川に、入れるようになった。でも、水の流れを止めることはできない。それでも、少しだけ、干渉できるようになった」
それだけでも、ありがたい。
「やーい、やーい、未熟者のラクンさんやーい。ココネ様の独り占めは、ズルいぞーい」
「やめろ。様づけは、やめろ」
子供っぽい、アルは、あんなに近くにいるのに、普段通りだ。
それどころか、見せびらかすように、二人の頭を撫でている。
ーー何だか、納得がいかない。
「動物も、引き寄せるのか?」
「動物? さぁ、それは、どうなのかしら?」
確信は、ないようだ。
コネーラと、ココネ。
警戒心なく、近づいてきたのは、二人の「魅了」の効果かと思ったが、今のところ、不明。
ネーヴが動物に好かれていたから、彼女たちも、好い匂いがするのかもしれない。
「にゃ~」
「わ~ん」
「ぃぎっ……」
アルの「撫師」で駄々洩れになっているので、俺は、気合いを入れ、ココネを愛でる。
俺は、顔を上げ、先行する二台の馬車の、その先を見る。
ーー魔法使い、イオアニス。
近づいてきている。
最終確認のために、ビアンカたちの馬車には乗らず、幻魔団の団員の許に、戻ってきた。
ぎりぎりまで戻ってこなかったのは、言わずもがな。
二人の「魅了」で精神が削られるのを、極力、減らしたかったからだ。
「ーーこれが、運命の出逢いか」
俺の頭の上で、ココネは、箱座り。
この心地好い重さが、俺の魂を、救ってくれている。
「そうだった。ーーアル。俺を『魔雄』には、してくれるなよ」
ベルニナを助けると、そう決めたのは、俺だ。
「魔雄」ではなく、俺。
どれだけ物足りなかったとしても、魔雄ではなく俺が、やらなくてはならないのだ。
「ラクンさん、覚えていますか? 黒猫さんと闘ったあと、ラクンさんは、自分の名前を名乗りました」
「ん? ーーそういえば、そうだったな」
「魔雄」になった、一回目と二回目は、自分が「ラクン」であるとは、認識していなかった。
だが、三回目は、自覚しつつも、ネーラのことを知らなかったりと、ちぐはぐなことになっていた。
「繰り返してきたので、上手く掛からなくなっているようですね。下手をすると、『ラクン・ノウ』では解呪できなくなってしまうかもしれません。そうなると、ラクンさんは、『魔雄』になったまま、ずっと……、ラクンさんっ! 是非っ、『魔雄』になりましょう!」
「金輪際、お断りだ」
「そんな~。ラクンさんの、いけず」
またぞろ、「撫師」の暴虐が始まる。
「大丈夫だ。俺には、アルが撫でられない、守護兎がいる」
耳を塞ぎたいが、手綱を握っているので、そうもいかない。
獣種の、妙齢の女性の、甘々な鳴き声で、脳髄がトロトロに液状化してしまいそうだ。
ーーもしかしたら、態とやっているのかもしれない。
アルは、疑惑だらけだ。
挙げたら、切りがない。
ボルネアとオルタンスーー二人の魔力も、そう。
ーーアルが描いた、魔法陣を使うには、彼女たちの全魔力が必要。
足りないでも、余るでもなく、ーー全魔力量。
まるで、図ったかのように。
「図る」は、「計る」でも、「量る」でも、当て嵌まりそうだ。
ーーどうだろう。
俺の予想なら、俺だけの力では、ーー届かない。
アルと、ボルネアとオルタンスの助けが要る。
そう、イオアニスではなく、アルの魔法陣のほうが確実なのだ。
魔力を減らせないから、彼女たちは、俺がどうにかするまで、傍観することになるだろう。
そして、アルはーー。
人種の命運など、滅亡の秤の片方に乗せてしまえるほど、儚いものだから。
アルと、人種の間に、俺がいる。
アルは、俺の向こうに、人種を見ている。
ここまで築いてきた、アルと俺の、不可思議な関係。
ーー退くことは、できない。
もしかしたら、それは、ベルニナよりも、大切かもしれない。
優劣など、つけるべきではない。
「プゥ~プゥ~」
ココネも賛同してくれている。
俺にできることを、ーー全力でやるだけだ。
「カリカリ」
守護兎は、小さく、歯ぎしりをしていた。
ーーどうやら、遊んで欲しいようだ。
そういうわけで、俺は、頭を空っぽにし、ココネと、魔雄も嫉妬する、楽しい一時を過ごしたのだった。
ら「ぴゅ~。最後にわえが出ると、どっちらけになう。20万字超えたので、今のうちに出ておう」
ア「ところで、どうして僕から、微妙に距離を取っているのですか?」
ら「びゅー。まおと、同じ臭いがすう」
ア「まお?」
ら「魔法の王様で、まおなのあ。まおと同じで『どばどば』で、寝床に適してなー」
ア「風結が『百番』とか言っていますね。僕も二京ガラン・クンらしいので、諦めましょう」
ら「ひゅ~。わえは帰るから、謎空間に穴を開けえ」
ア「そのペルンギーの宝石の撫で心地を確かめさせてくれたら、やってあげましょう」
ら「やあ」
ア「そんなこと言わずに」
ら「だえ。りえの風が、汚れう」
ア「仕様がありませんね。では、垂れ耳で我慢します」
ら「ぴゃ~。交渉成立なのあ」
ア「ところで、今回は、補足などはないのですか?」
ら「びゃー。たくさんあう。一回分ごとに投稿してるから、あとから直せなくなってう」
ア「ああ、ネーラ様とベルニナさんが使っている香水が銀玉草で、ボルネアとオルタンスが金玉草ですね」
ら「ぴゅう。山の頂上で、気づくはずだっあ。でも、風結は、書き忘れあ」
ア「ええ、ベルニナさんが、そこで金玉草に気づくことで、王家とのつながりを仄めかすところだったのですが、あとからビュジエ伯が語ったので、致命傷ではありません」
ら「ひゅう。風結は、懲りたみたいだかあ。『竜の国の異邦人』からは、また、同じ遣り方に戻すみたいなのあ」
ア「風結は、蛇足どころか竜足をやらかすかもしれないので、25万字で終わらないかもしれません」
ら「ぴゃ~。わえはそろそろ帰う。『もゆもゆ』を『もゆんもゆん』に出来るかどうかの、瀬戸際なのあ」
ア「わかりまし……」
ら「びゅっ!?」
ア「ああ、これが噂のーー」
ら「…………」
な「ラカールラカ。いつまでも遊んでいないで、さっさと帰るです」
ら「…………」
ア「ここまで盛大に壊されると、う~ん、そうですね、面倒なので、放置で決定ーーと」
昔、探してみたことがあるが、「猋」のように、兎兎兎は見つからなかった。
「…………」
俺がやってくると、アルは、馭者台から客室に移動した。
俺は、無言で、馭者台に座る。
すると、魔雄は兎を嗅ぎつけたのか、小窓が開く。
「ブーッ」
俺の体を登ってくると、顔にもふもふを擦りつけてくる。
「こら、アル。ココネが怯えているだろう、気をつけろ」
「…………」
さすがは、世界を救った、四英雄。
諦めの悪い、ではなく、不屈の闘志を持った、アルは、どこに隠し持っていたのか、人参をにょきっと小窓から出してくる。
キョトンと、つぶらな目で、人参を見ていたココネだが、ーーぷいっと顔を逸らした。
「プウ」
それから、俺に甘えるように、鼻を押しつけてくる。
「ーーっ!?」
完全敗北。
ヨロヨロと、アルの手が客室に戻っていくので、人参を引っ手繰る。
伯の馬車を追いながら、ココネの前に差し出すと、ガリガリと勢いよく食べ始める。
口がモグモグと動き、「撫師」の本能が刺激されるが、一生懸命に食べているので、ここは観賞するのが正解だろう。
兎は、必ずしも人参が好きというわけではない。
てっきりココネもそうなのだと思っていたが、ーーそれだけアルが苦手なようだ。
兎族だけでなく、兎にも警戒されてしまうとは、魔雄が憐れでならない。
とはいえ、これは、アルも悪い。
兎は、警戒心が強い生き物だ。
相手をよく見ながら、徐々にお近づきになっていかなくてはならないのだ。
なのに、ここまでココネに懐かれてしまったのは、謎だがーーとと、そうだった、時間も限られているのだから、そこから始めるとしよう。
「食べさせないからな」
「美味しかったけど、名前をつけた動物なんて、もう、食べられないわ。美味しかったけど」
二回、繰り返す、人猫。
彼女の、目が、ちょっとやばい。
「ふぅ~」
ネーラの子供で、コネーラ。
コネーラの子供で、ココネ。
ココネがいてくれるので、だいぶ助かっている。
「薄汚れている。『浄化』を使う?」
「ああ、ありがとう、オルタンス。ココネが、このままついてきてくれるときは、お願いする。そうじゃなければ、野の獣だから、このままにしておいたほうが良いだろう」
人参を、モグモグな、ココネ。
可愛い、ココネ。
どうして、ココネ。
ココネは、ココネーー。
「ーーーー」
ーー頑張れ、俺。
「アル。拗ねていないで、会話に加われ」
「……拗ねてなどいません」
拗ねまくりのようだ。
構わず、アルに話し掛ける。
「『魔雄の遺産』に向かったとき、多くの魔物と遭遇したことがあった。あれは、アルが魔物を引き寄せているからかと思っていたが、実は、逆だったんだな」
「逆、というと、どういうことでしょう?」
二人に関することなので、慎重を期しているようだ。
「アルは、魔法で、魔物が近づかないようにしていた。あのときは、魔法を使っていなかったから、魔物が引き寄せられたーー」
「正解よ。あたしとオルタンスの『魅了』は、魔物を引き寄せてしまうのよ」
皆まで言うな、とばかりに、ボルネアが肯定する。
ーー犬鬼たちは、最後まで、逃げなかった。
ボルネアとオルタンスの「魅了」から、逃れられなかった。
原因は、俺にあるのかもしれない。
「ぐっ……」
お腹が膨れた、ココネを、撫でる。
それでも、体が震えてしまう。
そう。
そうなのだ。
ボルネアとオルタンスは、魔力が満タンなのだ。
伯の、邸宅を出発してから、彼女たちは魔力を消費していない。
アルが描いた、魔法陣を使うには、彼女たちの、すべての魔力を、根こそぎ注ぎ込む必要がある。
二人は、「魔導士」だ。
魔力は、二倍になった。
当然、「魅了」の効果も二倍ーーと言いたいところだが、そこまで強力なものではない。
それでも、二人と出会ったときと同等か、それ以上はある。
「制御が、できるようになったのか?」
「川を心象。私たちは、その川に、入れるようになった。でも、水の流れを止めることはできない。それでも、少しだけ、干渉できるようになった」
それだけでも、ありがたい。
「やーい、やーい、未熟者のラクンさんやーい。ココネ様の独り占めは、ズルいぞーい」
「やめろ。様づけは、やめろ」
子供っぽい、アルは、あんなに近くにいるのに、普段通りだ。
それどころか、見せびらかすように、二人の頭を撫でている。
ーー何だか、納得がいかない。
「動物も、引き寄せるのか?」
「動物? さぁ、それは、どうなのかしら?」
確信は、ないようだ。
コネーラと、ココネ。
警戒心なく、近づいてきたのは、二人の「魅了」の効果かと思ったが、今のところ、不明。
ネーヴが動物に好かれていたから、彼女たちも、好い匂いがするのかもしれない。
「にゃ~」
「わ~ん」
「ぃぎっ……」
アルの「撫師」で駄々洩れになっているので、俺は、気合いを入れ、ココネを愛でる。
俺は、顔を上げ、先行する二台の馬車の、その先を見る。
ーー魔法使い、イオアニス。
近づいてきている。
最終確認のために、ビアンカたちの馬車には乗らず、幻魔団の団員の許に、戻ってきた。
ぎりぎりまで戻ってこなかったのは、言わずもがな。
二人の「魅了」で精神が削られるのを、極力、減らしたかったからだ。
「ーーこれが、運命の出逢いか」
俺の頭の上で、ココネは、箱座り。
この心地好い重さが、俺の魂を、救ってくれている。
「そうだった。ーーアル。俺を『魔雄』には、してくれるなよ」
ベルニナを助けると、そう決めたのは、俺だ。
「魔雄」ではなく、俺。
どれだけ物足りなかったとしても、魔雄ではなく俺が、やらなくてはならないのだ。
「ラクンさん、覚えていますか? 黒猫さんと闘ったあと、ラクンさんは、自分の名前を名乗りました」
「ん? ーーそういえば、そうだったな」
「魔雄」になった、一回目と二回目は、自分が「ラクン」であるとは、認識していなかった。
だが、三回目は、自覚しつつも、ネーラのことを知らなかったりと、ちぐはぐなことになっていた。
「繰り返してきたので、上手く掛からなくなっているようですね。下手をすると、『ラクン・ノウ』では解呪できなくなってしまうかもしれません。そうなると、ラクンさんは、『魔雄』になったまま、ずっと……、ラクンさんっ! 是非っ、『魔雄』になりましょう!」
「金輪際、お断りだ」
「そんな~。ラクンさんの、いけず」
またぞろ、「撫師」の暴虐が始まる。
「大丈夫だ。俺には、アルが撫でられない、守護兎がいる」
耳を塞ぎたいが、手綱を握っているので、そうもいかない。
獣種の、妙齢の女性の、甘々な鳴き声で、脳髄がトロトロに液状化してしまいそうだ。
ーーもしかしたら、態とやっているのかもしれない。
アルは、疑惑だらけだ。
挙げたら、切りがない。
ボルネアとオルタンスーー二人の魔力も、そう。
ーーアルが描いた、魔法陣を使うには、彼女たちの全魔力が必要。
足りないでも、余るでもなく、ーー全魔力量。
まるで、図ったかのように。
「図る」は、「計る」でも、「量る」でも、当て嵌まりそうだ。
ーーどうだろう。
俺の予想なら、俺だけの力では、ーー届かない。
アルと、ボルネアとオルタンスの助けが要る。
そう、イオアニスではなく、アルの魔法陣のほうが確実なのだ。
魔力を減らせないから、彼女たちは、俺がどうにかするまで、傍観することになるだろう。
そして、アルはーー。
人種の命運など、滅亡の秤の片方に乗せてしまえるほど、儚いものだから。
アルと、人種の間に、俺がいる。
アルは、俺の向こうに、人種を見ている。
ここまで築いてきた、アルと俺の、不可思議な関係。
ーー退くことは、できない。
もしかしたら、それは、ベルニナよりも、大切かもしれない。
優劣など、つけるべきではない。
「プゥ~プゥ~」
ココネも賛同してくれている。
俺にできることを、ーー全力でやるだけだ。
「カリカリ」
守護兎は、小さく、歯ぎしりをしていた。
ーーどうやら、遊んで欲しいようだ。
そういうわけで、俺は、頭を空っぽにし、ココネと、魔雄も嫉妬する、楽しい一時を過ごしたのだった。
ら「ぴゅ~。最後にわえが出ると、どっちらけになう。20万字超えたので、今のうちに出ておう」
ア「ところで、どうして僕から、微妙に距離を取っているのですか?」
ら「びゅー。まおと、同じ臭いがすう」
ア「まお?」
ら「魔法の王様で、まおなのあ。まおと同じで『どばどば』で、寝床に適してなー」
ア「風結が『百番』とか言っていますね。僕も二京ガラン・クンらしいので、諦めましょう」
ら「ひゅ~。わえは帰るから、謎空間に穴を開けえ」
ア「そのペルンギーの宝石の撫で心地を確かめさせてくれたら、やってあげましょう」
ら「やあ」
ア「そんなこと言わずに」
ら「だえ。りえの風が、汚れう」
ア「仕様がありませんね。では、垂れ耳で我慢します」
ら「ぴゃ~。交渉成立なのあ」
ア「ところで、今回は、補足などはないのですか?」
ら「びゃー。たくさんあう。一回分ごとに投稿してるから、あとから直せなくなってう」
ア「ああ、ネーラ様とベルニナさんが使っている香水が銀玉草で、ボルネアとオルタンスが金玉草ですね」
ら「ぴゅう。山の頂上で、気づくはずだっあ。でも、風結は、書き忘れあ」
ア「ええ、ベルニナさんが、そこで金玉草に気づくことで、王家とのつながりを仄めかすところだったのですが、あとからビュジエ伯が語ったので、致命傷ではありません」
ら「ひゅう。風結は、懲りたみたいだかあ。『竜の国の異邦人』からは、また、同じ遣り方に戻すみたいなのあ」
ア「風結は、蛇足どころか竜足をやらかすかもしれないので、25万字で終わらないかもしれません」
ら「ぴゃ~。わえはそろそろ帰う。『もゆもゆ』を『もゆんもゆん』に出来るかどうかの、瀬戸際なのあ」
ア「わかりまし……」
ら「びゅっ!?」
ア「ああ、これが噂のーー」
ら「…………」
な「ラカールラカ。いつまでも遊んでいないで、さっさと帰るです」
ら「…………」
ア「ここまで盛大に壊されると、う~ん、そうですね、面倒なので、放置で決定ーーと」
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