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第30話 従者の山勘

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マリアは今年で24歳になり、

18歳から24歳くらいまでが結婚適齢期とされているこの国では、

ちょっと結婚を焦る年齢だった。

マリアは美人で性格も控えめで、

家も裕福だったので、

縁談は結構あったのだが、

マリアに縁談がくると、

フィーの山勘どおり、

おじのマルコス将軍がなんだかんだけちをつけ、

マルコス将軍の厳しい審査に合格するものはいなかったのだ。

というか大体がマルコス将軍にびびって辞退してしまった。

マリアは困ったおじだと思っていたが、

マリアを心配してくれているマルコス将軍の気持ちはわかっていたので、

学校を出てからは、

父親が経営する商会の手伝いをしていた。

マリアは服飾の才能があったようで、

マリアがデザインして、

仕立てたドレスは貴族の間ですぐに話題になった。

そんな噂を聞き付けた正妃がマリアの仕立てたドレスを気に入ったのだった。

「フィー様は今度の新しいジュリア様のドレスはどんな色がいいと思いますか?」

マリアはサンプル用の布地で遊び始めたフィーに聞いた。





「うーーん???( ´_ゝ`)???

この中にはないかな??( ´_ゝ`)??」





マリアの用意した布は100枚は超えていたが、

フィーの思い付いた色はその中にはなかった。







「え!?そうですか。どんな色がいいですか?」

マリアは興味津々でフィーに聞いた。



















「泥沼みたいないろ!!!( ´_ゝ`)!!!」













フィーの発言にまだ慣れていないマリアは固まり、

慣れているジュリアはやれやれとため息をついた。

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