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第3章 王都にて(後)
第70話 熱は上がるよ
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ユーリは幼い頃からおとなしく、
あまり自己主張しない方だった。
二人の姉は子供の頃から、
ままごとにユーリをよく付き合わせたが、
ユーリは逆らいもせず、
二人の姉の言うなりだった。
最近のユーリは引きこもりがちだったが、
二人の姉は第一次反抗期でも来たのかと、
さして気にしていなかった。
これまでユーリは二人の姉に一度もまともに口答えをしたことがなかった。
二人の姉に振り回され、
時々何か言いたそうに、不服そうな顔をするときもあったが、
結局なにも言わずに諦めるのが常だった。
だから二人の姉を涙をためた目で睨み付けて、
まともに口答えをしたユーリをみて、
二人の姉はびっくりした。
「ユーリ!?
どうしたの!!?
私たちに、そんなこというなんて!?
は!?
そのエレンとかいう子に何か入れ知恵されたの!!?」
「ユーリ!?
テオドアール辺境伯!?
滅多に社交界に現れない大物じゃない!?
はっ!!
まさかお母様とテオドアール辺境伯が仲がいいのをいいことにリカルドお兄様にとりいろうとしているの!?」
二人の姉は普段は優秀で、しっかりしていたが、
二人とも兄弟のことになると、我を忘れて暴走することがあった。
二人の姉の金切声はユーリの頭にガンガン響いた。
ユーリの熱は二人の姉によって更に上がりそうだった。
あまり自己主張しない方だった。
二人の姉は子供の頃から、
ままごとにユーリをよく付き合わせたが、
ユーリは逆らいもせず、
二人の姉の言うなりだった。
最近のユーリは引きこもりがちだったが、
二人の姉は第一次反抗期でも来たのかと、
さして気にしていなかった。
これまでユーリは二人の姉に一度もまともに口答えをしたことがなかった。
二人の姉に振り回され、
時々何か言いたそうに、不服そうな顔をするときもあったが、
結局なにも言わずに諦めるのが常だった。
だから二人の姉を涙をためた目で睨み付けて、
まともに口答えをしたユーリをみて、
二人の姉はびっくりした。
「ユーリ!?
どうしたの!!?
私たちに、そんなこというなんて!?
は!?
そのエレンとかいう子に何か入れ知恵されたの!!?」
「ユーリ!?
テオドアール辺境伯!?
滅多に社交界に現れない大物じゃない!?
はっ!!
まさかお母様とテオドアール辺境伯が仲がいいのをいいことにリカルドお兄様にとりいろうとしているの!?」
二人の姉は普段は優秀で、しっかりしていたが、
二人とも兄弟のことになると、我を忘れて暴走することがあった。
二人の姉の金切声はユーリの頭にガンガン響いた。
ユーリの熱は二人の姉によって更に上がりそうだった。
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