錬金術師の性奴隷 ──不老不死なのでハーレムを作って暇つぶしします──

火野 あかり

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孤独な錬金術師

第六話 新しい家族

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 甘味を味わった後、レームと街を散策した。
 数十年ぶりに訪れる街は以前とは変わっており、近代的な様相だった。
 『魔王』を排除した後、世界には平和が訪れているようだった。

 辺境の街でこれほど発展しているということは、かつて見た王都などはものすごい発展を遂げているのだろうと確信させるほどだ。

「ご主人様、そろそろ服を買いませんと」

 レームはそう言って、俺の袖を引っ張る。
 そうだった。それが目的だった。
 すっかりとレームとのデートに夢中になってしまった。
 色々な店に入り、色々なものを食べ、色々なものを買ったのだ。

「なんだか……すごいな?」

 この街には服屋が何軒もあり、そのうちの一軒にレームは目を付けたようだった。
 明らかに大きく、高級な装いだ。入り口のショーケースには、え、ホントに?というような値段が表記されている。
 金銭的な問題はない。ただ外から見える店の店員が愛想よくこちらを見ているのが気にかかった。

「ご主人様、ここを見たいです」

 レームは興味津々だと言わんばかりに目を輝かせている。
 ホムンクルスといえどやはり女の子なのだと思った。

 店内には当然たくさんの服があり、周りの店よりも凝ったデザインのものが多いようだった。
 細かなフリルがたくさんついた服や鮮やかな色合いのもの、生地も上等な代物のようだ。
 値段から考えればむしろお買い得なのかもしれないと考える。
 どちらにせよ無限に近い金を生み出すことができる俺にとっては金額などどうでもいい要素だ。
 レームとイチカが気に入ってくれればそれでいいのだ。

 時折、似合いますか?と試着した服を俺に見せに来るが、俺にとってはどれも似合うとしか言えない。
 店員に促されあれこれ着せられているようだ。最初に言った好きなだけ買っていいと言った言葉を店員が聞いていたのだろう。いい客だと思われたに違いない。
 俺はというと休憩所のようなところで服選びを待っていた。
 俺にセンスというものはないし、買い込んだ大量の荷物があるため、それの番もしている。

「ご主人様はどれでも似合うといってくださいますが……」

「レームならどれでも似合うさ。似合わないとすればそれは服が悪い」

 俺にとっては服なんて引き立て役でしかない。
 外見などで気持ちが揺らいだりはしないのだ。

 レームはてれてれとした態度だ。
 この表情を見ただけで嫌々外出した甲斐があったと思える。

「イチカの分も買わないとな。せっかくだから全部買おう。服はどれだけあってもいい」

 どのみち城は広い分空き部屋も多い。俺は研究室と寝室くらいしか使わないし、一部屋くらいは衣裳部屋にしても何ら問題はない。

「そうだ、この店の服でサイズが合うものをすべて貰おう」

 店員が驚愕の表情を浮かべる。
 いい客だと思っていたのだろうが、まさか全部買われるなど想定外だったのだろう。

「心配するな、金ならあるぞ」

 ドサッと両替したての金貨が入った袋を店員に差し出す。
 金きんは持っていても、通貨は持っていなかったため両替をしたのだ。
 世界に関わるつもりはなかったが、金は別だ。これくらいなら影響は少ないだろうし、変な使い方をしているつもりもない。

「あっりがとうございます!」

 店員は嬉しそうに応対をしてくれる。商魂溢れるな、と感心した。


 店員がせっせと梱包しているときのことだ。

「ご主人様……非常にありがたいですが、帰りはどのように?」

 休憩所のようなところで二人で話していると、ずっと言いたかったのだろう、レームが心配そうに聞いてくる。

「あ」

 そこまで考えていなかった。
 ただでさえ両手は荷物でふさがっているのだ。この店の服を全部など持てるわけがない。

「あ、お客様? 私共で配送いたしますよ?」

 会話を聞いていたのであろう店員がそう言って駆け寄ってくる。

「それは助かる。思わず買ったものの、帰りを考えていなくてね」

 店員はアハハと快活に笑う。

「でも奥様、羨ましいです。こんな素敵な旦那様がいて」

 店員はお世辞か、そのようにレームに話しかける。
 お世辞とわかっていてもなんだか気恥しいものだ。

「そうなんです、私、とても幸せです」

 レームは嬉しそうに答えている。いないところならまだしも、自分の前で話されると穴があったら入りたいほど恥ずかしい。



 帰りは行きと同じように車で帰る。
 車を隠していた土壁を錬成で粉砕し、荷物を運びこんだ。
 服屋の馬車には途中まで運んでもらうよう頼んだ。やはり城は知られたくない。そのうち営業にでもきそうだからだ。
 待ち合わせの必要があるのでレームとの車内交尾は残念ながらお預けとなってしまった。
 ひどく鬱屈した気持ちにはなったが、今日は買い物がメインと割り切ることにした。


 城に到着し、何とかして荷物を運びこむ。
 レームも手伝ってくれたが、男としては何とも言えない気分だ。
 時代はそうではないのかもしれないが、俺は古い人間なのでそういうところを気にしてしまう。

「お、お帰りなさいませ、ご、ご主人様……お姉さま」

 柱の陰に隠れるようにイチカがこちらを見ていた。
 単に裸だから恥ずかしいのか、それとも性格の問題なのか、いまだ慣れていないようだ。

「こら、イチカ。それは無礼な態度ですよ」

 レームが早速妹の教育を始めているようだ。
 だが俺は気にはしない。これも個性だろうと思う。

「まぁいいじゃないか。とりあえず服を着せてあげよう。いつまでもそのままでは少々な」

 いくら幼女といっても目に毒だ。完全な絶壁ともいえない胸は発達の余地を残している。
 ツンととがった先っぽには幼げなピンク色の乳首がついていて、それはどちらかというと可愛らしいものだ。
 今時点ではレームとしたくてたまらないが、それが落ち着いたらどうなるかはわからない。
 イチカの顔も相まってそのうち手を出してしまいそうだ。

「……ご主人様がそうおっしゃられるなら構いませんが……」

 腑に落ちないような顔をしているレームがイチカを衣裳部屋にする予定の部屋に連れていく。
 イチカはされるがまま、といった様子で従っていた。

 そしてしばらくすると服を着たイチカがレームとともにやってくる。

「……綺麗じゃないか」

 イチカが着ていたのは真っ白なシャツに、紅いプリーツスカートだ。
 シャツの中心部には、首から腹にかけてフリルがあしらわれていて、上品だ。
 スカートは赤い短めなもので、下部には一本ずつチェックのようなものが入っている。

 イチカの長い金髪とその美貌でとても似合っていると思えた。

「ご主人様、私には言ってくれなかったのに」

 レームは嫉妬だろうか、頬を膨らませ抗議した。
 思わずキュンとしてしまう。

「いや、あれはだな……」

 俺は色々言い訳してみるが、残念ながらそれは通じないようだった。
 賢者の石に頼ってみても、当然の如く回答は得られなかった。

 イチカは嬉しそうにクルクル回っている。
 その表情は笑顔で、初めて見る表情だ。ずっと真顔に近い顔をしていたため、とても可愛らしく思える。


 レームはイチカに教えながら料理をしている。
 その様子はまさしく姉妹で、ほほえましく思えた。
 俺はその様子を後ろから見ているだけでも口元を緩めてしまう。
 どうやらイチカはあまり器用ではないらしく、イチカの切った野菜は少々形がいびつだ。
 それでも必死な様子で努力は十分伝わった。

 初めて三人で食事する。
 俺の正面には二人が座っている。イチカは等身が低いため、食卓テーブルからはみ出たような高さしかない。両手をテーブルの高さにあげるのも一苦労、といった様子だ。
 今日の食卓は色鮮やかだ。街に行った時に、「せっかくなので今日はイチカの誕生を祝いましょう」とレームが提案したのだ。
 俺もそれに賛成し、色々なものを買い込んできたのだ。
 レームのこういうところは素直に好きだった。

 三人で食卓を囲んでいると、家族のような気持になった。
 幼いころに家族を亡くし、孤児として生きてきた俺は大勢で食卓を囲んだ経験がない。
 食事は一人でとるもので、生理的欲求を満たすためだけのものだった。
 それがレームと食事するようになり、今ではイチカもいる。
 家族を求める人間の気持ちをようやく理解できるようになってきたようだった。
 本来であれば俺が教えることなのだろうが、レームを創ってからというもの、俺の方が学んでいることは多い気がする。


 完全な夜になり、そろそろ寝ようと提案する。
 別に寝なくてもいい体ではあるものの、特にしたい研究もなくなってしまったので最近は寝ている。
 といっても半分以上の日は一晩中レームを抱いているので、寝るの意味が少々違う気もするが。

 今日は早くイチカを寝かしつけて一晩中レームを抱くつもりだった。
 昼間にお預けされてしまってからというもの、おさまりが効かないのだ。
 レームもそれを察しているようで、イチカを部屋に送り届けた。
 なにせいつもは二人とも本能のままにしているのだ。我慢などしたことがない。

 俺のベッドは大きい。元から寝相が悪いのもあるが、それでも五人は寝られるほどのものだ。
 そこでいつもレームと共に寝ている。恥ずかしい話、今では一人だと寝つきが悪いのだ。
 起きた時に隣にレームがいないだけで不安になるほど依存してしまっている。


「ご主人様、可愛がってくださいまし……♡」

 レームは部屋に入るなり服を脱ぎながら駆け寄ってくる。
 今日買ったばかりの服だ。愛着があるのだろう。しっかりと綺麗にたたみ棚の上に置いた。
 部屋の照明ははつけたままだ。消してもいいが、余すところなくレームを見たかった。

 そしてそのまま俺の腕の上に寄り添うようにのしかかる。
 レームの重みは心地いい。聞こえてくる息遣いや体温は荒く、熱いものだ。
 俺は我慢できずにレームに抱き着いた。
 そして柔らかい唇にむしゃぶりつき、その柔らかなおっぱいに手をうずめる。
 まるで手のカタチに沈んでいくような柔らかさだ。
 チンポはすでに限界まで勃起している。早くレームの中に入りたくて仕方ないのだ。
 揉んでいた手をレームのオマンコに向けると、彼女も準備ができているようだった。
 ぬるぬるとした液体が滴っており、外側は、触れるたび、にゅるにゅると形を変える。

「ご主人様、失礼します……♡」

 そう言ってレームは俺の上に乗ってくる。騎乗位の体勢だ。
 レームは俺のチンポの上に乗り、裏筋を自分のオマンコにこすりつける。
 柔らかく、暖かく、にゅるにゅるとした感覚。
 体重による圧迫感と、レームの陰唇が形を変え吸い付いてくる快感。

 レームも気持ちいいのか、喘ぎ声をあげている。
 俺は揺れるおっぱいを両手でつかむ。掴んだ瞬間レームは声を大きくする。

「レーム、いれたい、もういれたい」

 俺は思わず懇願してしまう。
 レームは目にハートを浮かべたような表情で、俺のチンポを掴み、自身のオマンコに誘導する。
 そしてそのまま腰を落とした。

 にゅるるるる♡
 細かな肉ヒダが抵抗となり、一気に俺のチンポをしごき上げる。
 そして次の瞬間、二人とも同時に絶頂してしまう。

「あああん!♡ 奥! でてますぅ!♡」

 どくどくと、レームの一番奥に向けて大量に精液を吐き出してしまう。
 自分でも驚くほどにビクビクと勝手に動いているのがわかった。
 我慢のせいか、単純に相性なのか、いれただけでイッてしまった。

 それからというもの全く収まる気配はなく、何度もレームめがけて精液を放出する。
 何度したかわからないが、バックからレームを突いていて、そろそろイキそうだと思っているときのこと、視線を感じて振り返ってみると、そこには
 なんてことはない。眠りの途中で目が覚めてしまったのだろう。
 二人きりでいる時の感覚で声を出しすぎてしまったのだ。レームは元々喘ぎ声が大きい。
 レームからはイチカは見えない。正確に言えば横を向けばいいのだが、バックでしているときレームは顔をベッドにうずめていることが多いのだ。
 俺はというと首を右に向けレームのお尻を握りしめている。

 イチカは黙ってこちらを見ていた。
 寝巻に着替えているようで、水色のそれは子供らしいデザインだ。
 右手には今日買ってきたクマのぬいぐるみをぶら下げている。

 俺が声も出せずにいると、俺が疲れてしまったのだと勘違いしたレームが、自ら腰を激しく押し付けてくる。
 俺は突然の刺激に耐えきれず、先ほど限界まで高まっていた射精欲を解放してしまう。

「う、うう」

 と小さなうめき声をあげ、レームのお尻を掴みながら思い切り射精してしまう。
 レームはすごく喜んだように喘ぎ続けており、俺は射精中なので身動きも声も出せなかった。
 それから一分ほども射精が続き、その間もイチカはずっと見ていた。

 正直見られたくはなかった。いつかこういうことがあるかもしれないとは考えていたが、まさか初日になるとは。
 イチカからすればご主人と姉の情事を見てしまったのだ。
 しかもそのご主人は見られながら情けない声で、情けない顔をしながら、イチカを見つめ射精していたのだ。

「レーム、イチカがいる」

 俺はレームにそれだけ言った。こちらを向いたレームの顔は昼間にイチカが見たものとは全く別人のような表情を浮かべている。
 顔を赤く染め、目はうつろで、口元はだらしなく開き切っている。

「……ご主人様、お姉さま。私も、する。したい……です♡」

 イチカはそれだけ言って、服を脱ぎ始めた。

 ────そうだった。性格の根本は淫乱だった。
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