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本編
サロモン様はヤンデレ
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やっとわたくしのお家とアリステア様とのお家の会食のお席がセッティングされて、ウキウキしていた筈なのにどうしてこんなことになっているのでしょう?
わたくしは王宮の外れの貴人が収容される塔に監禁されていた。
昨晩暖かいベッドで眠りについた筈なのに、朝気がついたらここに。空間魔術で転移させられたのかしら?
「レティシア、おはよう」
目の前にいるのはサロモン様。白いブラウスと黒いトラウザーを履いている。
「サッ、サロモン様?」
「こんなところに閉じ込めるつもりはなかったんですけど、仕方ないですよね?何かしないとアリステアとの婚約が決まりそうだし?」
この間お見かけした時より、荒んだというか病んだ雰囲気がにじみ出ていて少し怖い。
「こんなことをして、王家にどう釈明なさるおつもりですか?」
わたくしは魔法で体が固定されているのか、体を自由に動かせない。
「もうすぐ王位継承権が取り戻せるのに!君があいつと婚約してしまったら、元も子もないからね?こうするしかない。仕方ないんだ」
「わたくしは、あなたと婚約する気はありません!」
「王家の婚約者としての義務を果たすのは別にアリステアでなくてもいい。王族の血を引く男の子種を受けて孕めば、義務を果たしている。なら私の血でもいい」
サロモン様がわたくしに近づいてきた時、乙女ゲームの記憶がフラッシュバックしてきましたわ。
王宮魔術師サロモン:女嫌いで冷酷なのは幼い頃の継母からの虐待のせい。初恋の相手を監禁。サロモンルートを選べば無害なキャラだが他のキャラを選んだ場合、ヤンデレ化する。ゲーム上のレティシアは魔術で体も精神も操られた上、監禁され、レイプされる。めちゃくちゃやりまくるられたのちに妊娠、廃人エンド。
「いやああああああああああああああああ!!」
わたくし令嬢の仮面をかなぐり捨てて思いっきり叫んでしまいましたわ。
サロモン様に両腕を掴まれて、唇がわたくしの首筋に落とされた時、普段使用していなかった魔力がわたくしを包み込んで、体が動くようになりましたの。
「いい子だから、大人しくして」
「やっ」
魔力がバチバチと音を立ててサロモン様を弾き飛ばす。
「さすが、公爵家の魔力。ふふふ…面白い。歯向かうネコを手なづけて、私に対する礼儀を教えるのもいいかな」
「これ以上近づいたら、何をするかわかりませんわよ?」
「宮廷一の魔術師の私に敵う筈がないでしょう?」
サロモン様は余裕の顔で近づいてくる。
「こっ、来ないで!」
「私が紳士的に接しているうちにいうことを聞いた方が君の為ですよ?これ以上暴れるなら、快楽以外の全ての感覚を奪って私の人形にすることもできるのだからね?うん、それもいいかな?」
サロモン様が嬉しそうに目を細めて、わたくしの腕を掴んだ瞬間、白い光に包まれた。
わたくしは王宮の外れの貴人が収容される塔に監禁されていた。
昨晩暖かいベッドで眠りについた筈なのに、朝気がついたらここに。空間魔術で転移させられたのかしら?
「レティシア、おはよう」
目の前にいるのはサロモン様。白いブラウスと黒いトラウザーを履いている。
「サッ、サロモン様?」
「こんなところに閉じ込めるつもりはなかったんですけど、仕方ないですよね?何かしないとアリステアとの婚約が決まりそうだし?」
この間お見かけした時より、荒んだというか病んだ雰囲気がにじみ出ていて少し怖い。
「こんなことをして、王家にどう釈明なさるおつもりですか?」
わたくしは魔法で体が固定されているのか、体を自由に動かせない。
「もうすぐ王位継承権が取り戻せるのに!君があいつと婚約してしまったら、元も子もないからね?こうするしかない。仕方ないんだ」
「わたくしは、あなたと婚約する気はありません!」
「王家の婚約者としての義務を果たすのは別にアリステアでなくてもいい。王族の血を引く男の子種を受けて孕めば、義務を果たしている。なら私の血でもいい」
サロモン様がわたくしに近づいてきた時、乙女ゲームの記憶がフラッシュバックしてきましたわ。
王宮魔術師サロモン:女嫌いで冷酷なのは幼い頃の継母からの虐待のせい。初恋の相手を監禁。サロモンルートを選べば無害なキャラだが他のキャラを選んだ場合、ヤンデレ化する。ゲーム上のレティシアは魔術で体も精神も操られた上、監禁され、レイプされる。めちゃくちゃやりまくるられたのちに妊娠、廃人エンド。
「いやああああああああああああああああ!!」
わたくし令嬢の仮面をかなぐり捨てて思いっきり叫んでしまいましたわ。
サロモン様に両腕を掴まれて、唇がわたくしの首筋に落とされた時、普段使用していなかった魔力がわたくしを包み込んで、体が動くようになりましたの。
「いい子だから、大人しくして」
「やっ」
魔力がバチバチと音を立ててサロモン様を弾き飛ばす。
「さすが、公爵家の魔力。ふふふ…面白い。歯向かうネコを手なづけて、私に対する礼儀を教えるのもいいかな」
「これ以上近づいたら、何をするかわかりませんわよ?」
「宮廷一の魔術師の私に敵う筈がないでしょう?」
サロモン様は余裕の顔で近づいてくる。
「こっ、来ないで!」
「私が紳士的に接しているうちにいうことを聞いた方が君の為ですよ?これ以上暴れるなら、快楽以外の全ての感覚を奪って私の人形にすることもできるのだからね?うん、それもいいかな?」
サロモン様が嬉しそうに目を細めて、わたくしの腕を掴んだ瞬間、白い光に包まれた。
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