92 / 100
第三章 魔王決戦編
第九十二話 灯火
しおりを挟む
「聖女アリシア……」
名を呼ぶ声は、床に甘い滴を落とすように響いた。
姉の肩がわずかに揺れ、銀髪がふるりと震える。
ヴェルネは、その震えを楽しむようにゆるく微笑んだ。
「あなた――ほんとうに失ってばかりの人生でしたわね?」
姉の膝上で結ばれた指が、ぎゅっと食い込む。
ヴェルネはその指先へ視線をすべらせ、覗き込むように屈む。
「恋人を失い、家族を失い、
守りたかった人たちは――
みんな、あなたの手の外へ」
声は軽やかなのに、落ちる場所だけが凍りつくように冷たい。
(そんな言い方、許せない……
それ全部、あなたが奪ったんじゃない……!)
ヴェルネは小さく首を傾け、
姉の耳朶ぎりぎりまで唇を寄せて囁いた。
「神は、一度たりとも……あなたの祈りに応えてくれなかった。
……違いまして?」
声音はやさしいのに、
甘く刺す毒だけはきちんと残る。
姉の瞳に影が落ちる。
その瞬間、ヴェルネの白い指先が宙を泳ぎ、涙をなぞる“真似”をしてみせた。
「……そんなこと……っ」
姉は反論しようとする。
けれど声は喉の奥でふるりとほどける。
(ひどいよ……救えなかった命の方が多いかもしれない。
それでも――姉さんは祈り続けたのに……!)
胸の奥だけがじわりと熱を持って軋む。
姉の睫毛が小さく震え――
ヴェルネはその震えに、うっとりと微笑む。
「そして今、あなたの胸に残っているのは……
唯一残った妹すら救えないかもしれない――その“恐怖”、ですわね?」
姉の呼吸が止まる。
私の胸も一緒に縮んだ。
ヴェルネは細く目を細める。
「そして……アリシア。
あなた、まだ“ひとつ”隠していらっしゃるわ」
姉がわずかに瞬く。
ヴェルネは指先で空をなぞり、
光を掬うような仕草をした。
「――さっき、髪に触れたときに“見えました”の。
心が揺れているでしょう?
勇者へも、騎士へも。
選べないのではなく――どちらの想いも“傷つけたくないから”胸に抱えたまま」
エリアスの口が引き結ばれ、バルドの拳が強く握られた。
ヴェルネはくすりと笑みを深めた。
(……どうしてそんな……それは、姉さんの優しさ――)
ヴェルネの言葉が堕ちた瞬間、私の思考が止まった。
「うふふ……なんて“可愛らしい”のかしら。
けなげで、優しくて、思いやり深くて……
それでいて――失う“恐怖”を隠すために、また命を賭けようとしている」
エリアスの呼吸が止まり、
バルドの拳がわずかに震えた。
ほんの一拍。
ヴェルネは息だけで笑う。
(――まさか……姉さん! また“神の力”を!?)
胸がずきんと痛んだ。
思わず、姉の横顔を見る。
姉は、ほんの一瞬だけ私の方へ視線を向けかけ――
すぐに、静かに伏せた。
その横顔は、
「ごめんね」と言っているようにやわらかく沈んでいるのに、
その奥に宿る光だけが、どうしようもなく揺らがない。
唇を噛んで、震える指先をそっと重ね直し――
祈る者の顔に戻っていく。
(やっぱり……そのつもりなんだ……)
あの、優しくて、弱くて、強くて、
全部抱え込もうとするときだけ見せる表情。
“迷っているふりをして、もう迷っていない”
そんな顔だった。
なのに――それなのに、私は何もできないの?
「ねえ聖女様?
国も、仲間も、妹も、二人の想いすらも……
そんなにたくさん、ひとりで抱え込んで。
“全部、自分の祈りで守ろうとする”。
それを人は――”強欲”と呼びますのよ?」
ヴェルネの声は、
姉の祈りの中心へ静かに沈んでいく。
私の胸奥に、ひやりと細い亀裂が走る。
姉の瞳が揺れる。
涙か、崩れそうな祈りか。
背筋はまっすぐなのに、指先だけが震える。
(姉さんの神の力は……フィオーレの街を救った。
そして、また命を懸けようとしてる……)
その瞬間――私は気づいた。
(じゃあ、私は……?)
胸の奥の亀裂が広がる感覚。
(……私、また姉さんに守られるだけ……?)
そのとき――
ヴェルネの細めた瞳が、愉悦とは異なる光を一瞬だけ帯びた。
ほんの刹那だけ、
私に向けた“問いかけ”のように。
(もしヴェルネの狙いが”それ”だったら……
私は……どうするの……?)
ぼんやりとした”答え”に、名前のない感情が、
胸の奥でざらりと広がった。
*
そしてヴェルネは、私の横でぴたりと足を止めた。
影が重なる。青い炎が合図みたいに、すん、と音を失う。
「――さて。最後は、セレナ。あなたよ」
全員の息が止まる音。
私は胸の前で杖を抱きしめるように握った。
「思ってるわよね?
“なんで、自分が最後?”って」
胸の奥が小さく軋み、思わずヴェルネの方へ振り向く。
その瞬間、真紅の双眸がまっすぐ私をほどく。
「支援しかできない白魔導士。
役立たず。おまけ。お荷物――“聖女の妹”」
不意打ちだった。
喉がきつく鳴り、視界の端がじわりと滲んだ。
ずっと言われてきたこと。
言われなくたって、自分が一番よくわかってる。
(――だから、何なの?)
それでも。
胸の奥には、鋭い痛みだけがはっきり残った。
ヴェルネは微笑を浮かべたまま、目元を細めた。
「あなたの胸を焦がすのは――“嫉妬”。
神に選ばれ、誰からも愛される姉への。
それでも、見捨てられたくなくて、認められたくて――
ずっと必死で頑張ってきた」
避け続けてきた“本音”が、容赦なく襲い掛かる。
(……知ってる。
知ってるよ、そんなこと。幼い頃からずっとだ。
だから――頑張ってきたんだ)
胸の奥がじわりと熱くなる。
(私だって、みんなが集まる“小さな灯り”ぐらいには――)
その刹那――優しいのに、刃を忍ばせた声。
「――小さな灯り」
(……え?)
反射的に、顔だけがヴェルネの方へ向いた。
胸がひゅっと縮む。
視線が合った瞬間――
ヴェルネの微笑が、私の動揺を“味わうように”深まり――
まるで心の奥底を掬い上げたかのように、私の逃げ道を容赦なくふさいだ。
「灯火は――どれだけ頑張っても、太陽にも、月にもなれないの。
とっくに知ってると思うけど、ね?
そう、あなたは、誰にも気づかれずに消えてしまう……儚くて、小さな灯火」
(誰にも気づかれずに――消えてしまう……?)
胸の奥で、呼吸がひっかかって止まった。
喉が、つ……と痛む。
「だから、あなたは――最後には、誰からも選ばれないの」
(……誰からも。姉さんさえも――選ばない……?)
姉のわずかな震えが空気越しに伝わり、私も唇を噛む。
胸の奥が、細い針でつつかれたみたいに軋んだ。
その瞬間――
姉の息がひゅっと詰まり、小さく震える声が漏れた。
「……いいえ、わたしは――」
ヴェルネはゆるりと振り向き、
まるで可愛い子どもを諭すように微笑んだ。
「あら?
またそうやって、全部ひとりで守ろうとするのね。
本当にあなた……“強欲”だわ」
姉の指先がぎゅっと重なり、
祈りの形に戻っていく。
魔王は微笑み、そっと甘い毒を垂らす。
「可哀想な子――
けれど、もう“嫉妬”に震えながら、頑張る必要などないの」
(――どういう意味?
それって……さっきの”問いかけ”と関係している――)
ヴェルネは、心の折れ目を撫でるように、ひどくやさしく告げた。
「もうすぐ。そう、もうすぐこの苦しみは終わるのだから」
はっきりと意味はわからない。
けれど、胸のいちばん深いところ――
ずっと守ってきた薄い膜のような場所が、ふいに、ぺり、と剝がれた。
(あ……やっぱり”プレゼント”ってそういうこと……なの?)
涙がにじむ。
視界の縁がじわりと滲み、形がほどけていく。
そして――
胸の中で支えていた“細い筋”が、ぷつりと切れた。
静かに。
音もなく。
胸の奥の灯火は――かすかに揺れた。
今にも消えそうに、細く、弱く。
それでも。
その小さな温もりだけが、
冷えきった心の底を、まだ照らしてくれていた。
名を呼ぶ声は、床に甘い滴を落とすように響いた。
姉の肩がわずかに揺れ、銀髪がふるりと震える。
ヴェルネは、その震えを楽しむようにゆるく微笑んだ。
「あなた――ほんとうに失ってばかりの人生でしたわね?」
姉の膝上で結ばれた指が、ぎゅっと食い込む。
ヴェルネはその指先へ視線をすべらせ、覗き込むように屈む。
「恋人を失い、家族を失い、
守りたかった人たちは――
みんな、あなたの手の外へ」
声は軽やかなのに、落ちる場所だけが凍りつくように冷たい。
(そんな言い方、許せない……
それ全部、あなたが奪ったんじゃない……!)
ヴェルネは小さく首を傾け、
姉の耳朶ぎりぎりまで唇を寄せて囁いた。
「神は、一度たりとも……あなたの祈りに応えてくれなかった。
……違いまして?」
声音はやさしいのに、
甘く刺す毒だけはきちんと残る。
姉の瞳に影が落ちる。
その瞬間、ヴェルネの白い指先が宙を泳ぎ、涙をなぞる“真似”をしてみせた。
「……そんなこと……っ」
姉は反論しようとする。
けれど声は喉の奥でふるりとほどける。
(ひどいよ……救えなかった命の方が多いかもしれない。
それでも――姉さんは祈り続けたのに……!)
胸の奥だけがじわりと熱を持って軋む。
姉の睫毛が小さく震え――
ヴェルネはその震えに、うっとりと微笑む。
「そして今、あなたの胸に残っているのは……
唯一残った妹すら救えないかもしれない――その“恐怖”、ですわね?」
姉の呼吸が止まる。
私の胸も一緒に縮んだ。
ヴェルネは細く目を細める。
「そして……アリシア。
あなた、まだ“ひとつ”隠していらっしゃるわ」
姉がわずかに瞬く。
ヴェルネは指先で空をなぞり、
光を掬うような仕草をした。
「――さっき、髪に触れたときに“見えました”の。
心が揺れているでしょう?
勇者へも、騎士へも。
選べないのではなく――どちらの想いも“傷つけたくないから”胸に抱えたまま」
エリアスの口が引き結ばれ、バルドの拳が強く握られた。
ヴェルネはくすりと笑みを深めた。
(……どうしてそんな……それは、姉さんの優しさ――)
ヴェルネの言葉が堕ちた瞬間、私の思考が止まった。
「うふふ……なんて“可愛らしい”のかしら。
けなげで、優しくて、思いやり深くて……
それでいて――失う“恐怖”を隠すために、また命を賭けようとしている」
エリアスの呼吸が止まり、
バルドの拳がわずかに震えた。
ほんの一拍。
ヴェルネは息だけで笑う。
(――まさか……姉さん! また“神の力”を!?)
胸がずきんと痛んだ。
思わず、姉の横顔を見る。
姉は、ほんの一瞬だけ私の方へ視線を向けかけ――
すぐに、静かに伏せた。
その横顔は、
「ごめんね」と言っているようにやわらかく沈んでいるのに、
その奥に宿る光だけが、どうしようもなく揺らがない。
唇を噛んで、震える指先をそっと重ね直し――
祈る者の顔に戻っていく。
(やっぱり……そのつもりなんだ……)
あの、優しくて、弱くて、強くて、
全部抱え込もうとするときだけ見せる表情。
“迷っているふりをして、もう迷っていない”
そんな顔だった。
なのに――それなのに、私は何もできないの?
「ねえ聖女様?
国も、仲間も、妹も、二人の想いすらも……
そんなにたくさん、ひとりで抱え込んで。
“全部、自分の祈りで守ろうとする”。
それを人は――”強欲”と呼びますのよ?」
ヴェルネの声は、
姉の祈りの中心へ静かに沈んでいく。
私の胸奥に、ひやりと細い亀裂が走る。
姉の瞳が揺れる。
涙か、崩れそうな祈りか。
背筋はまっすぐなのに、指先だけが震える。
(姉さんの神の力は……フィオーレの街を救った。
そして、また命を懸けようとしてる……)
その瞬間――私は気づいた。
(じゃあ、私は……?)
胸の奥の亀裂が広がる感覚。
(……私、また姉さんに守られるだけ……?)
そのとき――
ヴェルネの細めた瞳が、愉悦とは異なる光を一瞬だけ帯びた。
ほんの刹那だけ、
私に向けた“問いかけ”のように。
(もしヴェルネの狙いが”それ”だったら……
私は……どうするの……?)
ぼんやりとした”答え”に、名前のない感情が、
胸の奥でざらりと広がった。
*
そしてヴェルネは、私の横でぴたりと足を止めた。
影が重なる。青い炎が合図みたいに、すん、と音を失う。
「――さて。最後は、セレナ。あなたよ」
全員の息が止まる音。
私は胸の前で杖を抱きしめるように握った。
「思ってるわよね?
“なんで、自分が最後?”って」
胸の奥が小さく軋み、思わずヴェルネの方へ振り向く。
その瞬間、真紅の双眸がまっすぐ私をほどく。
「支援しかできない白魔導士。
役立たず。おまけ。お荷物――“聖女の妹”」
不意打ちだった。
喉がきつく鳴り、視界の端がじわりと滲んだ。
ずっと言われてきたこと。
言われなくたって、自分が一番よくわかってる。
(――だから、何なの?)
それでも。
胸の奥には、鋭い痛みだけがはっきり残った。
ヴェルネは微笑を浮かべたまま、目元を細めた。
「あなたの胸を焦がすのは――“嫉妬”。
神に選ばれ、誰からも愛される姉への。
それでも、見捨てられたくなくて、認められたくて――
ずっと必死で頑張ってきた」
避け続けてきた“本音”が、容赦なく襲い掛かる。
(……知ってる。
知ってるよ、そんなこと。幼い頃からずっとだ。
だから――頑張ってきたんだ)
胸の奥がじわりと熱くなる。
(私だって、みんなが集まる“小さな灯り”ぐらいには――)
その刹那――優しいのに、刃を忍ばせた声。
「――小さな灯り」
(……え?)
反射的に、顔だけがヴェルネの方へ向いた。
胸がひゅっと縮む。
視線が合った瞬間――
ヴェルネの微笑が、私の動揺を“味わうように”深まり――
まるで心の奥底を掬い上げたかのように、私の逃げ道を容赦なくふさいだ。
「灯火は――どれだけ頑張っても、太陽にも、月にもなれないの。
とっくに知ってると思うけど、ね?
そう、あなたは、誰にも気づかれずに消えてしまう……儚くて、小さな灯火」
(誰にも気づかれずに――消えてしまう……?)
胸の奥で、呼吸がひっかかって止まった。
喉が、つ……と痛む。
「だから、あなたは――最後には、誰からも選ばれないの」
(……誰からも。姉さんさえも――選ばない……?)
姉のわずかな震えが空気越しに伝わり、私も唇を噛む。
胸の奥が、細い針でつつかれたみたいに軋んだ。
その瞬間――
姉の息がひゅっと詰まり、小さく震える声が漏れた。
「……いいえ、わたしは――」
ヴェルネはゆるりと振り向き、
まるで可愛い子どもを諭すように微笑んだ。
「あら?
またそうやって、全部ひとりで守ろうとするのね。
本当にあなた……“強欲”だわ」
姉の指先がぎゅっと重なり、
祈りの形に戻っていく。
魔王は微笑み、そっと甘い毒を垂らす。
「可哀想な子――
けれど、もう“嫉妬”に震えながら、頑張る必要などないの」
(――どういう意味?
それって……さっきの”問いかけ”と関係している――)
ヴェルネは、心の折れ目を撫でるように、ひどくやさしく告げた。
「もうすぐ。そう、もうすぐこの苦しみは終わるのだから」
はっきりと意味はわからない。
けれど、胸のいちばん深いところ――
ずっと守ってきた薄い膜のような場所が、ふいに、ぺり、と剝がれた。
(あ……やっぱり”プレゼント”ってそういうこと……なの?)
涙がにじむ。
視界の縁がじわりと滲み、形がほどけていく。
そして――
胸の中で支えていた“細い筋”が、ぷつりと切れた。
静かに。
音もなく。
胸の奥の灯火は――かすかに揺れた。
今にも消えそうに、細く、弱く。
それでも。
その小さな温もりだけが、
冷えきった心の底を、まだ照らしてくれていた。
5
あなたにおすすめの小説
【完結】奇跡のおくすり~追放された薬師、実は王家の隠し子でした~
いっぺいちゃん
ファンタジー
薬草と静かな生活をこよなく愛する少女、レイナ=リーフィア。
地味で目立たぬ薬師だった彼女は、ある日貴族の陰謀で“冤罪”を着せられ、王都の冒険者ギルドを追放されてしまう。
「――もう、草とだけ暮らせればいい」
絶望の果てにたどり着いた辺境の村で、レイナはひっそりと薬を作り始める。だが、彼女の薬はどんな難病さえ癒す“奇跡の薬”だった。
やがて重病の王子を治したことで、彼女の正体が王家の“隠し子”だと判明し、王都からの使者が訪れる――
「あなたの薬に、国を救ってほしい」
導かれるように再び王都へと向かうレイナ。
医療改革を志し、“薬師局”を創設して仲間たちと共に奔走する日々が始まる。
薬草にしか心を開けなかった少女が、やがて王国の未来を変える――
これは、一人の“草オタク”薬師が紡ぐ、やさしくてまっすぐな奇跡の物語。
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
追放即死と思ったら転生して最強薬師、元家族に天罰を
タマ マコト
ファンタジー
名門薬師一族に生まれたエリシアは、才能なしと蔑まれ、家名を守るために追放される。
だがそれは建前で、彼女の異質な才能を恐れた家族による処刑だった。
雨の夜、毒を盛られ十七歳で命を落とした彼女は、同じ世界の片隅で赤子として転生する。
血の繋がらない治療師たちに拾われ、前世の記憶と復讐心を胸に抱いたまま、
“最強薬師”としての二度目の人生が静かに始まる。
悪役令嬢に仕立て上げたいなら、ご注意を。
潮海璃月
ファンタジー
幼くして辺境伯の地位を継いだレナータは、女性であるがゆえに舐められがちであった。そんな折、社交場で伯爵令嬢にいわれのない罪を着せられてしまう。そんな彼女に隣国皇子カールハインツが手を差し伸べた──かと思いきや、ほとんど初対面で婚姻を申し込み、暇さえあれば口説き、しかもやたらレナータのことを知っている。怪しいほど親切なカールハインツと共に、レナータは事態の収拾方法を模索し、やがて伯爵一家への復讐を決意する。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
【完結】侍女が王女に転生?!英雄と結婚して破滅の国を救います!
カナタカエデ
ファンタジー
八十歳で生涯を終えた、元王宮侍女カリナ。
その最期の瞬間――枕元に、かつて仕えた王女アメリアが現れた。
「お願い…私の人生をやり直して。国を、私を、救って――」
次に目を開くと、カリナは十八歳の“王女アメリア”として転生していた。
彼女は知っている。
このままでは王国は滅び、愛する主君が破滅する未来を。
未来を変えるため、アメリアは
冷徹と噂される英雄ヴァルクとの政略結婚を選ぶ。
これは、かつて守れなかった主人のための転生。
そのはずなのに――彼への想いは、気づけば変わり始めていた。
王女と英雄が紡ぐ、破滅回避ラブファンタジー開幕。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
挿絵はA I画像を使用
10/20 第一章完結
12/20 第二章完結
2/16 第三章完結
他サイト掲載
(小説家になろう、Caita)
婚約破棄され森に捨てられました。探さないで下さい。
拓海のり
ファンタジー
属性魔法が使えず、役に立たない『自然魔法』だとバカにされていたステラは、婚約者の王太子から婚約破棄された。そして身に覚えのない罪で断罪され、修道院に行く途中で襲われる。他サイトにも投稿しています。
白い結婚を言い渡されたお飾り妻ですが、ダンジョン攻略に励んでいます
時岡継美
ファンタジー
初夜に旦那様から「白い結婚」を言い渡され、お飾り妻としての生活が始まったヴィクトリアのライフワークはなんとダンジョンの攻略だった。
侯爵夫人として最低限の仕事をする傍ら、旦那様にも使用人たちにも内緒でダンジョンのラスボス戦に向けて準備を進めている。
しかし実は旦那様にも何やら秘密があるようで……?
他サイトでは「お飾り妻の趣味はダンジョン攻略です」のタイトルで公開している作品を加筆修正しております。
誤字脱字報告ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる