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作者後書
しおりを挟む読者の皆さん、いつも拙著のご愛読ありがとうございます。
災害に事故に事件、波乱の年明けを迎えてそろそろ三学期が始まろうかというこの時期。
ほとんどの学校では始業式や全校集会が予定されていることでしょう。
そこで聞かされるのが校長先生の長話。
真面目に聞けば意味もない長話になぜ貴重な時間を割かなければならないのかと疑問視する皆さんは、本小説を読んで何となくその理由が分かったのではないでしょうか。
ちなみに作者の場合、女子だけが前列に座らされるという意味不明の整列をさせられたのを憶えています。
つまり話し手である校長先生の前にはお花畑が広がっていたというわけですね。
その当時から何となくこの小説みたいな展開を予想していた作者ですが、公表するのが今になった理由は体育座りのイラストを中々描けなかったからです。
ご存じの通り挿絵は全てAI作で、思った通りの画像を描くにはイラストの特徴をAIに伝えるプロンプトという文字列が必要です。
このプロンプト、最近では徐々に日本語対応が進んでいますが、海外でも認知度の高いワード、(kawaiiやserafuku)を除けば英語で記述した方が精度が高いのは事実です。
ところが素朴な疑問として、体育座りをどのように英語で表現すればいいのかがわかりませんでした。
Google翻訳しても『Gym sitting』と直訳されるだけで、もちろん狙った画像にはなりません。
しかし時間をかけて調べた結果、『hugging own knees(膝を抱える)』だけで十分だとわかりました。
そうやって生成された画像が今の画像です。
こんな単純な指示だけでこちらの意図を理解してくれるAIには改めて脱帽です。
本業では最近後輩を迎えましたが、何を指示するにしても少し考えればわかることを何度も聞き直したり、教えても非常識な解釈をするなど、下手な人間よりもよほど出来がいいです。
来年2025年はAIが人間の知能を上回るシンギュラリティ―ポイントを迎えると予想されていますが、実は今年から既にそうなっているのではないでしょうか。
やがては小説の執筆本文も、なんてことになったら人間社会はおしまいですね。
応援ありがとうございます!
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