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「よし、これから第99階層に突入する」
並ボスからなだかんだあって、ついに99階層目に向かう階段に到着した。
「ラスボスよ。ここをクリアすれば薬草をゲット出来るわ」
「薬草?なんだそれ?」
「え?エクリサーの素材、エクレイムを取りに来たんじゃないの?」
「絵九里砂ー?絵九例無?ますますわからん」
「あーもー!無知すぎるわよ!エクリサーぐらい知ってないと!詐欺られわよ!」
「詐欺?」
おっさんが遊んだことのあるドラ〇エにはなかった単語なので全くわからない。
「はぁ………エクリサーって言うものは、どのような怪我、病気、呪いまでも治してしまう、すごい薬なのよ」
「へー。便利ですね」
「便利どころじゃないわよ。まったく。で、その素材が、月の雫、神竜の鱗の苔、雪の結晶玉、神々の領域に生えている玲瓏花、最後に世界樹の根に張り付いているキノコ エクレイム。これらを、『錬金術』の熟練度10の人が1年半かけて練り、『薬師』熟練度10の人が、丁寧にすり潰していく。これを『ポーション職人』熟練度10の人が、半年かけて煮込んでいく。それを『鍛冶屋』熟練度10の人が、精魂込めて創り上げた、ガラス瓶に詰めていくと、究極級の、パーフェクトポーションが出来るわ」
「あれ?欲しいのはエクリサーですよね?」
「えぇ、それに『神々の詩』と呼ばれる呪文を唱えて、これまた作るのが難しい『ソーマ』を適量入れると出来るわ」
ソーマは、熟練度10の『酒職人』が一生に1粒出来るかどうかの究極の酒である。
「ちなみに、エクリサーってどのようなものですか?」
「うーんと、白く濁ってて、飲んだ人の感想だと、甘いらしいわ。でも、その後酔っちゃったらしいわ」
「うーん?日本の酒の中にもこんなような酒があったような?」
「あはは、エクリサーも知らない辺境にあるわけないでしょ」
「どぶろくだ!そうだそうだ。白く濁ってて、甘い、って私が大好きなどぶろくですね!」
「ど…ぶろ…く?」
「はい!どぶろくです!いやぁー、日本にいた時は、飲みすぎて二日酔いしまくりだったんですよ」
実はおっさん、酒が大好きならしい。
特に日本酒。豊作の時にはがぶ飲みして、ぶっ倒れたこともある。あと、好きな酒はカクテルもあるが、アルコールの度数がキツすぎて、なかなか飲めないのである。
「日本には醸造に関する酒税法があるから気軽に造れないけど、ここ異世界だから、大丈夫だよね?」
「しゅぜい………ほう?税の一種かしら?やっぱり辺境のルールはわからないわ」
「よし!造ったるで!どぶろく!まってろよ!」
気分がハイになっているおっさんにはまったく聞こえない。
「ボス部屋よ」
「すべてはどぶろくのために」
「なにその、我が身はすべて王国の物!みたいな発言」
「さ、開けるぞー」
「聞いてないわ」
ゴゴゴゴ
「いざ!」
「キュ?キュィ?」
扉の先には場違いなほどかわいい小さなドラゴンがいた。
「「………………」」
思わず固まる2人であった。
「キュキュ?キュィキュ!」
「か、かわいいーー!なにこれウケるぅー!キャハハハ!」
ショックのあまり、ギャル化するククスラ。
(かわいいな。とりま『鑑定』)
───────
古代緑聖魁皇破滅竜・深碧宝玉種Lv.152 ♀
体力1/9992132
魔力1/542578
その他のステータスの平均値322470
固有スキル『破壊』『輪廻転生』『夢幻なる神竜』『ダンジョンオペレーター』『太古の記憶』
スキル『ブレス』『思考回路強化』『連続思考』『竜律魔法』『世界樹の智慧』『擬人化』『竜鱗精製』『竜語』『人族大陸共通語』
状態 転生したてホヤホヤ
─────
(あれ?こいつなら頑張ればおっさん殺れるんじゃね?)
「ハアハアハアハア。ドラゴンたんかわいい」
「この鱗、硬いですね」
ギャルはドラゴンに抱きついてハアハア言っている。その隙間から、ドラゴンの鱗などを観察しているおっさん。この差がこれからの命運をわけるのである。
「ねーねー。この子連れて帰る!」
「キュ?」
「この木の実食べる?」
ウサギにしたように、ドラゴンにも、木の実を差し出すおっさん。
「キュウ!」
木の実を器用に空中に放りあげ、口の中に入れる。
「まだまだあるよ。そーれ」
「キャウ!」
今度はおっさんが放り投げ、口でキャッチするドラゴン。
「よーしよし。いい子だ!」
「キャゥ!キュゥ!」
《親密度が一定を超えました。テイムすることが出来ます。テイムしますか?YESorNO》
「テイムしちゃっていい?」
「キャウキャウ!キュイ!」
嬉しそうに首を縦に振るドラゴン。
《YESが選択されました。これから、古代緑聖魁皇破滅竜は、山田次郎の物になります》
「いやいや、まてまて、物はあかん!普通は家族だろ!」
《特殊条件 家族化 を宣言したため、立ち位置が変わります。…………………………山田次郎が父親。古代緑聖魁皇破滅竜は娘になります》
「ファッツ?」
──────────
(‘ω’)アサヒィ↓スゥパァ↑リンゴォォォォォ↓wwwww
ダンジョンボスは仲間にする。これテンプレ。
え?違う?ま、イイじゃん。
ここまでお読みいただきありがとうございます!
よければお気に入りポチッとよろしくお願いします!
乁( ˙ω˙ )厂乁( )厂彡クルックルッ彡乁( ´⊙言⊙` )
‹‹\(◜௰◝ )/››‹‹\( ◜)/››‹‹\( ◜௰◝)/››
nowloading………ヽ(ω・ヽ)(ノ・ω)ノヽ(ω・ヽ)(ノ・ω)ノくるくる
並ボスからなだかんだあって、ついに99階層目に向かう階段に到着した。
「ラスボスよ。ここをクリアすれば薬草をゲット出来るわ」
「薬草?なんだそれ?」
「え?エクリサーの素材、エクレイムを取りに来たんじゃないの?」
「絵九里砂ー?絵九例無?ますますわからん」
「あーもー!無知すぎるわよ!エクリサーぐらい知ってないと!詐欺られわよ!」
「詐欺?」
おっさんが遊んだことのあるドラ〇エにはなかった単語なので全くわからない。
「はぁ………エクリサーって言うものは、どのような怪我、病気、呪いまでも治してしまう、すごい薬なのよ」
「へー。便利ですね」
「便利どころじゃないわよ。まったく。で、その素材が、月の雫、神竜の鱗の苔、雪の結晶玉、神々の領域に生えている玲瓏花、最後に世界樹の根に張り付いているキノコ エクレイム。これらを、『錬金術』の熟練度10の人が1年半かけて練り、『薬師』熟練度10の人が、丁寧にすり潰していく。これを『ポーション職人』熟練度10の人が、半年かけて煮込んでいく。それを『鍛冶屋』熟練度10の人が、精魂込めて創り上げた、ガラス瓶に詰めていくと、究極級の、パーフェクトポーションが出来るわ」
「あれ?欲しいのはエクリサーですよね?」
「えぇ、それに『神々の詩』と呼ばれる呪文を唱えて、これまた作るのが難しい『ソーマ』を適量入れると出来るわ」
ソーマは、熟練度10の『酒職人』が一生に1粒出来るかどうかの究極の酒である。
「ちなみに、エクリサーってどのようなものですか?」
「うーんと、白く濁ってて、飲んだ人の感想だと、甘いらしいわ。でも、その後酔っちゃったらしいわ」
「うーん?日本の酒の中にもこんなような酒があったような?」
「あはは、エクリサーも知らない辺境にあるわけないでしょ」
「どぶろくだ!そうだそうだ。白く濁ってて、甘い、って私が大好きなどぶろくですね!」
「ど…ぶろ…く?」
「はい!どぶろくです!いやぁー、日本にいた時は、飲みすぎて二日酔いしまくりだったんですよ」
実はおっさん、酒が大好きならしい。
特に日本酒。豊作の時にはがぶ飲みして、ぶっ倒れたこともある。あと、好きな酒はカクテルもあるが、アルコールの度数がキツすぎて、なかなか飲めないのである。
「日本には醸造に関する酒税法があるから気軽に造れないけど、ここ異世界だから、大丈夫だよね?」
「しゅぜい………ほう?税の一種かしら?やっぱり辺境のルールはわからないわ」
「よし!造ったるで!どぶろく!まってろよ!」
気分がハイになっているおっさんにはまったく聞こえない。
「ボス部屋よ」
「すべてはどぶろくのために」
「なにその、我が身はすべて王国の物!みたいな発言」
「さ、開けるぞー」
「聞いてないわ」
ゴゴゴゴ
「いざ!」
「キュ?キュィ?」
扉の先には場違いなほどかわいい小さなドラゴンがいた。
「「………………」」
思わず固まる2人であった。
「キュキュ?キュィキュ!」
「か、かわいいーー!なにこれウケるぅー!キャハハハ!」
ショックのあまり、ギャル化するククスラ。
(かわいいな。とりま『鑑定』)
───────
古代緑聖魁皇破滅竜・深碧宝玉種Lv.152 ♀
体力1/9992132
魔力1/542578
その他のステータスの平均値322470
固有スキル『破壊』『輪廻転生』『夢幻なる神竜』『ダンジョンオペレーター』『太古の記憶』
スキル『ブレス』『思考回路強化』『連続思考』『竜律魔法』『世界樹の智慧』『擬人化』『竜鱗精製』『竜語』『人族大陸共通語』
状態 転生したてホヤホヤ
─────
(あれ?こいつなら頑張ればおっさん殺れるんじゃね?)
「ハアハアハアハア。ドラゴンたんかわいい」
「この鱗、硬いですね」
ギャルはドラゴンに抱きついてハアハア言っている。その隙間から、ドラゴンの鱗などを観察しているおっさん。この差がこれからの命運をわけるのである。
「ねーねー。この子連れて帰る!」
「キュ?」
「この木の実食べる?」
ウサギにしたように、ドラゴンにも、木の実を差し出すおっさん。
「キュウ!」
木の実を器用に空中に放りあげ、口の中に入れる。
「まだまだあるよ。そーれ」
「キャウ!」
今度はおっさんが放り投げ、口でキャッチするドラゴン。
「よーしよし。いい子だ!」
「キャゥ!キュゥ!」
《親密度が一定を超えました。テイムすることが出来ます。テイムしますか?YESorNO》
「テイムしちゃっていい?」
「キャウキャウ!キュイ!」
嬉しそうに首を縦に振るドラゴン。
《YESが選択されました。これから、古代緑聖魁皇破滅竜は、山田次郎の物になります》
「いやいや、まてまて、物はあかん!普通は家族だろ!」
《特殊条件 家族化 を宣言したため、立ち位置が変わります。…………………………山田次郎が父親。古代緑聖魁皇破滅竜は娘になります》
「ファッツ?」
──────────
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ダンジョンボスは仲間にする。これテンプレ。
え?違う?ま、イイじゃん。
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