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「拓斗くん、えっちしよ?」
「え……?」
拓斗くんは私のことを見るようになってくれて、デートをしたり、手を繋いだり、キスだって頻繁にするようになった。
ただセックスだけは「彩綾がしたいって言うまで我慢する」と言って彼からは手を出してこなかった。そんなの私としたくない言い訳に決まってる。えっちしてって言えば、いやおまえとはやっぱ無理、できないわってなって別れ話になるはず。
同棲し始めてから今までそういう雰囲気になっても絶対に手を出してこなかったし、かといって溜まってムラムラしている様子もない。1人で抜いている様子だって微塵もない!
多分他で処理してるんだと思う。他に女がいるんだ。一度浮気も目撃したことがあるし、当時もあの一度きりじゃなかったんだろう。私とのセックスはきっと気持ち良くなくて他の人にいったんだと思った。
私にだって性欲はあるし、好きな人と身体を繋げられないのは辛い。それに、私は何故だか最近かなりエッチになってしまって、彼に手で少し触れられるだけで身体が反応してしまう。
見つめられるだけでドキドキと胸が高鳴って、キスをするとその先を期待して身体の奥が熱くなってしまうのだ。このまま欲がたまって吐き出せないまま過ごしていくことなど想像したくない。彼氏と同棲までしているのに、なんて自分は寂しくて惨めな女なんだろう。
好きな人にセックスに誘って断られてフラれるなんて相当大ダメージを喰らうけど、もう気にしていられない。もういっそのこと一思いにフラれてやる!と意気込んだ。思い立って一直線で止まれなくなった私は、もう迷わなかった。
ただ誘うタイミングと場所にはものすごく悩んだ。一緒に住んでいるので、フラれた後気まずい空気のまま出て行くまで一緒に過ごさないと行けないからだ。
家のソファで2人テレビを見ている時に誘ってみることにした。フラれた後のことを考えてホテルをあらかじめ予約してある。その後は引っ越し先が決まるまでホテルか漫喫にでも行けばいいや。
「だから、えっち……したいな」
初めて彼に告白した時よりも心臓がバクバクと鼓動してバグっている。テレビの内容なんか最初から全く耳に入ってこなかった。
最初の一言に驚きと戸惑いを隠せなかったみたいで、目をこれでもかってぐらい開いて口を半開きにして私を見つめる拓斗くん。
そのまま固まっている彼に追い討ちをかけるようにもう一度誘う。
私の心臓が持たないからもうこれ以上誘えない!早く断って、別れを切り出して欲しい……。
そんな切実な思いも込めたら、潤んだ瞳で上目遣いになってしまった。
そんな私をまたしばらく見つめて、我に返った彼はいきなり私を抱き上げたかと思ったら寝室へと直行した。
「え……?」
拓斗くんは私のことを見るようになってくれて、デートをしたり、手を繋いだり、キスだって頻繁にするようになった。
ただセックスだけは「彩綾がしたいって言うまで我慢する」と言って彼からは手を出してこなかった。そんなの私としたくない言い訳に決まってる。えっちしてって言えば、いやおまえとはやっぱ無理、できないわってなって別れ話になるはず。
同棲し始めてから今までそういう雰囲気になっても絶対に手を出してこなかったし、かといって溜まってムラムラしている様子もない。1人で抜いている様子だって微塵もない!
多分他で処理してるんだと思う。他に女がいるんだ。一度浮気も目撃したことがあるし、当時もあの一度きりじゃなかったんだろう。私とのセックスはきっと気持ち良くなくて他の人にいったんだと思った。
私にだって性欲はあるし、好きな人と身体を繋げられないのは辛い。それに、私は何故だか最近かなりエッチになってしまって、彼に手で少し触れられるだけで身体が反応してしまう。
見つめられるだけでドキドキと胸が高鳴って、キスをするとその先を期待して身体の奥が熱くなってしまうのだ。このまま欲がたまって吐き出せないまま過ごしていくことなど想像したくない。彼氏と同棲までしているのに、なんて自分は寂しくて惨めな女なんだろう。
好きな人にセックスに誘って断られてフラれるなんて相当大ダメージを喰らうけど、もう気にしていられない。もういっそのこと一思いにフラれてやる!と意気込んだ。思い立って一直線で止まれなくなった私は、もう迷わなかった。
ただ誘うタイミングと場所にはものすごく悩んだ。一緒に住んでいるので、フラれた後気まずい空気のまま出て行くまで一緒に過ごさないと行けないからだ。
家のソファで2人テレビを見ている時に誘ってみることにした。フラれた後のことを考えてホテルをあらかじめ予約してある。その後は引っ越し先が決まるまでホテルか漫喫にでも行けばいいや。
「だから、えっち……したいな」
初めて彼に告白した時よりも心臓がバクバクと鼓動してバグっている。テレビの内容なんか最初から全く耳に入ってこなかった。
最初の一言に驚きと戸惑いを隠せなかったみたいで、目をこれでもかってぐらい開いて口を半開きにして私を見つめる拓斗くん。
そのまま固まっている彼に追い討ちをかけるようにもう一度誘う。
私の心臓が持たないからもうこれ以上誘えない!早く断って、別れを切り出して欲しい……。
そんな切実な思いも込めたら、潤んだ瞳で上目遣いになってしまった。
そんな私をまたしばらく見つめて、我に返った彼はいきなり私を抱き上げたかと思ったら寝室へと直行した。
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