12 / 25
3-4
「そんな様子なかった」
「彩綾が寝てる間にすませてたんだよ。夜な夜な1人で抜いてるなんてバレたくなかったんだ」
ちょっとは疑いの目が晴れてきたようだがまだ俺の言葉を信じきれないようだ。伺うようにこちらを見ている。
(もうこうなったらしょうがない。ムードのかけらもないが、こうさせたのはお前だからな)
「結婚しよう。彩綾、俺にはお前しかいない」
クローゼットの奥にしまって、ずっと前から準備していた指輪の入った箱を、跪いて彼女に開けて中を見せるように前に差し出した。
「うそ……」
彼女はぽかんとした顔をして唖然とした。
「嘘じゃないよ。本当はもっとロマンチックにしたかったけど……。プロポーズなんて……冗談でも指輪まで用意してしない」
もう俺には彩綾しかいない、いらない。
「返事はいつでもいいよ。俺、彩綾のためだったらいつまででも待てるから」
これは本当だ。彼女が俺の、俺だけのものになってくれるならいつまでだって待てる自信がある。
「ずっとキープしててもいいよ?指輪も俺のことも」
2番目でもいいなら付き合ってやるなんて言って彩綾を苦しめたから、同じくらい俺を苦しめてもいいんだよ。
「……そんなことしないよっ。ばかっ」
そうだよね。彩綾はそんなことできるような子じゃない。クズな俺とは違う。
「じゃあ、受け取ってくれる?」
震える手で無言で箱を受け取ってくれた。彼女の瞳が涙ぐんでいて可愛かった。
「彩綾、……返事は?」
「…………はいっ…………!」
「やっと俺のものだ。俺だけの彩綾」
彼女に触れるだけの優しいキスをした。物足りないキス。両手は彼女の顔に触れたまま、ゆっくりと離れると期待したような顔で俺を見つめる薄茶色の目があった。
近くでよく見るとわかるんだけど、彼女の目は赤みがかっていて暖かい茶色なんだ。その茶色の目には俺に対する欲望が見てとれた。
「……拓斗くん、その、……する?」
もう我慢できないんだろうな。
「……本当にいいの?無理してない?」
「してない」
本当はもう俺を欲しがっているのを知ってる。
だって俺がそうしたから。彩綾の身体は知り尽くしてる。
唇を食んでやるだけで彼女は面白いくらいにびくびくと反応し、股を擦り合わせる。脚を閉じないように股の間を割り開いた。すると、溢れ出る甘い蜜が彼女の間から溢れ出ていた。
彼女の中に指を入れる時に、彼女は久しぶりだから痛いだろうと思ったのか眉根を寄せてぎゅっと目を瞑っていた。
「いやぁ……、なんでっ、んん……ぁ、あっ」
「すっごいとろとろのぐちゃぐちゃだよ」
だが蕩けたそこは簡単に俺の指を奥まで受け入れる。気持ちいい所を狙って指を揺すってやると、予想以上の快感が彼女を襲ったのか、驚愕の顔をして目を見開いて、声を上げる。
「ふ、ぅあ……? なん、んひ…っ! ……や♡、あぁッ」
「元カレとするときもこんなに感じて濡れてたの?」
さっと彼女の顔が曇る。嘘をつくのに慣れていない彼女。彼氏がいるなんて俺に嘘をつくからだ。馬鹿正直者の彼女。
「ちがっ………そんなこと、ない……」
こうやって心の奥深くにじくじくと罪悪感を植え付けてやる。俺だけの事を考えていればいい。罪の意識で歪むその顔をさせているのが自分だとわかると胸が高鳴って変な音を立てているのを感じる。
「ごめん、嫉妬して馬鹿なこと言った」
思ってもない謝罪を述べる。啄むようなキスで何度も彼女に謝ると、彼女は素直に俺の唇を受け入れた。
罪の意識も、痛みでさえも、自分だけが彼女に与えるただ1人の存在であればいい。
「じゃあ俺だから?こんなにここがとろけちゃうほど俺のこと好きなの?」
「……すきっ、大好き」
こんなにすぐ素直に言ってくれると思わなかったから、ぐうっと心臓を鷲掴みにされた。彼女からの好きの威力、半端ない。狂おしいくらいに好きだ。愛してるって言葉じゃ俺の彩綾への愛を表現しきれない。
結婚前提に付き合っていたという元カレがいないことは興信所に調べさせてもうわかっている。
彼氏がいると聞いた時は、絶望して真っ黒な底のない暗闇の中に堕ちてしまったかのように感じた。彼女とまた付き合えることになって精神状態が落ち着いた頃、そいつを調べ上げて殺してやろうかと思った。
まぁ、本当に殺して警察に追われる身になってしまうと面倒なので、社会的に抹殺してやろうと考えていたのだが。
相手がいないとわかった時の安堵感は計り知れなかった。聞いた瞬間身体を蝕んでいた嗜虐心は少しだけおさまった。
「彩綾が寝てる間にすませてたんだよ。夜な夜な1人で抜いてるなんてバレたくなかったんだ」
ちょっとは疑いの目が晴れてきたようだがまだ俺の言葉を信じきれないようだ。伺うようにこちらを見ている。
(もうこうなったらしょうがない。ムードのかけらもないが、こうさせたのはお前だからな)
「結婚しよう。彩綾、俺にはお前しかいない」
クローゼットの奥にしまって、ずっと前から準備していた指輪の入った箱を、跪いて彼女に開けて中を見せるように前に差し出した。
「うそ……」
彼女はぽかんとした顔をして唖然とした。
「嘘じゃないよ。本当はもっとロマンチックにしたかったけど……。プロポーズなんて……冗談でも指輪まで用意してしない」
もう俺には彩綾しかいない、いらない。
「返事はいつでもいいよ。俺、彩綾のためだったらいつまででも待てるから」
これは本当だ。彼女が俺の、俺だけのものになってくれるならいつまでだって待てる自信がある。
「ずっとキープしててもいいよ?指輪も俺のことも」
2番目でもいいなら付き合ってやるなんて言って彩綾を苦しめたから、同じくらい俺を苦しめてもいいんだよ。
「……そんなことしないよっ。ばかっ」
そうだよね。彩綾はそんなことできるような子じゃない。クズな俺とは違う。
「じゃあ、受け取ってくれる?」
震える手で無言で箱を受け取ってくれた。彼女の瞳が涙ぐんでいて可愛かった。
「彩綾、……返事は?」
「…………はいっ…………!」
「やっと俺のものだ。俺だけの彩綾」
彼女に触れるだけの優しいキスをした。物足りないキス。両手は彼女の顔に触れたまま、ゆっくりと離れると期待したような顔で俺を見つめる薄茶色の目があった。
近くでよく見るとわかるんだけど、彼女の目は赤みがかっていて暖かい茶色なんだ。その茶色の目には俺に対する欲望が見てとれた。
「……拓斗くん、その、……する?」
もう我慢できないんだろうな。
「……本当にいいの?無理してない?」
「してない」
本当はもう俺を欲しがっているのを知ってる。
だって俺がそうしたから。彩綾の身体は知り尽くしてる。
唇を食んでやるだけで彼女は面白いくらいにびくびくと反応し、股を擦り合わせる。脚を閉じないように股の間を割り開いた。すると、溢れ出る甘い蜜が彼女の間から溢れ出ていた。
彼女の中に指を入れる時に、彼女は久しぶりだから痛いだろうと思ったのか眉根を寄せてぎゅっと目を瞑っていた。
「いやぁ……、なんでっ、んん……ぁ、あっ」
「すっごいとろとろのぐちゃぐちゃだよ」
だが蕩けたそこは簡単に俺の指を奥まで受け入れる。気持ちいい所を狙って指を揺すってやると、予想以上の快感が彼女を襲ったのか、驚愕の顔をして目を見開いて、声を上げる。
「ふ、ぅあ……? なん、んひ…っ! ……や♡、あぁッ」
「元カレとするときもこんなに感じて濡れてたの?」
さっと彼女の顔が曇る。嘘をつくのに慣れていない彼女。彼氏がいるなんて俺に嘘をつくからだ。馬鹿正直者の彼女。
「ちがっ………そんなこと、ない……」
こうやって心の奥深くにじくじくと罪悪感を植え付けてやる。俺だけの事を考えていればいい。罪の意識で歪むその顔をさせているのが自分だとわかると胸が高鳴って変な音を立てているのを感じる。
「ごめん、嫉妬して馬鹿なこと言った」
思ってもない謝罪を述べる。啄むようなキスで何度も彼女に謝ると、彼女は素直に俺の唇を受け入れた。
罪の意識も、痛みでさえも、自分だけが彼女に与えるただ1人の存在であればいい。
「じゃあ俺だから?こんなにここがとろけちゃうほど俺のこと好きなの?」
「……すきっ、大好き」
こんなにすぐ素直に言ってくれると思わなかったから、ぐうっと心臓を鷲掴みにされた。彼女からの好きの威力、半端ない。狂おしいくらいに好きだ。愛してるって言葉じゃ俺の彩綾への愛を表現しきれない。
結婚前提に付き合っていたという元カレがいないことは興信所に調べさせてもうわかっている。
彼氏がいると聞いた時は、絶望して真っ黒な底のない暗闇の中に堕ちてしまったかのように感じた。彼女とまた付き合えることになって精神状態が落ち着いた頃、そいつを調べ上げて殺してやろうかと思った。
まぁ、本当に殺して警察に追われる身になってしまうと面倒なので、社会的に抹殺してやろうと考えていたのだが。
相手がいないとわかった時の安堵感は計り知れなかった。聞いた瞬間身体を蝕んでいた嗜虐心は少しだけおさまった。
あなたにおすすめの小説
好きな男子と付き合えるなら罰ゲームの嘘告白だって嬉しいです。なのにネタばらしどころか、遠恋なんて嫌だ、結婚してくれと泣かれて困惑しています。
石河 翠
恋愛
ずっと好きだったクラスメイトに告白された、高校2年生の山本めぐみ。罰ゲームによる嘘告白だったが、それを承知の上で、彼女は告白にOKを出した。好きなひとと付き合えるなら、嘘告白でも幸せだと考えたからだ。
すぐにフラれて笑いものにされると思っていたが、失恋するどころか大切にされる毎日。ところがある日、めぐみが海外に引っ越すと勘違いした相手が、別れたくない、どうか結婚してくれと突然泣きついてきて……。
なんだかんだ今の関係を最大限楽しんでいる、意外と図太いヒロインと、くそ真面目なせいで盛大に空振りしてしまっている残念イケメンなヒーローの恋物語。ハッピーエンドです。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりhimawariinさまの作品をお借りしております。
会社のイケメン先輩がなぜか夜な夜な私のアパートにやって来る件について(※付き合っていません)
久留茶
恋愛
地味で陰キャでぽっちゃり体型の小森菜乃(24)は、会社の飲み会で女子一番人気のイケメン社員・五十嵐大和(26)を、ひょんなことから自分のアパートに泊めることに。
しかし五十嵐は表の顔とは別に、腹黒でひと癖もふた癖もある男だった。
「お前は俺の恋愛対象外。ヤル気も全く起きない安全地帯」
――酷い言葉に、菜乃は呆然。二度と関わるまいと決める。
なのに、それを境に彼は夜な夜な菜乃のもとへ現れるようになり……?
溺愛×性格に難ありの執着男子 × 冴えない自分から変身する健気ヒロイン。
王道と刺激が詰まったオフィスラブコメディ!
*全28話完結
*辛口で過激な発言あり。苦手な方はご注意ください。
*他誌にも掲載中です。
ホストな彼と別れようとしたお話
下菊みこと
恋愛
ヤンデレ男子に捕まるお話です。
あるいは最終的にお互いに溺れていくお話です。
御都合主義のハッピーエンドのSSです。
小説家になろう様でも投稿しています。
ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~
cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。
同棲はかれこれもう7年目。
お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。
合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。
焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。
何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。
美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。
私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな?
そしてわたしの30歳の誕生日。
「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」
「なに言ってるの?」
優しかったはずの隼人が豹変。
「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」
彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。
「絶対に逃がさないよ?」
女の子がほとんど産まれない国に転生しました。
さくらもち
恋愛
何番煎じかのお話です。
100人に3~5人しか産まれない女の子は大切にされ一妻多夫制の国に産まれたのは前世の記憶、日本で亭主関白の旦那に嫁いびりと男尊女卑な家に嫁いで挙句栄養失調と過労死と言う令和になってもまだ昭和な家庭!でありえない最後を迎えてしまった清水 理央、享年44歳
そんな彼女を不憫に思った女神が自身の世界の女性至上主義な国に転生させたお話。
当面は2日に1話更新予定!
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。