『やさしい光の中へ』

水由岐水礼

文字の大きさ
14 / 17

14

しおりを挟む

   【9】

 ちらほらと……真っ暗な空から、雪が落ち始めていた。
 おそらく、これがこの冬に降る最後の雪になることだろう。
 正義は立ち止まり、誘蛾灯の明かりの下、胸の前に掌を差し出す。
 ひとひらの雪が、その掌の上に落ちた。
 そして、何の感触もなく消えた。
 ……雪は雪でなくなった。
 儚く、脆い……。
 その儚さが、正義の中の何かに揺さぶりを掛ける。
 ふたひらめの雪が、人差し指の先に降りた。
 やはり、微かな感触も残さずに、白くて小さな欠片はその存在を消滅させた。
 もしこの名残の雪たちに命があるのなら、なんて虚しくて哀しいんだろう。
 雪の儚さに、正義は少し感傷的な気分になってしまう。
 掌に落ちては、すぐに消えてしまう雪。
 こんな時間に降る雪だ。昼間の雪とは違って、人々の注目を集めることもない。
 真っ暗な中、ただ静かにひっそりと……消えゆくためだけに地上に舞い降りる。
 きっと、朝までには止んでしまうだろう。
 そうなれば、いま降っているこの雪のことは、多くの人には知られない。
 ……麻理亜。
 そんな夜の雪に、正義は吸血鬼嬢のことを思い合わせてしまう。
 彼女もこの雪と同じ、人に知られることのない夜の世界で生きている。
 昼間と同じ場所なのに……。
 同じ空間なのに、ひどく淋しい……。
 麻理亜はこんな世界で……。
 彼女はいつも笑っていた。とても明るくて優しい娘だった。
 けれど。正義は思い出した。
 出会った夜……何よりもまず初めに、自分を捕らえたものは何だったのか。
 自分は……彼女の何に惹かれたのか。
 あの時、自分を縛めたもの……それは漆黒の呪縛、彼女の眼差しだったじゃないか。
 自分を見つめるその瞳の奥に隠された……儚さ。それだったじゃないか。
 麻理亜の持つ儚さ……。自分はそれに惹かれたはずだ……。
 どうして、そのことを忘れてしまったんだろう。
 一番最初に気づいていたことなのに。
 ちゃんと気づいていたというのに……。
 なんて間抜けなんだろう、僕は。
 いつものように、自分の馬鹿さ加減に落ち込みそうになる。
 しかし、今はそんな場合じゃない。沈み込んでいる時なんかじゃない。
 自分のことなんて後回しだ。
 かじかんだ手を胸の前から顔の両側へと持っていく。
 パンパン!
 活を入れる。正義は、両手で顔を挟みこむように両頬を叩いた。
 寒さのせいか、思っていたよりも衝撃が強く、頬が痛んだ。
「よし!」
 短く声を吐き出すと、正義はマンションへの道を駆けだした。

   *

 801号室のドアの前。
 正義は、一つ大きな深呼吸をした。
 それから開け慣れたドアを開く。
 リビングの明かりは点いていた。
 けれど、いつもの「おかえりなさい」の声はない。
 いつものように、麻理亜はソファーに腰かけていた。
「ただいま」
 正義は麻理亜の背に声を掛けた。
 けれど、やはり、麻理亜からの「おかりなさい」はなかった。
 正義の「ただいま」を無視し、
「答えは出せたの、正義さん?」
 と、正義に背を向けたまま、麻理亜は静かな口調で訊いてきた。
「ああ、出せたよ」
 麻理亜からは見えないのに、正義は軽く頷いてしまう。
「そう……そうなんだ、出せたんだ」
「うん。かなり迷ったし、いろいろと回り道もしてしまったけどね……」
 ……ちゃんと決めてきたよ。
 それは、麻理亜が望んでいる答えじゃないだろうけれど……。
 正義は躊躇わなかった。はっきりと、それを……自分の出した答えを麻理亜に告げる。
「麻理亜……せっかくのお誘いだけど、僕は吸血鬼にはならない。君の仲間にはなれないよ」
「…………」
「僕は……人として生きるよ」
 宣言するように、正義は言った。
「そう……」
 麻理亜がソファーから立ち上がる。
 正義と向かい合い、彼を真っすぐに見つめる。
 その眼差しは、真剣なものだった。
「それは、どちらとも決められなかった結果じゃなくて、ちゃんと正義さんが自分で出した答えなんだね」
「ああ、僕が出した答えだ」
 正義はしっかりと首を縦に振った。
「本当に、それでいいんだね?」
「ああ、いいよ。僕にはやっぱり、耐えられそうにないからね。とてもじゃないけど、トマトジュースが主食の生活なんて無理だよ」
 その返しに、麻理亜は淡く笑う。
 トマトジュース云々の中に、正義の心の余裕を見たのだろう。
「だったら……あたしが言うことは、もう何もないね」
 彼女は、ほうっと息を吐いた。
 しかし、正義は言う。
「いいや、あるよ麻理亜」
「えっ……」
「今度は僕の番……いや、君の番かな。今度は麻理亜、君の方が話す番だよ。今まで自分のことばかりで、気づいてやれなかったけど……麻理亜、君にも何かあるんだろ?」
「…………」
「僕は人の道を選んだけど、君は吸血鬼だ。何かがあったから、君は〈解放〉の道を選んだんだろ? じゃなきゃ、吸血鬼になんてならないよな? それを僕に話してみなよ。今日まで、君にはいろいろと聞いてもらったから……今度は僕が聞いてあげるから」
「正義さん……」
「僕みたいな奴に話したって、何の解決にもならないとは思うけど。それでも、話せば、少しは楽になれるかもしれないよ。な、話してみなよ」
 上手く笑えている自信なんてなかったけれど、正義は精一杯の微笑みを作ってみせた。
 そんな正義のことを、麻理亜はただ黙って見つめている。
「それとも、僕には話せない? 君の仲間になることを拒否した、僕になんて話せない?」
「…………」
 麻理亜からの返事はなかった。
 正義は待った。目を逸らさずに、彼女の視線を真っ向から受け止め続けた。
 何時間か前のように、逃げたりはしなかった。
 どれくらいの時間が過ぎただろう。
 やがて、麻理亜が大きく息を吐いた。
「…………良かった」
 彼女の肩から力が抜けた。
 そして、いつもの笑顔でにっこりと微笑んだ。
「ホントに良かった……」
 もう一度、麻理亜は言った。
 ……何が良かったのか?
 正義は、麻理亜の反応に戸惑う。
 僕は、君の仲間になることを断ったんだぞ……。なのに、なぜ……。
 麻理亜にとって、それは決して喜ばしい結果ではなかったはずだ。
 それをどうして……そんなに安心したような、嬉しそうな笑顔を自分に向けてくるのか。
 予想外の少女の反応に、正義は次にとるべき行動に困ってしまう。
 麻理亜が動く。困惑顔の正義の横をすり抜けていく。
 それを見送ることしかできない正義を尻目に、彼女が向かった先はLDKのK、キッチンだった。
 キッチンフロアに入っていった麻理亜は、冷蔵庫の扉を開けた。
 当然、取り出すものは、真っ赤なペットボトルだろうと思っていたら……。
 ……違った。トマトジュースじゃなかった。
 彼女が取り出したものは、紙パック。500ミリリットルの牛乳パックだった。
 次の瞬間。
「えっ……」
 正義の唇から驚きの声が零れる。
 麻理亜は直接パックに口をつけて、牛乳を飲んでいた。
 その喉元はしっかりと動いている。
 目の前の光景に、「あ、う、え……えっ、あ、へっ……」と意味ない発音を連発し、正義はそのまま絶句してしまう。
 ど、どど、どういうことだ!?
 何が、どうなって……。
 トマトジュース以外、受け付けないんじゃなかったのか!?
 …………あ。まさか、僕が断ったから……。
 自分が吸血鬼になることを拒否したから、麻理亜は自棄になって……。
 それで、飲めもしない牛乳を無理矢理……。
「麻理……」
 が、しかし。
「あー、美味しかったぁ!」
 ……そうじゃなかったようだ。
「…………」
 ……美味しかった?
 どうして……なんで……?
 混乱。パニック。ぐちゃぐちゃ……。
 頭の中で騒動が起こる。思考回路が混線してしまう。
「あの……麻理亜。それって……牛乳だよな? 中身をトマトジュースに入れ換えた、ってことはないよな?」
「うん、牛乳だよ。入れ換えるなんて、そんな面倒なことするわけないよ」
 正義の問いに、麻理亜は振り返り、さらりとそう答えた。
「だけど……吸血鬼は、トマトジュース以外、受け付けないって……」
「もう、鈍いなぁ……。今のを見ても、まだそんなことを言ってるんだ」
 言いながら、麻理亜は手に持った紙パックを振る。
「もちろん、嘘だよ。吸血鬼なんて嘘に決まってるじゃない!」
 そして、はっきりとそう宣った。
「そんなもの、現実にいるわけないじゃない。吸血鬼なんて、ブラム・ストーカーの作品の産物なんだから」
「…………」
 悪戯っぽく笑う麻理亜に対し、正義の方は魂を抜かれたかのように、ぽかんとしている。
 それでも、麻理亜の声は耳に届いていた。惚けつつも、話はちゃんと聞いていた。
「それに、トマトジュースじゃ血の代わりになんてならないよ。成分が違いすぎるって。
 吸血鬼がトマトジュースなんて飲んでるのは、マンガかアニメの世界だけだよ」
 紙パックをシンクに置いて、麻理亜が正義の方へ戻ってくる。
 彼女がダイニングを横切る時に、正義はしっかりと見た。
 ほとんど使われたことのないダイニング・テーブルの隣、やたらと大きな食器棚の扉のガラスに、麻理亜の姿が映っていた。
 ──吸血鬼は鏡に映らない。そんな俗説を思い出す。
 それなのに、彼女の姿は映っていた。
 馬鹿だな……僕は。
 今までだって、彼女が鏡に映っていたことは何度もあったのに……。
 やっぱり、麻理亜は吸血鬼なんかじゃない。
 正義は、少し落ち着きを取り戻した。
「だったら……君は、いったい誰なんだ?」
 リビングに戻ってきた少女に訊く。
「もし魔女だとか天使だなんて答えたら、さすがに怒るからね」
 付け加え、正義は麻理亜を睨む。
「そんなこと言わないよ」
 くすり、麻理亜は笑うとそう答えた。
「第一、そんなの今更だよ。あたしが誰なのか、そんなの何度も言ってるよ。ちゃんと呼んであげてたじゃない、正義さんがあたしの何なのか。初めて会った時だって……」
 言葉を切って、彼女は悪戯っ子のような表情(かお)した。
 自分にとって、麻理亜が何のか……。
 初めて会った時……。
 …………って、えっ!
 ……まさか……そんな……。
 でも、だけど……。
 ……考えられるのは、それしかない。
「……お兄ちゃん」
 初めて会った時も、それからも……。
 麻理亜は、僕のことを……何度もそう呼んでいた。
「……そういうことなのか?」
「うん、そういうことだね」
 麻理亜はあっさりと肯定した。


(麻理亜が、僕の……)
 目の前の少女が……。
 この娘が……自分の、妹。
 いきなりのことに、正義はまた惚けてしまう。
 一方、麻理亜の方はニコニコ顔だった。
 その笑顔に、正義は思う。
 ……歳は、合うか。
 母親が正義を残し家を出て行ったのは、彼が小学校へ入学する直前のことだ。
 麻理亜が、本当に自分の妹だとしたら……。
 両親の離婚の原因は……。
「正義さん!」
 麻理亜が大きな声を出した。
「いま、とっても不届きなことを考えてるでしょう? 違うよ、あたしは隠し子なんかじゃないよ」
「あ……いや……えっと、その……」
 図星を突かれ、正義は狼狽える。
 そんな正義の様子に、麻理亜はため息を一つ吐く。
「あたしは、正義さんのお父さんの子供じゃないし。もちろん、美菜子さんの子供でもないから」
「えっ……」
 どうして……。
 ──美菜子。
 それは、ずっと……久しく聞くことのなかった、正義の母親の名前だった。
「……どういうことなんだ?」
「簡単なことだよ。実は今度、うちのパパと美菜子さんが再婚することになったの」
 ……再婚。うちのパパと、美菜子さん……。
「つまり、君と僕は……」
 正義は「君と」で麻理亜を指さし、「僕は」で自分自身を指した。
「……義理の兄妹」
「戸籍上じゃ、まったくの他人だけど、ね。でも、あたしが正義さんのことを、お兄ちゃんって呼んだって、間違いじゃないでしょう?」
 まあ……間違ってはいないんだろう。とはいえ、実質は戸籍通り、他人といった方が妥当だと思うけど……。
 なにせ、親子とはいっても、正義と美菜子は現在、音信不通の状態なのだから。
 母親が今どこに住んでいるのか、それさえも正義は知らない。
 血の繋がった実の親子ですら、そんな関係だというのに……。
 それを、血の繋がりもない麻理亜は……。
「じゃあ、君は……わざわざ義理の兄に会いに来たっていうのか? 僕がどんな奴か確かめに来たってわけ?」
「うん。半分はそうだよ」
 麻理亜は頷いた。
「……半分?」
 どうやら、ネタばらしはまだまだ終わらないらしい。
 今度はいったい、どんなビックリが飛び出してくることやら……。
 戸惑いつつも、正義はいまの状況にどこか楽しさを覚え始めていた。
 あと残りの半分の、麻理亜の目的は何なのか?
 正義はそれを訊いた。
「それはあたし自身、自分のためだよ」
 あたし自身のため、と麻理亜は言う。
 その意味を訊ねたけれど、「その前に……」と彼女はソファーに向かう。
 ソファーに置かれたランドセルを開けると、その中から何かを取り出した。
 取り出した物を、「はい、これ」と、麻理亜は正義に差し出す。
 その顔には、また悪戯っぽい表情が浮かんでいた。
 受け取った物を手に、正義は固まる。
 目を見開いて、それを見つめる。
 その手帳の表紙には……。
 ──私立○○高等学校。
 と、そう正義も知っている学校名が印刷されいた。
 そして、手帳を開いた、その1ページ目。
 そこに登場したのは、澄まし顔の麻理亜の写真で……。
 その顔は目の前の実物よりも、少しだけ大人っぽく見えた。
 さらに、問題はその写真の下。
 …………3年4組2番・阿部麻理亜。
 へっ……。それは、絶句ものの驚きだった。
 名前の下には、彼女の生年月日も記されていて……。
 ……昭和生まれの、18歳。
「麻理亜……。君って、高校生だったのか……? しかも、三年生って……」
 今夜一番のビックリは、これかもしれない。
 大袈裟なほどに驚く正義に、麻理亜は少しご不満の様子だった。
「そんなに驚かなくても……」
 いつまでも自分と生徒手帳の写真を見比べている正義に、麻理亜は頬を膨らます。
 その表情がまた可愛らしくて、子供っぽさを演出していた。
 本当の年齢が分かっても、やっぱり、麻理亜は高校生には見えなかった。
「もういいでしょう、正義さん!」
 麻理亜は拗ねたように言うと、正義の手から生徒手帳を奪い取ってしまう。
 ああ、そうか……。
 そんな麻理亜の様子に、正義は気づく。
 ……年相応に見えない自分の容姿。どうやら、麻理亜はそれにコンプレックスを抱いているらしい。
 彼女の年齢とそのコンプレックス、それが分かれば、あの時のことも納得がいく。
(だから……あんなに喜んでいたのか)
 コートをプレゼントした時。
 麻理亜がひどく浮かれていた理由が分かった気がした。
〝だって、男の人からプレゼントを貰ったのなんて、初めてなんだもの〟
 あの時、とても嬉しそうに言った言葉。あれは本当に、彼女の心からの喜びがこもった言葉だったのだ。
 それにしても……。
 阿部麻理亜とは……また素晴らしい響きである。とてもじゃないが、吸血鬼が持つべき名前じゃない。
 あまりにも不似合いな組み合わせ。
 阿部麻理亜と吸血鬼。その二つの響きの滑稽なまでのミスマッチが、正義を虚構めいた世界から完全に抜け出させる。
「どうやら、僕は……すっかり君に騙されていたみたいだね」
 正義は大きく息を吐いた。
「君が吸血鬼じゃないことも、小学生じゃないこともよく分かったよ。君が女子高生なのも了解した。……ということで、ちゃんと話してもらおうか、麻理亜」

 ──どうして、君は、吸血鬼の振りをする必要なんてあったんだい?

「それは……」
 正義の問いに、麻理亜は口を開いた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました

佐倉穂波
恋愛
 転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。  確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。 (そんな……死にたくないっ!)  乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。 2023.9.3 投稿分の改稿終了。 2023.9.4 表紙を作ってみました。 2023.9.15 完結。 2023.9.23 後日談を投稿しました。

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

【完結】6人目の娘として生まれました。目立たない伯爵令嬢なのに、なぜかイケメン公爵が離れない

朝日みらい
恋愛
エリーナは、伯爵家の6人目の娘として生まれましたが、幸せではありませんでした。彼女は両親からも兄姉からも無視されていました。それに才能も兄姉と比べると特に特別なところがなかったのです。そんな孤独な彼女の前に現れたのが、公爵家のヴィクトールでした。彼女のそばに支えて励ましてくれるのです。エリーナはヴィクトールに何かとほめられながら、自分の力を信じて幸せをつかむ物語です。

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

【完結】番である私の旦那様

桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族! 黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。 バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。 オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。 気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。 でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!) 大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです! 神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。 前半は転移する前の私生活から始まります。

処理中です...