追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発

ハーフのクロエ

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第3話 体のいい追放

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 次の日に親父に呼ばれて行くと。

「お前の処遇が決まった。王族から平民に落として追放だと言う者もいたが、お前は余の息子なので新しい領地を与えることにした。
領地は陸地から少し離れているこの国の北にある僻地でローマル帝国との国境に近い小島のオスロ領地だ。その領地の開発をしなさい。これは命令で断る事は許さん」

「オスロ領地ですか。初めて聞きますがどんな所ですか? 」

「余も詳しくは知らんが未開地の無人島で人間は住んでいないらしい」

 人間の住んでいない未開地の無人島と聞いて俺は誰にも邪魔されないでのんびりと暮らせると思って喜んだが顔には出さず。

「わかりました。一緒に行く開拓者はいるのですか? それと、いつ出発すればいいのですか」

「一緒に行くものはいない。残念ながらお前1人だ。開発者は自分で探して雇いなさい。1週間以内に出発しなさい。これは当座の費用だ」

 やはり共はいなく俺1人で、お金の入っている袋を渡されたので。

「ありがとうございます」

「今後は会う事もないだろうが達者でな」

「はい、父上もお元気で・・・・・・」

 新しい領地の開発なのに考えられないことに共は1人もいなく、これなら平民に落とされたほうがましだった。

 思ってもみなかった王族のままで僻地の人間の住んでいない僻地の離れ無人島とは、それも開発する開発者も1人もいなく、俺1人で開発せよとは体のいい追放だがこれで自由になれるのでホッとしたのが本音だ。

 部屋に戻り渡された袋を開けると白金貨20枚が入っていて2億ペイなので思ってもいなかった金額で驚いたが、親父にすればはした金なのだろう。

  今まで貴族との交際費として毎月、白金貨1枚千ペイを貰っていたが、使わないでこんな時に備えて貯めていたのが、それが何と20億ペイ以上もあるので領地開発の費用は何とかなるだろう。

 最も1人では開発は無理なのでのんびりと自給自足の生活をするつもりなのでお金は必要ではないかも知れない。

 オスロ領地は初めて聞いた土地なので地図を広げて見ると驚いた。

 何故かと言うとアテナ王国が大陸の半分くらいに描かれていて他の国は実際より小さく描かれている。

 魔王を倒した時より余り文明は進んでいないのか、地図は滅茶苦茶で昔の国で残っているのはローマル帝国とヨハン聖国だけで後は新しく出来た国で、もしかしたら俺が魔王を倒した時から大分、年月が過ぎているのかも知れない。


 今は実際に見たわけではないがこの大陸は昔より大分変っているみたいなので、百聞は一見に如かずというから落ちついたなら大陸を見て回るのも良いかもしれない。

 さてと、それより旅の支度なので空間魔法で大量に物を入れる空間カバンを背に背負うリックサックと貴重品を入れる腰に付けられる小さなカバンを作ってみた。

 空間リックは俺の魔力が多いので王宮が2つくらいは余裕で入るだろう。

 1週間の余裕があるのでこの国の歴史を読んだが魔王を倒した事は記述が無かったのは、今は無くなった王国が、俺が魔王を倒して国を救ったのに追放したので具合が悪いので書かなかったみたいだ。

 その為に俺が魔王を倒してから何年が過ぎたのか分からなかったのだ。



 いよいよ今日はオスロ領地に出発する日だが、親父も兄貴たちも厄介払いが出来たと思っているのか、誰1人見送りに来ていない。

 馬車の用意もしてくれていないので歩いてオスロ領地に向かうと思って王宮の門を出ると、アラン兄貴が真っ黒い大きな馬を連れて待っていて。

「来たか。この馬は俺の餞別だ。気性は荒いが頑丈な奴だから長旅には向いているぞ」

 俺はまさかアラン兄貴が見送りに来て餞別に馬をくれるとは思わず。

「アラン兄さん、ありがとう。歩いて行くと思っていたから助かるよ」

「大変だが頑張れ。困ったことがあれば手紙で知らせろ、馬に名前はないからお前が名を付けろ」

「はい、でもこれで自由になれるので嬉しいです」

「そんなに王族が嫌なのか」

「俺は平民の方がのんびり暮らせるので良かったです」

「オイオイ、身分は王族のままだぞ」

「ハッハッハ、そうですが僻地に追放された今は平民と同じですよ」

「俺も変わっているがルーファスも変わり者だな。身体に気を付けて元気でな」

「はい、アラン兄さんも元気で・・・・・・」

 俺はアラン兄貴の優しさに思わず涙を零してしまい、後を言えないでいるとアラン兄貴は俺を抱き締めて。

「馬鹿野郎! 男が泣くな。俺まで泣きそうになるじゃないか。早く行け」

「はい、さよならは言いません。また会いましょう」

「おうー! 元気でな」

 俺は馬にまたがり馬を走らせたが、後ろを振り返ると、アラン兄貴は俺が見えなくなるまで見送っていたのだ。



 王都を出て馬をゆっくり走らせ、馬に名前がないので。

「お前は真っ黒いので名前はブラックだ」

 そう言うと馬は喜んでいるのか。

「ヒヒーン、ヒヒーン・・・・・・」

 鳴き声をあげている。

 オスロ領地はアテナ王国の北の僻地でローマル帝国との国境の近くなので馬車で10日間はかかるから急ぐ旅ではないので、景色を見ながらゆっくりとブラックを走らせている。

 ロンドナ王都を出ると農作地帯で麦畑が丁度、苗が伸びていてまるで青い絨毯みたいで綺麗だ。

 思い出したがローマル帝国の近くなら俺が魔王と戦って倒した場所に近いはずだが、何の縁なのかその近くの場所が俺の領地になるとは。

 だが、おかしい? あの辺には陸地から離れた無人島がなかったはずだが、まぁいいや、行ってみたら分かるだろう。

 3時間もブラックを走らせると農作地帯を過ぎ荒れ地で時々モンスターが出で襲って来るので俺が倒そうとすると、弱い1mくらいのツノを持ったウサギ魔獣なのでブラックが俺を守るためにか足で蹴飛ばし倒していたのには笑えた。

 どうやらアラン兄貴が言っていた通りブラックは気性が荒いみたいだ。

 そう言えばアラン兄貴は道中、盗賊や強いモンスターも出るので注意しろと言っていたが、俺の実力を試すいいチャンスなので出るのを待っているが、こんな時に限って何も出ないものだ。

 そう言えば俺の婚約者のエイベル公爵家の令嬢のセリーヌに挨拶もしないで出て来たが、俺が僻地から離れた無人島に追放されたと知れば、婚約を破棄して俺の兄貴たちか高位の貴族の誰かと婚約するだろう。

 あれだけの美人なので、どうせなら他の兄貴なら嫌だがアラン兄貴と婚約して結婚すれば良いが今の俺には関係ないか。
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