追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発

ハーフのクロエ

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第12話 久し振りのロンドナ王都

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 オスロ領地に来てから2年が過ぎ俺は17歳になった。

 前世の日本なら17歳と言えば子供だがこの世界では15歳で成人なので直ぐに結婚して子供のいる人もいる。

 俺は前世の記憶を持っているので中身は年は忘れたが老人に近い。

 余計な事を言ったが2年の間に最初は俺とセリーヌにクロエの3人だったが、ゴブリンキング族、小人族、ドワーフ族、神獣白銀狼のファイト、ドラゴンのルースたちも住みついて人数は500人以上になっている。


 今日は俺の家で族長が集まり話し合いや報告を受ける日で、最初にゴブリンキングのバロン族長が。

「わしからの報告は何時もの通りで報告する事はありません」

 小人族のサヨ族長が。

「人数が増えて果物が足りないので果樹園をもっと広げてくれると良いんだべ」

 セリーヌが皆の言う事を書き留めていたが。

「果樹園の管理は小人族がしていますが広げても管理できるのですか」

「今の倍でも出来るべ」

 バロンが。

「人数が足りない時はいつでも言ってくれ。わしたちの子供も手伝えるだろう」

 ドワーフ族のバス棟梁が。

「いや~、此処は食料もあるし、酒も飲めて平和で天国みたいだ。人数も増えたので村にして名前がないと不便なので名前を付けてはどうじゃ」

 皆が賛成して色々意見が出たが平和の意味のピースに決まりピース村になった。

 最後にルースが。

「我のご主人様の人柄を皆も分かったので言うが、実は身分はアテナ王国の第7王子でこの地の領主様だ」

 ルースが頃合いをみて言うと言っていたが突然にバラされて俺が。

「隠していて済まなかった。確かにオスロ領地の領主に任命されたが、実は王宮から追放されたのが本当で俺は今まで通りでどんな種族とも差別しないで仲良く共存するつもりだ」

 小人族のサヨがあっけらかんと。

「今まで通りならそんなことは別に関係ねえべ。返って領主様が決まって良かったくらいだべ」

 皆も俺が領主様の方が都合が良いと言い、人間族の領主だと反感を持たれると心配していたのが嘘みたいだ。

 会議と言うか駄弁っていたが終わるとクロエが食事の用意をしていて。

「ハーイ、食事の用意が出来たので食べて下さ~い」

 ゴブリンキングのバロンが。

「これを待っていたぜ。クロエさんの作る料理は絶品だ」

 サヨも。

「んだ、んだ、会議はどうでも良いべ、クロエ様の作る料理が美味いべ」

 如何やら月に一度の報告と会議に来るのはクロエの料理を食べるのが目的みたいだ。

 麦焼酎を飲みならバスが剣を出し。

「わしが精魂込めて作った剣です。ルーファス様これを使ってくだせえ」

 渡された剣を鞘から抜いて見ると、銀色に輝く剣で鑑定すると前世で使っていた聖剣に勝るとも劣らない名剣でバスの鍛冶師としての腕に感心し。

「バス、素晴らしい剣だ。ありがとう」

「わしが精魂こめて作ったのでその辺のボロ剣と違いやすぜ。それはそうとして王都に店を出すと言っていやしたが、いつ出すのですか」

「売る道具は出来たのか? 」

「へえー、戦闘用品、魔道具も出来ました」

「そうか、それなら最初は王都を下見してから店を出そうか。」

「わしも最初は大陸ではどんなものを売っているのか分からないので調べてから店を出した方が良いと思いやす」


 その晩セリーヌに王都に店を出すので下見に行くと言うと。

「ロンドナ王都に店を出すのなら一緒に帰って両親に報告をしても良いですか」

「その方が良いだろう。俺も一緒にセリーヌの家族に挨拶に行く方が良いだろう」



 1週間後クロエは留守番でバスとセリーヌを連れてロンドナ王都の近くの小さな森の中に移転した。

 森から街道に出て少し歩くと王都が見えて来て入り口には大勢の警備兵がいるのでセリーヌが。

「大勢の警備兵がいて何があったのかしら」

 街の入り口にいた警備兵が。

「どこから来た、身分を言え」

 俺に言わせずセリーヌが。

「エイベル公爵家の長女のセリーヌ・エイベルです。連れは私の護衛です」

 警備兵の責任者が飛んできて。

「アルベルト将軍のお嬢様と知らずご無礼な事で申し訳ございません。どうぞお通り下さい」

 街の中を歩くとやはり街の中も警備兵が見て回っていて物々しい警戒をしているので、本当は商店街を見て回る予定だったが、セリーヌの実家に先に行く事にした。

 貴族街の奥の王宮に近い場所にエイベル公爵家があり、門番がセリーヌを見て門を開けて。

「セリーヌお嬢様、お久しぶりです。奥様に知らせて来ます」

 俺たちも屋敷に歩いて行くとセリーヌの母親マリアーヌが飛び出してきて。

「セリーヌ! 急に帰って来て何か起きたの? 」

「お母様、落ち着いてください。ご無沙汰しているので報告に帰って来ただけです」

「急に帰るから驚いたわ。兎に角中に入りなさい」

 応接間に通され俺が。

「お久しぶりです。ご無沙汰しておりました」

 俺をマジマジと見てから。

「ルーファス様ですね。大きくなっているので見違えたわ。確か以前会った時はルーファス様が13歳の時で別人みたいで直ぐに気が付きませんでした。失礼しました」

「そうだな。あの時は身長が150cmくらいで髭も生えていなかった子供だったが、今は身長が185cmで髭も濃くなり分からないのも当たり前だ」

「本当に逞しくなり別人ですね。」

 セリーヌが。

「お母様。お父様とお兄様はいないの?」

「最近は色んな事があり、大変で毎日夜遅く帰ってきているわ」

 俺が。

「街にも警備兵が沢山警備していましたが何が起きたのですか? 」

 俺はその後に聞いた国の変化に驚いたのである。
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