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第二章 職業の力

アイ、メグミside 離れてしまった心

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エイトが家から出て行った、それはとても嬉しい事だ、問題点があるとすればカイト君の為に、カイト君の幼馴染み、ミュウとも距離を離したかったが、一先ずは自分達はアイツとはなんも関係のない赤の他人だと言うことが証明された

メグミ「痛っててててて…アイ…大丈夫?」

アイ「うん…何とか」

数時間前、アイツを襲う為に隠れて待っていたんだけど、メイドの服を着た…シルフィと言う女に邪魔をされて手も足も出なかった

殺すつもりはなかったが、もう2度とこの家に来させない程度には痛めつけてやろうと考えていたが、出て行ったので好都合だった
(別に殺しても良かったが)

でも…

アイ「…?お姉ちゃん?」

メグミ「…?なに?」ツー…

アイ「…何で泣いてるの?」

メグミ「…え?」

洗面台まで行き鏡で自分の顔を見る、すると目を赤くして涙を溢している自分がいた
先程から胸が苦しい所為で泣いているのか?と考えたが…

メグミ「なんで、アイツを思い出す度に胸が苦しくなるのよ…」

小さい頃、父の再婚で義理だが家族となった男、エイト、歳は変わらず、生まれた月日が自分が1番目、エイトが2番、アイが3番でその流れでエイトは私の事を姉さん、アイはエイトの事をお兄ちゃんと呼んでいた

幼馴染みのサユリはその頃に知り合って、4人でいろんな所へ行った
あの時はどんな血の迷いをしたのか、皆んなエイトの事が好きだった義理の兄妹でも…いや義理の兄妹だからこそ結婚も出来るし、重婚も出来る、だからこそ中等部までは大きくなったらアイツと結婚すると本気で考えてた

しかし、高等部に入って私達は真実の愛に目覚めた
彼を…カイト君を一目見てからわかった
彼が私達の運命の人だと、だからこそ偽りの愛の男が邪魔だった、それでも一応は家族
不味い飯に、汚い空気、アイツの全てが不快になり、彼の家に泊まることが多くなった。

他の女の子もいるし、中には貴族もいたが、そんな事は関係なく皆んなライバルであり仲間であった為、すぐに仲良くなりカイトの為に色んなことをした

しかし彼は唐変木とうへんぼくなので全く気づいてくれない、それでもいつの日か彼が振り向いてくれる日を祈っている

メグミ「…顔を洗おう、多分目にゴミが入ったから泣いたんだわ」キュ

蛇口を捻り、顔を洗う
これにより涙は拭えたが、心の締め付けは酷くなる一方だ

醜いアイツの笑い声が
不味いアイツの料理が
汚いアイツの洗濯が、頭の中を駆け巡る

メグミ「なんで…なんで…なんで!!!!!」ガシャーン!!!

鏡を割ってしまい手から血が出てしまう、ぽたぽたと滴り落ちる血のお陰で、気持ちがスッと楽になる

メグミ「…カイト君家に行かなきゃ…割ってしまった鏡を片さなくちゃ…」

そう言って片す準備を始めた

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アイ、メグミsideなのでPart 2でアイを書きます。
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