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第四章 交差する思惑
第八十一話 予期せぬ訪問者
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~その日の夜~
ミュウ「ご馳走様でした!」
アリアン「…美味かった」
エイト「お粗末様でした」
シルフィ「エイトさん、助かりました」
夜、食事の手伝いをしたエイトは食器の片付けをシルフィと共に始めた
ミュウ「本当、エイトって料理上手だよねぇ」
アリアン「ん?食べた事あるの?」
ミュウ「ええ、むか…お弁当をお昼の時に貰ってね、その時に食べたの」
アリアン「ふーん…そっか」
昔の時に食べてた、なんて事はシルフィとエイト以外には言えない
言った所で、信用なんてされないだろう
ミュウ(あのクソッタレも覚えている節があるから、更に用心しないと)
あの妄想癖が激しい男にこの事がバレて仕舞えば、「僕の為に思い出してくれた」
とか言うに決まっている
そんなのは絶対に嫌だ
ミュウ「アリアン、エイトが作ったケーキ食べる?」
アリアン「…あいつ何者だよ」
エイトとシルフィが戻って来るまでの間
ミュウは食後のデザートとして作ってくれた
いちごのショートケーキをアリアンと一緒に食べ始めた
~キッチン~
シルフィ「ミュウ様が羨ましいです」
エイト「え?」
食器を洗いながら、シルフィは話しかける
それは過去の記憶を懐かしむ様に
シルフィ「私が猫だった頃、エイトさんの手料理なんて食べた事なかったですから」
エイト「猫に人間の飯を食わせるかよ」
でも今なら、こうして同じ食卓を囲む事が出来る、同じ物を笑いながら、楽しみにながら
食べる事が出来る
シルフィ「元猫だった私だから言えます、幸せだと」
エイト「それは猫じゃなくても思う事だよ」
シルフィ「そうですね、特に貴方と一緒にいられる事が何よりも幸せでございます」
そう言って食器を洗っている手を握り締める
それもただ握るのではなく、恋人繋ぎである
エイト「ちょ!?」
シルフィ「駄目ですか?この世界は一夫多妻が当たり前の世界、日本と違い重婚も出来るのですよ?」
そう言って頬を赤らめてこちらを見つめる
その姿がとても可愛くて、心がときめいてしまう
シルフィ「それにミュウ様とはまだ正式にお付き合いしてないじゃないですか、なら私にだってチャンスはあって良い筈です」
エイト「そ…それはそうだけど…」
それに建前とは言え、エイトはミュウ、シルフィ、アリアンを好きだと言っている
それが本当になるだけだ
シルフィ「駄目ですか?…私はあの雨の日、死にかけていた私を救ってくれた日からずっと好きでしたよ?」
エイト「シルフィ…」
男としてこれ以上嬉しい事はないし
エイトもシルフィの事は気にかけてはいる
ただ…やはり…
エイト(俺はカイトじゃない、だけど)
もしカイトがいなければ受け入れてしまったかもしれない、けどミュウとの了承もあるし何よりカイトの様なハーレムは死んでもごめんだ
ミュウ「…………」
エイト「………(わーお)」
シルフィ「………」
そんな葛藤の中、背後からの殺気を感じで振り返るとミュウが真顔でこちらを見つめていた
ミュウ「…何してるの?」
シルフィ「何って…食器を洗っていたのですが?」
ミュウ「そんなに密着する程?」
シルフィ「程です」
ミュウ「…ふーん、そっか」
シルフィ「ええ…そうですよ?…フフッ」
脂汗が止まらない、とてつもなく恐ろしい程の渦がここを支配している
そんな中、ミュウは一言
ミュウ「………1番は私だから」
シルフィ「え?」
ミュウはそう言うと背中を向ける
そして続けて
ミュウ「エイトが好きな気持ちは誰にも負けないから」
シルフィ「…私もこの想いだけは誰にも負けないつもりです」
そう言うとミュウは歩きs「大変だ皆んな!!」
ミュウ「ふぎゅっ!?」
エイト「……わぁ、台無し」
シルフィ「これがミュウ様ですから」
ミュウ「シルフィ…痛いぃ…」
アリアンが勢いよくドアを開けて入って来た為、カッコよく出ようとしたミュウの顔面を直撃する
シルフィに抱きついて泣きじゃくるミュウを無視してエイトが話しかける
エイト「それで、何が大変なんだ?」
アリアン「あ…ああ、そうなんだが…いいのか?」
シルフィ「大丈夫です、馬鹿は痛みを感じないので」
ミュウ「馬鹿って何よ!馬「わかった」アリアン!?」
アリアン「話を戻すよ、今外に人がいるんだが……メグミって奴なんだ」
エイト「…え?メグミが?」
その話を聞いて、エイト達は外へと向かった
——————————————————————
続く
ミュウ「ご馳走様でした!」
アリアン「…美味かった」
エイト「お粗末様でした」
シルフィ「エイトさん、助かりました」
夜、食事の手伝いをしたエイトは食器の片付けをシルフィと共に始めた
ミュウ「本当、エイトって料理上手だよねぇ」
アリアン「ん?食べた事あるの?」
ミュウ「ええ、むか…お弁当をお昼の時に貰ってね、その時に食べたの」
アリアン「ふーん…そっか」
昔の時に食べてた、なんて事はシルフィとエイト以外には言えない
言った所で、信用なんてされないだろう
ミュウ(あのクソッタレも覚えている節があるから、更に用心しないと)
あの妄想癖が激しい男にこの事がバレて仕舞えば、「僕の為に思い出してくれた」
とか言うに決まっている
そんなのは絶対に嫌だ
ミュウ「アリアン、エイトが作ったケーキ食べる?」
アリアン「…あいつ何者だよ」
エイトとシルフィが戻って来るまでの間
ミュウは食後のデザートとして作ってくれた
いちごのショートケーキをアリアンと一緒に食べ始めた
~キッチン~
シルフィ「ミュウ様が羨ましいです」
エイト「え?」
食器を洗いながら、シルフィは話しかける
それは過去の記憶を懐かしむ様に
シルフィ「私が猫だった頃、エイトさんの手料理なんて食べた事なかったですから」
エイト「猫に人間の飯を食わせるかよ」
でも今なら、こうして同じ食卓を囲む事が出来る、同じ物を笑いながら、楽しみにながら
食べる事が出来る
シルフィ「元猫だった私だから言えます、幸せだと」
エイト「それは猫じゃなくても思う事だよ」
シルフィ「そうですね、特に貴方と一緒にいられる事が何よりも幸せでございます」
そう言って食器を洗っている手を握り締める
それもただ握るのではなく、恋人繋ぎである
エイト「ちょ!?」
シルフィ「駄目ですか?この世界は一夫多妻が当たり前の世界、日本と違い重婚も出来るのですよ?」
そう言って頬を赤らめてこちらを見つめる
その姿がとても可愛くて、心がときめいてしまう
シルフィ「それにミュウ様とはまだ正式にお付き合いしてないじゃないですか、なら私にだってチャンスはあって良い筈です」
エイト「そ…それはそうだけど…」
それに建前とは言え、エイトはミュウ、シルフィ、アリアンを好きだと言っている
それが本当になるだけだ
シルフィ「駄目ですか?…私はあの雨の日、死にかけていた私を救ってくれた日からずっと好きでしたよ?」
エイト「シルフィ…」
男としてこれ以上嬉しい事はないし
エイトもシルフィの事は気にかけてはいる
ただ…やはり…
エイト(俺はカイトじゃない、だけど)
もしカイトがいなければ受け入れてしまったかもしれない、けどミュウとの了承もあるし何よりカイトの様なハーレムは死んでもごめんだ
ミュウ「…………」
エイト「………(わーお)」
シルフィ「………」
そんな葛藤の中、背後からの殺気を感じで振り返るとミュウが真顔でこちらを見つめていた
ミュウ「…何してるの?」
シルフィ「何って…食器を洗っていたのですが?」
ミュウ「そんなに密着する程?」
シルフィ「程です」
ミュウ「…ふーん、そっか」
シルフィ「ええ…そうですよ?…フフッ」
脂汗が止まらない、とてつもなく恐ろしい程の渦がここを支配している
そんな中、ミュウは一言
ミュウ「………1番は私だから」
シルフィ「え?」
ミュウはそう言うと背中を向ける
そして続けて
ミュウ「エイトが好きな気持ちは誰にも負けないから」
シルフィ「…私もこの想いだけは誰にも負けないつもりです」
そう言うとミュウは歩きs「大変だ皆んな!!」
ミュウ「ふぎゅっ!?」
エイト「……わぁ、台無し」
シルフィ「これがミュウ様ですから」
ミュウ「シルフィ…痛いぃ…」
アリアンが勢いよくドアを開けて入って来た為、カッコよく出ようとしたミュウの顔面を直撃する
シルフィに抱きついて泣きじゃくるミュウを無視してエイトが話しかける
エイト「それで、何が大変なんだ?」
アリアン「あ…ああ、そうなんだが…いいのか?」
シルフィ「大丈夫です、馬鹿は痛みを感じないので」
ミュウ「馬鹿って何よ!馬「わかった」アリアン!?」
アリアン「話を戻すよ、今外に人がいるんだが……メグミって奴なんだ」
エイト「…え?メグミが?」
その話を聞いて、エイト達は外へと向かった
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続く
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