剣ぺろ伝説〜悪役貴族に転生してしまったが別にどうでもいい〜

みっちゃん

文字の大きさ
60 / 226
第1章 学園編の物語

第60話 同じクラスはないだろ…

しおりを挟む
「…まさか同じクラスになるなんて……」

「ある意味で運がいいですね」

本当にその通りだ、主人公とヒロインの2人が同じクラスなのは正直に言ってヤバい、他のヒロイン達は別のクラスなのが唯一の救いだけど。

「本当に凄いね、僕も驚いているよ」

「助けて貰った人達が同じクラスなのは確かに凄いよな」

ゲームでも確かランダムでヒロインの誰かと同じクラスになる、その子を攻略してもいいし、無視して本命を攻略しても構わない。

だからリュークがフィオナとミオの2人を攻略しない可能性もあるのだ。

「あ、こっちに来ましたね」

「そうだね、俺の事をずっと見てるよ…いや、リュークか?」

「どう考えても僕じゃなくてクロウ様の事を見てますよね?」

隣にいるから、そう感じてしまうだけかもしれないが、昨日の事や朝の事を考えると自分しかいないだろう。

「あら同じクラスなのね?」

「それに前に助けた子も一緒なんですね、よろしくお願いしますね」

フィオナはクロウを見下しながら不敵に笑い、ミオはュークに握手を求める。

「こちらこそよろしくお願いします!」

「すぐ打ち解けたな」

流石は主人公、コミュ力と言うか、他人を惹きつける何かを持っている。

「彼女とは昨日友達になったんです、前に助けた子とか他人のような言い方ですけど、嘘じゃないんです」

「そうなんだな、見た感じとても仲良さそうに見えたから信じるよ」

「本当ですか!?」

本当だ、流石に今回は嘘をつけない。
イベント通りに行動したいが、リュークに対して普通に接してしまった。

なのにいきなり悪役貴族ゲームキャラになったら『いきなりどうした?』と思われるだろう、好感度もあまり下がらない。

「ああ、貴族のしかも公爵家の人の前で平民が"友達"って言っているんだ、これで嘘なら君の命が危ないよ」

「………確かにそうですね」

初手をミスったせいで、リュークと普通に会話しちゃってる、このままだと悪役貴族としての活動が出来ない、イベントで邪魔しないといけないのだが、これだと友人が乱入するイベントになってしまう。

(…いや、それでいいのか?)

形はどうであれ邪魔さえ出来ればいいのでは?好きな人と話しているのに邪魔をしてくる友人、これもかなり好感度が下がる筈だ。

「まぁここでは"基本的に"差別はない、が、貴族はプライドが高いんだ、下手に動くと難癖つけられるぞ?」

そう言ってクロウはフィオナを見つめる、この言葉はリュークに対する忠告とずっと睨みつけてくるフィオナへの煽りが含まれている。

好感度を上げる行為はしたくない、出来れば好感度は下げておきたい。

「あら?それって私に言っているのかしら?」

「"貴族"って言いましたよね?俺は一言も王族なんて言ってませんよ?」

「あらそう?でも貴方にしては的を得てますねぇ、プライドが高いとかね?」

「そうですねぇ、負けた癖に調子に乗る人もいますから」

ミオとリュークは今回はパス、今はずっと『かまちょ』をしてくるフィオナを煽る、彼女の事は嫌いではないが、ストーリーの為に嫌いな女に認定するしかない。

それにこう言うのも悪くない、お互いに煽る為、不快感や罪悪感が薄れていく(外道的思考)。

「あの2人仲が良いわね」

「そうですねミオ様、僕も驚いています」

ミオとリュークは何を勘違いしているのか2人が仲の良い友人だと思い込んでいるようだ。

「と言うか、そろそろ席に座った方がいいんじゃないか?」

「そうねぇ、私のメイド達もずっと立っていちゃ可哀想だからねぇ」

立たせていたのはフィオナの所為だろう、だがそれを言った所でまた面倒臭くなるのでもう黙っておく。

「ハァ…何でこうなるのかなぁ」

「お疲れ様です、クロウ様」

ずっと話を聞いていてくれたメイディが小声でそう呟く、前の席に座っているフィオナ達のせいで話声も考慮しないといけない。

面倒だが、ここから上手く悪役貴族としての行動を出来るようにしよう。

——————————————————————
続く
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~

志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」 この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。 父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。 ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。 今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。 その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……

buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。 みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……

無能勇者の黙示録~勝手に召喚されて勝手に追放されたので勝手に旅に出ます~

枯井戸
ファンタジー
力も強くない、足も速くない、魔法も使えないし、頭も大してよくない、どこにでもいるちょっとオタク趣味の主人公・東雲真緒が白雉国に勇者として転生する。 同期の勇者はそれぞれ力が強かったり、魔法が使えたり、回復ができたりと各々の才能を開花させ頭角を現していくのだが、真緒に与えられた才能は異世界転生モノでよく見る〝ステータスオープン〟のみだった。 仲間には使えないと蔑まれ、ギルドには落第勇者の烙印を押され、現地人には殺害されかけ、挙句の果てに大事な人を亡くし、見ず知らずの土地の最底辺で生きていくことになった真緒だったが、彼女はまだ〝ステータスオープン〟の可能性に気づいていないだけだった。 ───────────── ※投稿時間は多少前後しますが毎日投稿は続けていくつもりです。 ※タイトルは予告なしにガラリと変わる場合があるのでご了承ください。 ※表紙は現在の主人公のイメージ図です。もしまた別の国へ行く場合、彼女の装いも変化するかもしれません。

処理中です...