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第1章 学園編の物語
第60話 同じクラスはないだろ…
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「…まさか同じクラスになるなんて……」
「ある意味で運がいいですね」
本当にその通りだ、主人公とヒロインの2人が同じクラスなのは正直に言ってヤバい、他のヒロイン達は別のクラスなのが唯一の救いだけど。
「本当に凄いね、僕も驚いているよ」
「助けて貰った人達が同じクラスなのは確かに凄いよな」
ゲームでも確かランダムでヒロインの誰かと同じクラスになる、その子を攻略してもいいし、無視して本命を攻略しても構わない。
だからリュークがフィオナとミオの2人を攻略しない可能性もあるのだ。
「あ、こっちに来ましたね」
「そうだね、俺の事をずっと見てるよ…いや、リュークか?」
「どう考えても僕じゃなくてクロウ様の事を見てますよね?」
隣にいるから、そう感じてしまうだけかもしれないが、昨日の事や朝の事を考えると自分しかいないだろう。
「あら同じクラスなのね?」
「それに前に助けた子も一緒なんですね、よろしくお願いしますね」
フィオナはクロウを見下しながら不敵に笑い、ミオはュークに握手を求める。
「こちらこそよろしくお願いします!」
「すぐ打ち解けたな」
流石は主人公、コミュ力と言うか、他人を惹きつける何かを持っている。
「彼女とは昨日友達になったんです、前に助けた子とか他人のような言い方ですけど、嘘じゃないんです」
「そうなんだな、見た感じとても仲良さそうに見えたから信じるよ」
「本当ですか!?」
本当だ、流石に今回は嘘をつけない。
イベント通りに行動したいが、リュークに対して普通に接してしまった。
なのにいきなり悪役貴族になったら『いきなりどうした?』と思われるだろう、好感度もあまり下がらない。
「ああ、貴族のしかも公爵家の人の前で平民が"友達"って言っているんだ、これで嘘なら君の命が危ないよ」
「………確かにそうですね」
初手をミスったせいで、リュークと普通に会話しちゃってる、このままだと悪役貴族としての活動が出来ない、イベントで邪魔しないといけないのだが、これだと友人が乱入するイベントになってしまう。
(…いや、それでいいのか?)
形はどうであれ邪魔さえ出来ればいいのでは?好きな人と話しているのに邪魔をしてくる友人、これもかなり好感度が下がる筈だ。
「まぁここでは"基本的に"差別はない、が、貴族はプライドが高いんだ、下手に動くと難癖つけられるぞ?」
そう言ってクロウはフィオナを見つめる、この言葉はリュークに対する忠告とずっと睨みつけてくるフィオナへの煽りが含まれている。
好感度を上げる行為はしたくない、出来れば好感度は下げておきたい。
「あら?それって私に言っているのかしら?」
「"貴族"って言いましたよね?俺は一言も王族なんて言ってませんよ?」
「あらそう?でも貴方にしては的を得てますねぇ、プライドが高いとかね?」
「そうですねぇ、負けた癖に調子に乗る人もいますから」
ミオとリュークは今回はパス、今はずっと『かまちょ』をしてくるフィオナを煽る、彼女の事は嫌いではないが、ストーリーの為に嫌いな女に認定するしかない。
それにこう言うのも悪くない、お互いに煽る為、不快感や罪悪感が薄れていく(外道的思考)。
「あの2人仲が良いわね」
「そうですねミオ様、僕も驚いています」
ミオとリュークは何を勘違いしているのか2人が仲の良い友人だと思い込んでいるようだ。
「と言うか、そろそろ席に座った方がいいんじゃないか?」
「そうねぇ、私のメイド達もずっと立っていちゃ可哀想だからねぇ」
立たせていたのはフィオナの所為だろう、だがそれを言った所でまた面倒臭くなるのでもう黙っておく。
「ハァ…何でこうなるのかなぁ」
「お疲れ様です、クロウ様」
ずっと話を聞いていてくれたメイディが小声でそう呟く、前の席に座っているフィオナ達のせいで話声も考慮しないといけない。
面倒だが、ここから上手く悪役貴族としての行動を出来るようにしよう。
——————————————————————
続く
「ある意味で運がいいですね」
本当にその通りだ、主人公とヒロインの2人が同じクラスなのは正直に言ってヤバい、他のヒロイン達は別のクラスなのが唯一の救いだけど。
「本当に凄いね、僕も驚いているよ」
「助けて貰った人達が同じクラスなのは確かに凄いよな」
ゲームでも確かランダムでヒロインの誰かと同じクラスになる、その子を攻略してもいいし、無視して本命を攻略しても構わない。
だからリュークがフィオナとミオの2人を攻略しない可能性もあるのだ。
「あ、こっちに来ましたね」
「そうだね、俺の事をずっと見てるよ…いや、リュークか?」
「どう考えても僕じゃなくてクロウ様の事を見てますよね?」
隣にいるから、そう感じてしまうだけかもしれないが、昨日の事や朝の事を考えると自分しかいないだろう。
「あら同じクラスなのね?」
「それに前に助けた子も一緒なんですね、よろしくお願いしますね」
フィオナはクロウを見下しながら不敵に笑い、ミオはュークに握手を求める。
「こちらこそよろしくお願いします!」
「すぐ打ち解けたな」
流石は主人公、コミュ力と言うか、他人を惹きつける何かを持っている。
「彼女とは昨日友達になったんです、前に助けた子とか他人のような言い方ですけど、嘘じゃないんです」
「そうなんだな、見た感じとても仲良さそうに見えたから信じるよ」
「本当ですか!?」
本当だ、流石に今回は嘘をつけない。
イベント通りに行動したいが、リュークに対して普通に接してしまった。
なのにいきなり悪役貴族になったら『いきなりどうした?』と思われるだろう、好感度もあまり下がらない。
「ああ、貴族のしかも公爵家の人の前で平民が"友達"って言っているんだ、これで嘘なら君の命が危ないよ」
「………確かにそうですね」
初手をミスったせいで、リュークと普通に会話しちゃってる、このままだと悪役貴族としての活動が出来ない、イベントで邪魔しないといけないのだが、これだと友人が乱入するイベントになってしまう。
(…いや、それでいいのか?)
形はどうであれ邪魔さえ出来ればいいのでは?好きな人と話しているのに邪魔をしてくる友人、これもかなり好感度が下がる筈だ。
「まぁここでは"基本的に"差別はない、が、貴族はプライドが高いんだ、下手に動くと難癖つけられるぞ?」
そう言ってクロウはフィオナを見つめる、この言葉はリュークに対する忠告とずっと睨みつけてくるフィオナへの煽りが含まれている。
好感度を上げる行為はしたくない、出来れば好感度は下げておきたい。
「あら?それって私に言っているのかしら?」
「"貴族"って言いましたよね?俺は一言も王族なんて言ってませんよ?」
「あらそう?でも貴方にしては的を得てますねぇ、プライドが高いとかね?」
「そうですねぇ、負けた癖に調子に乗る人もいますから」
ミオとリュークは今回はパス、今はずっと『かまちょ』をしてくるフィオナを煽る、彼女の事は嫌いではないが、ストーリーの為に嫌いな女に認定するしかない。
それにこう言うのも悪くない、お互いに煽る為、不快感や罪悪感が薄れていく(外道的思考)。
「あの2人仲が良いわね」
「そうですねミオ様、僕も驚いています」
ミオとリュークは何を勘違いしているのか2人が仲の良い友人だと思い込んでいるようだ。
「と言うか、そろそろ席に座った方がいいんじゃないか?」
「そうねぇ、私のメイド達もずっと立っていちゃ可哀想だからねぇ」
立たせていたのはフィオナの所為だろう、だがそれを言った所でまた面倒臭くなるのでもう黙っておく。
「ハァ…何でこうなるのかなぁ」
「お疲れ様です、クロウ様」
ずっと話を聞いていてくれたメイディが小声でそう呟く、前の席に座っているフィオナ達のせいで話声も考慮しないといけない。
面倒だが、ここから上手く悪役貴族としての行動を出来るようにしよう。
——————————————————————
続く
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