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ふたたび王都へ
64.
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嵐の様な二人が去っていった。
アイザックに下ろしてもらって座り直す。
「騒がしね。あの二人は。」
「ホント、昔から変わらんわ。」
アイザックよりも5つ程年上で昔一緒に旅をしていたことがあるとか。
とにかく二人共があの調子になるともはや逃げたくなるとアイザックはボヤいている。
「大変だね」
とりあえず慰めておいた。
「ククル様、アイザック様、ワグリアナ公爵様とルーズベルト公爵様からお手紙が届いておりますよ」
「えっ、おじいちゃんから」
「親父からもか」
二人は別々に手紙を受け取り中を確認する。
「おじいちゃんが王都に来てるから顔を出しにおいでだって」
「親父からも同じ内容だな。」
とりあえず数日は休養したいのでおじいちゃんには数日中に行きますとだけ返事した。
ゴーライク様には私は返事しなくても良いとの事でどうするのかと思い聞いてみるととりあえず今から行ってルーズベルト公爵の件を説明してくるそうだ。
私にはゆっくりしてなさいと頭をポンポンしてさっさと出ようとするのでシッコクを呼び乗せてあげてとお願いする。
アイザック単独だと時々嫌がるのだが今日は素直に聞き入れてくれた。
私は自分の部屋に帰りハナにお土産を渡す。雑貨屋さんで可愛らしい小物入れを見つけたので買ってあったのだ。
「まぁ、ありがとうございます。」
ハナは嬉しそうに眺めている。
部屋に置いてきますねと一旦出て行った。
私はランプを出してベットサイドに置き眺めていたらハナが戻ってきた。
「綺麗な細工ですね」
「そうなの。おじいちゃんにも買って来たんだ」
先程の話の続きをしていると外の警備の人が呼んでいる。
ハナが下へ行ったのでベットに上がってゴロゴロしているとパタパタ急いでいるハナの足音がする。
「ククル様、ルーズベルト公爵様がお見えですよ」
手紙が届いて中身を確認したら暫く来ないと分かって自分が出向いてきた様だ。
困った爺さんだ。
仕方がないので応接室に向かった。
「おじいちゃんこんにちは。どうしたの?何か急ぎの用事でしたか?」
「ククル、おかえり。そうでは無いのだが顔が見たかっただけだよ。疲れてるとこに押しかけて悪いな」
単なる孫馬鹿だった様だ。
「大丈夫だよ。そうだ、コレお土産。私と柄違いのお揃いなんだ。」
ランプを手渡し説明する。
ニコニコ話を聞いてくれるおじいちゃんがなんとも微笑ましい。
「おじいちゃん、このお家ありがとう。とても嬉しいよ。でもね、コレ以上は絶対ダメだからね。わかった?」
「手紙にも書いてたな。わかった。わかった。でもな、ククル、小物位は許してな。ワシだって孫に色々買ってやりたい」
「もぉ、高価な物は駄目だよ。あくまでも冒険者なんだから。ましてや武器や防具は絶対自分で買いたいんだから勝手な事したら絶交だかんね。」
「つ、わかった。ところでククル、今日はアイザック殿は出かけでるのか?」
「ゴーライク様のとこに話をしに行ったよ。その内帰ってくると思うけど?何か用事だった?」
「ちょっとな、相談したいことがあったんだ。ゆっくり休養したら揃って屋敷に顔を出してくれるかい?」
「わかった。アイザックに伝えておくよ。おじいちゃん、帰るの?折角だしご飯食べていかない?ダンジョン産の食材が一杯手に入ったんだ。今日は私の手作りだよ」
「それはまた魅力的なお誘いだな。よし、一度屋敷に帰って夕食時にまたお邪魔しても良いかい」
「それでも良いよ。じゃあまた後でね」
とりあえず仕事を片付けてまた来るとの事なので玄関まで送り、その後はキッチンで夕食の準備をする事にした。
暫くキッチンで作業に没頭しているとアイザックが帰ってきた。
「ただいま。良い匂いだな。」
「おかえり。さっきねおじいちゃんが来たんだよ。アイザックに用事があったみたい。今日の夕食に誘ったからまた後でくるってさ」
「そうなのか。こっちも親父達に事情を説明してきたぞ。よかったなって喜んでた。また、ククルも顔を出す様にって言ってたぞ」
「わかった。休養が終わったら一度連れて行って。」
アイザックのつまみ食いを防ぎながら準備を進める。おじいちゃんが来るならハナは流石に一緒じゃおちおち食事も出来ないと今日は別にすることにした。
私達のスタイルで食事をするので支給は要らないと断り、その間に食べるように言い聞かせる。
夕食には少し早い時間におじいちゃんが現れた。
「おかえり、おじいちゃん。もうすぐ出来るよ。今日は私達のスタイルで食事してね。」
「ただいま。じゃあ教わらなくてはだな。アイザック殿、いつもククルの事、ありがとう」
「こんばんは、ルーズベルト公爵様。こちらこそ、拠点まで準備していただいてありがとうございます」
おじいちゃんを先に座らせて次々に料理を運んでいく。
ハナを下がらせて私達も席についた。
「「いただきます」」
「いただきます」
「おじいちゃん、その空のお皿が取り皿だから好きなのとって食べてね。スープはまだおかわりあるからいるなら言ってよ」
今日のスープはクラムチャウダーだ。
メインはお肉と野菜の煮込みにサラダ、魚のカルパッチョにパンとデザートにフルーツのシャーベットを作ってみた。
「おお、コレはなかなか美味しいな。ククルは料理上手だな」
「旅の途中も食事係はククルなんです。レパートリーも多いから食事が楽しくて」
「おじいちゃん、いつでも食べにきてね。」
3人でしっかり完食しお腹も一杯になった。
「ごちそうさま。この様な食事の仕方は初めてだが気の知れた相手なら良いものだな。また、ご馳走になりに来るよ」
「はーい、お粗末さまです。いつでもどうぞ」
食べ終わるのを見計らってハナが現れた。
「こちらはお任せください。どうぞ応接室でゆっくりお話されてはいかがですか」
ハナが応接室にお茶を準備してくれているのでそっちで話をする事にした。
アイザックに下ろしてもらって座り直す。
「騒がしね。あの二人は。」
「ホント、昔から変わらんわ。」
アイザックよりも5つ程年上で昔一緒に旅をしていたことがあるとか。
とにかく二人共があの調子になるともはや逃げたくなるとアイザックはボヤいている。
「大変だね」
とりあえず慰めておいた。
「ククル様、アイザック様、ワグリアナ公爵様とルーズベルト公爵様からお手紙が届いておりますよ」
「えっ、おじいちゃんから」
「親父からもか」
二人は別々に手紙を受け取り中を確認する。
「おじいちゃんが王都に来てるから顔を出しにおいでだって」
「親父からも同じ内容だな。」
とりあえず数日は休養したいのでおじいちゃんには数日中に行きますとだけ返事した。
ゴーライク様には私は返事しなくても良いとの事でどうするのかと思い聞いてみるととりあえず今から行ってルーズベルト公爵の件を説明してくるそうだ。
私にはゆっくりしてなさいと頭をポンポンしてさっさと出ようとするのでシッコクを呼び乗せてあげてとお願いする。
アイザック単独だと時々嫌がるのだが今日は素直に聞き入れてくれた。
私は自分の部屋に帰りハナにお土産を渡す。雑貨屋さんで可愛らしい小物入れを見つけたので買ってあったのだ。
「まぁ、ありがとうございます。」
ハナは嬉しそうに眺めている。
部屋に置いてきますねと一旦出て行った。
私はランプを出してベットサイドに置き眺めていたらハナが戻ってきた。
「綺麗な細工ですね」
「そうなの。おじいちゃんにも買って来たんだ」
先程の話の続きをしていると外の警備の人が呼んでいる。
ハナが下へ行ったのでベットに上がってゴロゴロしているとパタパタ急いでいるハナの足音がする。
「ククル様、ルーズベルト公爵様がお見えですよ」
手紙が届いて中身を確認したら暫く来ないと分かって自分が出向いてきた様だ。
困った爺さんだ。
仕方がないので応接室に向かった。
「おじいちゃんこんにちは。どうしたの?何か急ぎの用事でしたか?」
「ククル、おかえり。そうでは無いのだが顔が見たかっただけだよ。疲れてるとこに押しかけて悪いな」
単なる孫馬鹿だった様だ。
「大丈夫だよ。そうだ、コレお土産。私と柄違いのお揃いなんだ。」
ランプを手渡し説明する。
ニコニコ話を聞いてくれるおじいちゃんがなんとも微笑ましい。
「おじいちゃん、このお家ありがとう。とても嬉しいよ。でもね、コレ以上は絶対ダメだからね。わかった?」
「手紙にも書いてたな。わかった。わかった。でもな、ククル、小物位は許してな。ワシだって孫に色々買ってやりたい」
「もぉ、高価な物は駄目だよ。あくまでも冒険者なんだから。ましてや武器や防具は絶対自分で買いたいんだから勝手な事したら絶交だかんね。」
「つ、わかった。ところでククル、今日はアイザック殿は出かけでるのか?」
「ゴーライク様のとこに話をしに行ったよ。その内帰ってくると思うけど?何か用事だった?」
「ちょっとな、相談したいことがあったんだ。ゆっくり休養したら揃って屋敷に顔を出してくれるかい?」
「わかった。アイザックに伝えておくよ。おじいちゃん、帰るの?折角だしご飯食べていかない?ダンジョン産の食材が一杯手に入ったんだ。今日は私の手作りだよ」
「それはまた魅力的なお誘いだな。よし、一度屋敷に帰って夕食時にまたお邪魔しても良いかい」
「それでも良いよ。じゃあまた後でね」
とりあえず仕事を片付けてまた来るとの事なので玄関まで送り、その後はキッチンで夕食の準備をする事にした。
暫くキッチンで作業に没頭しているとアイザックが帰ってきた。
「ただいま。良い匂いだな。」
「おかえり。さっきねおじいちゃんが来たんだよ。アイザックに用事があったみたい。今日の夕食に誘ったからまた後でくるってさ」
「そうなのか。こっちも親父達に事情を説明してきたぞ。よかったなって喜んでた。また、ククルも顔を出す様にって言ってたぞ」
「わかった。休養が終わったら一度連れて行って。」
アイザックのつまみ食いを防ぎながら準備を進める。おじいちゃんが来るならハナは流石に一緒じゃおちおち食事も出来ないと今日は別にすることにした。
私達のスタイルで食事をするので支給は要らないと断り、その間に食べるように言い聞かせる。
夕食には少し早い時間におじいちゃんが現れた。
「おかえり、おじいちゃん。もうすぐ出来るよ。今日は私達のスタイルで食事してね。」
「ただいま。じゃあ教わらなくてはだな。アイザック殿、いつもククルの事、ありがとう」
「こんばんは、ルーズベルト公爵様。こちらこそ、拠点まで準備していただいてありがとうございます」
おじいちゃんを先に座らせて次々に料理を運んでいく。
ハナを下がらせて私達も席についた。
「「いただきます」」
「いただきます」
「おじいちゃん、その空のお皿が取り皿だから好きなのとって食べてね。スープはまだおかわりあるからいるなら言ってよ」
今日のスープはクラムチャウダーだ。
メインはお肉と野菜の煮込みにサラダ、魚のカルパッチョにパンとデザートにフルーツのシャーベットを作ってみた。
「おお、コレはなかなか美味しいな。ククルは料理上手だな」
「旅の途中も食事係はククルなんです。レパートリーも多いから食事が楽しくて」
「おじいちゃん、いつでも食べにきてね。」
3人でしっかり完食しお腹も一杯になった。
「ごちそうさま。この様な食事の仕方は初めてだが気の知れた相手なら良いものだな。また、ご馳走になりに来るよ」
「はーい、お粗末さまです。いつでもどうぞ」
食べ終わるのを見計らってハナが現れた。
「こちらはお任せください。どうぞ応接室でゆっくりお話されてはいかがですか」
ハナが応接室にお茶を準備してくれているのでそっちで話をする事にした。
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