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新たな挑戦へ
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マーサス、サラさん、アイザック、私の4人でダンジョンに向かっている。
他の人達はお留守番だ。
街から馬で1時間も掛からずに到着した。
「ここか。結構近いな」
「こっちには受付だけでいけそうですね。この距離なら」
マーサスとサラさんが打ち合わせしている間に近くの森に入り、薬草の生息を調べる。
今まであまり人の手が入って無いせいか沢山の種類が入り乱れている。
良さそうな物を少し採取して収納にしまい、ついでに間引きしておいた。
ギルドに戻り、明日午前中には王都に出発するとの事で次の訪問予定などまとめた。
王都から一緒にきた2人を置いていき、サラさんが王都までくるそうだ。
次に私がここに来るのは3週間後、薬師ギルドが出来上がる頃だ。
拠点を移すのは来年、王都の研究室から派遣される職員が決まる頃の予定。
その頃には街道も整備されて通りやすくなる。
それまでは行き来して生活する予定だ。
もうじき冬の社交シーズンが始まる為、貴族達が王都に集まる。
新年の会で新しいダンジョンの事を正式に発表し、一般に公開すると聞いている。
年内に再度ダンジョンに潜り、こないだとの相違がないか確認する。
コレについてはマーサスも同行するらしくグラマスの承認になるとか。
王都に戻り、比較的平和に時間は過ぎる。
来週からマーサスと3人でダンジョンに行く予定で今はそれの準備をしている。
今回もハナは街まで付いてきてくれる。
ダンジョンに入っている間に屋敷を整えてくれるみたいだ。
見知った顔ばかりなので私とハナが相乗りでいく予定だ。
ゴーレムズも2人ついてくるので温室やら小屋やらの材料も持っていく。
私が拠点を移すときにはこちらの温室は解体し、地植えの薬草以外は向こうに移す予定だ。
ダンジョンに向かう日、第七領の門へと向かう。
マーサスとはそこで待ち合わせだ。
門を出てシルバー達を準備しているとマーサスがやってきた。
「おう、待たせたな。じゃあ行こうか」
三頭の馬でゆっくり走る。
私はハナに手綱を任せて周りの景色を楽しむ事にした。
前回と同じところで休憩の為、立ち寄り少し早いがお昼ご飯にする。
今日はスライム達も出てきて遊んでいるのだ。
#ククル、あっちあっち#
プルが呼ぶのでアイザックに声をかけて森に少し入る。
ガルが一緒に付いてきてくれた。
#あそこにいるよ#
何かいるみたいで警戒して近くとそこには二頭のバトルホースがいる。
#ククルがハナにもって言ってたからシルバーが呼んだみたいだよ#
「えっ、そうなの。嬉しいな。早速ハナを呼びに行こう」
#ついてくるって#
そのまま休憩していたところに戻り先ずはアイザックに報告する。
「はぁ、久しぶりだな」
「だね、ハナにテイムしてもらうね」
「ククル様、私はした事ないのですが」
「大丈夫だと思うよ。ハナの魔力はどの位?」
「最近、測ってませんが恐らく500くらいかと」
「それならポーション有れば大丈夫。早速あっちで契約しちゃおうね」
「ちょっとまて、ククル。なんか聞いてたら意味のわからん事言ってないか」
「そんな事ないよ。折角シルバーが呼んでくれたんだもん」
「羨ましい。俺にも一頭分けてくれ」
「えー、シルバーに聞いてみようか」
仕方が無いのでシルバーに聞いてみたら双方合意なら好きにしたら良いみたいだ。そもそもここの近くにいたのがたまたま兄妹で2匹いただけで元々は1匹しか呼んでなかったとか。
マーサスにそれを説明し、バトルホースに近づく。
先ずはハナにどちらの子が良いか聞いてみると手足とお腹が白い小ぶりな栗色の子を選んだ。
少しガタイの良い茶色のがマーサスの方になる。
2匹の前に2人を連れていき、魔力回復ポーションをもたせる。
「2人とも多分飲まないと魔力足りないから途中で補充してね」
そこから2人が揃って契約を始めた。
「うっ、キツイな」
「まだかかりますか」
ほぼ同時にポーションを口にして魔力を流し続けてる。
漸く光が収まり契約紋が額に集まった。
「終わったみたいですね。お疲れ様です。後はギルドカードに従魔登録してください」
ハナにやり方を教えて登録する。
マーサスはさっさと登録を済ませてどっさり座り込んだ。
「これは中々キツイな」
「ですね。私も少し休憩させてください」
仕方が無いのでもう一本づつポーションを渡し、念話の確認をしてもらう。
2人とも問題ない様でしっかり意思疎通ができるみたいだ。
漸く立ち上り、2人揃ってお礼を言ってきたので大事にしてあげてねとお願いし、その場を出発した。
夕方、街に到着。ギルドに行き、サラさんに顔を出す。
ついでに予備の鞍が無いか聞いてみたらあったので一つ譲ってもらった。
今回から屋敷に滞在するので明日の事を軽く打ち合わせ、そちらに向かった。
収納から食事を出し、3人で食べる。
その後お風呂に入り新しいベットを堪能しながら眠りについた。
他の人達はお留守番だ。
街から馬で1時間も掛からずに到着した。
「ここか。結構近いな」
「こっちには受付だけでいけそうですね。この距離なら」
マーサスとサラさんが打ち合わせしている間に近くの森に入り、薬草の生息を調べる。
今まであまり人の手が入って無いせいか沢山の種類が入り乱れている。
良さそうな物を少し採取して収納にしまい、ついでに間引きしておいた。
ギルドに戻り、明日午前中には王都に出発するとの事で次の訪問予定などまとめた。
王都から一緒にきた2人を置いていき、サラさんが王都までくるそうだ。
次に私がここに来るのは3週間後、薬師ギルドが出来上がる頃だ。
拠点を移すのは来年、王都の研究室から派遣される職員が決まる頃の予定。
その頃には街道も整備されて通りやすくなる。
それまでは行き来して生活する予定だ。
もうじき冬の社交シーズンが始まる為、貴族達が王都に集まる。
新年の会で新しいダンジョンの事を正式に発表し、一般に公開すると聞いている。
年内に再度ダンジョンに潜り、こないだとの相違がないか確認する。
コレについてはマーサスも同行するらしくグラマスの承認になるとか。
王都に戻り、比較的平和に時間は過ぎる。
来週からマーサスと3人でダンジョンに行く予定で今はそれの準備をしている。
今回もハナは街まで付いてきてくれる。
ダンジョンに入っている間に屋敷を整えてくれるみたいだ。
見知った顔ばかりなので私とハナが相乗りでいく予定だ。
ゴーレムズも2人ついてくるので温室やら小屋やらの材料も持っていく。
私が拠点を移すときにはこちらの温室は解体し、地植えの薬草以外は向こうに移す予定だ。
ダンジョンに向かう日、第七領の門へと向かう。
マーサスとはそこで待ち合わせだ。
門を出てシルバー達を準備しているとマーサスがやってきた。
「おう、待たせたな。じゃあ行こうか」
三頭の馬でゆっくり走る。
私はハナに手綱を任せて周りの景色を楽しむ事にした。
前回と同じところで休憩の為、立ち寄り少し早いがお昼ご飯にする。
今日はスライム達も出てきて遊んでいるのだ。
#ククル、あっちあっち#
プルが呼ぶのでアイザックに声をかけて森に少し入る。
ガルが一緒に付いてきてくれた。
#あそこにいるよ#
何かいるみたいで警戒して近くとそこには二頭のバトルホースがいる。
#ククルがハナにもって言ってたからシルバーが呼んだみたいだよ#
「えっ、そうなの。嬉しいな。早速ハナを呼びに行こう」
#ついてくるって#
そのまま休憩していたところに戻り先ずはアイザックに報告する。
「はぁ、久しぶりだな」
「だね、ハナにテイムしてもらうね」
「ククル様、私はした事ないのですが」
「大丈夫だと思うよ。ハナの魔力はどの位?」
「最近、測ってませんが恐らく500くらいかと」
「それならポーション有れば大丈夫。早速あっちで契約しちゃおうね」
「ちょっとまて、ククル。なんか聞いてたら意味のわからん事言ってないか」
「そんな事ないよ。折角シルバーが呼んでくれたんだもん」
「羨ましい。俺にも一頭分けてくれ」
「えー、シルバーに聞いてみようか」
仕方が無いのでシルバーに聞いてみたら双方合意なら好きにしたら良いみたいだ。そもそもここの近くにいたのがたまたま兄妹で2匹いただけで元々は1匹しか呼んでなかったとか。
マーサスにそれを説明し、バトルホースに近づく。
先ずはハナにどちらの子が良いか聞いてみると手足とお腹が白い小ぶりな栗色の子を選んだ。
少しガタイの良い茶色のがマーサスの方になる。
2匹の前に2人を連れていき、魔力回復ポーションをもたせる。
「2人とも多分飲まないと魔力足りないから途中で補充してね」
そこから2人が揃って契約を始めた。
「うっ、キツイな」
「まだかかりますか」
ほぼ同時にポーションを口にして魔力を流し続けてる。
漸く光が収まり契約紋が額に集まった。
「終わったみたいですね。お疲れ様です。後はギルドカードに従魔登録してください」
ハナにやり方を教えて登録する。
マーサスはさっさと登録を済ませてどっさり座り込んだ。
「これは中々キツイな」
「ですね。私も少し休憩させてください」
仕方が無いのでもう一本づつポーションを渡し、念話の確認をしてもらう。
2人とも問題ない様でしっかり意思疎通ができるみたいだ。
漸く立ち上り、2人揃ってお礼を言ってきたので大事にしてあげてねとお願いし、その場を出発した。
夕方、街に到着。ギルドに行き、サラさんに顔を出す。
ついでに予備の鞍が無いか聞いてみたらあったので一つ譲ってもらった。
今回から屋敷に滞在するので明日の事を軽く打ち合わせ、そちらに向かった。
収納から食事を出し、3人で食べる。
その後お風呂に入り新しいベットを堪能しながら眠りについた。
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