【完結】スーツ男子の歩き方

SAI

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21. 乱れる浴衣 ☆

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 あれからどうやってここまで歩いてきたのか、記憶はあやふやだ。なだれ込むように高見たちの部屋に入ると、僕は羞恥心も捨てて四つん這いになって高見にお尻を突き出した。

「たっ……かみ。もうっ……むりっ」
「ったく、どれだけ俺を煽るつもりですか」
「だれのっ……せい……だよあぁっ!!」

高見の指がアナルに深く突き刺さる。ボールを取り出してほしいのに、中のボールを弄ぶばかりで、僕は快感に体を震わせた。

「あぁっ……んんっ」
四つん這いから仰向けに転がされ、高見に唇を塞がれる。

「んっ」

ぬちゅ、ぬちゅと聞こえるのは僕のアナルをかき混ぜる音だ。

「声、可愛いけど、今日は我慢してくださいね」
言葉と同時に指が引き抜かれて、高見の熱いモノをアナルに感じだ。

「まって! まだ中に……んんっ!!」

またキスで口を塞がれ、高見のペニスを受け止めた。高見が腰を揺らすたびにボールが内部で転がり、最奥を突き上げ腰が浮く。

イクっ……。

声も発せないまま体がビクン、ビクンと震え精を放った。精液が飛び散るかと思ったがいつの間にかコンドームが被せられていたようだ。一息つく間もなく高見が腰を揺らす。

「あっ……まだ」
「敏感ですよね?でも俺、まだイってないんで、もっと気持ち良くなりましょうね?」
「ひっ」

高見はこれからが本番だというように妖しく微笑んだ。

「ねぇ、羽山さん、女性とするより気持ちいいでしょう?」
高見がゆっくり腰を引いて僕を貫く。

「んあんっ」

「声、どうしても出ちゃいますね。僕は皆にバレても構わないですけど、こんな羽山さんを皆に見せたくは無いので、このタオルでも噛んでいて貰えますか?」

高見に渡されたタオルを自ら口にくわえた。

「賢明な判断ですね」

ぬちゅうっ、パンっ

「んんっ!!」
「ふふ、気持ちよさそう。俺のペニス、美味しいでしょ?」

ぬちゅぅ、パンっ

「!!」

「乳首も触ってあげましょうか?」
その言葉に僕は必死に首を振った。

これ以上気持ち良くされたらおかしくなる……。

ダメだと首を振っているのに高見は容赦なく僕の乳首をつねり、僕の体は背中を反らせて喜んだ。

「羽山さんの体、女性じゃもう満足できないと思いますよ」
高見の顔が近づいて僕の眼もとにキスをした。

「そんな潤んだ目をしても今日はダメです」

高見はペニスを引きぬくと室内の灯りを最小限につけて僕を窓際に連れて行った。カーテンを開けた高見を驚きの目で見る。

「大丈夫ですよ。正面に建物は無いですから外から見られることは無いですから」

窓に映る僕の姿。タオルを噛み、はだけた浴衣。欲情に濡れた目……。

「窓に手をついて下さい。くす、そんな顔して、何をされるのかはもう分かっていますよね?」

分かっている。分かっていると同時に、それを確かに望んでいる自身が僕の中にいることを感じていた。窓ガラスに置いた手にガラスの冷たさが移る。浴衣の裾の部分がめくりあげられるのを感じってペニスの先端から雫が零れた。

ググ、ぬるんっ

「んんっ」

はぁ……と高見が恍惚の息を吐く。ぬるん、ぬるん、奥のボールに当たらない様に浅めに高見が動く。気持ちは良いけれど決して強くはない快楽の波が僕に認識するという能力を戻した。

「見て下さい。ほら、いやらしい顔しているでしょう? 僕が動きを止めても腰が動いてますね?くすくすくす」

高見の言うとおりだ。窓ガラスに手をついて浴衣を捲られお尻を突き出している淫らな僕。そのお尻に下半身を密着させた高見が立っている。蕩けた目、声を抑える為に噛んでいるタオルさえもいやらしくて、はだけた浴衣から見える乳首は触って欲しいとばかりに尖っている。

ぬるん

「はぁ……」

僕の乳首に高見の手が迫っているのがガラスに映り、きゅうううっと内部が動いた。

「くす、期待、ですか? ココ、触って欲しそうですもんね」

高見の指がわざと中心を反らして乳輪をなぞる。触って欲しくて、でも強請る事も出来ずにタオルを口から離して体を捻って高見に手を伸ばした。

「まったく。困った人ですね」

高見は体をくの字に曲げ僕に口づけると僕の乳首を引っ搔いた。

「あぁっ」

そのまま片足を持ち上げられ、背中をガラスに預けて反転させられた。体勢が心もとなくて高見の首に手を回す。

「んっ……んっ……んん」

唇を塞がれたまま激しさを増す抽送。

「さっき、誰からもここは見えないって言ったけど、嘘です。向こうに道があるので、そこからなら見えるかも」
「んんっ」

「ふふ、締まりましたね」
「たか……みぃっ」
「そんな顔しないでくださいよ」

高見に差し出された僕の浴衣の裾を口にくわえた。

「トロトロになるまで惚けさせてあげますよ」


あぁ、きっと明日はげっそりだな……。僕はこの時、そう悟った。




「なんか羽山さん、ゲッソリしてません?」
「昨日、酔っぱらって絡みまくった池田はなんでそんなに元気なんだよ」

帰りのバスに乗って窓側の壁にぐったりと身体を預けた。高見は相変わらず女子チームに連行されたままだ。

「僕、そんなにひどかったですか? やばかった?」
「……いや、そうでもないよ」
「な……何ですか、今の間は……。あ、でも言わなくていいです」
「あぁ、そうしておけ」

隣で遠くを見始めた池田を放置して僕も窓の外を見た。


正直、僕は今、怒っている。昨日の高見の行動にだ。確かに高藤さんの誘いをうまく断れなかったのは悪かったと思っている。でも、誘いに乗ったわけでもないし、池田のキスなんて本人すらどうとも思っていない事故のようなものだ。それなのに、温泉であんな……。

アナルに埋め込まれたマッサージボールの感触をリアルに思い出しそうになって慌てて頭を振った。

もう少しで山崎たちにバレるところだった。それだけじゃない。いくら高見たちの部屋に二人きりになれたとしても、鍵をかけられるとしても、隣はリーダーたちの部屋だった。それなのに。

タオルをかんで淫らに腰を揺らした自身の姿が脳裏に描かれる。
高見はいつもあぁやって僕を翻弄する。あんな風にされれば気持ちは良くなってしまうし、流されてしまう。でも、僕の気持ちは?

少なくとも昨日はそういうことをする気分じゃなかった。仕事だったし、お仕置きだなんて理由も、あんなのは言いがかりだ!! 昨日だけじゃない。その前だって、セックスなしの時間を過ごしたかったのに……。

「さん……羽山さん? 観光スポットに着きましたよ。ここで自由時間ですって」
呼ばれて顔を上げると既に池田の姿は無く、代わりに高見が僕の顔を覗き込むようにしていた。

「わかってる」
まだ怒っていた僕は高見を押しのけてバスを降りた。

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