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『 LOVE YOU!』60
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60. ☑
" Observation of The Past 過去の観察 11 "
~ 知世がガキさんに亀卦川と石川のことについて話した後の頃~
石川恭子Side:
そう、暦は2月/如月で二十四節気でいうところの雨水の頃であった。
仕事の休憩時間に化粧室にいた時のこと。
私が入って行った時、メイクアップアーティストの原口さんが
化粧直しをしているところだった。
軽く挨拶をしてトイレに入り、そろそろ出ようというタイミングで
若い女子《こ》がけたたましく化粧室に入って来た。
・・・
「あっ、知世さんっ」
「はいはい、知世だけど・・何か?」
「あーっ、トイレも行きたいんですけど、だけどぉ~」
「何なのよもう、それなら言いたいこと早く言いなさい」
あやみは、トイレへ急いでいる風ではあるものの、何か私に
言いたげな様子である。
「わたしぃ、見ちゃったんですよね」
「はいはい、それで・・」
どうせしようもないことに決まってる・・私は適当に彼女に先を促した。
「初めてじゃないけど、またまた見ちゃって」
「だぁかぁらぁ~、何を? 早く話さないと、漏らしちゃうわよ」
「うーっ、知世さんは見たことないんですか?」
私は広げた両手を胸の高さから肩の高さまで上げて、お手上げの
ポーズを取った。
この子ったらまったく、何を見たかも言わないで私に
見たことはないのかと聞く、、アホたれ、、そんなもの答えられる
わけないでしょーが。
" Observation of The Past 過去の観察 11 "
~ 知世がガキさんに亀卦川と石川のことについて話した後の頃~
石川恭子Side:
そう、暦は2月/如月で二十四節気でいうところの雨水の頃であった。
仕事の休憩時間に化粧室にいた時のこと。
私が入って行った時、メイクアップアーティストの原口さんが
化粧直しをしているところだった。
軽く挨拶をしてトイレに入り、そろそろ出ようというタイミングで
若い女子《こ》がけたたましく化粧室に入って来た。
・・・
「あっ、知世さんっ」
「はいはい、知世だけど・・何か?」
「あーっ、トイレも行きたいんですけど、だけどぉ~」
「何なのよもう、それなら言いたいこと早く言いなさい」
あやみは、トイレへ急いでいる風ではあるものの、何か私に
言いたげな様子である。
「わたしぃ、見ちゃったんですよね」
「はいはい、それで・・」
どうせしようもないことに決まってる・・私は適当に彼女に先を促した。
「初めてじゃないけど、またまた見ちゃって」
「だぁかぁらぁ~、何を? 早く話さないと、漏らしちゃうわよ」
「うーっ、知世さんは見たことないんですか?」
私は広げた両手を胸の高さから肩の高さまで上げて、お手上げの
ポーズを取った。
この子ったらまったく、何を見たかも言わないで私に
見たことはないのかと聞く、、アホたれ、、そんなもの答えられる
わけないでしょーが。
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