金髪巨乳妹の胸の谷間に手を突っ込むことで地球を救う話

七色春日

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-11-『カツオ爆弾』

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「緋村妹だな……アルバイトとは熱心だな。少し昼飯には早いが、行ってみるか?」

 腕時計に目を落とした先輩は気を遣ってくれているようで、くいっと親指を差し向けた。

 俺はあの金髪デビルの目的がデートの妨害と、水族館へのテロだと知っていたので腕組してうつむき、熟考するふりをしたあと、緩慢に首を横に振った。

「いえ、止めておきましょう。妹はシャイなんです。バイト中に肉親が様子見に来ることをひどく嫌うんです」

「お兄ちゃーん! 食べてってー!」

「呼ばれてるぞ」

 ちっきっしょうッ!
 退路を塞ぎにきやがった。
 しかし、これしきのことで動転する俺じゃない。

「多分、人違いでしょう。妹は商売柄、年頃の男には誰にでも『お兄ちゃん』と呼ぶんです」

「ちょっと待て。それはそれで問題ではないか」

 しまった! 逆に先輩の関心をひいてしまったか。

 心配そうにブースをちらちらしている。

 何気なく周りを見渡した。
 逃げるにしても通路の先にいるし、やつにはロックオンされている。

 行くしかない……か。

「いらっしゃいませー!」

 意を決して歩み寄り、客として二人で腰かけた。

 見たところ急造の寿司ブースにしては機材がしっかりしている。

 銀色のシンクは清潔感があるし、水道もひいてあるようだ。

 光沢のあるヒノキのカウンターに木製の四角椅子が並び、ショーガラスには生魚の半身が丁寧に配置されていた。

 笹の葉に載せられた寿司と抹茶入りの湯飲み。壁際の木札には品目と値段。

「……いらっしゃい」

 中学生と思われるお団子ヘヤの銀髪少女。

 無愛想な面持ちで淡々と刺身包丁をふるい、サーモンを小分けしていた。

 ハッピの背中には『生涯愛猫』と極太の墨文字で刺繍され、足元には一郎丸がべろを出し、前脚を舐めながら毛づくろいをしていた。

 なんてことだ。
 俺の妹の一人であり、俺の良心であるミーナまでこんなアホなイベントに巻き込まれてるのか。

 まだ中学生だぞ。
 こんな大規模施設で接客業のアルバイトしてもいいのか。

 体が弱いのに、無理してるんじゃないだろうか。

「み、ミーナ……?」

 俺のか細い声に反応してミーナは振り向き、心得たとばかりにこくりとうなずいた。

 そうか、にいちゃんの心配をわかってくれたのか。

「ワサビ巻きです」
「……」

 たんっ、とワサビを巻いた海苔巻が出てきた。

 違う――そうじゃない。

 今の声かけはお前の腕前を見せてみろ的な意味じゃない。

「どうぞ」
「……あ、ああ」

 促されて視線を下へ。その数は五貫。

 拝見する限り丁寧な仕事だ。
 海苔に崩れはないし、切り口も美しい。
 商品として、提供するには申し分ない。

 恐る恐る、口に入れる。

 ひと噛みした途端、それはやってきた。

 鼻の粘膜を炎であぶられたような感覚だ。

 ツーンとした刺激に目の奥に激痛が走り、嘘みたいな脂汗が流れる。

 激辛の刺激は予想外にも、足腰をしとめにかかってきた。

 全身が痺れて、俺は一歩も歩けなくなっている。
 腕をテーブルに置き、必死に姿勢を保ちながら荒ぶりかけた呼吸を整える。

 そして、残り四貫。絶望的な数だ。
 だが、これはミーナの手作りの寿司。
 俺は食わないで立ち去ることなんてできない。

「緋村。なんだその苦渋と使命感に満ちた顔は……緋村妹よ、お薦めはなんだ?」
「生クリーム寿司です」
「ぬぅ……他には?」
「深海魚寿司です」

 攻めの姿勢でゲテモノを推奨するクーナ。

 テーブルに張りつけられたメニューには、スイーツ寿司という正気と思われない品目も存在している。

 先輩は生唾を飲んで冷や汗をかき、押されながらも質問を変化させた。

「ああ、私の聞き方が悪かった。普通にどこでも流通している魚類の握りでお薦めはあるかな?」

「カラスガレイ(エンガワ)。スプラット(イワシ)。ガストロ(中トロ)。ナイルテラピア (マダイ)などがございます」

「おい、偽物の魚ばっかじゃねえか」

「逆に全部こういう魚に統一するのは大変だったんだよ! 今回の『代用魚フェア』するのにどれだけ水族館のスタッフが頑張ったかわかってよ!」

「あ、ああ……ごめん」

 突然の逆ギレにびっくりし、どもりながら俺は難癖をつけたことを謝罪した。

 注意深く店構えを確認すると、確かにのぼりには『世界各地の代用魚フェア!』と書かれている。

 なるほど、安物の寿司に関するネガティブなイメージを好奇心に変えた戦略は成功しているようで、少し離れたテーブル席にもお客さんもそこそこ座っている。

 こういう催しだとわかれば、偽装とはいないか。

「では緋村妹。養殖ニジマス(サーモン)一つ」
「はーい。お兄ちゃんは?」
「アワビモドキ(アワビ)をくれ」

 値段は一律百円。

 考えてみたら、上質の寿司ネタは高級であるので貧乏学生の俺の財布には優しいのかもしれない。

 どうせ本物の味など俺の貧乏舌ではわからないしな。

 隣の先輩を盗み見る。

 アクアマリンをしているので魚を食べることに抵抗があると危惧していたが、箸で寿司を摘まんではしょうゆに浸し、気品よく食している。

 大げさに喜んでいるわけではないが、機嫌は悪くなさそうだ。

 見れば、俺の二人も妹もせっせと働いている。

 クーナは客からのオーダーを復唱し、ミーナが握った寿司を盛り付けたり、テーブルに運んだりしながら給仕もこなしている。

 ていうか二人だけしかいない。

 未成年オンリーの寿司屋だ。どういう判断だ。

「大人はなんでいないんだ?」
「食あたりみたい」

 ――ガタッ。

 周りのお客さんも、俺も先輩も一斉に食べる手を止めた。

 皆、一様に真顔になって固まり、俺たちの会話に聞き耳を立てている。

「クーナ。何を食って……食あたりになったんだ?」

「あっ、やば……ごめーん! 食あたりじゃなくて、クラゲに刺されたんだった。仕入れのときに失敗しちゃってさ。代わりの人たちが来ると思うけど、それまで私たちで頑張ってるの」

「そ、そうか。クラゲかぁ! それは気をつけないとな!」

 てへっ、と舌を出して自分の頭を叩くクーナは明らかに何かを隠していたが、妹を犯罪者にすることを恐れた俺は、周囲に伝わるように空々しく陽気な声をあげた。

 用心して加熱された寿司を注文する客が増え、スイーツ系の寿司の注文も出てくるようになったが、気にしてはだめだ。

 俺も試しに生クリーム寿司を注文して口に入れてみた。

 冷たく酸味の効いたシャリと、甘い生クリームの滑らかさと甘味が合わさってなんというか、その、ごめん。コメントできない。

 淡々と昼飯を終えようとしたが、クーナがお茶をつぎに来ると「話がある」と小声で告げてきた。

 俺は先輩に断りを入れ、お手洗いに行くふりをしてクーナと落ち合うことにした。

 ちょうど、寿司ブースのための補充スタッフがきたこともある。

 クーナは通路の非常口ドアを開け、従業員用の用具室と思われる俺を促した。

 壁際には工具ロッカーが並び、物置棚には水槽を維持するためと思われるデッキブラシやポンプ類。ゴムホースや配管の一部や砂利袋などが乱雑に置かれている。

「うふっ、お兄ちゃん。二人きりになっちゃったね……」

 背を向けながら、後ろ手を絡めてくる。

 照れ臭そうに頬を染めて、ちらちらとこっちを見てくる。

 喧噪から遠ざかった密室に二人でいるせいもあってか、クーナの潤んだ目には期待感が満ちあふれている。

「いや、家でも二人きりになるだろ」

「もうっ、雰囲気作りだって……仕方ないなぁ。とりあえず、そのぼろ服からこっちに着替えて。みっともないよ」

「ああ」

 かび臭い場所なので、ムードは無理だろ。

 手渡された服は黒ネクタイに真っ白なワイシャツ、折り目正しいスタンダートなメンズスーツだった。

 JGGのエージェントとしての制服だ。

 少しためらったが、ほつれや破れのある今の服よりよりもましだったので着替えることにした。

 袖を通してみると体にぴったりときて、オーダーメイドで俺のためにあつらえたかのように着心地がよかった。

 自分の体を見下ろすと、違和感もなく収まっている。

 ブラックサングラスもあったが、装着すると怪しい人間になってしまうので胸ポケットにしまう。

 気が付くと、クーナも黒服に着替えていた。

 衣擦れの音はしなかったが、いつの間に。

 薄氷色の瞳を隠すブラックサングラスをかけ、人差し指をぴんと立ててくる。

「さて、ミッションの時間だよお兄ちゃん。大王イカのロンサムが産卵する前にやつを始末しないといけないの。既に被害も出てるよ」

「被害?」
「これを見て」

 スマートフォンを差し向けられる。

 映っているのは倒れて担架に運ばれる人間の写メだ。

 タッチして、次々に画像が切り替えられる。

 横たわる彼らはいずれも顔色が悪く、目を閉じて横たわっている。

 共通しているのは、海王マリンパーク専用のオレンジ色の作業服を着ているということだけだ。

「どういうことだ?」

「大王イカのロンサムの給餌係と水槽清掃員だね。出産で気が立ったロンサムは、水槽の生き物を皆殺しにしてるの。多分、邪魔されたくないんだと思う。有毒なスミを吐き続けてる。当然だけど、人体にも害があるの」

「こんだけのテーマパークの水族館だ。研究員とかいるんだろ。普通の大王イカと異星のイカと区別がつかないのか?」

「別種なのは知ってる人は知ってるよ。でも、水槽で泳いでるイカの形をした生物が、地球外から来た危険な生物だなんて想像する人がいる? むしろ珍種だから丁重に扱おうと思うはずよ。そこをロンサムは利用してるのは聞いてるでしょ」

 イベント寿司屋の人員が足りなくなったのは、ロンサムのせいだという。

 経営者はこれらの被害を人的ミスによるものとして判断をくだし、問題とするつもりはないらしい。

 巨大な大王イカは、世界で唯一飼育されている水族館というステータス。

 テーマパーク側は、そうそうに捨てる気はない。

「イカのくせにそんな知能あるのか?」

「あるよ。巨大タコも寄生型イソギンチャクも地球の言葉を話せたでしょ。悪賢いやつらだよ」


 俺は思案しながら、ロッカーの壁にかけられたロンサムのカレンダーを見つめた。

 デフォルメされたイカがマッコウクジラに食われながら笑っているサイコな絵柄。

 デザイナーの精神状態を疑うが、インパクトはある。

 しかし、海王マリンパークの目玉である大王イカのロンサムは人気者だ。

 その経済効果は半端ないだろう。抹殺すればニュースにもなる。

 多くの見物客を悲しませる結果になり、下手をすれば俺は警察に指名手配される。

「確証が欲しいな。うかつな行動は取れないし、俺はJGGを信用していない」

「JGGから海王マリンパークの温水プールのチケットをもらったの。蒼井先輩の水着も用意できるよ。流行の最先端のオシャレでえぐいやつ。前金みたいなものだって」

「ロンサムを殺そう。完全に地球の害だ」

 俺は手の平をくるりんぱさせた。

 そういうことなら――最初からそういって欲しかった。

 魚心あれば水心ありだ。
 まだ季節は初夏でプール開きにはやや遠いが、先んじて温水プールに誘ってもおかしくはない時期でもある。

「それじゃ、はい。お兄ちゃん」

 両手をくの字にして腰にあてるクーナ。
 その仕草だけで、ぶるるんと揺れる二対の魅惑の乳袋。
 意味がわからず、頭をひねった。

「なんだ?」
「早く爆弾を取り出してよ」
「勘弁してくれよ」
「おっぱいの谷間に手を突っ込むだけでしょ。なになに? 意識しちゃったの? お兄ちゃんのエッチ」
「自分で取り出せよ」
「取り出せないの、もうっ、早くしてよ」

 改めてクーナの自慢の大福に視線を向ける。

 T字のふくらみに手を入れる想像すると、異様なほど羞恥にかられた。

 ご丁寧にボタンは三つ目まで外されていて、薄いピンクブラジャーの上縁のレース部分が盛大に見えてしまっている。

 男の目を惹きつけてやまない双丘は、気持ちいいくらいお椀型で形が整っていて。

 ああ、いつの間にこんなに育ったのか――小さい頃のクーナとの思い出が脳裏によぎる。

 昔はもっと、もっとミニマムで西洋人形のようだった。

 外見の造作は親父に似て俺とは違い、俺は物珍しく思いながらも室内飼いのウサギみたいにべたべたに可愛がっていた。

 クーナも今よりずっとおとなしくて、窓際でぬいぐるみを抱き寄せている思い出がある。

 ミーナが産まれ、クーナの背が伸びて肉体が成長し、中学校の制服を照れ臭そうに身にまとったときだったか。

 俺はクーナがいつまでも子供ではなく、美しく成長する女の子だとわかって驚いた。

 同時に目の前の可愛い妹はいつか誰かの嫁に行くのだと理解して愕然して。

 それ以来、一定の距離を取って接するようにした。

 俺の愛情は重荷になってしまうだろうし、わずらわしいものだと考えた。

 クーナのためを想ってのことだったが、なぜか変な風にこじれ、俺に男女の愛情を示すようになってしまった。

「はうっ、んんんっ……お兄ちゃん、手つきがいやらしいよぉ……」

「ああ……って俺は!」

 本能的にクーナの胸ぐらにもぐりこんでいる俺の右手は遠慮というものを知らなかった。

 人肌の温かさと弾力を求めて横乳を揉んだり、なで回したり、指を立てて突いたりと好き放題している。

 ちっきっしょう! なぜなんだ……マイ・ライト・ハンド?

 お前はどうして俺のいうことを聞かないのだ?

 自分の血の繋がった妹の巨乳だぞ。

 確かに凄く気持ちいいし、ぷにぷにですべすべだ。弾力だってたまんねえ。

 クーナもとろ顔で切なげに指を咥えていて、いちいち熱っぽい吐息であえぎ、とんでもなく煽情的だ。

 兄妹という背徳感も逆に快楽に一味つけるエッセンスになってるけど、やっちゃいけないことだ。

「はぁはぁ……お兄ちゃん……」
「お、おお、俺は……俺はっ!」

 理性が危険水域まで達した瞬間。

 スポンッと、大きな銀色の物体が胸の谷間から取れた。

 Yの字の尻尾が先に現れ、続いてしっかりとした顎が出てきた。

 ずしっと重く肥えた丸い魚体に縦縞模様が走っている。背鰭は小さいが脂が乗って大きな黒目だ。

 カツオだ、これ。

「お兄ちゃぁん、だめぇ、でも、もっとぉ!」

「落ちつけクーナ。ノータッチにも関わらず、快楽に酔うふりをしてないでこれを見ろ」

 地面にくたっと倒れた赤ら顔のクーナに促したが、媚びたようにしなを作るポーズのまま動かなかった。

 はぁはぁと息切れしながら、胸元をぱたぱたと風を送っている。気まずかったが落ちつくまで待った。

 やがてぼんやりとした目つきで俺の持っているブツを見る。

「うぅーん、マグロ?」

「カツオだ。お前の胸から出てきたアイテムだが、昼飯はさっき食ったからこんなんもらってもな」

「これって多分、爆弾だよ」

「マジかよ。どれ……触り心地は完全に解凍後のカツオだぞ」
「でもでも、ロンサムに食べさせて内部から爆破できるものだと思う」

 何気にえげつない。

「これを水槽に投げ込むのか」

「うん、簡単そうだし私がやっとくよ。ところでお兄ちゃん。おっぱい触るだけ触ってなかったことにしようとしてない?」

「スキンシップだよ。テキサスだとよくあることだろ?」
「いや、ないでしょ。責任取ってお嫁さんにしてよね」
「兄と妹は結婚できないから無理だ」
「うふふっ、その態度がいつまで続くかなぁ~」

 にへらっ、と手の平で口許を隠してほくそ笑むクーナは不気味だったが、今回も俺の理性が勝利したってことでいいよな。
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