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「その『行方不明とされている、切り離された凶紅星のコックピット』が今の私です」
思っていたより怖い話だった。
たった一人の『人間』が精霊王の生命を、世界そのものを奪おうとしていたのか。その結果、ユグドラシルからは『人間の産みの親である女神』と人間が喪われた、と言う事か。
「その時のギンレイの乗り手、つまりは『主』とやらが『精霊王を殺せば元の世界に帰れる』てのを信じていればそうなるのは当たり前か……」
ギンレイがこくりと頷く。
「とは言えまずは」
違和感に気付いた。と言うかギンレイが自身を『コックピット』であると言った時点で気付いていたのだが。
────『中身(乗り手)』はどこいった?
「お前の『主』が人間だとしたら、その時に女神が真っ先に地上とやらに追放したのかと思ったがお前は『主は生きている』と言った。『追放』が『死』ではないと仮に考えたとしても人間は五百年なんて生きてはいられない……」
ギンレイはただ無表情で沈黙している。俺は構わず言葉を続ける。
「ギンレイ、お前は『主が生きている』と、どうやって認識してるんだ?そこにゃどんな繋がりがある?」
それを辿るように静かに瞳を閉じて、ギンレイは言う。
「……電気信号……つまりは脳波が私に繋がっています。これは間違う事なく生きている人間から発されている物」
ギンレイ本人が認識しているのならばその言葉は疑う余地もないのだろうが、その表面だけを捉えた俺は、
「───まさかその『主』とやらが五体満足で生きているとは思ってねぇよな?俺が思うにお前の『本体』にはお前の『主』の一部、脳辺りが埋め込まれてると言う想像にしかならねぇんだが」
と、我ながら酷い解釈をしてしまった。これは単に俺自身の解釈であり、想像からなる選択肢のひとつだった。それを『可能性のひとつ』として何も分からないが分からないなりに考えて口にして言葉にして、発した。それを言葉と投げ付けてみてもギンレイは表情も変えず何も言わない。
───ここぞとばかりに構わず続けた。
「もしかして、いや、もしかしなくともお前は俺に、そんな『主』を……『本体』を探す手伝いをしろってのか?」
「……はい。そうすれば自ずと仮主様が元の世界に帰るお手伝いも出来るかと」
「どうかな?少なくとも俺は『精霊王』とやらを殺してまで帰ろうとは思わねえし、殺せば帰れるなんて信じない。だが帰る方法を探して走り回る為にゃお前の飛行能力に頼るしかないんだろう……てのが俺の今の立場だと考えるが、お前はどう思う?」
自分にも言い聞かせるように俺なりの考えを口にすると、ギンレイは淡々と、
「仮主様の現状を鑑みると、そうなります」
と、言った。
「ん~……んん……」
唸って、ずりずりと背もたれから背中が落ちる。
表面上からだとこれは利害の一致だと思えるが、その実は違う。
順序の問題が生じている。
即ち『俺が元の世界に戻る方法を見付けるのが早いか、ギンレイが主を見付けるのが早いか』だ。
前者が先ならばいい、だが後者が先に立ってしまったら俺は最悪ギンレイと言う移動手段を失ってから元の世界に帰る方法を見つけなくてはならないし、その間に『ユグドラシルの崩壊』を招かないとも限らない。
唯一希望を持つとすれば、奇襲から五百年経った今現在の『ヴァルハラ』とやらの防衛力が上がっている事に期待するしかないが、そりゃ運否天賦みたいなもんで。
即ちそれは博打であって、何も知らない俺は。
「もしかしたら『精霊王を殺す』以外に元の世界に帰れる方法があるかも知れねぇ。それが判ればお前に協力するが、お前の『主』を見付けた後じゃなけりゃ元の世界に戻れねえってんならお互いここで停まって終わるしかない。だけどお前が俺を元の世界に戻る事を最優先にしてくれるなら協力する」
と、口に出した。
これは利害の一致にすらならない、お互いに利用しあうだけではあるが。
「その条件で構いません。私は最終的に、結果的に『主』を見付ける事を目的にして貴方を元の世界に戻す事を最優先に『道具』として尽力致します」
返って来たのはいっそ清々しい程に『機械的な』応えで。
それをきっかけにして、俺も割り切れた。少なくともギンレイが『主』に会うまでは俺の安全は保障され、守られるだろうと。それは右も左も解らない現状においては願ったり叶ったりと言ったところだ。
かくして交渉は成立した。
いやまあ利害の一致やらを鑑みると「交渉」にすらも成り得ないが、今現在は取り敢えずとここで一度割り切らなければ前にも進めないのがお互いの立場な訳だと解釈した。
ふと思い出して胸ポケットに手を入れる。当たり前だがその中にはまだ木の実があった。
「ほれ」
ひとつ取り出してギンレイに放る。サルナシの実を。
それを小さな両手で受け止めてからギンレイは首を傾げる。
「これをどうするのかわからない」と、言ったふうに。
「長い説明ありがとな。そいつで渇いた喉を潤してくれや」
「機械は『喉が渇く』事はないのですが」
「まあそう言うな。美味いぞ、キウイみたいで。キウイ知ってる?本当なら表面を水で流した方がいいんだけどな、埃とか付いてるだろうから」
言いながら服の胸元で拭って俺は俺の口の中にサルナシの実を無造作に放り込んで、自生する果実が持つ瑞々しさと甘さを皮ごと堪能する。
対してギンレイはと言うと。
「……そうなのですか」
ふつりと呟いて、両手から小さく渦を巻く水を出してサルナシの実を『洗った』。
「なにそれ魔法?」
「はい」
当然の事のような返答をして、洗浄したサルナシの尻にかぷりと噛み付いた。
「私の機能の一部です。仮主様の魔力をお借りしている以上水量は限られますが、今この時点では『水道』程度に思って頂ければ幸いです。とは言え仮主様の魔力と大気に含まれる成分を利用したものではありますが」
咀嚼してからそう言った。
「機能?ならもしかして火を起こしてコンロみたいな事とか、上手くすれば風と火を調整して乾燥機みたいな事とか出来たりする?」
流石にこれはムシが良すぎるだろうかと考えながらも聞くと、ギンレイはまたサルナシの実にかぷりと噛みながら頷いた。
「それを実行するには仮主様の魔力を遣う事になりますが、それを踏まえて出来るか否かと答えるのでしたら『是』です」
それは旅をする上で心強い。
水があって、火がありゃ肉も魚も焼けて、そんでもって洗濯も出来るじゃねえか。寝床はレギンレイヴのコックピットがあるからして、そう考えると俺にはメリットしかない。申し分ない。
「他にも『虫避け』『魔除け』『生物避け』及び奏者様の体調管理における温度調整機能等を機能として有しております」
「『奏者』……?」
「『乗り手』様の事です」
「最高快適極まりないっすね」
ついでに俺の座っているシートの下には収納スペースがあり、魔法とやらで五百年前から時を停めて品質劣化を防いで保持しているアウトドア用品なども万が一に備えて置いてあると言う。その中に俺の鞄も収めたとの事。
何と言う完璧なスペックだ。あと、魔法って凄い。ここまで非の打ち所がない機能を持たせてレギンレイヴを創った人はかなり優秀であるとみた。
「……あ」
ふいに、たたた、と透明な屋根(?)に水が落ちてくる音がした。それはやがて激しくなり、つど滑らかに落ちるのが見えた。
「雨……?」
空の暗さは雨が降る前と何ら変わりがない。
暫く眺めていると、ふいに眠気が襲ってきた。
胸元を探って残った木の実を取り出して口の中に放り込んでもまだギンレイは最初に渡した分を食べ終えてなく、残りの一つを差し出しても首を横に振ったので俺はそれを飲み込むように咀嚼した。
「ぷわわ」
食い終えたら欠伸が出た。
「欠伸ですかそれ」
最後の一口を漸く食べ切ったギンレイが言う。欠伸以外になんだと言うのか。
「眠ければお眠り下さい。この雨は長く続かないので川の水が溢れる事もないようです」
そう言ってギンレイは俺にシートの倒し方を教えてくれて、内部の照明を落とす。
頭の上にはさっきまで見えていた空が消えていた。
「外部モニターを落としました。何かありましたらお伝え致しますので、本日はこのままゆっくりとお休み下さい」
「ああ、有難う……」
礼を言うと、ギンレイも一礼をして姿を消した。
静まり返ったレギンレイヴの中にはただ雨音だけがしっとりと耳に落ちる。それが心地好くて目を閉じた。
「(明日から何をしよう……)」
ぼんやりと考えていたら、何だか久し振りに穏やかに眠れそうな気がしてそのまま眠ってしまい、俺は身体の上に羽のように落ちてきた薄手のシーツに気付かなかった。
《おやすみなさい》
小さな、その呟きにも。
思っていたより怖い話だった。
たった一人の『人間』が精霊王の生命を、世界そのものを奪おうとしていたのか。その結果、ユグドラシルからは『人間の産みの親である女神』と人間が喪われた、と言う事か。
「その時のギンレイの乗り手、つまりは『主』とやらが『精霊王を殺せば元の世界に帰れる』てのを信じていればそうなるのは当たり前か……」
ギンレイがこくりと頷く。
「とは言えまずは」
違和感に気付いた。と言うかギンレイが自身を『コックピット』であると言った時点で気付いていたのだが。
────『中身(乗り手)』はどこいった?
「お前の『主』が人間だとしたら、その時に女神が真っ先に地上とやらに追放したのかと思ったがお前は『主は生きている』と言った。『追放』が『死』ではないと仮に考えたとしても人間は五百年なんて生きてはいられない……」
ギンレイはただ無表情で沈黙している。俺は構わず言葉を続ける。
「ギンレイ、お前は『主が生きている』と、どうやって認識してるんだ?そこにゃどんな繋がりがある?」
それを辿るように静かに瞳を閉じて、ギンレイは言う。
「……電気信号……つまりは脳波が私に繋がっています。これは間違う事なく生きている人間から発されている物」
ギンレイ本人が認識しているのならばその言葉は疑う余地もないのだろうが、その表面だけを捉えた俺は、
「───まさかその『主』とやらが五体満足で生きているとは思ってねぇよな?俺が思うにお前の『本体』にはお前の『主』の一部、脳辺りが埋め込まれてると言う想像にしかならねぇんだが」
と、我ながら酷い解釈をしてしまった。これは単に俺自身の解釈であり、想像からなる選択肢のひとつだった。それを『可能性のひとつ』として何も分からないが分からないなりに考えて口にして言葉にして、発した。それを言葉と投げ付けてみてもギンレイは表情も変えず何も言わない。
───ここぞとばかりに構わず続けた。
「もしかして、いや、もしかしなくともお前は俺に、そんな『主』を……『本体』を探す手伝いをしろってのか?」
「……はい。そうすれば自ずと仮主様が元の世界に帰るお手伝いも出来るかと」
「どうかな?少なくとも俺は『精霊王』とやらを殺してまで帰ろうとは思わねえし、殺せば帰れるなんて信じない。だが帰る方法を探して走り回る為にゃお前の飛行能力に頼るしかないんだろう……てのが俺の今の立場だと考えるが、お前はどう思う?」
自分にも言い聞かせるように俺なりの考えを口にすると、ギンレイは淡々と、
「仮主様の現状を鑑みると、そうなります」
と、言った。
「ん~……んん……」
唸って、ずりずりと背もたれから背中が落ちる。
表面上からだとこれは利害の一致だと思えるが、その実は違う。
順序の問題が生じている。
即ち『俺が元の世界に戻る方法を見付けるのが早いか、ギンレイが主を見付けるのが早いか』だ。
前者が先ならばいい、だが後者が先に立ってしまったら俺は最悪ギンレイと言う移動手段を失ってから元の世界に帰る方法を見つけなくてはならないし、その間に『ユグドラシルの崩壊』を招かないとも限らない。
唯一希望を持つとすれば、奇襲から五百年経った今現在の『ヴァルハラ』とやらの防衛力が上がっている事に期待するしかないが、そりゃ運否天賦みたいなもんで。
即ちそれは博打であって、何も知らない俺は。
「もしかしたら『精霊王を殺す』以外に元の世界に帰れる方法があるかも知れねぇ。それが判ればお前に協力するが、お前の『主』を見付けた後じゃなけりゃ元の世界に戻れねえってんならお互いここで停まって終わるしかない。だけどお前が俺を元の世界に戻る事を最優先にしてくれるなら協力する」
と、口に出した。
これは利害の一致にすらならない、お互いに利用しあうだけではあるが。
「その条件で構いません。私は最終的に、結果的に『主』を見付ける事を目的にして貴方を元の世界に戻す事を最優先に『道具』として尽力致します」
返って来たのはいっそ清々しい程に『機械的な』応えで。
それをきっかけにして、俺も割り切れた。少なくともギンレイが『主』に会うまでは俺の安全は保障され、守られるだろうと。それは右も左も解らない現状においては願ったり叶ったりと言ったところだ。
かくして交渉は成立した。
いやまあ利害の一致やらを鑑みると「交渉」にすらも成り得ないが、今現在は取り敢えずとここで一度割り切らなければ前にも進めないのがお互いの立場な訳だと解釈した。
ふと思い出して胸ポケットに手を入れる。当たり前だがその中にはまだ木の実があった。
「ほれ」
ひとつ取り出してギンレイに放る。サルナシの実を。
それを小さな両手で受け止めてからギンレイは首を傾げる。
「これをどうするのかわからない」と、言ったふうに。
「長い説明ありがとな。そいつで渇いた喉を潤してくれや」
「機械は『喉が渇く』事はないのですが」
「まあそう言うな。美味いぞ、キウイみたいで。キウイ知ってる?本当なら表面を水で流した方がいいんだけどな、埃とか付いてるだろうから」
言いながら服の胸元で拭って俺は俺の口の中にサルナシの実を無造作に放り込んで、自生する果実が持つ瑞々しさと甘さを皮ごと堪能する。
対してギンレイはと言うと。
「……そうなのですか」
ふつりと呟いて、両手から小さく渦を巻く水を出してサルナシの実を『洗った』。
「なにそれ魔法?」
「はい」
当然の事のような返答をして、洗浄したサルナシの尻にかぷりと噛み付いた。
「私の機能の一部です。仮主様の魔力をお借りしている以上水量は限られますが、今この時点では『水道』程度に思って頂ければ幸いです。とは言え仮主様の魔力と大気に含まれる成分を利用したものではありますが」
咀嚼してからそう言った。
「機能?ならもしかして火を起こしてコンロみたいな事とか、上手くすれば風と火を調整して乾燥機みたいな事とか出来たりする?」
流石にこれはムシが良すぎるだろうかと考えながらも聞くと、ギンレイはまたサルナシの実にかぷりと噛みながら頷いた。
「それを実行するには仮主様の魔力を遣う事になりますが、それを踏まえて出来るか否かと答えるのでしたら『是』です」
それは旅をする上で心強い。
水があって、火がありゃ肉も魚も焼けて、そんでもって洗濯も出来るじゃねえか。寝床はレギンレイヴのコックピットがあるからして、そう考えると俺にはメリットしかない。申し分ない。
「他にも『虫避け』『魔除け』『生物避け』及び奏者様の体調管理における温度調整機能等を機能として有しております」
「『奏者』……?」
「『乗り手』様の事です」
「最高快適極まりないっすね」
ついでに俺の座っているシートの下には収納スペースがあり、魔法とやらで五百年前から時を停めて品質劣化を防いで保持しているアウトドア用品なども万が一に備えて置いてあると言う。その中に俺の鞄も収めたとの事。
何と言う完璧なスペックだ。あと、魔法って凄い。ここまで非の打ち所がない機能を持たせてレギンレイヴを創った人はかなり優秀であるとみた。
「……あ」
ふいに、たたた、と透明な屋根(?)に水が落ちてくる音がした。それはやがて激しくなり、つど滑らかに落ちるのが見えた。
「雨……?」
空の暗さは雨が降る前と何ら変わりがない。
暫く眺めていると、ふいに眠気が襲ってきた。
胸元を探って残った木の実を取り出して口の中に放り込んでもまだギンレイは最初に渡した分を食べ終えてなく、残りの一つを差し出しても首を横に振ったので俺はそれを飲み込むように咀嚼した。
「ぷわわ」
食い終えたら欠伸が出た。
「欠伸ですかそれ」
最後の一口を漸く食べ切ったギンレイが言う。欠伸以外になんだと言うのか。
「眠ければお眠り下さい。この雨は長く続かないので川の水が溢れる事もないようです」
そう言ってギンレイは俺にシートの倒し方を教えてくれて、内部の照明を落とす。
頭の上にはさっきまで見えていた空が消えていた。
「外部モニターを落としました。何かありましたらお伝え致しますので、本日はこのままゆっくりとお休み下さい」
「ああ、有難う……」
礼を言うと、ギンレイも一礼をして姿を消した。
静まり返ったレギンレイヴの中にはただ雨音だけがしっとりと耳に落ちる。それが心地好くて目を閉じた。
「(明日から何をしよう……)」
ぼんやりと考えていたら、何だか久し振りに穏やかに眠れそうな気がしてそのまま眠ってしまい、俺は身体の上に羽のように落ちてきた薄手のシーツに気付かなかった。
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小さな、その呟きにも。
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