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新潟条約
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それからオンラインで東連合上層部と会議を行い、ユウキの仲介もありゲームについて理解がない人々に対してもある程度の理解を得られた事もあり、公には非公式であるがNO世界とこの世界との間に“新潟条約”と言うモノが締結され、以降NOプレイヤーはこの規定も基づき行動する事が義務付けられる事になった。
この事はNOの世界ではゴスペルの王族と新ワールド“荒廃の文明”と言う世界で結ばれた条約でありNOプレイヤーはこの条約を厳守しないとならないと言う規定ができた。
規定としては
1 NPCに対する攻撃、直接的に危害を加える事は厳禁(違反が認められた場合、プレイヤーの財産の半分を賠償金として差し押さえする)
2 1は“荒廃の文明”世界の指揮官クラス以上の同意があれば破っても良い。
3 NOプレイヤーが現地民と交流する場合、人権を保障した上で接する事を義務づける。(違反した場合、強制ログアウトと3日のログアウト制限を設ける)
と言う3つの項目から成り立つ。
これによりプレイヤーが無暗にNPCを巻き込む事はないはずだ。
どれだけ財産を持っていてもその半分をランダムで失う恐怖感と3日のログイン制限はNOプレイヤーにとってはかなり痛手なのはずなので効果がある条約に内容になっている。
ただ、これに対する賛否は別れており「なんでゲームの中で条約守らねーといけねーんだ!」とか「運営、プレイヤーの事を考えろ」とか非難する声がある一方で「これまでのゲームには無い斬新な縛りだ」とか「本当にリアルで造られていな。ROEを重視したゲームは未体験だから燃えるかも……」とそのリアルな世界が更にリアルになった事で一定の評価も受ける結果となったので最良とは言えなかったが世間的には更に高い完成度に至ったリアルロボットゲームとして認知される事になった。
◇◇◇
ただ、新ワールドに行くにしてもNOプレイヤーは旨味がないと判断すれば、その世界に行く事はないので新ワールド解放直前に緊急メンテナンスを実施し全員ロゴアウトされた。
ログアウト後の新要素として“グリードスコア”と言うシステムが導入され、グリードを倒すとスコアポイントが付与され、そのポイントでアイテムと交換する事ができると言う仕様だ。
そこでしか手に入らない“ハンター”シリーズと言う新たな武器と防具カテゴリーを実装し本装備は“シルバー”シリーズのような汎用性と総合スペックが高いシリーズとは違い、UWE特攻が付与された武器シリーズとなっており今後、現れるUWE対策としてプレイヤーの注目を集めた。
更に先着順であるがかつてシュウ達が持っていた“願いの石”も5つまで配布される。
初のゴッドアイテムの配布と言う事もありプレイヤーの期待度はかなり上がり皆がこぞって“荒廃の文明”ワールドに向かった。
「くたばれ、下等生物!」
HEATソード2刀流で向かって来るダンゴムシ2匹を側面から両断するプレイヤー。
「正義の光!とくと味わえ!」
両腕に装備された左右のレーザーライフルをダンゴムシや人型に薙ぎ払うように発射して敵部隊を壊滅させる。
スフィアクリーチャーに押され人類の生活圏が侵攻されている中でまるでその負債を押し返すようにネクシル達は戦線を押し返した。
それを見ていた東連合の兵士達は感嘆した。
「す、すげー」
「なんだよあいつ等、クリーチャーの軍団を押し返していやがる」
「東連は対スフィアクリーチャー用の特殊任務部隊を配備したと聴いた時は人員が無いのに何を悠長な事をって思ったがこれは……」
圧倒的だった。
NOプレイヤー達のこの世界での公式的な立場は東連合特殊任務実行部隊ネクシルとなっている。
独自規格のAPを配備した対スフィアクリーチャー殲滅用の専任部隊であり、公式に発表された時は「難民がいる中で新設部隊なんて造る余裕があるのか!」と言う非難が多かった。
だが、いざ実戦に配備されるとその不平は払拭された。
新設部隊は圧倒的な戦闘力と最新鋭の武器でクリーチャー達を殲滅し北京まで勢力図を広げていた敵の領土を今では西安まで敵を押し返し人類の生活圏を取り戻していたのだ。
そして、西安にあったスフィアも無事に破壊されたと確認された時に戦場で歓声がドッと上がった。
「ネクシル隊万歳!」
「英雄に賞賛を!」
「お前達こそ新世代の救世主だ!」
それに対してNOプレイヤーも悪い気はしなかった。
ここがゲームの中であると分かっているのだが、かなり本物と言って良いような人に迫るような熱さと熱気と言うモノが彼らの感性を刺激しNPCと分かっていてもどうしても感情移入してしまいたくなるような感覚に襲われ、それに応えるように兵士達に向かって機体越しに手を振って応じてしまう。
まるで自分が本物の英雄になったかのような高揚感にプレイヤー達は酔い痴れた。
運営のROE的な規制に不平を持っていたプレイヤー達のこの現実では味わえない快感に最早、文句も言えなくなっていた。
結果的に言えば、「このゲームは最高だ!」と言うのがプレイヤーにとっての評価になりつつあった。
この事はNOの世界ではゴスペルの王族と新ワールド“荒廃の文明”と言う世界で結ばれた条約でありNOプレイヤーはこの条約を厳守しないとならないと言う規定ができた。
規定としては
1 NPCに対する攻撃、直接的に危害を加える事は厳禁(違反が認められた場合、プレイヤーの財産の半分を賠償金として差し押さえする)
2 1は“荒廃の文明”世界の指揮官クラス以上の同意があれば破っても良い。
3 NOプレイヤーが現地民と交流する場合、人権を保障した上で接する事を義務づける。(違反した場合、強制ログアウトと3日のログアウト制限を設ける)
と言う3つの項目から成り立つ。
これによりプレイヤーが無暗にNPCを巻き込む事はないはずだ。
どれだけ財産を持っていてもその半分をランダムで失う恐怖感と3日のログイン制限はNOプレイヤーにとってはかなり痛手なのはずなので効果がある条約に内容になっている。
ただ、これに対する賛否は別れており「なんでゲームの中で条約守らねーといけねーんだ!」とか「運営、プレイヤーの事を考えろ」とか非難する声がある一方で「これまでのゲームには無い斬新な縛りだ」とか「本当にリアルで造られていな。ROEを重視したゲームは未体験だから燃えるかも……」とそのリアルな世界が更にリアルになった事で一定の評価も受ける結果となったので最良とは言えなかったが世間的には更に高い完成度に至ったリアルロボットゲームとして認知される事になった。
◇◇◇
ただ、新ワールドに行くにしてもNOプレイヤーは旨味がないと判断すれば、その世界に行く事はないので新ワールド解放直前に緊急メンテナンスを実施し全員ロゴアウトされた。
ログアウト後の新要素として“グリードスコア”と言うシステムが導入され、グリードを倒すとスコアポイントが付与され、そのポイントでアイテムと交換する事ができると言う仕様だ。
そこでしか手に入らない“ハンター”シリーズと言う新たな武器と防具カテゴリーを実装し本装備は“シルバー”シリーズのような汎用性と総合スペックが高いシリーズとは違い、UWE特攻が付与された武器シリーズとなっており今後、現れるUWE対策としてプレイヤーの注目を集めた。
更に先着順であるがかつてシュウ達が持っていた“願いの石”も5つまで配布される。
初のゴッドアイテムの配布と言う事もありプレイヤーの期待度はかなり上がり皆がこぞって“荒廃の文明”ワールドに向かった。
「くたばれ、下等生物!」
HEATソード2刀流で向かって来るダンゴムシ2匹を側面から両断するプレイヤー。
「正義の光!とくと味わえ!」
両腕に装備された左右のレーザーライフルをダンゴムシや人型に薙ぎ払うように発射して敵部隊を壊滅させる。
スフィアクリーチャーに押され人類の生活圏が侵攻されている中でまるでその負債を押し返すようにネクシル達は戦線を押し返した。
それを見ていた東連合の兵士達は感嘆した。
「す、すげー」
「なんだよあいつ等、クリーチャーの軍団を押し返していやがる」
「東連は対スフィアクリーチャー用の特殊任務部隊を配備したと聴いた時は人員が無いのに何を悠長な事をって思ったがこれは……」
圧倒的だった。
NOプレイヤー達のこの世界での公式的な立場は東連合特殊任務実行部隊ネクシルとなっている。
独自規格のAPを配備した対スフィアクリーチャー殲滅用の専任部隊であり、公式に発表された時は「難民がいる中で新設部隊なんて造る余裕があるのか!」と言う非難が多かった。
だが、いざ実戦に配備されるとその不平は払拭された。
新設部隊は圧倒的な戦闘力と最新鋭の武器でクリーチャー達を殲滅し北京まで勢力図を広げていた敵の領土を今では西安まで敵を押し返し人類の生活圏を取り戻していたのだ。
そして、西安にあったスフィアも無事に破壊されたと確認された時に戦場で歓声がドッと上がった。
「ネクシル隊万歳!」
「英雄に賞賛を!」
「お前達こそ新世代の救世主だ!」
それに対してNOプレイヤーも悪い気はしなかった。
ここがゲームの中であると分かっているのだが、かなり本物と言って良いような人に迫るような熱さと熱気と言うモノが彼らの感性を刺激しNPCと分かっていてもどうしても感情移入してしまいたくなるような感覚に襲われ、それに応えるように兵士達に向かって機体越しに手を振って応じてしまう。
まるで自分が本物の英雄になったかのような高揚感にプレイヤー達は酔い痴れた。
運営のROE的な規制に不平を持っていたプレイヤー達のこの現実では味わえない快感に最早、文句も言えなくなっていた。
結果的に言えば、「このゲームは最高だ!」と言うのがプレイヤーにとっての評価になりつつあった。
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