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海翔

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 暑い夏の日差しから爽やかな風が吹き出したときに、洋介は麻由美と出会った。
江ノ島の海は八月の中旬になると土用波が出てきて人出も減り静かな海に戻る。
そんな砂浜に腰を掛けて、海を見ていた女性がいた。
歌にもあったが、誰もいない海の歌詞のように哀愁を思わせるような女性だった。
 洋介はバイクを降りて、岸壁の上からその女性を見ていたら、ふっと、その女性は立ち上がって洋介のところに歩いて来た。
「あの、、、もしよろしければ、バイクに乗せてくれませんか?」と、その女性が言ったら、
洋介は「構いませんが、どこまでいきますか?」と聞いたら、
「海の風に当たりたいので、どこでもいいですよ」
そう言われ、洋介はバイクの後ろに積んであるヘルメットをその女性に渡した。
 その女性はスポーティーな服を着ていたので、そのままヘルメットをつけて、洋介のバイクの後ろに乗った。
海岸通りを30分ぐらい走って、シーサイドレストランでバイクを止めアイスコーヒーを飲んだ。
 洋介は「何かあったんですか?」とその女性に聞いたら、
「失恋してしまったの」と、低い声で話した。
その女性の目には涙が溢れていて、時たまハンカチでぬぐっていた。
「夏が終わった後の失恋は辛いですね。
それでどうしてこの江ノ島に来たんですか?」
「彼と結ばれたのが江ノ島で、ふっと、楽しかった思い出にしたりたくて来てみたんです」
「海を見ていたら、あなたが私を見ていたので、何となく海岸通りをバイクで走ってみたくなったの」
「貴方の後ろに乗せてもらい、彼に乗せてもらったような気分になりました」
「あぁ、、紹介まだでしたね」
「私は朝井麻由美といいます。今年、二十歳になったばかりです」
「俺は、園辺洋介といいます。現在、26です」
「彼女は現在いません」
そう話したら、麻由美は笑っていた。
「私と同じですね」それにつられて、洋介も笑った。
「麻由美さん、今日はこの後、どうしますか?」と洋介が聞いた。
麻由美は「今日はこのまま、洋介さんと一緒にいたい。せっかく出会ったので楽しく過ごしたい」
「じゃ、場所を変えて、ゆっくり過ごしましょう」
 洋介は友人のホテルに電話して、空いてる部屋を貸してくれと言ったら、オフなのでいいよと返事が来た。
「ここのホテルは俺の後輩が専務でオフの時はいつでもどうぞといわれているんだ、、」
「結構いい部屋なのでいいですよ」
 バイクで20分ほど走って、そのホテルについた。
話が通っていたようで、最上階の部屋に案内された。
「おいおい、、こんな高い部屋、代金払えないよ」といったら、専務が「半分でいいよ」と言われ、なら「OK」ということで、話がまとまった。
「ついでに、飲み代は専務のおごりということで」参ったなーと言いながら「飲みたいだけどうぞ」と言ってくれた。
 洋介は「専務とは幼稚園の時からの知り合いでよく遊んだ仲なんだよ」
麻由美は「そうだったんですか」と、二人の仲を見ていた。
洋介が麻由美さんに「この奥にお風呂があるので、入ってらっしゃい」と言ったら、麻由美は浴衣をもってその部屋に行った。
 そこには露天風呂があり空にはたくさんの星が見えた。
麻由美は風呂に入り、星空を見上げたら今までの悲しみが、ふっと、消されていったようだった。
外から洋介が「いいお風呂でしょ」と言った。
麻由美は「うん、気持ちいいです」と、返事をした。
しばらくして、浴衣姿の麻由美さんが戻ってきた。
入れ替わりに洋介もその風呂に入った。
 実際この風呂にはいって見たら結構広いのにはビックリした。
風呂から出てきたら、食事の用意がされていて、さっそく、ビールの線を抜いて、麻由美さんと飲んだ。
料理は海の幸でいろんなものが振る舞われた。
洋介は専務をおかずにして面白おかしく話したので、麻由美さんは転げ回って笑っていた。
大分話が続いてしまい食器の回収が遅れてしまったが、一段落して食器を片付けてもらい布団を引いてもらった。
それから二人は寝る前に風呂に入り床についた。
 暫くして、麻由美は「洋介さんそちらで一緒に寝ていいですか?」と言ってきた。
洋介は「どうぞ」と布団を広げ、そこに麻由美がとなりに入ってきた。
一人で寝るのが寂しくて「洋介さん私を抱いてくれませんか?」洋介はいいのかと確認したら、
麻由美は首を縦に傾けた。
洋介は麻由美の浴衣を脱がして、ブラジャーを外した。
洋介の唇が麻由美の唇を求め、そして、洋介の舌が麻由美の舌に絡んで行った。
そこから、麻由美の乳房を揉みながら、乳首に舌先が絡んできた。麻由美はたいきれず悶え始めた。
洋介が麻由美のショーツを指先で刺激したら、ショーツは愛液で濡れて湿っていた。
洋介はショーツを指先にかけそれを脱がした。
洋介も着ているものを脱ぎ、麻由美と一つになった。洋介が体を動かして行くと、麻由美は悶えながら、その気持ち良さを徐々に言葉にして逝った。
洋介もその後に麻由美の中で逝った。
麻由美はSEXが終わった後に涙を流して天井を見ていた。
何かが吹っ切れたような感じだった。
 そして、しばらくして二人は再度風呂に入って、体を暖めてから床に入った。

 翌朝起きて、早々に風呂に入った。
昨日はアルコールも入って、麻由美さんの裸をあまり見ることもなかったが、今日、麻由美さんの裸を見たら、二十歳の弾けるような美しい肌をしているのにはビックリした。
 しばらくして、中居さんが朝食を持ってきてくれた。
軽い朝食で腹ごしらえをして、専務にお礼をいってホテルを後にした。
 洋介は麻由美さんに「これからどうしますか?」と聞いたら、ひとまず家に帰りますと言うので家までバイクで送った。
麻由美さんの家は海の見える海岸の近くにあり分かりやすいところにあった。
麻由美は洋介に「いろいろお世話になりました」
そう言って、連絡先を書いた紙を渡し、
「近いうちに会いたいですね」そう言って、手を振って自分の家に向かった。
洋介は「いつでも連絡ください」といって、バイクに乗り自分の家に向かった。
 麻由美は両親に会い「連絡をしないで、ごめんなさい」と謝って、2階の自分の部屋に入った。
そして、部屋のエアコンをつけてバスタオルを持ってバスルームに入った。そして、シャワーを体一杯に浴びてすっきりした気分で部屋に戻った。
朝早かったこともあり、ベットで裸で軽い睡眠を取った。
部屋は涼しい風が吹いて寝るには十分な温度だった。
 昼過ぎまで寝てしまい、時計を見たら2時ぐらいだった。
麻由美は起きてからそのまま、シャワーを浴びて、バッチリ目を覚ましてからTシャツと半ズボンをはいて居間に降りてきた。母親が遅い昼食を用意してくれた。
麻由美はそれを食べ腹ごしらえして、冷たいコーヒーを飲みながらテレビを見ていた。
母親の静子は麻由美に「昨日はどこに行っていたの」そう言われ、、、
麻由美は再度「昨日は連絡しなくてごめんなさい」と言ったら、
静子は「もう、成人の女性だからとやかくはいいませんが連絡だけはしてくださいね」
そう言って、テレビの方に顔を向けた。
 しばらくテレビを見ていたら、麻由美の携帯がなり、取ってみたら高校のクラスメートの真紀からだった。
「麻由美元気してる、失恋したと言っていたから気落ちして無いかなと、、、」麻由美は「心配ないよ、また新しい彼氏で来たから」
真紀は「もう彼氏出来たの。それにしてもいつ出来たの?」
「うん、昨日出来たよ」
真紀は、麻由美に「これから会わない、いつものマックで」
「うん、いいよ」と話して、1時間後に会うことにした。
 麻由美がラフなスタイルでマックで待っていたら、真紀が手を振って近付いてきた。
麻由美「新しい彼氏ってどんな人、、」
「昨日、浜でいたらそこで出会ったのバイクに乗ってる26歳の人だよ」
「失恋してがっくりしていたら、何となく話に乗ってくれて元気がついちゃった」
真紀は「いいなーーーーこっちはストレスたまるよ」
「彼氏ができたら、そんなことないのにね、、、、、、」
 真紀は麻由美に「例のマッサージ受けにいかない」そう言われて、麻由美は躊躇したが気分転換にいくことにした。
このマッサージは真紀がネットで探したオイルマッサージで結構はまりこんでいた。
オプションでついている、ストレス解消マッサージは一番のお気に入りだった。
15分ほど歩いてそのビルに着き、結構、流行っているのか30分待ちだった。
中で本でも読んで時間を過ごしていたら、呼ばれたので、部屋の入り口で真紀は麻由美と別れた。
 真紀が部屋に入るといつもの人が出迎えてくれた。
マッサージをしてくれる人は、30代初めの女性で尚美さんという人で、もう、この仕事を始めて5年になるといっていた。
真紀は「いつものコースでお願いします」と尚美さんに言った。
「では、シャワーを浴びてこの台に横になって待ってください」と言われ、真紀はさっそく、着ているものをすべて脱いでシャワーで体を流した。
そして、バスタオルで体を拭いて、全裸のまま台の上で横になった。部屋の中では波の音が聞こえてきて、いかにも南国の国に来たみたいな気分にさせてくれた
 そして、尚美さんは足の方からオイルを付けてマッサージを始めた。
そこから腕に入り、乳房にもオイルを塗ってマッサージを始めた。下から上へと指を動かし、乳首は指先で挟んで引っ張るようにマッサージをした。
そして、お腹をオイルで塗ってマッサージをして背中を上にした。
 真紀は背中を触られたときに切ない声をあげてしまった。真紀にとって背中は性感帯だった。
そこをマッサージしてもらい夢うつつで過ごした。
 そして、状態を上げて、大腿部の付け根にオイルを塗られ、マッサージが始まったときは、時たま指先がクリトリスに触れて声を殺すのも大変だった。
真紀はここから始まるオプションが好きで、尚美さんは真紀にお尻を高くするように言った。
そこからオイルをお尻の間に垂らしくるくる回し始めた。
真紀は正常ではいられなくなり声をあげて悶えた。
そこから尚美さんの指は真紀さんの膣の中に入り、指先がくの字を曲げて奥深く入ったところで激しく動かされ、一気に潮を吹き出してしまい、たまらなくなって逝ってしまった。
しばらくして、真紀は「気持ちよく逝けてありがとう」と尚美さんにお礼を言った。
 麻由美さんは真紀さんと別れ、となりの部屋に入った。
部屋には梨花さんが待っていた。
始めに紹介され、現在24歳とのことで結構若い人がついた。
まず「シャワー浴びてください」と言われ、麻由美は全裸になりシャワールームで体を暖めて、バスタオルで体を拭いて台の上に横になった。
梨花さんは足からオイルを塗られマッサージをしてきた。
爽やかな香りと部屋の中では波の音が聞こえて、眠りを誘ってきた。
そこから腕、乳房、乳首とオイルを塗られマッサージで気持ちよくなった。
 女性にこうやってマッサージされると男性とは違う柔らかな刺激に真由美は微かな興奮をしていた。
乳首を刺激されたときは少し悶えてしまった。
そしてお腹が終わったときに「オプション付けますか?」と梨花さんが聞いたので「お願いします」と言ったら、
では「後ろ向きになってお尻を高くしてください」と言われ、そのようにしたら、お尻の間にオイルが流れてきて、
凛花さんはそのまま小指を使って、くるくる回し始めた。麻由美は今までに感じたことのない快感で頭の中が白くなった。
そこから凛花さんは麻由美さんの膣の中に指を指をくの字に曲げて動かし始めたらあまりの気持ちよさで一気にエクスタシーを感じ逝ってしまった。
 しばらく動けない状態だったが、徐々にもとに戻りシャワーを浴びて、お礼を言って部屋を出てきた。
外には少し先に真紀さんが出て待っていてくれた。
そして料金を払って店を後にした。
真紀は「ここのマッサージはいつきても気持ちいい」といっていた。
 二人はレストランに入り、夕食を食べてその日はそのまま家に帰った。
夜の8時過ぎに洋介から電話があり、週末に会いたいと連絡があり会うことを約束した。

 週末の土曜日に洋介と会った。
まだまだ夏の残暑が残り、昼間などは海で泳いでいる人もいるぐらいで、もうしばらく江ノ島の夏も終わらない感じだった。
洋介に会う前に電話でボートを借りたので、冲にボートで行こうということになり、水着で来てくるように言われた。
洋介の道案内でボートのあるとこに行き、そこから冲に船で漕いだが風もなくべたなぎでボートも揺れなかった。
 そこで周りに人がいないところで真由美は泳ぎだした。
洋介もそれにつられ、泳ぎだした。
麻由美は「それほど海水が冷たくないので泳ぎやすいですよ」と言った。
洋介も「そうだね」と相討ちを打った。
こうやっていると、周りに人がいないので、二人だけの世界のように感じられた。
 洋介は麻由美の唇にキスをした。麻由美も洋介のされるままに身を預けた。
二人はボートの上で全裸になり我を忘れて抱き合った。
洋介はボートが揺れるタイミングに合わせて、麻由美の中へと入っていった。その動きに合わせて体を動かした。
麻由美もその流れに合わせてエクスタシーへと導かれそのまま逝ってしまった。
そして、二人は全裸のまま海に飛び込んで、抱き合った。
 夕方近くになると少し寒くなってきたので、ボートの元あったところに移動しそこに戻った。
その後、洋介のバイクでレストランに入り遅い昼食をとった。
食事を取って麻由美は自宅に戻り、身体中が塩だらけでどことなくベタベタしているのが気になって、シャワーを浴びることにした。
麻由美は着ているものを脱いで自分の裸を鏡に映した。日焼けしてない部分が白く残りその部分だけが眩しかった。
シャワーのコックを捻り冷たいシャワーを頭から浴びた。
冷たいシャワーは一時の癒しを流してくれる。
 部屋に入るとエアコンの風で涼しく気持ちよかった。
麻由美は何も着けずに椅子に座り、窓の外に見える夕日を見ていた。
地平線に沈む太陽は明日の日の出を約束してくれるようだった。

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