婚約破棄ですか？？？実家からちょうど帰ってこいと言われたので好都合です！！！これからは復讐をします！！！～どこにでもある普通の令嬢物語～

その15

ロボットと呼ばれる女性が、私たち3人分のもてなしを全てしてくれました。人間でない、と言うことが信じられない位にきめ細やかな態度でありましたので、私たちはとても感心しました。

「これから料理をお出しするわけでございますが、何か嫌いな食材等はございますでしょうか？？？？？？？？？？？？？？」

そう質問されて、私は真っ先に、

「かぼちゃを除外していただけませんか？？？？？？？？？？？？？？」

と頼みました。すると、彼女は、ただ一言、

「承知しました」

と言いました。スミス様、フィンゴモリド様は、特に何も指摘することなく終りました。

「それではこれから準備のほうを始めますので、しばらくお待ち下さいませ……」

そう言って、彼女とはいちど別れることになりました。

「おおい、マリア…………」

やはり、フィンゴモリド様はこの事態を非常に心配なさっているようでございました。確かに、私も何か不審な点はありましたが、だんだんと、彼女のペースに流されていってしまったのかもしれません。怖さと言うものはあまり感じなくなっていました。

「あんまり調子に乗っていると、これから大変なことが起きるかもしれない。少し注意した方が良いと思う……」

フィンゴモリド様はそう言いました。