2 / 19
相手は?
しおりを挟む
「それで……相手は誰なのですか?」
私は早く知りたくて、うずうずしておりました。でも、アーサー公爵は中々言いだそうとはしませんでした。まあ、当たり前のことでしょうけど。
アーサー公爵が有望株と言われているのは、この世界で最も利口であり、また、その家柄を考えますと、王家に次ぐ地位をほぼほぼ確約されていることにあります。そして……恥ずかしながら、我が家もそこそこの名門でございまして、お父様が上手い具合に画策なさいまして、確か10年前のことでありましたか、我が家とアーサー公爵家との婚約が秘密裏に成立致しましたのは。
ですが、実際のところ、公式に発表することはできませんでした。タイミングとしては、両人が成人を迎えた頃……つまり、私としましては、あと1週間くらいしますと、ようやく晴れて、アーサー公爵の婚約者として、デカい顔……いいえ、お淑やかなレディーになることができると言いますのに……どうして、このタイミングなのでございましょうか?
「ああ、そこまでしつこいんだったら……教えてやるよ!伯爵令嬢のアンネだ!!!」
アンネ……正直驚きました。まさか……私の古い友人であるアンネの名前が出てくるとは……夢にも思っておりませんでした。
私は早く知りたくて、うずうずしておりました。でも、アーサー公爵は中々言いだそうとはしませんでした。まあ、当たり前のことでしょうけど。
アーサー公爵が有望株と言われているのは、この世界で最も利口であり、また、その家柄を考えますと、王家に次ぐ地位をほぼほぼ確約されていることにあります。そして……恥ずかしながら、我が家もそこそこの名門でございまして、お父様が上手い具合に画策なさいまして、確か10年前のことでありましたか、我が家とアーサー公爵家との婚約が秘密裏に成立致しましたのは。
ですが、実際のところ、公式に発表することはできませんでした。タイミングとしては、両人が成人を迎えた頃……つまり、私としましては、あと1週間くらいしますと、ようやく晴れて、アーサー公爵の婚約者として、デカい顔……いいえ、お淑やかなレディーになることができると言いますのに……どうして、このタイミングなのでございましょうか?
「ああ、そこまでしつこいんだったら……教えてやるよ!伯爵令嬢のアンネだ!!!」
アンネ……正直驚きました。まさか……私の古い友人であるアンネの名前が出てくるとは……夢にも思っておりませんでした。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
76
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる