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3 生えてるアレとはなんぞや
しおりを挟むさて、もう一発お風呂ネタ。
まあ一緒にお風呂に入ってますと、もうダンナの全身くまなく触りまくっとる私なんですが、いつもどうしても納得でけんことがひとつあります。
それは……体毛!
た・い・も・う!!
「だからなんで、こんな赤ちゃんみたいなぷりぷりまっちろなお肌に、こんな毛が生えとんねーん!」
って、脳が無条件で拒否してくる。
脳だけやなくて、もちろん口にも出しますよ?
ええ、ダンナの脇やら足の間やらに生えとるもんをひっぱりながら。
「みゅーん」とか言いながら。
いや半分ぐらいは本気で、「ちょっとエステにぶっこんで、全身つるっつるにしてやろうかい!」とか考えてないこともないんですが。
前にそう言ったら「こわ!」って言われてもた。なんでよう!
さて、そうやって引っ張ってたら最初のうちこそ「なにすんのよう!」と困った顔をしていたダンナですが、最近ではもう慣れたもんです。
「……それはね?」
と例の得意げな顔で説明されます。
そう、あの赤ずきんちゃんに説明するおばあちゃんコスプレした狼のごとく。
「●(私)さんに、ひっぱってもらうためだよ?」
「…………」
最初に聞いたときには、さすがにちょっと沈黙した。
引っ張ってもらうため……だと?
私に?
「そのために、中学生ぐらいからずっと伸ばしてきたと?」
「そう。アナタにひっぱってもらうため、何年も何年も、大事に大事に伸ばしてきたの」
……何を言うとんねん、このオトコ。
まあでも、ホンマにずっと伸びるもんやったら、大変やね。腋毛も下の毛も、えんらい伸びて大変なことになりそうやわー。
そう思いつつ、両手をわきわきさせる私。
「了解した。そういうコトなら、遠慮なくひっぱらせてもらおやないかー!」
「きゃあ!」
嬉しそうに両手で胸元を隠し、身をよじらせるダンナ。
まあ大体、我が家はそんな感じで毎日のお風呂タイム終了でございます。
それではまた~。
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