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内緒の計画 <side晴>
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バタンと地下駐車場への扉が閉まり、遠くの方で車のエンジンがかかる音がする。
僕と理玖はさっきまで4人で話をしていたリビングに戻り、ソファーに並んで座った。
和皿も湯呑みも隆之さんとオーナーが出かける前にさっさと洗ってくれて、何もすることがない。
「そういえば、突然ご飯作ってほしいなんて珍しいね」
「ああ。香月に料理作ってほしいと思ったのは本当なんだけど……香月と2人でゆっくり話したかったからアルと早瀬さんに買い物に行ってもらったんだ。ちょうど車を試運転してもらうって言ってたからちょうど良かったんだけど」
「そうだったんだ……じゃあ、オーナーはそれを知ってたの?」
「ああ、そうだよ。早瀬さんももしかしたら気づいているのかもしれないけどね」
「えっ? 隆之さんが?」
「そうじゃなきゃ、買い物なんて慣れない人に頼むより俺と香月で行ったほうが早いに決まってるだろ?」
確かにそうだ。
じゃあ隆之さんはそれをわかってて買い物に行ってくれたってこと?
なんか、嬉しい。
何も言わなくてもわかってもらえるってこんなに嬉しいことなんだね。
「でもさ、考えてみたらあの2人がスーパーで買い物してるってウケるな。絶対目立ってるぜ」
理玖の言葉に僕は隆之さんとオーナーが2人で僕の頼んだ鰹節や昆布を選んでいる姿を想像して笑ってしまった。
「うん、そうだね」
「ナンパとかされてたりして……」
「えっ? ナンパ?」
一瞬にして、2人の周りに女性たちが集まっている姿が目に浮かんできてなんとなくモヤモヤした。
「理玖はそんなこと言って嫌にならないの?」
「ああ、大丈夫、大丈夫。アルも早瀬さんもモテるのは仕方ないけど、ナンパされてもついていくわけないってわかってるから」
そうさらっと言う理玖をカッコいいなって思った。
「ふふっ。オーナーのこと、すごく好きなんだね、理玖」
「はぁ? じゃなかったら、一緒に旅行とかいくわけないだろっ」
つっけんどんな言い方だけど、顔が真っ赤だから照れ隠しだってことはわかってる。
ふふっ。理玖のこういうところ可愛いんだよね。
「あ、それで、僕に話って何?」
「ああ、そうだ。大事なの、忘れてた」
そういうと、理玖は急に真面目な顔になって僕を見つめた。
だけど、なんとなく言い出しにくいらしい。
あのさ、とか、えーっと、とか何度聞いただろう。
顔を真っ赤にしながらも、どうしても聞きたいらしいその話に僕も興味が湧いてきた。
「どうしたの? そんなに言いにくいこと?」
「いや、ちゃんと話すよ」
理玖は『ふぅーーっ』と大きな深呼吸をしてゆっくりと口を開いた。
「あ、あのさ……りょ、旅行の時なんだけど……、香月はその……、早瀬さんとす、するのか?」
「んっ? 何を?」
「い、やっ……だから、その……、――ち、するのかって……」
「ごめん、理玖。よく聞こえなかった、なんて?」
何度も聞き返したことに苛立ったのか、理玖が痺れを切らしたように大声で叫んだ。
「ああーっ、もう! だから、早瀬さんとエッチするのかって!」
ええーーっ、え……エッチって、なんで理玖がそんなこと聞いてくるの??
突然の理玖の言葉に僕も理玖も顔を真っ赤にしたまま、見つめ合ってしまっていた。
「え、エッチって……なんで、そんなこと……」
理玖の質問の意味がわからなくてそう問いかけると、理玖は
「いや、ちがっ――!! べ、別に香月が早瀬さんとどうするのかを詳しく聞きたいんじゃないんだって!!」
と焦った様子で否定してきた。
じゃあ一体どういうこと??
「あ、あのさ……俺、旅行中にアルに朝食を作りたくて、でも1人で作るのは自信がないから香月に手伝ってもらおうかと思ったんだけど、その……早瀬さんとそんなんだったら早起きするのは難しいかも……って思ってさ。それなら前持って教えてもらおうかと」
「ああー、なるほど。もう! 理玖が突然変なこと言い出すからびっくりしちゃったよ」
「いや、どう話を切り出そうかと思ったら、なんか変なふうになっちゃって……悪い」
「ふふっ。誤解も解けたしいいよ。でもさ、旅行の時の朝食はオーナーが作ってくれるんじゃなかったっけ? 大体、そう言うことなら理玖だって早起きするのは難しいんじゃない?」
僕も隆之さんと夜を過ごした後は朝寝坊しちゃうこともあるしね。
「ばっ――! 何言ってんだよ。俺とアルはそんな激しくない……って、そんなことどうでもいい」
ふふっ。なんか理玖が可愛い。
「わかった、わかった。とりあえず朝食の件だよね。うーん、朝食が作れるかどうかは今のところわからないから、旅行当日の昼食にお弁当を作って持っていくのはどう? 内緒にしたいなら理玖の家に泊まってお弁当作って、朝オーナーと隆之さんに理玖の家まで迎えにきてもらうことにすればいいし。どうかな?」
「ああ!! それいいじゃんっ!! 前に俺の家泊まるってこと早瀬さん許してくれてたし、それならアルも喜ばせられるし、香月さすがだな!!」
「ふふっ。なら、前日に理玖と一緒に買い物行ってそのまま理玖の家に泊まってお弁当作るってことでいいよね」
「オッケー!!」
「じゃあ、僕も隆之さんにお弁当作ることは内緒にしとくね。ただ準備があるからってことだけ言っとくよ」
「わかった。じゃあ俺もアルにそう言っとく」
理玖がオーナーに何を作りたいのかを聞いとかないとね。
お弁当用にアレンジするのがあったら考えとかなきゃ。
理玖と2人でお弁当作りとか、旅行の楽しみが増えてさらに待ち遠しくなってきたな。
それからどんなお弁当にしたいかを理玖と話していると、地下のガレージから音が聞こえてきた。
どうやら隆之さんたちが帰ってきたみたい。
「香月、さっきの話は内緒だからなっ!」
念を押してくる理玖に
「わかってるよ」
と笑顔で返し、僕たちは地下へ2人を迎えに行った。
「おかえりー!!」
出迎えに行くと、ちょうど車から出てきたところだった隆之さんからふわりとコーヒーの香りを感じた。
「あれ? コーヒー飲んで来たの?」
「晴、よくわかったな。アルに美味しいカフェがあるって教えてもらって少し休んで来たんだ」
「へぇー、そうなんだ。美味しかった?」
「ああ。店の雰囲気も良くて晴も気に入りそうだぞ。今度一緒に行こうな」
「うん。約束だよ」
僕たちがこんな会話をしている隣で、
「えーっ、アル。あの店に行ったの? ずるいっ、俺も行きたかった!」
と珍しく理玖が駄々をこねている声が聞こえた。
理玖って僕の前じゃすごい大人なのに、オーナーの前だと子どもっぽくなるんだな。
ふふっ。初めて知った。
「悪かった、じゃあ明日の朝食に食べに行こう!」
「ほんと?」
「ああ。よかったらハルとユキも一緒に行くかい?」
「えっ?」
オーナーからの突然の誘いにびっくりしてしまった。
てっきり2人で行くんだとばかり思ってたから。
「ハルも今行きたそうにしてただろう? せっかくだからどうかと思ったんだが。もしよかったらうちに泊まって朝食をそこで食べてから帰ってもいいし」
思いもかけない誘いが続いているけど、隆之さんは
「いや、今回は遠慮しとくよ。明日は休みだし、晴とブランチを食べることになりそうだからな」
と意味深な笑顔をオーナーに向けながらいうと、
「ああ、そうだな。悪い、誘うのは野暮だったな」
とこれまた意味深な笑顔を向け2人で楽しそうに顔を見合わせていた。
ふたりの不思議な会話に理玖とふたり、『???』となりながらも、理玖はなんとなくオーナーと2人で行けることを喜んでいる気がする。
隆之さんはきっと理玖がオーナーと2人で行きたいのをわかってたんだろうな。
リビングへと戻り、隆之さんたちが買ってきたものを並べているけれど、生鮮食品がどこにも見当たらない。
どうやら配送にしてくれたようでもうすぐ届くみたいだ。
と話していると、ピンポーンと呼び鈴が鳴った。
理玖はまるで自分の家のように玄関へと向かっていったけれど、
「荷物が重いから私も一緒に」
と後ろからオーナーも向かった。
ふふっ。本当に仲がいいなぁ。
オーナーってば、理玖にめちゃくちゃ優しいし。
理玖も理玖でオーナーに自然に甘えてるし……。
理玖のこんな姿見られるなんて思わなかった。
やっぱりオーナーや隆之さんの言ってたように、人前だからってよそよそしいのはおかしいんだなって思えてきた。
自然な姿をさらけ出せる友人がいるってすごく素敵なことだよね。
僕も理玖の前だからとかオーナーの前だからとかは考えないで、隆之さんと家で過ごしているような雰囲気を出せるように頑張ろう!
これできっと旅行ももっと楽しくなるはずだ!
配送で届いたものは僕が買い物リストに書いておいた肉じゃが用の薄切りの牛肉。
これもまたものすごく美味しそうなお肉なんだけど、他にもものすごく美味しそうなステーキ肉が人数分入ってる。
「ハルに食事を作ってもらう傍らでこのステーキ肉も焼かせてもらおうと思ってね。ハル、いいかい?」
「はい。もちろんです。このお肉、ものすごく美味しそう!!」
多分……いや、確実にとてつもなく高そうなお肉でお腹がびっくりしちゃいそうだけど……。
とりあえず、美味しいお肉が入ってくるから驚かないでねと自分のお腹をさすりながら声をかけておいた。
僕と理玖はさっきまで4人で話をしていたリビングに戻り、ソファーに並んで座った。
和皿も湯呑みも隆之さんとオーナーが出かける前にさっさと洗ってくれて、何もすることがない。
「そういえば、突然ご飯作ってほしいなんて珍しいね」
「ああ。香月に料理作ってほしいと思ったのは本当なんだけど……香月と2人でゆっくり話したかったからアルと早瀬さんに買い物に行ってもらったんだ。ちょうど車を試運転してもらうって言ってたからちょうど良かったんだけど」
「そうだったんだ……じゃあ、オーナーはそれを知ってたの?」
「ああ、そうだよ。早瀬さんももしかしたら気づいているのかもしれないけどね」
「えっ? 隆之さんが?」
「そうじゃなきゃ、買い物なんて慣れない人に頼むより俺と香月で行ったほうが早いに決まってるだろ?」
確かにそうだ。
じゃあ隆之さんはそれをわかってて買い物に行ってくれたってこと?
なんか、嬉しい。
何も言わなくてもわかってもらえるってこんなに嬉しいことなんだね。
「でもさ、考えてみたらあの2人がスーパーで買い物してるってウケるな。絶対目立ってるぜ」
理玖の言葉に僕は隆之さんとオーナーが2人で僕の頼んだ鰹節や昆布を選んでいる姿を想像して笑ってしまった。
「うん、そうだね」
「ナンパとかされてたりして……」
「えっ? ナンパ?」
一瞬にして、2人の周りに女性たちが集まっている姿が目に浮かんできてなんとなくモヤモヤした。
「理玖はそんなこと言って嫌にならないの?」
「ああ、大丈夫、大丈夫。アルも早瀬さんもモテるのは仕方ないけど、ナンパされてもついていくわけないってわかってるから」
そうさらっと言う理玖をカッコいいなって思った。
「ふふっ。オーナーのこと、すごく好きなんだね、理玖」
「はぁ? じゃなかったら、一緒に旅行とかいくわけないだろっ」
つっけんどんな言い方だけど、顔が真っ赤だから照れ隠しだってことはわかってる。
ふふっ。理玖のこういうところ可愛いんだよね。
「あ、それで、僕に話って何?」
「ああ、そうだ。大事なの、忘れてた」
そういうと、理玖は急に真面目な顔になって僕を見つめた。
だけど、なんとなく言い出しにくいらしい。
あのさ、とか、えーっと、とか何度聞いただろう。
顔を真っ赤にしながらも、どうしても聞きたいらしいその話に僕も興味が湧いてきた。
「どうしたの? そんなに言いにくいこと?」
「いや、ちゃんと話すよ」
理玖は『ふぅーーっ』と大きな深呼吸をしてゆっくりと口を開いた。
「あ、あのさ……りょ、旅行の時なんだけど……、香月はその……、早瀬さんとす、するのか?」
「んっ? 何を?」
「い、やっ……だから、その……、――ち、するのかって……」
「ごめん、理玖。よく聞こえなかった、なんて?」
何度も聞き返したことに苛立ったのか、理玖が痺れを切らしたように大声で叫んだ。
「ああーっ、もう! だから、早瀬さんとエッチするのかって!」
ええーーっ、え……エッチって、なんで理玖がそんなこと聞いてくるの??
突然の理玖の言葉に僕も理玖も顔を真っ赤にしたまま、見つめ合ってしまっていた。
「え、エッチって……なんで、そんなこと……」
理玖の質問の意味がわからなくてそう問いかけると、理玖は
「いや、ちがっ――!! べ、別に香月が早瀬さんとどうするのかを詳しく聞きたいんじゃないんだって!!」
と焦った様子で否定してきた。
じゃあ一体どういうこと??
「あ、あのさ……俺、旅行中にアルに朝食を作りたくて、でも1人で作るのは自信がないから香月に手伝ってもらおうかと思ったんだけど、その……早瀬さんとそんなんだったら早起きするのは難しいかも……って思ってさ。それなら前持って教えてもらおうかと」
「ああー、なるほど。もう! 理玖が突然変なこと言い出すからびっくりしちゃったよ」
「いや、どう話を切り出そうかと思ったら、なんか変なふうになっちゃって……悪い」
「ふふっ。誤解も解けたしいいよ。でもさ、旅行の時の朝食はオーナーが作ってくれるんじゃなかったっけ? 大体、そう言うことなら理玖だって早起きするのは難しいんじゃない?」
僕も隆之さんと夜を過ごした後は朝寝坊しちゃうこともあるしね。
「ばっ――! 何言ってんだよ。俺とアルはそんな激しくない……って、そんなことどうでもいい」
ふふっ。なんか理玖が可愛い。
「わかった、わかった。とりあえず朝食の件だよね。うーん、朝食が作れるかどうかは今のところわからないから、旅行当日の昼食にお弁当を作って持っていくのはどう? 内緒にしたいなら理玖の家に泊まってお弁当作って、朝オーナーと隆之さんに理玖の家まで迎えにきてもらうことにすればいいし。どうかな?」
「ああ!! それいいじゃんっ!! 前に俺の家泊まるってこと早瀬さん許してくれてたし、それならアルも喜ばせられるし、香月さすがだな!!」
「ふふっ。なら、前日に理玖と一緒に買い物行ってそのまま理玖の家に泊まってお弁当作るってことでいいよね」
「オッケー!!」
「じゃあ、僕も隆之さんにお弁当作ることは内緒にしとくね。ただ準備があるからってことだけ言っとくよ」
「わかった。じゃあ俺もアルにそう言っとく」
理玖がオーナーに何を作りたいのかを聞いとかないとね。
お弁当用にアレンジするのがあったら考えとかなきゃ。
理玖と2人でお弁当作りとか、旅行の楽しみが増えてさらに待ち遠しくなってきたな。
それからどんなお弁当にしたいかを理玖と話していると、地下のガレージから音が聞こえてきた。
どうやら隆之さんたちが帰ってきたみたい。
「香月、さっきの話は内緒だからなっ!」
念を押してくる理玖に
「わかってるよ」
と笑顔で返し、僕たちは地下へ2人を迎えに行った。
「おかえりー!!」
出迎えに行くと、ちょうど車から出てきたところだった隆之さんからふわりとコーヒーの香りを感じた。
「あれ? コーヒー飲んで来たの?」
「晴、よくわかったな。アルに美味しいカフェがあるって教えてもらって少し休んで来たんだ」
「へぇー、そうなんだ。美味しかった?」
「ああ。店の雰囲気も良くて晴も気に入りそうだぞ。今度一緒に行こうな」
「うん。約束だよ」
僕たちがこんな会話をしている隣で、
「えーっ、アル。あの店に行ったの? ずるいっ、俺も行きたかった!」
と珍しく理玖が駄々をこねている声が聞こえた。
理玖って僕の前じゃすごい大人なのに、オーナーの前だと子どもっぽくなるんだな。
ふふっ。初めて知った。
「悪かった、じゃあ明日の朝食に食べに行こう!」
「ほんと?」
「ああ。よかったらハルとユキも一緒に行くかい?」
「えっ?」
オーナーからの突然の誘いにびっくりしてしまった。
てっきり2人で行くんだとばかり思ってたから。
「ハルも今行きたそうにしてただろう? せっかくだからどうかと思ったんだが。もしよかったらうちに泊まって朝食をそこで食べてから帰ってもいいし」
思いもかけない誘いが続いているけど、隆之さんは
「いや、今回は遠慮しとくよ。明日は休みだし、晴とブランチを食べることになりそうだからな」
と意味深な笑顔をオーナーに向けながらいうと、
「ああ、そうだな。悪い、誘うのは野暮だったな」
とこれまた意味深な笑顔を向け2人で楽しそうに顔を見合わせていた。
ふたりの不思議な会話に理玖とふたり、『???』となりながらも、理玖はなんとなくオーナーと2人で行けることを喜んでいる気がする。
隆之さんはきっと理玖がオーナーと2人で行きたいのをわかってたんだろうな。
リビングへと戻り、隆之さんたちが買ってきたものを並べているけれど、生鮮食品がどこにも見当たらない。
どうやら配送にしてくれたようでもうすぐ届くみたいだ。
と話していると、ピンポーンと呼び鈴が鳴った。
理玖はまるで自分の家のように玄関へと向かっていったけれど、
「荷物が重いから私も一緒に」
と後ろからオーナーも向かった。
ふふっ。本当に仲がいいなぁ。
オーナーってば、理玖にめちゃくちゃ優しいし。
理玖も理玖でオーナーに自然に甘えてるし……。
理玖のこんな姿見られるなんて思わなかった。
やっぱりオーナーや隆之さんの言ってたように、人前だからってよそよそしいのはおかしいんだなって思えてきた。
自然な姿をさらけ出せる友人がいるってすごく素敵なことだよね。
僕も理玖の前だからとかオーナーの前だからとかは考えないで、隆之さんと家で過ごしているような雰囲気を出せるように頑張ろう!
これできっと旅行ももっと楽しくなるはずだ!
配送で届いたものは僕が買い物リストに書いておいた肉じゃが用の薄切りの牛肉。
これもまたものすごく美味しそうなお肉なんだけど、他にもものすごく美味しそうなステーキ肉が人数分入ってる。
「ハルに食事を作ってもらう傍らでこのステーキ肉も焼かせてもらおうと思ってね。ハル、いいかい?」
「はい。もちろんです。このお肉、ものすごく美味しそう!!」
多分……いや、確実にとてつもなく高そうなお肉でお腹がびっくりしちゃいそうだけど……。
とりあえず、美味しいお肉が入ってくるから驚かないでねと自分のお腹をさすりながら声をかけておいた。
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