ロイヤルウエディング 〜スイーツな恋に落ちました

波木真帆

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幸せすぎて怖いくらい※

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『えっ……あっ、やぁ――っ、んっあっ……だ、めぇ……っ』

片方の乳首を指で弄られながら、口に咥えられた方も刺激を与えられ身体がゾクゾクと震える。

『トール、可愛いよ』

一瞬口を離され、甘い言葉が耳に入ってきたと思ったら、また舌先で乳首を弄られる。
あまりの快感にあっという間に自分のささやかなモノが勃ち上がっていることに気づいた。

モゾモゾと太ももを擦り合わせていると、

『ダメだろう、1人で勝手にしては』

と言って優しく握られる。

『ああっん、だめぇ……っ』

ジェリーさんの大きな手で握り込まれ、上下に扱かれるとすぐにイッてしまいそうになる。

「イッていいよ。ほら』

さらに激しく動かされ、

『ああっ! んんっ!!』

僕はあっという間に蜜をこぼした。
初めて人にイかせてもらったせいか自分でやるのとは違う気持ちよさにすっかり力が抜けてしまっていた。

『ふふっ。濃いな。溜まってたのか?』

『そんな……っ』

恥ずかしさに顔を赤らめていると、

ジェリーさんは僕の蜜を自分の指に馴染ませて、僕のお尻にそっと這わせた。

『やっ――、そんな、とこ……っ』

『大丈夫、男同士はここを使うんだ。普通だよ』

えっ、そうなんだ……知らなかった。
でも、ジェリーさんが知ってるってことは……きっと、男性とも経験があるってことだよね……。

『優しくするから、いい?』

自分がどうなってしまうのかもわからなくて怖かったけど、今までのジェリーさんの恋人には負けたくない!
きっとこれが最初で最後でも、ジェリーさんの思い出に残っていたいから……。

僕が頷くと、ジェリーさんは嬉しそうに僕の後孔を何度か撫でて、ゆっくりと指を挿し入れた。
他の人の指が自分の中で蠢いている不思議な感覚。
でも、驚くほど嫌な気持ちはなかった。

中をクチュクチュとかき混ぜられて、

『指を増やすよ』

優しく声をかけられ中の指が増えていく。
グチュグチュといやらしい音を立てながら中をかき混ぜられてその度に身体の奥がキュンキュンと疼く。

『ああっ、も、う……おか、しくなるぅ……っ』

『ふふっ、可愛いよ。トール』

もう何本入れられたかもわからないほど中を柔らかく解されて、

『そろそろ良さそうだな』

とゆっくりと指が引き抜かれた。

『あ――っ』

今まであった快感が一気になくなって寂しくなる。
名残惜しそうにジェリーさんの指を見つめていると、

『もっと気持ちいいのを挿入てあげるから……』

ゴシゴシとおおきなモノを扱きながら、微笑むジェリーさんを見て思わずゴクリと息を呑んだ。

あのおっきなので中を擦られたらどうなるんだろう……。

『ふふっ。興味津々だな』

『だってぇ……』

『気持ちよくさせるから……』

そう言って、ジェリーさんは僕の後孔に熱くて硬い大きなモノを擦り付け、そのままググッと押し込んだ。
中をあれだけ解されたのに、とてつもなく拡げられている感覚がする。

『ああっ……あっ……んんっ!』

『トールの中が吸い付いてくる。ああっ、なんて気持ちよさだ!』

ジェリーさんが嬉しそうに腰を押し進めてくる。
よかった、気持ちいいみたいだ。
それだけで嬉しい。

『じぇ、りーさ、ん……うれしっ……』

『――っ! トールっ!』

『ああ――っんっ!!!!』

今までゆっくりと挿入ってきていたのに、突然奥まで押し込まれてその衝撃で目の前がチカチカする。

『トール、挿入いれただけでイったのか? 可愛すぎるなっ!!』

『やぁ……っ、イった、ばっかり……』

ジェリーさんに腰をしっかりと掴まれ、激しく腰を腰を動かされるたびにグチュングチュンと卑猥な音が寝室中に響く。

『お、くぅ……きもち、いぃ……っ、ああっ、そ、こぉ……っ』

『くぅ――っ!! あ゛ぁ――っ!!』

ジェリーさんの苦しげな声と共に僕の身体の奥に蜜が叩きつけられる感覚がした。
その大量の蜜が中に拡がっていくのを感じるだけで幸せでたまらなくなる。

『じぇりー、さん……ぼ、く……しあ、わせ……』

『トールっ!! お前は私をどうしたいんだ!』

急に僕の中にいるジェリーさんのモノがまた主張を始めた。

『え――っ、いま、イった、のに……』

『あんな可愛いこと言われて我慢できるわけないだろう!!』

そういうと、そのまままた激しく身体を揺さぶられ愛し合った。

中に二度目の蜜が放たれたまでは覚えていたけれど、その後の意識はどこかへ消えてしまっていた。
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