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王城物色
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顔合わせの後から、散歩と称してそれこそ王城の隅々まで歩き回った。勿論、普段ご令嬢が入城出来ない文官スペースまで。
ノック3回
「お父様。お仕事中とは存じますが、入城のご挨拶に伺いました。」
「アリスか、入りなさい。君、少しこの書類を陛下に持って行ってくれるか。」
真面目そうな眼鏡の文官とすれ違う際にも、お礼としてにっこりと微笑むと、真っ赤にした文官も目線は釘付けで礼をして部屋を出ていった。ほんの少し薔薇の香りが文官を掠めると、益々真っ赤になり、慌てて扉を閉めた。
その様子が可笑しくて、ついつい「ふふっ」と笑ってしまった。
「アリス、あまり私の部下を虐めないでくれ。」
「あら、酷いことを仰るのね。私は純粋にお礼と、お婿さん候補として見ているだけですわ。今の方もとても男性らしい方でしたわ。」
「男性らしい、ね。まあ確かに今すれ違った彼は仕事は出来るのだけどね、私の目の前であのように下心丸出しはいただけないな。それで、お眼鏡に叶う人材はいたのか?」
「まだこちらの全ての殿方を拝見しておりませんので、お散歩してこようと思いますわ。殿下からは友人として許可を頂きましたので。」
「はぁーー。殿下か。アリスとは気が合うとは思ったが、やはりか。次代が楽しみだよ。」
「ふふふっ。ではお父様、お忙しい中お目通りありがとうございます。もう少し散策してお部屋に戻りますわ。」
「あー……では、この書類を各所に届けてくれ。」
「まあ、よろしいのですか?流石お父様ですわ!」
ほぼ全ての部署に行ける書類のラインナップだわ。やっぱりお父様に頼んで正解だったわね。
「お嬢様、公爵様はいかがでしたか?」
「バッチリよ!お婿さん探しを認めてくださったの。ほら!」
「成程…。ほぼ全員の様子見として、これほどいい口実はございませんね。」
「ふふっ。そうね。でもね、もう目星は付いているのよ。」
「え!どこのどなたですか?!いつの間に!」
「うふふふふ。さあ、まずはお父様のお使いを終わらせてしまいましょう~。」
ウキウキと足取り軽く全部署を廻り、書類を運び終わる頃には日が傾いていた。
最後は1番遠い詰め所。近衛兵~門番に至るまで警備の人材が集まる。
「近衛団長のマーカス様はいらっしゃいますか?我が父パルス公爵から書類を預かっておりますの……」
少し緊張をはらんだ不安げな声に、団長は優しく出迎えた。
「アリス様、このようなむさ苦しい所までありがとう存じます。」
「いえ、動かないと、身体のに良くないですもの。皆様のお邪魔をしては申し訳ありませんわ。皆様も、お身体ご自愛くださいね」
「「「「はい!ありがとうございます!」」」」
パタン
扉が閉まると、少しガヤガヤ近衛兵たちが喋りだした。勿論、先程のアリスの事である。
どの部署に行っても、そっと聞き耳を立てて様子を伺うアリスに、侍女も慣れてしまった。気が済んだアリスがすっとその場から離れ、少し残念そうに廊下を歩く。
うーん。皆様素敵なのだけれど、可愛い子、可愛らしい子が居ないのよね。キューンとなるような……やっぱり……
王太子との顔合わせパーティーに招待された令嬢は、皆客室が用意されている。アリスも例外ではなく、3階の一番豪華な客室が用意された。3階に登るには、当然ながらエスコートを受ける。
「お手をどうぞ」
「ありがとう。あら?貴方は確か、入口の門番の方ではなくて?」
「はっ!覚えていただけるとは、恐悦至極!今朝だけ急遽変更になり、午後は本来の持ち場である、お客人の護衛に。」
恐悦至極……なんて……少し固い方なのかしら。それにしても、3階まで上がっているのにあまり疲れないわね。何故かしら?
ぽくぽくぽくぽく ちーん
あっ!
気がついた時にはもう少しで階段が上り終えるそうだった。
「今までのエスコートで1番歩きやすかったですわ。ありがとう。私の身長だと、どうしても他の方から比べたら小さくて……」
「えっ!はっ、恐悦至極!わたくしの低身長が役に立って今ほど喜ばしいことはありません!」
護衛兵はほんの少し目の周りを赤くして嬉しそうにふにゃっと口の端に笑みを浮かべた。
口調とはあまりにミスマッチな笑顔に凝視してしまい、護衛兵が気がついたように一瞬で真顔に戻ってしまった。
残念………とっても可愛らしかったのに…………そう。可愛らしかった………
「あの、この3日は貴方にエスコートをお願いしたいわ。えっと……」
「これは失礼を。わたくしはボルト子爵の三男、ケイシー・ボルトでございます。公爵家のお方にそう仰って頂けるとは、我が子爵家としての誉れでございます。」
「うふふっ。どうもありがとう。ここで結構ですわ。では、これからお願いするわね。」
いつの間にか部屋の前までエスコートしてもらったため、流れるように部屋に入って別れた。
部屋に入るなり「影。」と一言隠密部隊を呼んだ。
「ケイシー・ボルト子爵を調べて。最優先事項は婚約者がいるか、好意を持ってある相手がいるか。」
「はっ!」
「お嬢様、まずはお夕食をお召し上がりください。」
「ありがとう、ナタリー。お腹が空いていては戦は出来ないものね。」
「やはり……今のお方が……」
「初めて門番としてお会いした時から目を付けていたわ。けど、嬉しい誤算ね。門番ではなくて、賓客護衛だとしたら、かなり腕が立つはずよ。それに見た?!あの可愛らしい笑顔!思わず撫で回そうとした手を必死に我慢したわ。」
「あー。確かにあの顔は意外でしたね。それに、お嬢様の笑顔にも鼻を伸ばさなかった所は評価します。」
ほんの少しのふわっとした風と共に、黒ずくめの影が戻ってきた。
「お待たせしました。こちらがケイシー・ボルト子爵令息の情報です。」
「ありがとう。戻っていいわ。あ、これ影の皆さんで召し上がって。眠気に影響しないブラウニーよ。」
「ありがとうございます。」
一言言い終えるか否かで姿も気配も無くなってしまった。毎回不思議で少し気になるが、今はそれどころではない。
「王室宮殿の警護担当のケイシー・ボルト、16歳。ボルト子爵家の三男。真面目過ぎる性格から年齢=彼女ナシ。風俗経験も勿論なし。お見合いをするも、茶髪に茶目の平凡な容姿に真面目故の沈黙だらけの顔合わせで、未だに婚約者も無し……え、こんなにいい物件今まで何処に眠っていたの?」
「王城に眠っていたようですね~。けど、一般的にある程度は会話が弾まないと優良物件では無いと思いますが……それに三男で爵位も継げませんし。見た目平凡ですし。」
「なによ目に優しいじゃない。それでも王城警護よ?お金には困らないはずよ。」
「それに、同期に伯爵家長男の顔よし口良し金よしの三拍子完璧令息が居ますからね~。更に金髪碧眼!霞んで見えてしまうのでしょう。あ、そういえばボルト令息と仲良いみたいですよ、伯爵令息。」
「どこで仕入れてきたのよ、そんな情報。あなたずっと私と一緒に居たわよね?」
「今食事を取りに行く時に侍女仲間に。」
「流石ナタリーだわ。うちの子達はみんな優秀ね!よし、明日からアタックするわよ!」
ぱちぱち
「その心意気です!でもどうやって?」
「……」
「………」
「とりあえず、今日は寝るわ。明日からよ!」
しっかりと湯浴みとマッサージでピッカピカにしてから、ふんすっ!と眠った
ノック3回
「お父様。お仕事中とは存じますが、入城のご挨拶に伺いました。」
「アリスか、入りなさい。君、少しこの書類を陛下に持って行ってくれるか。」
真面目そうな眼鏡の文官とすれ違う際にも、お礼としてにっこりと微笑むと、真っ赤にした文官も目線は釘付けで礼をして部屋を出ていった。ほんの少し薔薇の香りが文官を掠めると、益々真っ赤になり、慌てて扉を閉めた。
その様子が可笑しくて、ついつい「ふふっ」と笑ってしまった。
「アリス、あまり私の部下を虐めないでくれ。」
「あら、酷いことを仰るのね。私は純粋にお礼と、お婿さん候補として見ているだけですわ。今の方もとても男性らしい方でしたわ。」
「男性らしい、ね。まあ確かに今すれ違った彼は仕事は出来るのだけどね、私の目の前であのように下心丸出しはいただけないな。それで、お眼鏡に叶う人材はいたのか?」
「まだこちらの全ての殿方を拝見しておりませんので、お散歩してこようと思いますわ。殿下からは友人として許可を頂きましたので。」
「はぁーー。殿下か。アリスとは気が合うとは思ったが、やはりか。次代が楽しみだよ。」
「ふふふっ。ではお父様、お忙しい中お目通りありがとうございます。もう少し散策してお部屋に戻りますわ。」
「あー……では、この書類を各所に届けてくれ。」
「まあ、よろしいのですか?流石お父様ですわ!」
ほぼ全ての部署に行ける書類のラインナップだわ。やっぱりお父様に頼んで正解だったわね。
「お嬢様、公爵様はいかがでしたか?」
「バッチリよ!お婿さん探しを認めてくださったの。ほら!」
「成程…。ほぼ全員の様子見として、これほどいい口実はございませんね。」
「ふふっ。そうね。でもね、もう目星は付いているのよ。」
「え!どこのどなたですか?!いつの間に!」
「うふふふふ。さあ、まずはお父様のお使いを終わらせてしまいましょう~。」
ウキウキと足取り軽く全部署を廻り、書類を運び終わる頃には日が傾いていた。
最後は1番遠い詰め所。近衛兵~門番に至るまで警備の人材が集まる。
「近衛団長のマーカス様はいらっしゃいますか?我が父パルス公爵から書類を預かっておりますの……」
少し緊張をはらんだ不安げな声に、団長は優しく出迎えた。
「アリス様、このようなむさ苦しい所までありがとう存じます。」
「いえ、動かないと、身体のに良くないですもの。皆様のお邪魔をしては申し訳ありませんわ。皆様も、お身体ご自愛くださいね」
「「「「はい!ありがとうございます!」」」」
パタン
扉が閉まると、少しガヤガヤ近衛兵たちが喋りだした。勿論、先程のアリスの事である。
どの部署に行っても、そっと聞き耳を立てて様子を伺うアリスに、侍女も慣れてしまった。気が済んだアリスがすっとその場から離れ、少し残念そうに廊下を歩く。
うーん。皆様素敵なのだけれど、可愛い子、可愛らしい子が居ないのよね。キューンとなるような……やっぱり……
王太子との顔合わせパーティーに招待された令嬢は、皆客室が用意されている。アリスも例外ではなく、3階の一番豪華な客室が用意された。3階に登るには、当然ながらエスコートを受ける。
「お手をどうぞ」
「ありがとう。あら?貴方は確か、入口の門番の方ではなくて?」
「はっ!覚えていただけるとは、恐悦至極!今朝だけ急遽変更になり、午後は本来の持ち場である、お客人の護衛に。」
恐悦至極……なんて……少し固い方なのかしら。それにしても、3階まで上がっているのにあまり疲れないわね。何故かしら?
ぽくぽくぽくぽく ちーん
あっ!
気がついた時にはもう少しで階段が上り終えるそうだった。
「今までのエスコートで1番歩きやすかったですわ。ありがとう。私の身長だと、どうしても他の方から比べたら小さくて……」
「えっ!はっ、恐悦至極!わたくしの低身長が役に立って今ほど喜ばしいことはありません!」
護衛兵はほんの少し目の周りを赤くして嬉しそうにふにゃっと口の端に笑みを浮かべた。
口調とはあまりにミスマッチな笑顔に凝視してしまい、護衛兵が気がついたように一瞬で真顔に戻ってしまった。
残念………とっても可愛らしかったのに…………そう。可愛らしかった………
「あの、この3日は貴方にエスコートをお願いしたいわ。えっと……」
「これは失礼を。わたくしはボルト子爵の三男、ケイシー・ボルトでございます。公爵家のお方にそう仰って頂けるとは、我が子爵家としての誉れでございます。」
「うふふっ。どうもありがとう。ここで結構ですわ。では、これからお願いするわね。」
いつの間にか部屋の前までエスコートしてもらったため、流れるように部屋に入って別れた。
部屋に入るなり「影。」と一言隠密部隊を呼んだ。
「ケイシー・ボルト子爵を調べて。最優先事項は婚約者がいるか、好意を持ってある相手がいるか。」
「はっ!」
「お嬢様、まずはお夕食をお召し上がりください。」
「ありがとう、ナタリー。お腹が空いていては戦は出来ないものね。」
「やはり……今のお方が……」
「初めて門番としてお会いした時から目を付けていたわ。けど、嬉しい誤算ね。門番ではなくて、賓客護衛だとしたら、かなり腕が立つはずよ。それに見た?!あの可愛らしい笑顔!思わず撫で回そうとした手を必死に我慢したわ。」
「あー。確かにあの顔は意外でしたね。それに、お嬢様の笑顔にも鼻を伸ばさなかった所は評価します。」
ほんの少しのふわっとした風と共に、黒ずくめの影が戻ってきた。
「お待たせしました。こちらがケイシー・ボルト子爵令息の情報です。」
「ありがとう。戻っていいわ。あ、これ影の皆さんで召し上がって。眠気に影響しないブラウニーよ。」
「ありがとうございます。」
一言言い終えるか否かで姿も気配も無くなってしまった。毎回不思議で少し気になるが、今はそれどころではない。
「王室宮殿の警護担当のケイシー・ボルト、16歳。ボルト子爵家の三男。真面目過ぎる性格から年齢=彼女ナシ。風俗経験も勿論なし。お見合いをするも、茶髪に茶目の平凡な容姿に真面目故の沈黙だらけの顔合わせで、未だに婚約者も無し……え、こんなにいい物件今まで何処に眠っていたの?」
「王城に眠っていたようですね~。けど、一般的にある程度は会話が弾まないと優良物件では無いと思いますが……それに三男で爵位も継げませんし。見た目平凡ですし。」
「なによ目に優しいじゃない。それでも王城警護よ?お金には困らないはずよ。」
「それに、同期に伯爵家長男の顔よし口良し金よしの三拍子完璧令息が居ますからね~。更に金髪碧眼!霞んで見えてしまうのでしょう。あ、そういえばボルト令息と仲良いみたいですよ、伯爵令息。」
「どこで仕入れてきたのよ、そんな情報。あなたずっと私と一緒に居たわよね?」
「今食事を取りに行く時に侍女仲間に。」
「流石ナタリーだわ。うちの子達はみんな優秀ね!よし、明日からアタックするわよ!」
ぱちぱち
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