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ヒトのキョウカイ4巻(オレいつの間にか子持ちになっていました。)
19 (トトカルチョ)
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I.A 500年(西暦2600年)8月13日朝10:00丁度《ちょうど》…。
都市全体に植えられている空気清浄機&スピーカーの人工木からセミの音では無く、声が流れる…レナの声だ。
『さて、皆さん準備はよろしいでしょうか?
砦祭1日目の開始を宣言します。
皆さん楽しみましょう…。』
それと同時にARの大量の花火が打ち上って都市中を照らし、辺りから人の拍手が聞こえる。
日本で 死者が現世に戻ってくるとされる13、14、15日のお盆が砦祭になっている。
死者の脳をコピーして現世に復活出来る今の時代…そう言った慣習は無くなっている…。
と言うか…これは 同じ日に開催されていたコミケのノリだよな…。
今日の午後のレースでオレが出るが、それ以外は この3日間は自由だ…。
と言っても、他の奴は何かしら出し物をしているので、結局 見に行かなければならない事もあり、完全に自由とは行かないんだが…。
真昼間からの花火を寮《りょう》の屋上のベンチで楽しみつつ、下を見て見ると人が多い。
『エクスプロイトウイルス』が流行っているってのに 密度が高く、マスクをしている人もそれなりにいるが、あまり気にしていないみたいだ。
2日前からの報道で この都市の病気に対する対応が発表され、大量感染が起きる事も重症者が出る事も無い空気が 都市民に広まり、ウイルス感染に騒ぐ人も大幅に減っている。
寮で普段着の姿のトヨカズがいたが、周りが避ける事も無くなった。
こう言った集団心理による問題は 数ヵ月は続くはずだが、20万人と人数が少ないのと 感情論では無く理屈が通じる人が多いおかげか、ここ数日で持ち直しつつある。
さて、11:00からロウ達のレースが始まるが リアルタイムで追いかけられない以上…ここからARで見るのと そう変わらない…。
ナオは、屋上のベンチに足を汲んで座りARのジュースを出して飲みながら観賞する。
ネットではレース結果で賭けが行われていて、その名前にサッカーくじを意味した『トトカルチョ』の名前が使われている。
ロウとカズナは 学年が1年生と言う事もあって倍率が高い…。
ネットを見て見ると 体育の成績表が公開されていたりと判断材料はそれなりに多かった。
ロウは 身体能力ではレース中 最強だが、生身での勝負だ。
カズナの身体能力は年相応だが、トヨカズがフルチューンした電動キックボードを使う。
と言う訳で、ナオが賭けたのは ロウとカズナの順番は関係なく、2人が1位2位を独占する可能性だ…金額は1万トニー…1000トニーから始められるレース券としては 割と大きな賭けになる。
さて、次にオレとクオリアが出るレースを見る。
「うわあ…。」
クオリアが1.01の倍率で殆《ほとん》ど皆が1位になると考えていて、1位、2位に誰が入るか当てる賭けが、比較的分かりやすくなっている。
「さてオレは…おお3倍出てる…。」
義体を使い始めてから2ヵ月で そこまで動かせないと考えている人とワーム侵攻事件でオレのDLの動きを見た生徒が ダイレクトリンクシステムに慣れていると判断し、同じシステムで動く義体も性能ギリギリまで出せると主張する人に分かれている。
オレは3位になると予想されている事が多く、2位は、去年の優勝者だ。
「さて…いくら賭けるか…。」
出場選手は 自分が1位になる事にしか賭けられない。
ナオは 勝って3倍の賞金を手に入れると言う行動意欲を自分に起こさせる為、投入金額MAXの10万トニーを自分に賭けた。
エクスマキナのコンパチから 危険手当が振り込まれているので、この位の出費は普通に出来る。
買ったらVRコンテンツやアプリを追加したいな…特に飯系…。
最近、舌が肥えて来てバリエーションが少ないと感じ始めていたので丁度《ちょうど》いい。
そう思いつつナオは そろそろ始まるロウのレース画面をARで開いた。
都市全体に植えられている空気清浄機&スピーカーの人工木からセミの音では無く、声が流れる…レナの声だ。
『さて、皆さん準備はよろしいでしょうか?
砦祭1日目の開始を宣言します。
皆さん楽しみましょう…。』
それと同時にARの大量の花火が打ち上って都市中を照らし、辺りから人の拍手が聞こえる。
日本で 死者が現世に戻ってくるとされる13、14、15日のお盆が砦祭になっている。
死者の脳をコピーして現世に復活出来る今の時代…そう言った慣習は無くなっている…。
と言うか…これは 同じ日に開催されていたコミケのノリだよな…。
今日の午後のレースでオレが出るが、それ以外は この3日間は自由だ…。
と言っても、他の奴は何かしら出し物をしているので、結局 見に行かなければならない事もあり、完全に自由とは行かないんだが…。
真昼間からの花火を寮《りょう》の屋上のベンチで楽しみつつ、下を見て見ると人が多い。
『エクスプロイトウイルス』が流行っているってのに 密度が高く、マスクをしている人もそれなりにいるが、あまり気にしていないみたいだ。
2日前からの報道で この都市の病気に対する対応が発表され、大量感染が起きる事も重症者が出る事も無い空気が 都市民に広まり、ウイルス感染に騒ぐ人も大幅に減っている。
寮で普段着の姿のトヨカズがいたが、周りが避ける事も無くなった。
こう言った集団心理による問題は 数ヵ月は続くはずだが、20万人と人数が少ないのと 感情論では無く理屈が通じる人が多いおかげか、ここ数日で持ち直しつつある。
さて、11:00からロウ達のレースが始まるが リアルタイムで追いかけられない以上…ここからARで見るのと そう変わらない…。
ナオは、屋上のベンチに足を汲んで座りARのジュースを出して飲みながら観賞する。
ネットではレース結果で賭けが行われていて、その名前にサッカーくじを意味した『トトカルチョ』の名前が使われている。
ロウとカズナは 学年が1年生と言う事もあって倍率が高い…。
ネットを見て見ると 体育の成績表が公開されていたりと判断材料はそれなりに多かった。
ロウは 身体能力ではレース中 最強だが、生身での勝負だ。
カズナの身体能力は年相応だが、トヨカズがフルチューンした電動キックボードを使う。
と言う訳で、ナオが賭けたのは ロウとカズナの順番は関係なく、2人が1位2位を独占する可能性だ…金額は1万トニー…1000トニーから始められるレース券としては 割と大きな賭けになる。
さて、次にオレとクオリアが出るレースを見る。
「うわあ…。」
クオリアが1.01の倍率で殆《ほとん》ど皆が1位になると考えていて、1位、2位に誰が入るか当てる賭けが、比較的分かりやすくなっている。
「さてオレは…おお3倍出てる…。」
義体を使い始めてから2ヵ月で そこまで動かせないと考えている人とワーム侵攻事件でオレのDLの動きを見た生徒が ダイレクトリンクシステムに慣れていると判断し、同じシステムで動く義体も性能ギリギリまで出せると主張する人に分かれている。
オレは3位になると予想されている事が多く、2位は、去年の優勝者だ。
「さて…いくら賭けるか…。」
出場選手は 自分が1位になる事にしか賭けられない。
ナオは 勝って3倍の賞金を手に入れると言う行動意欲を自分に起こさせる為、投入金額MAXの10万トニーを自分に賭けた。
エクスマキナのコンパチから 危険手当が振り込まれているので、この位の出費は普通に出来る。
買ったらVRコンテンツやアプリを追加したいな…特に飯系…。
最近、舌が肥えて来てバリエーションが少ないと感じ始めていたので丁度《ちょうど》いい。
そう思いつつナオは そろそろ始まるロウのレース画面をARで開いた。
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