〖完結〗旦那様には出て行っていただきます。どうか平民の愛人とお幸せに·····

藍川みいな

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そろそろ出て行ってくれます?

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 「「嘘!?」」

 さすが7年の付き合い……息がピッタリですね。

 「な、な、な、何を言っているんだ!? 俺以外に誰が継ぐと言うのだ!?」

 「そうよ! 侯爵になるのはルーカス様以外いないじゃない! それとも、セリアさんが侯爵になるとでも言うつもり?」

 「平民のロザンナさんが知らないのは、まだ分かりますけど……仮にも伯爵令息だった旦那様は、どういう教育をお受けになられて来たのですか? もちろん、私が侯爵を継ぐ事はありませんが、旦那様にはその資格もありません。旦那様は、スペクター家の血を引いていないじゃありませんか。侯爵を継ぐのは、カイトです。あなたではありません。」

 「……じゃあ、俺はなんの為にスペクター侯爵家に婿入りしたんだ? 侯爵になれないのなら、お前と結婚した意味がないじゃないか!?」

 とうとう本性を現しましたね。茶番などせず、最初からそうしてくれていたら、話は早く終わっていたのに。
 カイトの事を、本当に何とも思っていないのがよく分かりました。

 「そろそろお二人共、出て行ってくれます? 旦那様……ルーカス様とは離縁致しますので、もうここには用はないでしょう?」

 「そうだな! 侯爵になれないのなら、ここにいる意味はない! ロザンナ、俺の実家に行こう。」

 「そうそう、結婚前から裏切っていたルーカス様には、多額の慰謝料を請求させていただきます。この事は、ブラウン伯爵にお手紙を出しておきますね。ブラウン伯爵が、ルーカス様を許すとは思えませんけど、説得出来るよう応援しています。」

 セリアは満面の笑みを浮かべ、2人を追い出した。


 ブラウン伯爵邸に向かった2人は、案の定、ブラウン伯爵に激怒され、邸に入れてもらうことすら出来なかった。

 「父上~! 俺達には行く所がないのです! 中に入れてください!」

 そこに、セリアが出した手紙がブラウン伯爵へと届いた。

 しばらくすると、ブラウン伯爵が邸の中から出て来て門の前で立ち止まる。

 「父上! 許してくれる気になったのですね!?」

 「お前はもう、ブラウン伯爵家の者ではない!! 侯爵家を敵に回し、我が家を陥れる気か!? そうでないのなら、慰謝料は払ってやるから、二度とこの邸に近づくな!!」

 セリアの手紙には、ルーカスが父スペクター侯爵の死を待ち望んでいて、スペクター侯爵家を愛人と乗っ取るつもりだったと書いてあった。

 「ち、父上!?」

 「ルーカス様、これはどういう事ですか!? 私達はどうすればいいの!?」

 「そこの愛人と幸せになるんだな。もう二度とお前に会うことはない。」

 それだけ言い残し、ブラウン伯爵は邸の中に戻って行った。

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