絶世のハンターは魔族に狙われ、情報屋に抱かれる

琴葉悠

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絶世のハンターは狙われる

憂鬱と焦りが招く蜜月の始まり

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 魔族に四肢を切断されて三日が経過した。
 まだ、切り落とされた両腕と両足は瘴気と魔族の呪いに浸食されている状態らしく接合ができないと言われた為、ディストは何もできなかった。
 ただベッドの上でぼーっとしつつ、薬と血を与えられ、抱かれる日々を過ごしていた。
 その結果自分が何もできない無力な存在というのを痛感していた。

 いつだって無力だ、あの時も、今も。
 自分一人ではできない事が多すぎる、今だってそうだ。
 仇討ちだって一人ではできなかった。
 力が欲しい、力が足りない

「ハニー、また考え事か?」
 一人暗く考えているディストの顔をクロウが覗き込んだ。
 ディストの事を見通すような眼をしている。
「……」
 ディストは答えない。
「図星って事か、相変わらずハニーは一人で抱え込みすぎなんだよ」
 クロウは苦笑しながらディストの頭を撫でる。
 そして薬を持ってきてディストを抱き起して飲ませる。
「体調良くなるまでは薬と俺の血は飲もうなー、俺の血は後で飲ませるから少し我慢してろよー」
「血はいらん」
「またそんなこと言って、今のハニーの体には血は必須なの、分かってねマジで」
 クロウは薬を飲み終わったディストを寝かせて、店の方に戻った。

 一人の時間がまた始まる。
 薬の影響か眠気がやってきた。
 活動的になる時間帯ではないということで、ディストはその眠気に身を任せて眠りに落ちた。


 クロウは仕事を早めに終わらせて、店を閉めてディストの居る寝室へと向かった。
 寝室でディストは眠っていた。
 近づいて顔を覗き込むと、ぞっとするほどの美しい顔が死んだように眠っている。
 少しだけ寒気がして唇に手を当てると、静かだが呼吸はしていた。
 それにクロウは安堵する。
 ディストの無謀な行為を本当は止めたかった。
 だが、彼の根っこにある両親を殺されたという憎悪を消すことはどんなことをしても叶わないからそれは無理なのが分かった。
「……」
 だからせめて、その時は傍にいてその願いを叶えさせてやろうと思った。
 その為にも、ディストにはできるだけ傍にいてほしかった。
 無茶ばかりする困った可愛らしい恋人が、その無茶を実現できるようにする為に。

 ディストが目を覚ますとクロウが自分の事を見ていた。
 濡れ羽色の髪を撫でている。
「おはようハニー」
「……いつになれば俺は動ける」
「だから無理しようとすんなって、後一週間はどうやっても無理だから大人しくしてろ」
 頬を指で撫でる。
 そしてベッドの上に乗っかってきた。
「今日もシようか、ハニー?」
 べろりと唇を舐められた。
「……どうせ俺には拒否権などないんだろう……」
 ディストはどうでもいいことのように呟いた。

 クロウはディストの服を脱がせつつ思った。

――本気で嫌がったら俺もしないんだけどなぁ――

 と。
 でも口には出さず、脱がせ終わると、美しい裸体を撫でる。
 引き締まった美しい体と美しいの一言では表せない顔は男も女も関わらず欲情させるものだと実感する。
 それを独占できるのは非常に心地よかった。
 液体を塗り付け、ほぐしていく。
「っ……」
 ぴくりと反応する。
 魔族などに凌辱される時は反応しないように堪えているのに、こういう時だけは反応する様がたまらなく愛おしい。
 ぐちゅぐちゅと後孔をほぐしてから、勃ち上がった男根を擦り付け、挿入する。
「っ……あ……」
 のけ反りびくびくとディストは体を反応させた、腸壁はぎゅうぎゅうと男根に絡みついてくる。

 粘質な音が響き、男根が腸壁をえぐるように動いているのが感触と聴覚で伝わった。
 その感覚に、快楽を感じ、脳が焼けそうに感じられた。
 魔族に蹂躙された時のように堪えればいい、嫌なら、そう考えているのに、体が勝手に反応して媚びてしまう。
 快感をよこせと。
 荒い呼吸を繰り返し、切断された四肢をわずかに動かし、のけ反る。
 絶え間ない絶頂に、頭が蕩けそうだった。
 わずかで子どもじみたプライドがみっともない喘ぎ声をあげることを許さない。
 濁った喘ぎ声をあげるのでとどめてしまう。
 けれどみっともない喘ぎ声をあげて、すがって、泣きじゃくってしまいたいという考えが時折頭をよぎる。
 精神がそれをするのはまだだ、と押さえつけていなければきっと何もできない今そんな風になっていただろう。
 そんな事を考えていたら唇を唇によって塞がれた。
 口内を肉厚的な舌で犯される。
「っふ……」
 吐息が零れる。
 無意識に舌を絡ませてしまう。
 無自覚に甘えてしまっていた。

 珍しく舌を絡ませてくるディストを抱きながら、クロウは髪を撫でる。
 精神的に見た目以上に疲弊しているのだろうと予測した。
 無意識に甘えたいのだろう、そんな風にディストは感じた。
 ダンピールで、見た目は大人だが、精神面はクロウから見たらまだまだ子どもで、本当は何もできない今がつらくて、みっともない泣き顔をさらして、すがって、わめきちらしたいんだろうと、それを大人であろうとする精神が押し込めているのが今の状態だと今までの付き合いからクロウは判断した。

――やれやれ、ずいぶんと面倒なハニーだな、そういうとこ嫌いじゃないけどさ――

 慈しむ様に口づけて、愛撫をし、抱きしめてやればディストの体から力がより抜けていく。
 リラックスしているようなディストは切断された両腕を動かして、まるで抱き着こうとしているように見える仕草をした。
 クロウは、その様が愛おしくて、唇を貪り、抱きしめる。
 それだけで、繋がっている快感を感じたのか、ディストは男根から白濁液を吐き出した。
 それが二人の腹を汚す。
 その感触だけでも、クロウは興奮した。
 興奮を必死に抑えながら抱きしめながら、ゆっくりと突き上げる。
 ディストはとぷとぷと白濁液を吐き出し、ぎゅうぎゅうと締め付けてきているので弱い絶頂を繰り返しているようだった。
 彼の口を開放してやれば、荒い呼吸を繰り返して、肉厚的で魅力的な舌を伸ばしてきた。
 目が蕩けているところから、無自覚に甘えてきているのだろうことがわかった。
 舌を軽く噛んでから、もう一度口づけしてやる。
 向こうから舌を絡ませてきた。

――ああ、可愛い、愛おしい――

 普段は冷静の仮面を被っていようと努力する哀れな子だが、今の状態もひっくるめて愛おしくてたまらなかった。
 深く深く口づけて、抱きしめて、突き上げて、欲を吐き出す。
 絶頂しているのか、体が震え、ナカはぎゅうぎゅうと締め付けてくる。
 口を少し開放してやれば、欲情に塗れた顔で荒い呼吸をしていた。
 また我慢ができなくなって深く口づけ、突き上げる。
 それを何度も繰り返した。

 ディストが意識を朦朧とさせ、腹がわずかに膨らんでいた。
 少しやり過ぎたかと心の中で舌打ちしつつも、その様も扇情的でたまらなかった。
 しかし、これ以上やったら流石に不味いと判断し、ずるりと己の雄を抜いた。
 ごぷりと精液が零れ、シーツにシミを作る。
 抱きかかえて、バスルームへと向かう。
 シャワーを浴びながら、ディストの腹のナカの液体をかき出してやる。
 それでも、快感を得ているのか、ディストの腸壁はぎゅうぎゅうとクロウの指を締め付けてきた。
 その様がたまらなくて、シャワーを止めて、ぐりぐりと腸壁を刺激し、前立腺を押してやる。
「ア、ア」
 のけ反り、舌を出して喘ぎ声をあげた。
 出すものが無くなった、ディストの男根は勃ち上がってわずかに震えるだけだった。
 それも、扱いてしまいたくなったが、あまりいじめすぎるのは不味いと、理性が訴えてきた。
 指を抜いて、頬にそっと口づけてから、タオルで体を拭きバスルームを後にした。
 そして服を着せてから、ベッドにそっと寝かせて布団をかけてやる。
 静かな寝息を立てているのを確認してから、着替えてソファーに寝っ転がった。


 次の日、店は相変わらず忙しく、暇な時間になったと思ったらマリーが来て薬を持ってきた。
「相変わらず悪いな」
「貴方は店には中々来れないと思ったのでいいんですよ」
「なんか棘のある言い方だなおい」
 そういいながらクロウはマリーに薬の代金を支払った。
「はい、ありがとうございます」
「また頼むわ」
「はい」
 マリーはそう言って店を出て行った。
「……さて、この平穏いつまで続いてくれるかねぇ……」
 一人ぼやいた。

 閉店時間になり、店を閉めるとクロウは寝室に向かった。
 寝室に戻り、ディストの切断された両腕両足が入ったケースを見ると、どす黒い色に液体が変色していた。
 クロウは舌打ちし、両腕両足を取り出し、液体を捨てた。
 そのあと、新しくより強い浄化作用のある浄化剤の液体に両腕両足を浸した。
「……一週間で元の状態に戻るかねぇこれ?」
 自分が適当に出した見積もりが、少々甘かったのだとため息をついた。
 一日中気にしていたディストの様子を見に行くと、ちょうど目を覚ました。
「やあハニー、おはよう」
「……」
 闇色の目が少しだけ赤く染まっていた。
「ほらよ、吸いな」
 クロウは喉元に軽く傷をつけて血を流してから、ディストを抱きかかえ、口を喉元に来るようにもってやる。
 ディストは舌を伸ばして血を舐めてから、牙を見せてクロウの喉元に噛みついた。
 クロウはディストに、血を与えながら頭をやさしく撫で続けた。
 血を吸い終わると、身をよじりだした。
 抱きかかえられているのが、少し嫌そうな雰囲気を漂わせている。
 クロウは首をなでて、痕を消してから、ディストをそっとベッドに寝かせた。
「……本当に一週間で動けるようになるのか……?」
「う、うーん、ハニーちょっと俺も今不安になってきてる、結構状態悪かったから下手すりゃ一か月はそのまんまな可能性が……」
「……冗談じゃない、もういい早く返せ」
「それやったらお前の体がダメになるって言ってるだろうが!」
 クロウはディストを怒鳴りつける。
 無茶ばかりするディストの思考にはいつも頭を悩まされていた。
 クロウはいつものように押し倒すような体勢を取る。
「無茶いうお前がそれを考えられない位ドロドロにしてやる」
 そういってディストの服に手をかけた。
「おい、やめろ」
「俺、無理強いは嫌いだけど、無茶して考え改めない場合は容赦しないって決めてるんだよ」
 ディストはそういって、ダンピール用の媚薬を取り出した。
 口に含んでディストに口づけをして無理やり飲ませる。
 媚薬を注がれ、ディストは吐き出そうとしているが、クロウが許さなかった。
 ディストの喉が上下すると、クロウは口を開放した。
 クロウはディストの尻を掴み上に上げると、後孔に残っている媚薬が入った瓶の先端を突っ込んだ。

 ディストは液体が注ぎ込まれる感触だけで、腹の奥が酷くうずいていた。
 男根は立ち上がり、とぷとぷと液体をこぼしている。
 頭がくらくらとした。
 飲んだことはないが酒によったような感覚だった。

 ディストの後孔にクロウは自身の男根を押し付け、挿入すると既に腸壁は快楽に浸っているかのように締め付けてきた。
 軽く突きあげるだけで、絶頂したのか、ぎゅうぎゅうと締め付けが強まり、ディストの男根から少しだけ勢いよく白濁液が零れる。
 クロウは勢い良く突き始める。
「お゛あ゛」
 ディストの口から濁った喘ぎ声が上がり始める。
 粘質的な音と喘ぎ声が部屋に響く。
 最初のうちはディストは切断された四肢を動かしもがいてたが、抱かれ始めて数分程で、蕩けた目になり、意識が朦朧としているのか、無意識にクロウを求めるようになっていた。
 様子が変わったのを察知したクロウは体勢を変え、ディストを抱きかかえると深く口づけしながら、奥を刺激し始めた。
 口づけをされながら腹の奥を刺激されるのに耐えられないのか、ディストはクロウに手を伸ばしているような動きをした。
 クロウはそれを見て、優しくディストの頭を撫でてやる。
 濡れ羽色の髪をすくかのように、優しく何度も。

 腹の奥に熱を吐き出される感触に、絶頂しながら、ディストの意識は遠のいた。

――ああ、この心地よさが恐ろしい――

 そんなことが一瞬脳裏に浮かんだが、すぐさま快感の波に流されて霧散した。

 昨晩の行為の疲れが残っていたのか、クロウが一度達しただけでディストは気を失った。
「……ちょいと意地悪するか今回は」
 そういってクロウはディストをベッドに寝かせると、後孔に指を突っ込み、男根を扱いてやる。
「うあ……」
 意識を完全に失ってるディストは熱っぽい声を上げながら体をよじる。
 それを抑え込みながら、まだ敏感で発情しているナカをいじり、男根を扱く。
「あ、あ」
「少し我慢な」
 クロウはそういうと、男根の先端に栓をした、その状態で前立腺をなぶって、男根を扱いた。
「い、う、あ」
 射精ができそうだったのに、それを遮られて、その上でまだ快感を与えられるのにディストの口から熱っぽい苦鳴が上がっていた。
 クロウはそれを暫く楽しんでから、栓を抜いて射精させた。
 どぷりと大量の精液が零れる。
 指をタオルで拭いてから、眠るディストに口づけした。
「多分一か月だろうさ、ゆっくり休みな」
 クロウはそう言うと、シャワーは明日にしようと決めて、ソファーに寝っ転がった。


 長いようで短い一か月、二人の甘い月が始まった――






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