【完結】婚約破棄を破棄したいと縋りついてきた元婚約者は、気が付くと私の目の前で白目剥いて倒れてました。

嗤えばいいのか怒ればいいのか。
まったく、この男の言動は私の理解の範疇を軽々と越えてくる。ここまでくるともはやどう反応すべきかさえ分からないほどだ。

「突然なにかと思えば……“婚約破棄を破棄したい”?」

私、メリル・ウォードは辛抱強く聞き返した。本来無視していいはずなのにそれができなかったのは、昔からのクセか習慣か性格か。

教会の手伝いをした帰り道、すがすがしく晴れた午後。
人通りは多くないとはいえ、こんな往来で顔を見るのも嫌な相手に絡まれるとは。

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ゆるふわ設定。サクッと終わります。
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