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Lesson2 恋人開始
STEP③ 惰性の先輩
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館花さんと会食した日から休みを挟み、仕事が始まって二日。俺は昼間の公園に来ていた。
敷地の広いこの公園は、一面の芝生の緑が鮮やかで、影と光が作りだしたコントラストが芝生に表情を持たせている。
俺は先輩の撮影に同行していた。俺のやることは二つ。
機材持ちと助言。久々に仕事が入ったことで会議が行われ、ベースは写真で行くことが決定した。その資料集めに借りだされたのだ。
本来は一人で十分な仕事なのだが、俺の前でいい被写体を探し回っているこの男は、撮影で外に行く時、俺を必ず連れだす。その理由を訊いた時、顎にちょび髭をたくわえた男は、「僕、重いの持ちたくないんだよねぇー」とぬかしやがった。
その名は倉井繭羅。倉井さんは一眼レフカメラを一つだけ持ち、緑豊かな公園を歩いている。俺が陰に入り上を見ると、木漏れ日が漏れており、一枚一枚の葉っぱが光を纏っていた。普段の仕事は事務所にこもりっきりがほとんどなので、いい気分転換になっているのは事実だ。
「青野君」
「はい」
突然倉井さんが立ち止まり、振り向いて俺を呼ぶ。
「あれ、被写体に入れて風景に溶け込ませるのはどうかな?」
倉井さんが指を差したのは遊具だった。アスレチックやロープで張り巡らされ、ピラミッドのような形になっている大きなザイルクライミング、鉄の棒で地球儀の形に作られたグローブジャングルなどが並んでいた。
「いや、倉井さん。クライアントの希望は自然的な写真だから、人工物は入れるなって社長が言ってたじゃないですか」
「あれ、そうだっけ?」
倉井さんは真顔で訊き返す。どうやら覚えてないらしい。
「そっか。じゃあダメだね。他を探そう」
そう言うと、また違う被写体を探し始めた。俺は嘆息し、倉井さんの後についていく。
倉井さんはどこか抜けている。以前依頼が入った時、クライアントの要望で速やかにデザインを完成させなければならなかった。そのため、休みを返上して会議を行うことが社長から告げられたのだが、倉井さんは完全に忘れていたらしく、一時間遅れて事務所に来た。
また、カラーデザイナーの小坂弥英子からイメージ写真の資料を撮ってくるように言われていたが、数日後に小坂から資料の催促を求められ、慌てることなく忘れてたと正直に言っていた。小坂は倉井さんの後輩なのだが、倉井さんは小坂からこっぴどく叱られていた。
しかしこの人の写真の才能は世間から評価されている。二十代の頃は色々な賞を獲って、写真界では次世代のホープと言われていたと社長から聞いた。にもかかわらず、三十歳を迎えようとした頃から一切コンテストに出なくなったり、写真で収入を得ようとしなくなったらしい。その理由を社長に訊いたら、本人に訊けと一喝された。
不意に写真界から消えた次世代のホープは、数年後に突然うちの事務所paletteに現れた。特に稼いでもいないこの事務所に、倉井繭羅が現れた時は皆驚いたそうだ。俺も入社した頃、顔を見た時はどっかで見たことあるなという感じがしていた。
なぜこんなやる気のない事務所に倉井さんがいるのか分からないが、なんとなくその質問を本人にするのは気が引けた。他人の深い部分に触れるのは、申し訳ない気がしたのだ。
「青野君、そこの水場はどうかな?」
「いや、それなら公園じゃなくていいでしょ」
「ええー、じゃあどういうのがいいの? あれはダメこれはダメって、青野君厳しいよー。先輩、落ち込んで泣いちゃうよ?」
「何言ってんすか」
「じゃあ、青野君からもどこがいいか提案してよ。僕みたいな写真ばっかの人間にはない発想ってのも必要だからさ」
倉井さんが大人の爽やかな笑みを向ける。
うーん……俺も男だけど、イケメン顔に見惚れてしまう。
一応言っておくが、決してそっちではない。そっちの扉を開いたことは一度もないのだ。
このイケメン顔とこの大人な雰囲気に、数多の女性が目をハートにしたとか。
俺とは違う人生を歩み、なぜか細々とやっている普通の事務所に、一時名を馳せた倉井繭羅が来た。きっと写真家として輝かしい将来と、それ相応の収入が見込めたはずなのだ。それらを棒に振ってまで、今の事務所にいるのがどうにも不思議でならなかった。
「青野君、おーい」
「あ、はい」
俺は慌てて返事をする。
「どうしたの? ぼーっとして」
「いや、なんでもないです。えっと……そうですね……」
俺は周りを見回し、いい場所になりそうな所を探すため視線を振る。
「あ、あそことか、どうですかね?」
俺が指を差したのは高台だった。
かなり高そうな高台。上っていけば公園の全てを一望できそうだ。
「えー……」
明らかに不満そうな声を出す倉井さん。
「あそこって坂上ったり、階段上がったりしなきゃダメじゃん」
「そりゃそうでしょ」
「青野君、僕が面倒なこと嫌いなの、知ってるよね?」
倉井さんががっかりした様子で質問をしてくる。
「はい。でも、あそこならいい景色がいっぱいありそうだと思ったんですけど」
「長い付き合いなんだから、青野君には分かってもらいたかったよ」
「結局ダメなんですね」
「もっと他にいい場所があると思うんだよ。頑張らなくて済むいい写真が撮れる場所をね」
倉井さんは歩きだす。俺は呆れながら倉井さんの後を追った。
なんとか資料を集め終え、倉井さんが運転する車で事務所に向かっていた。
疲れた……。
資料となる写真は、公園の入り口付近に並んでいた木々を強調して、芝生に映った木々の影を入れた写真になった。それにもかかわらず、俺達は公園を周りきってしまった。足にドッと疲れが溜まっているのが分かる。運動という物に縁がない俺には、長距離の徒歩はなかなかの重労働だ。
スマートフォンがバイブ音を鳴らした。俺はポケットからスマートフォンを取りだす。触れた瞬間に俺のスマートフォンだと分かった。
コネクトのメッセージ。館花さんからだった。
『この前はありがとうございました。食事くらいしかできなかったので、今度は一日使ってデートしませんか? 今週末、空いてますか?』
一日か……。まあ、そういうデートもあるよな。
「彼女かい?」
「へ!?」
急に質問が隣から投げかけられて俺はビクッとなる。
「青野君にも春が来ているわけだ。季節はもう秋だっていうのに」
「いや、違いますよ! 違う? 違わないのか? いやでも、練習だしな……」
「はいはい。要はまだってことでしょ?」
なんか微妙に勘違いされてしまった。だが、美人の館花さんと体験ではあるものの、恋人関係という状況に俺はちょっと鼻高々となっていた。はっきり言って俺と館花さんが付き合うなんて、あんな強引でトリッキーな出来事がなければあり得ないだろう。
週末か……。
俺はメッセージを入力し、返信した。
敷地の広いこの公園は、一面の芝生の緑が鮮やかで、影と光が作りだしたコントラストが芝生に表情を持たせている。
俺は先輩の撮影に同行していた。俺のやることは二つ。
機材持ちと助言。久々に仕事が入ったことで会議が行われ、ベースは写真で行くことが決定した。その資料集めに借りだされたのだ。
本来は一人で十分な仕事なのだが、俺の前でいい被写体を探し回っているこの男は、撮影で外に行く時、俺を必ず連れだす。その理由を訊いた時、顎にちょび髭をたくわえた男は、「僕、重いの持ちたくないんだよねぇー」とぬかしやがった。
その名は倉井繭羅。倉井さんは一眼レフカメラを一つだけ持ち、緑豊かな公園を歩いている。俺が陰に入り上を見ると、木漏れ日が漏れており、一枚一枚の葉っぱが光を纏っていた。普段の仕事は事務所にこもりっきりがほとんどなので、いい気分転換になっているのは事実だ。
「青野君」
「はい」
突然倉井さんが立ち止まり、振り向いて俺を呼ぶ。
「あれ、被写体に入れて風景に溶け込ませるのはどうかな?」
倉井さんが指を差したのは遊具だった。アスレチックやロープで張り巡らされ、ピラミッドのような形になっている大きなザイルクライミング、鉄の棒で地球儀の形に作られたグローブジャングルなどが並んでいた。
「いや、倉井さん。クライアントの希望は自然的な写真だから、人工物は入れるなって社長が言ってたじゃないですか」
「あれ、そうだっけ?」
倉井さんは真顔で訊き返す。どうやら覚えてないらしい。
「そっか。じゃあダメだね。他を探そう」
そう言うと、また違う被写体を探し始めた。俺は嘆息し、倉井さんの後についていく。
倉井さんはどこか抜けている。以前依頼が入った時、クライアントの要望で速やかにデザインを完成させなければならなかった。そのため、休みを返上して会議を行うことが社長から告げられたのだが、倉井さんは完全に忘れていたらしく、一時間遅れて事務所に来た。
また、カラーデザイナーの小坂弥英子からイメージ写真の資料を撮ってくるように言われていたが、数日後に小坂から資料の催促を求められ、慌てることなく忘れてたと正直に言っていた。小坂は倉井さんの後輩なのだが、倉井さんは小坂からこっぴどく叱られていた。
しかしこの人の写真の才能は世間から評価されている。二十代の頃は色々な賞を獲って、写真界では次世代のホープと言われていたと社長から聞いた。にもかかわらず、三十歳を迎えようとした頃から一切コンテストに出なくなったり、写真で収入を得ようとしなくなったらしい。その理由を社長に訊いたら、本人に訊けと一喝された。
不意に写真界から消えた次世代のホープは、数年後に突然うちの事務所paletteに現れた。特に稼いでもいないこの事務所に、倉井繭羅が現れた時は皆驚いたそうだ。俺も入社した頃、顔を見た時はどっかで見たことあるなという感じがしていた。
なぜこんなやる気のない事務所に倉井さんがいるのか分からないが、なんとなくその質問を本人にするのは気が引けた。他人の深い部分に触れるのは、申し訳ない気がしたのだ。
「青野君、そこの水場はどうかな?」
「いや、それなら公園じゃなくていいでしょ」
「ええー、じゃあどういうのがいいの? あれはダメこれはダメって、青野君厳しいよー。先輩、落ち込んで泣いちゃうよ?」
「何言ってんすか」
「じゃあ、青野君からもどこがいいか提案してよ。僕みたいな写真ばっかの人間にはない発想ってのも必要だからさ」
倉井さんが大人の爽やかな笑みを向ける。
うーん……俺も男だけど、イケメン顔に見惚れてしまう。
一応言っておくが、決してそっちではない。そっちの扉を開いたことは一度もないのだ。
このイケメン顔とこの大人な雰囲気に、数多の女性が目をハートにしたとか。
俺とは違う人生を歩み、なぜか細々とやっている普通の事務所に、一時名を馳せた倉井繭羅が来た。きっと写真家として輝かしい将来と、それ相応の収入が見込めたはずなのだ。それらを棒に振ってまで、今の事務所にいるのがどうにも不思議でならなかった。
「青野君、おーい」
「あ、はい」
俺は慌てて返事をする。
「どうしたの? ぼーっとして」
「いや、なんでもないです。えっと……そうですね……」
俺は周りを見回し、いい場所になりそうな所を探すため視線を振る。
「あ、あそことか、どうですかね?」
俺が指を差したのは高台だった。
かなり高そうな高台。上っていけば公園の全てを一望できそうだ。
「えー……」
明らかに不満そうな声を出す倉井さん。
「あそこって坂上ったり、階段上がったりしなきゃダメじゃん」
「そりゃそうでしょ」
「青野君、僕が面倒なこと嫌いなの、知ってるよね?」
倉井さんががっかりした様子で質問をしてくる。
「はい。でも、あそこならいい景色がいっぱいありそうだと思ったんですけど」
「長い付き合いなんだから、青野君には分かってもらいたかったよ」
「結局ダメなんですね」
「もっと他にいい場所があると思うんだよ。頑張らなくて済むいい写真が撮れる場所をね」
倉井さんは歩きだす。俺は呆れながら倉井さんの後を追った。
なんとか資料を集め終え、倉井さんが運転する車で事務所に向かっていた。
疲れた……。
資料となる写真は、公園の入り口付近に並んでいた木々を強調して、芝生に映った木々の影を入れた写真になった。それにもかかわらず、俺達は公園を周りきってしまった。足にドッと疲れが溜まっているのが分かる。運動という物に縁がない俺には、長距離の徒歩はなかなかの重労働だ。
スマートフォンがバイブ音を鳴らした。俺はポケットからスマートフォンを取りだす。触れた瞬間に俺のスマートフォンだと分かった。
コネクトのメッセージ。館花さんからだった。
『この前はありがとうございました。食事くらいしかできなかったので、今度は一日使ってデートしませんか? 今週末、空いてますか?』
一日か……。まあ、そういうデートもあるよな。
「彼女かい?」
「へ!?」
急に質問が隣から投げかけられて俺はビクッとなる。
「青野君にも春が来ているわけだ。季節はもう秋だっていうのに」
「いや、違いますよ! 違う? 違わないのか? いやでも、練習だしな……」
「はいはい。要はまだってことでしょ?」
なんか微妙に勘違いされてしまった。だが、美人の館花さんと体験ではあるものの、恋人関係という状況に俺はちょっと鼻高々となっていた。はっきり言って俺と館花さんが付き合うなんて、あんな強引でトリッキーな出来事がなければあり得ないだろう。
週末か……。
俺はメッセージを入力し、返信した。
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